は行
パーヴェリュア
初代バースロイルの軍匠従士長。専門は反応炉。
本名はアントン・パーヴロヴィチ・フセイノフ。星界軍入隊時に改名が必要だと誤解し、それ以来アーヴ風の名を名乗っている。
サムソン・ボルジュ=ティルサル・ティルースに呼ばれてバースロイルの乗員となった。アプティック防衛戦で負傷したが、独力で救命莢にて脱出。その後退役し、ハイド伯爵家の家臣になった。
軌道都市
- 地球にあった火山性の弧状列島の住人の一部が建設した軌道都市。全地球規模での文化混淆に際し、列島の独自文化を守るために小惑星帯に建設された。最初の住民は弧状列島住民の1000分の1ほど。トヨアシハラ市と名づけられており、アーヴからは母都市とも呼ばれる。
地に足をつけた生活をするため、外宇宙探査を進めていたが、ユアノンを持っていなかった。そのため、低加速の核融合船による探査にも耐えうる乗員が必要になり、資質に優れた住民の遺伝子を改造することで、前1200年頃、原アーヴを創り出した。
前973年頃、母都市の影におびえたアーヴは武装解除を迫ったが、当時の指導者層は、彼らを再び管理下に組み入れ、武装することをもくろんだため、交渉は決裂。わずか1000人ほどのアーヴによって滅ぼされ、100万を数えた住民も全滅した。 - 軌道上に建設される人工都市。
バースロイル Basrogrh
- 星界軍のロイル級突撃艦。初代艦長はラフィール。艦内に二つの貴族城館があることで有名。
【組織】
艦長 アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・パリューニュ子爵・ラフィール十翔長
先任翔士(航法士) ソバーシュ・ウェフ=ドール・ユース前衛翔士
次席翔士(通信士兼砲術士) エクリュア・ウェフ=トリュズ・ノール列翼翔士
書記 リン・スューヌ=ロク・ハイド伯爵・ジント主計列翼翔士
┣司厨従士
┣経理従士 女性
┗衛生従士
監督 サムソン・ボルジュ=ティルサル・ティルース軍匠列翼翔士
┣軍匠従士 パーヴェリュア軍匠従士長
┣軍匠従士 サブドール軍匠一等従士
┣軍匠従士 ウェノク軍匠三等従士
┣軍匠従士 バイリス軍匠三等従士
┣軍匠従士 ファーコン
┗軍匠従士 6名
【経歴】
・帝国暦955年 ラクファカールで就役
・同年 練習艦隊に配属。慣熟航行(ラクファカール〜ヴォベイルネー鎮守府)
・同年 突撃分艦隊ラトゥーシュ第1058突撃戦隊第1突撃隊に配属
・同年(上記の約3ヶ月後) アプティック門方面強行威力偵察部隊殲滅戦(初陣)
・同年 アプティック防衛戦。爆散。従士3名が死亡、5名が負傷。 - 星界軍のロイル級突撃艦。先代のバースロイル爆散後に補充された同型艦。初代艦長はラフィール。翔士の顔ぶれは変わらないが、従士は一部変わっている。
【経歴】
・帝国暦955年 ヴォベイルネー鎮守府で就役
・帝国暦956年 狩人第四艦隊に配属
・同年 乗員は解散
薔薇
- 植物の名前。花を付ける。
- 勅禁湯殿の一つ。様々な品種の薔薇が壁や天井を覆い、連続的に変化する色彩を描くとともに濃密な芳香を放っている、美しい湯殿。
アーヴの微笑
アーヴが目前の相手に対する憎しみを表すときに浮かべる表情。冷笑と呼ぶには凄惨すぎて、咲き誇る毒花にも似る、軽蔑と嘲笑の綯
アーヴの挽歌
アーヴの最後を締めくくるために歌われる挽歌。
アーヴの地獄
アーヴの不当な死に関わったものが送られる場所。皇帝ドゥグナーと科学技術の暗黒により生み出された、死よりも恐ろしい責め苦を与える場所。
アーヴは復讐を律儀に果たすことを自らの存在理由と考え、その評判によって身を守っている。アーヴの地獄はその象徴。
アーヴ貴族
貴族のこと。
アーヴの都
ラクファカールのこと。
アーヴ士族
士族のこと。
ハイド伯爵家
→ハイド伯爵家
帝国暦前
帝国暦元年より前の時代。
連絡船
星系内航行に利用される宇宙船。
委員会
ドゥムイ委員会の設立当初の名称。
ドゥムイ委員会
98年頃、ビボース一族が完成した平面宇宙航行理論を検証するため、アブリアル・ドゥムイが各氏族から科学に造詣の深い者を募って編成した組織。最高責任者は議長。構成員は委員
【組織】
議長
┣書記部
┗機材部会
【歴史】
・帝国暦前98年頃 編成。初代議長はアブリアル・ドゥムイ
・帝国暦前52年より前 ドゥムイ委員会と改称
・帝国暦前52年 第二代議長にアブリアル・ラムステューム着任
伯爵
→伯爵
バサード式ラムスクープ推進
西暦1960年ごろ、アメリカのR・W・バサードらが提唱した推進システム。宇宙船の前方に展開した磁気漏斗で、恒星間水素を集めて圧縮し、核融合反応を起こすことで、推進力を得て前進する。 恒星間航行における核融合推進に代わる新エネルギーとして期待されたが、星間物質の密度の関係から実現は不可能とされていた。現在における恒星間航行はもっぱら平面宇宙航行による。
バスコットンIV
バスコットン星系の第四惑星。有人。
培養牧場
食肉を培養する施設。
乳脂菓
食べ物。
白金
装飾品などに用いられる金属の一種。銀白色結晶。延性、展性に富む。プラチナ。
発泡米酒
祝い事に欠かせないお酒。
バトクテル
双棘第二四艦隊所属のクテール級輸送艦。ケマル星系で娯楽施設として用いられていた。船内には長さ10ウェスダージュ(=1km)、幅2ウェスダージュ(=200m)ほどの公園甲板が五層設けられている。甲板のうち3つはいくつかに区切られており、残りの2つ(第四公園甲板を含む)は区切りがない。第四公園甲板は湖畔の間と呼ばれている。
ハニア連邦
現存する星間国家の一つ。全宇宙で三番目の国力を有する。
四ヵ国連合と帝国とが開戦した際には、人工知性は帝国への先制降伏を勧告。しかし戦わずして降伏する策には反発が大きかったため、開戦理由を人類統合体が捏造したことを理由にして中立を宣言、帝都強襲にも加わらなかった。しかしその裏では、人工知性の託宣を重視し、帝国への服従を主張する保守派と、星間貿易を掌握し、帝国との交戦を主張する連合派との熾烈な権力闘争が行われていた。権力中枢では保守派が圧倒的多数を占めたが、軍を掌握した連合派はひそかに叛乱を起こして三ヵ国連合と連絡を取り、中立の破棄と参戦を決定。第2次ラクファカール防衛戦にも参加した。
帝国再反攻の兆しが見えると、軍は人民主権星系連合体の防衛に全力を挙げたが失敗。エミクーシ星系に集結している。
【組織】
指導者層は地上世界の代表で構成されている。政策を決定する際、人工知性の勧告が極めて重視されるため、「決定するのは人工知性で、政治家の仕事はそれに好みを反映させることに過ぎない」とさえ言われている。
【軍事】
政治上の理由から地上世界の維持を優先し、堅実な戦略を採る傾向がある。積極的攻勢に出るのは、圧倒的に格下の相手にのみ。侵攻を受けた時は、勢力圏境界線付近で決戦を挑む。また戦略的撤退もあまり採用しない。
軍の規模はまずまず、情報収集力も高いが、装備は旧式で指揮系統にも問題があるため、総力戦となれば自国防衛もままならないと帝国は見積もっている。
【経済】
自足している星系がほとんど(クナタウによれば、自給自足が可能な星系はほとんど存在せず、各星系ごとに特色ある産業構造を持ち、互いに補完し合っているとのこと)で、宇宙空間の占有にそれほどの関心を抱いていない。その反面星系間の経済格差はすさまじいものがあるが、各星系の独立意識が高く、あまり問題視はされていない。
【文化】
元は人類世界で始めて平面宇宙航法を確立したスーメイ星系。増大する人口の生活空間を確保するため、植民や移住により勢力を拡大しており、他国を統合したことはない。したがって国中にはスーメイの独特な論理が行き渡っており、文化的には極めて均質。その反面、外部からの干渉を嫌う。
【食生活】
料理の評価は高いが、酒はろくなものがないと帝国では言われている。
バハメリ防衛軍
薔薇の国
パリューニュ子爵領のこと。
パリューニュ
パリューニュ子爵領の中心にある黄色い恒星。
アーヴ語
帝国の公用語。軌道都市で用いられていた古アーヴ語を起源としており、ヤマト語族・トヨアシハラ語派に属する。現在の正統アーヴ語はラクファカールで話されているもので、特に皇族が用いるものは古い音を守っている。主としてアーヴが用いるが、地上世界で使われることもある(多数の邦国から移民を受け入れた、新しい地上世界に多い)。
多くの地上世界出身者を家臣や従士として迎え入れてきた伝統があるので、語学教育法は洗練の極みに達しており、一月もみっちり練習すれば十分会話できるようになる。
アースと呼ばれる独自の文字を使って記すが、アルファベットでの標準的な表記も確立している。
【歴史】
元は軌道都市で用いられていた言語。軌道都市の住人が、地球で生活していた時代に使用していた言語から、外来語を全て廃することで作り上げたもの。原アーヴにも伝えられたが、文字は与えられなかった。
しかし、元々音節数が多い言語であり、さらに原アーヴたちには文字がなく、しかも小人数で閉塞的な生活を営んでいたこともあり、音韻法則をも破壊するほどの急激な(恐らく2〜3世代のうちに)短縮化現象が起こった。まず、母音の脱落が起こり、次に同音異義語の発生を避けるため残った母音が脱落したものに引きずられるという現象が発生、母音の種類が増えた。子音についても発音部位の遷移、鼻音の非鼻音化などの現象が生起し、その過程で語幹の末尾音と格助詞の融合が起こったと考えられている。(都市船時代に行われた公的記録の破棄(後世にはアブリアルの事故と伝わっている)により制定者やその過程についてはよく分かっていない)
自立後にはアースと呼ばれる独自の文字が制定された。
帝国創建後は標準アーヴ語が確定。離れて暮らす同胞たちとのコミュニケーションを円滑にするため、正しいアーヴ語を保存しようという意識的な努力が払われるようになったため、大きな変化は生じなくなり、現在に至っている。
事務所
募集事務所の略称。
家政室
城館の管理を行う部署。もしくはその場所。
鎮守府本部
鎮守府の中央施設。
募集事務所
帝国内の全有人惑星に設置が義務付けられている施設。移民、家臣や従士の募集・申し込み、修技館の入学試験などが行われる。単に事務所とも。
執務と警備のために星界軍軍士が派遣されるが、これ以上の軍人が領民政府の許可無くして派遣されることは原則ない。
反帝国クラスビュール戦線
帝国の領主の存在を否定し、自前の宇宙船で交易や探検をする権利を求めて帝国からの独立を企てる、クラスビュールの団体。元々は独立党の一部だったが、平和的手段では独立は達成できないと考えて結成された。一気に独立を手に入れようとする路線と、まず宇宙船を手に入れようとする路線が存在する。
20年くらい前に軌道塔の占拠を企てた際にほとんどが逮捕され、現在は休眠状態。
グゾーニュ細胞の指導者はマルカ。構成員は葬儀屋、ビル、ダスワニ、ミン・クルサップの4人。彼ら5人は952年に士族に叙され、軽輸送艦クラスビュールで輸送業を行っている。
ハンナ・デリーズ
フェグダクペ・グレーダの本名。
氏族学校
都市船時代、氏族ごとに設けられていたと思われる専門教育機関。
反物質
質量等が全く同じで、構成素粒子の電荷等が全く逆の性質を持つ、反粒子によって構成される物質。作中では特に反陽子。燃料や兵器など需要が高い。
物質から反物質を直接作ることは最先端の科学技術を持ってしても不可能なため、恒星の輻射を太陽電池でエネルギーに変え、それを用いた直線加速器で粒子を加速し、衝突させることで、物質と反物質を対生成する方法が採られている。特に資源がない星系でも恒星さえあれば製造が可能なため、男爵領や子爵領の主力産業となっている。
反陽子
反物質の一種。作中ではほぼ同義で用いられている。
ピア・ハウツィ
アーヴ言語文化学院教諭をつとめる言語学者。著書に「アーヴ語会話入門」(デルクトゥー・アーヴ語文化学院出版部)、「アーヴ−その言語と文学−」(ティン兄弟社)など。帝国国民としての名はベールファーシュ・キュールギューシュ。
【経歴】
・植民暦37年 誕生
・植民暦60年 デルクトゥー・アーヴ言語文化学院の第一期生として卒業
・同年 星界軍に入隊。掌砲従士に
・時期不明(上記の10標準年後) 除隊。最終階級は最上等掌砲従士長
・植民暦72年 ヴォーラーシュ伯国に戻る
・同年 ヴォーラーシュ伯爵家家臣に
・植民暦75年 家臣を退職。デルクトゥー・アーヴ語文化学院に語学教師として招聘
ピアンゼーク
男性。星界軍では軍政畑を歩んできており、将来の軍政長官候補。軍政本部から練習第三艦隊へ赴任してきた。練習第三艦隊副司令長官の中では最も若いが、ラフィールよりは年上。
【経歴】
・時期不明 練習第三艦隊副司令長官に着任。階級は提督
・帝国暦969年 霹靂艦隊副司令長官に着任
・同年 霹靂第二艦隊司令長官に着任
地上軍
星界軍では対応できない地上戦のため置かれた帝国の正規軍。空間戦力を持たないため、重要施設や敵対的な地上世界に駐留し、治安維持、暴動鎮圧などの活動を行う。最高位は地上軍元帥。
ジムリュアの乱の中心となったため、事件後に解体。現在は空挺科として星界軍の一兵科になっている。
星霧
恒星の爆発跡。
ビグ・アル
フォ・ダ・アントービタの一つ。
ビグ・チャール
フォ・ダ・アントービタの一つ。
ビグ・デヴ
フォ・ダ・アントービタの一つ。
ビグ・ビル
フォ・ダ・アントービタの一つ。
飛翔科
→飛翔科
推進剤槽
推進剤を入れておく燃料槽。
勅封命令
- 帝国・星界軍の最高機密通信。内容は皇帝の端末腕環で暗号化され、記憶片に収められる。その後、箱に入れて皇帝自身が封印し、発送される。暗号は極めて限られた者(翔士に叙任された皇族や艦隊司令長官、艦隊参謀長など、銀河で100人以下)の端末腕環にしか解読できない。さらに解く際には所持者自身が端末腕環をはめて暗証文を唱えなければならず、また内容は読了後直ちに破棄しなければならないなど、制約も多い。
- 959年にコトポニー双棘第一三艦隊司令長官に対し送付された勅封命令。ハニア連邦への進駐と連邦軍の武装解除の手順について艦隊としての準備研究に当たることが指示されている。同艦隊参謀長と、同艦隊に所属する皇族の翔士には閲覧権があり、実際に参謀長とドゥヒールは閲覧を許されている。
ピッカージュ Piccagh
嗜好品の一つ。口中で噛みつづけて刺激を楽しむもの。その習慣がない人間には、愛好家の姿が往々にして異様で自堕落に見えるため、普及している地上世界はわずかである。摂取すると口の中が真っ赤になる。実在するかは不明。
ビッグ・テンプル
クラスビュール在住の老人。男性。
宇宙港
宇宙船の発着場。軌道上に位置し、地上とは軌道塔内の昇降筒で結ばれているのが普通。
領主の所有物だが、星界軍の管理区域もあり、軍士が常駐している。
軌道城館と接続されている場合は、交通艇のための反物質燃料を貯蔵する関係で、館本体から距離を置いて設置される。
ビボース Biboth/Bibothec
根源29氏族の一つ。主観測子の末裔。語源は「箕
【都市船時代】
観測を担当し、恒星や恒星間物質の観測、分析を行っていた。独自の研究によって開発した情報で交易を行うことを好んだが、その情報のほとんどは屑で、そのうち1%くらいは非常に貴重な情報、というものだった。
【特徴】
祖先の一人は平面宇宙技術の確立に多大な寄与をなし、その他にも優秀な科学者や技術者を輩出したことで知られている。その一方で一族の歴史はアブリアルでさえ一目置くほどの華やかな狂気に彩られている。その狂気はときにプラスに働きながらも、おおむねはた迷惑な存在だった。
フィムゲームからフーディニ論文を入手したこの一族によって平面宇宙の研究は進められた。アーヴを知るものの中には、彼らこそ典型的なアーヴだという者も多い。
【宗家】
スカーボール大公爵家。ちなみにアロン=ネレムは傍流もいいところ。
【家紋】
特に共通するデザインはない。
【家徴】
ビボースの冠
ビボース・アロン=ネレム・公子
アーヴ男性。ビボース・アロン=ネレム・公子・ネレースの双子の兄弟。母親の気まぐれでネレースと同じ遺伝子を有する。
【容姿】
菫色の巻毛。白銀色の瞳。陰影の多い美貌。ネレースと瓜二つ。
【性格】
恋多き男(自称)。ネレース曰く、『一つの恋をだらだらと続ける』男。
【経歴】
・帝国暦955年 幻炎艦隊副司令長官付参謀長に着任。階級は千翔長
・同年 アプティック防衛艦隊司令長官付参謀長に着任
・帝国暦956年 狩人第四艦隊司令長官付参謀長に着任
ビボース・アロン=ネレム・公子
幻炎艦隊副司令長官の一人。アーヴの男性。ビボース・アロン=ネレム・公子・ネフェーの双子の兄弟。帝国伯爵(955年当時)。
【容姿】
菫色の巻毛。白銀色の瞳。陰影の多い美貌。ネフェーと瓜二つ。
【性格】
いかにもビボースだが、本人は『僕ほど健全な常識を備えている人間はいない』と思っている。信条は『戦争にも愛情が必要だ』。
【嗜好】
入浴好きで、邪魔されると機嫌が悪くなる。
【経歴】
・帝国暦955年 幻炎艦隊副司令長官に着任。階級は提督
・同年 アプティック防衛艦隊司令長官に着任
・帝国暦956年 狩人第四艦隊司令長官に着任
ビボース・ビノー
帝国創設前後のアーヴ男性。探査部所属。専門は電磁波。ドゥムイ委員会には所属していない。ラ・マカルスルとの通信を主として担当している。
ラ・エディ・ポイ・ベブナと委員会の仲介役をする間に彼の学識に感銘を受け、尊敬の念を抱いている。その後彼の助手
【容姿】
波打つ藍色の髪。柔らかそうな巻き毛。
乾燥機
入浴後に身体を乾燥させるための機械。身体乾燥機。比較的一般的なもの。
百翔長
→百翔長
練習第一艦隊
練習艦隊所属の艦隊。司令長官はキー・ボート=ラムセル・ガムヴ公爵・アトラコン星界軍元帥(969年当時)。
ラクファカールを脱出した元翔士修技館の機動居住区を中心として編成された。修技館本艦で行われていた座学も戦場で行わなければならなくなったうえ、訓練生の数が増加したので、旧式の戦列艦や輸送艦を改装した客船が追加されている。また元々あった機動居住区も自衛用の武装が追加された。演習用の艦艇のほか、星界軍の最精鋭たる護衛部隊も所属している。入学前の子供(幼児を含む)や保護者も乗船しているため、保育艦隊とも揶揄されている。
狩人第一艦隊
狩人艦隊所属部隊。司令長官はスポール・アロン=セクパト・レトパーニュ大公爵・ペネージュ。旗艦は巡察艦ラーシュカウ。
幻炎作戦終結後、狩人作戦でまとまった偵察部隊が必要となる場合に備えて幻炎第一艦隊がそのまま移行した。
【組織】
司令部
┣司令長官 スポール・アロン=セクパト・レトパーニュ大公爵・ペネージュ提督
┗参謀長 クファディス・ウェフ=エスピール・セスピー千翔長
┣通信参謀
┗補給参謀
旗艦 巡察艦 ラーシュカウ
巡察艦 クレクカウ(臨時集成本部戦隊)
巡察艦 スームビルシュ(臨時集成第二戦隊第一小隊)
巡察艦 リュームビルシュ
巡察艦 スリュズビルシュ
巡察艦 ドウビルシュ
巡察艦 ヴゼトカウ
【歴史】
・帝国暦956年 幻炎第一艦隊から移行
・同年 ロブナス門沖会戦(巡察艦33隻のみ)
最終的な損害は26隻完全撃破
幻炎第一艦隊
幻炎艦隊所属先行偵察部隊。司令長官はスポール・アロン=セクパト・レトパーニュ大公爵・ペネージュ。旗艦は巡察艦ラーシュカウ。
【組織】
司令部
┣司令長官 スポール・アロン=セクパト・レトパーニュ大公爵・ペネージュ提督
┗参謀長 クファディス・ウェフ=エスピール・セスピー千翔長
┣通信参謀
┗探査参謀
本部戦隊
┗旗艦 巡察艦 ラーシュカウ
偵察分艦隊 デクスファ
偵察分艦隊 11個+13個(増強分)
┣偵察分艦隊 フトゥーネ
┣偵察分艦隊 スクニー
┣偵察分艦隊 クリュダーズ
┣偵察分艦隊 ビルカ
┣偵察分艦隊 ケンガーフ
┣偵察分艦隊 ゴスィーロル
┣偵察分艦隊 フェルトネー
┣偵察分艦隊 サイドー
┗偵察分艦隊 トラリストゥー
補給分艦隊
【経歴】
・帝国暦955年 編成
・同年 アプティック星系制圧
・同年 25個分艦隊に増強
・同年 アプティック門沖会戦
・帝国暦956年 狩人第一艦隊へ移行
霹靂第一艦隊
霹靂艦隊所属先行偵察部隊。司令長官はアトスリュア・スューヌ=アトス・フェブダーシュ男爵・ロイ大提督。旗艦は巡察艦ビューヌラス。
【組織】
司令部
┣司令長官 アトスリュア・スューヌ=アトス・フェブダーシュ男爵・ロイ大提督
┗参謀長 ボブガーフ准提督
┣情報参謀
┣通信参謀
┗探査参謀
旗艦 ビューヌラス
偵察分艦隊 アルレート
偵察分艦隊 ケルスィス
偵察分艦隊 ロイフェーシュ
偵察分艦隊 フェルー
偵察分艦隊 5個
【経歴】
・帝国暦969年 編成
・同年 フアンボ門沖会戦
雪晶艦隊
雪晶作戦の実施部隊。司令長官はコトポニー・アロン=ライトゥレール・公女・ラゼリア星界軍元帥。旗艦は巡察艦シャイカウ。旧双棘第一一〜第一四艦隊の大部分を再編成したもので、司令部は旧双棘第一三艦隊司令部が横滑りしている。
【組織】
司令部
┗司令長官 コトポニー・アロン=ライトゥレール・公女・ラゼリア星界軍元帥
旗艦 巡察艦 シャイカウ
雪晶第五艦隊
【経歴】
・帝国暦959年 編成
練習艦隊
- 訓練生の訓練や配属前の新造艦の慣熟航行を行う艦隊。司令部は帝宮にある。
ラクファカール陥落後は、翔士修技館の役割も兼ねており、星界軍最大の部隊となっている。 - 969年当時の1.。司令長官はアブリアル・ネイ=ドゥブレスク・パリューニュ子爵・ラフィール帝国元帥。
【組織】
司令部
┣司令長官 アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・パリューニュ子爵・ラフィール帝国元帥
┗参謀長 ソバーシュ・ウェフ=ドール・ユース提督
練習第一艦隊
練習第二艦隊
練習第三艦隊 - 969年に練習第三艦隊が独立した後の1.。司令長官はキー・ボート=ラムセル・ガムヴ公爵・アトラコン星界軍元帥(兼任)。
【組織】
司令部
┗司令長官 キー・ボート=ラムセル・ガムヴ公爵・アトラコン星界軍元帥
練習第一艦隊
練習第二艦隊
第二方面艦隊
ラクファカール陥落後、帝国中枢から切り離されスキール王国に残された星界軍の自称。司令長官は副帝アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・クリューヴ王・ドゥビュース。帝国の半身ではスキール艦隊と呼ばれている。
ドゥビュースが第二方面に存在する星界軍全艦隊で編成したもの。
【組織】
司令部
┣司令長官 アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・クリューヴ王・ドゥビュース副帝
┗参謀長 コトポニー・アロン=ライトゥレール・公女・ラゼリア星界軍元帥
【経歴】
・帝国暦959年頃 編成
・帝国暦960年頃 本拠地をビセス鎮守府からセスカル子爵領へ移動
・帝国暦962年頃 ビセス鎮守府が陥落
幻炎第四艦隊
幻炎艦隊所属左方侵攻部隊。司令長官はコトポニー・アロン=ライトゥレール・公女・ラゼリア大提督。
【組織】
司令部
┣司令長官 コトポニー・アロン=ライトゥレール・公女・ラゼリア大提督(帝国侯爵)
┗参謀長 セスカース准提督(帝国男爵)
【経歴】
・帝国暦955年 編成
・同年 アプティック門沖会戦
赤啄木鳥艦隊
赤啄木鳥作戦の実施部隊。司令長官はアブリアル・ネイ=ドゥブレスク・ウェムダイス子爵・ドゥヒール提督。
【組織】
司令部
┣司令長官 アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・ウェムダイス子爵・ドゥヒール提督
┃┗副司令長官 スィルターシュ准提督
┗参謀長 ヴォーニュ准提督
┣作戦参謀
┣情報参謀
┣探査参謀
┗通信参謀
旗艦 巡察艦 ホウカウ
┗偵察分艦隊 ケスキュム(司令長官直率)
突撃分艦隊 ベクリケイ
【経歴】
・帝国暦967年頃 編成
・帝国暦967年 カセールの戦い
【艦隊旗】
頭と腹が赤く、他の部分は白と黒の二色で、翼には水玉模様がある鳥。
雪晶第五艦隊
雪晶艦隊の後方業務を担当する艦隊。司令長官はジャムペール提督。旗艦は輸送艦メルクテル。ほとんど戦闘能力を持たず、専ら輸送艦や補給艦を運用している。
四ヵ国連合の反攻に際してバルグゼーデ王国方面へ撤退しようとしていたが、雪晶艦隊司令部の命でドゥヒールを司令部に届けるため、スキール王国にいる艦隊本隊と合流した。
【組織】
司令部
┣司令長官 ジャムペール提督
┗参謀長
┣探査参謀
┗通信参謀
旗艦 輸送艦 メルクテル
輸送艦 ボルクテル
不死鳥第五艦隊
不死鳥艦隊に所属する艦隊。旗艦は補給艦。第一蹂躙戦隊を除けば貨客船や輸送艦、輸送任務に当たる旧式艦などで構成されたほぼ純然たる輸送船団で、戦闘力はほとんどない。
クリューヴ門陥落後に帝都を脱出。バルケー門から出現した敵艦隊による雷撃を受け損害を被ったが、不死鳥第七艦隊により保護された。
霹靂第五艦隊
霹靂艦隊所属後方部隊。全体の補給に加え、ウェスコー門の警戒も担当している。司令長官はスポール・アロン=セクパト・レトパーニュ大公爵・ペネージュ星界軍元帥。旗艦は巡察艦ヘールラス。
【経歴】
・帝国暦969年 編成
不死鳥艦隊
不死鳥作戦の実施部隊。司令長官はアブリアル・ネイ=ラムサール・バルケー王・ドゥサーニュ帝国元帥。六個の梯団に編成され、ラクファカールから退いた順に第一から第六まで番号が付いている。第七艦隊は他の艦隊の救援のため、臨時帝都で急遽集成された。
【組織】
司令部
┗司令長官 アブリアル・ネイ=ラムサール・バルケー王・ドゥサーニュ帝国元帥
不死鳥第一艦隊
不死鳥第二艦隊
不死鳥第三艦隊
不死鳥第四艦隊
不死鳥第五艦隊
不死鳥第六艦隊
不死鳥第七艦隊
【歴史】
・帝国暦959年 不死鳥第一〜第六艦隊編成
・同年 不死鳥第七艦隊編成
保育艦隊
練習第一艦隊の別名。居住区に幼児やその保護者も乗船していることから。
不死鳥第七艦隊
不死鳥艦隊に所属する艦隊。司令長官はスポール・アロン=セクパト・レトパーニュ大公爵・ペネージュ大提督。四ヵ国連合艦隊に追われる第一〜第六艦隊の救援と、臨時帝都への敵の侵略意図を挫くことを目的として、臨時帝都で急遽集成。四ヵ国連合艦隊艦隊の攻撃を凌ぎ、撤退に追いこんだ。
【組織】
司令部
┣司令長官 スポール・アロン=セクパト・レトパーニュ大公爵・ペネージュ大提督
┗参謀長 クファディス・ウェフ=エスピール・セスピー准提督
┗探査参謀
ビュールデーフ
トライフ艦隊所属の突撃分艦隊。スファグノーフ門沖会戦では最も撃破率が低かった。
回廊艦隊
双棘回廊の防衛を担当する艦隊。司令長官はトライフ・ボルジュ=ユブデール・レムセール帝国元帥(969年当時)。
トライフ艦隊
スファグノーフ侯国回復のために952年に結成された艦隊。司令長官はトライフ・ボルジュ=ユブデール・レムセール提督。旗艦は巡察艦ケールディジュ。全部で約2100隻。
【組織】
司令部
┣司令長官 トライフ・ボルジュ=ユブデール・レムセール提督
┣参謀長 カヒュール・ボート=サテク・公子・レメーシュ千翔長
┣参謀 11名
┃┣通信参謀 ナソトリュア副百翔長
┃┣作戦参謀 シュリール百翔長
┃┗探査参謀 他8名
┗司令部要員 数名
旗艦 巡察艦 ケールディジュ
┗直轄艦
突撃分艦隊 ビュールデーフ
突撃分艦隊 ロケール
突撃分艦隊 ワカペール
突撃分艦隊 キティール
打撃分艦隊 バスク・ガムリューフ
偵察分艦隊 フトゥーネ
補給分艦隊 アシュマトゥシュ
独立戦隊 若干
【歴史】
・帝国暦952年 編成
・同年 スファグノーフ門沖会戦
最終的な損害は以下の通り。
撃沈 | 護衛艦24隻 | 突撃艦17隻 | 巡察艦1隻 | |
大破 | 護衛艦51隻 | 突撃艦47隻 | 巡察艦5隻 | |
小破 | 護衛艦95隻 | 突撃艦117隻 | 巡察艦19隻 | 戦列艦7隻 |
連絡艦隊
艦隊の一つ。
練習第三艦隊
練習艦隊所属の艦隊。練習第二艦隊で錬成した新造艦を部隊へ編入し、演習を行うための艦隊。星界軍最大の実戦部隊。20以上の泊地に分散している。司令長官はアブリアル・ネイ=ドゥブレスク・パリューニュ子爵・ラフィール帝国元帥(兼任)。旗艦は巡察艦クリュブノーシュ。969年、練習艦隊から独立し、霹靂艦隊と改名した。
【組織】
司令部
┣司令長官 アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・パリューニュ子爵・ラフィール帝国元帥
┗参謀長 ソバーシュ・ウェフ=ドール・ユース提督
┣先任航法参謀
┃┗航法参謀 グノムボシュ副百翔長
┗通信参謀
副司令部 7個
副司令長官 スポール・アロン=セクパト・レトパーニュ大公爵・ペネージュ星界軍元帥(最先任)
副司令長官 アトスリュア・スューヌ=アトス・フェブダーシュ男爵・ロイ大提督
副司令長官 ピアンゼーク提督
副司令長官 ダセーフ提督
旗艦 巡察艦 クリュブノーシュ
┗巡察艦 2隻
巡察艦 モイカウ
突撃分艦隊 121個
偵察分艦隊 18個
打撃分艦隊 22個
補給分艦隊 31個
空艇分艦隊 3個
独立戦隊 若干
幻炎第三艦隊
幻炎艦隊所属中央侵攻部隊。司令長官はアブリアル・ネイ=ラムサール・バルケー王・ドゥサーニュ帝国元帥。
【組織】
司令部
┣司令長官 アブリアル・ネイ=ラムサール・バルケー王・ドゥサーニュ帝国元帥(兼任)
┗参謀長 ケネーシュ・ウェフ=ステューマル・キペール星界軍元帥(兼任)
突撃分艦隊 ムドート
分艦隊 コナセール
分艦隊 ガリコーシュ
【経歴】
・帝国暦955年 編成
・同年 アプティック門沖会戦
霹靂第三・一艦隊
ファンボ根拠地から霹靂艦隊へ補給される機雷を運搬する戦列艦部隊を編成した臨時艦隊。司令長官はエクリュア・ウェフ=トリュズ・ノール准提督。バハメリ攻略戦では門突入時の機雷戦を担当した。
狩人艦隊
狩人作戦の実施部隊。司令長官はアブリアル・ネイ=ラムサール・バルケー王・ドゥサーニュ帝国元帥。総旗艦は巡察艦サンカウ。
【組織】
司令部
┣司令長官 アブリアル・ネイ=ラムサール・バルケー王・ドゥサーニュ帝国元帥(皇太子)
┗参謀長 ケネーシュ・ウェフ=ステューマル・キペール星界軍元帥
旗艦 巡察艦 サンカウ
狩人第一艦隊(先行偵察部隊)
狩人第二艦隊〜第一三艦隊(狩人戦域制圧部隊)
狩人第二一艦隊
【歴史】
・帝国暦956年 編成
・同年 ロブナス門沖会戦
・同年(上記の23日後) サルクス門沖会戦
双棘艦隊
双棘作戦の実施部隊。司令長官はアブリアル・ネイ=ラムサール・バルケー王・ドゥサーニュ帝国元帥。総旗艦は巡察艦サンカウ。
【組織】
司令部
┣司令長官 アブリアル・ネイ=ラムサール・バルケー王・ドゥサーニュ帝国元帥(皇太子)
┗副司令長官
┣新領土方面艦隊司令長官 コトポニー星界軍元帥
┗バルケー王国方面艦隊司令長官 レケーフ星界軍元帥
旗艦 巡察艦 サンカウ
双棘第一艦隊
双棘第一五艦隊
新領土方面艦隊
┣双棘第一一艦隊(先鋒部隊)
┣双棘第一二艦隊
┣双棘第一三艦隊(中核部隊)
┗双棘第一四艦隊
バルケー王国方面艦隊
┣双棘第二一〜第二三艦隊
┣双棘第二四艦隊
┗双棘第二五艦隊
【経歴】
・帝国暦959年 編成
・同年 双棘第一一〜第一四のほとんどがマイラル星系に集結。雪晶艦隊として再編成される
【艦隊旗】
二本の交差する棘。各艦隊の艦隊旗はその上に図案化された艦隊番号が組み合わされている。
練習第二艦隊
練習艦隊所属の艦隊(969年当時)。部隊編成前の新造艦の管理、建艦廠の管理・警備を担当する。司令長官はスミト・ボルジュ=ギュル・サーシュ技術元帥。司令部はベートゥール建艦廠のあるリムセズ泊地に置かれており、他の建艦廠のある星系にはいずれも副司令部が置かれている。建艦艦隊とも呼ばれる。
幻炎第二艦隊
幻炎艦隊所属右方侵攻部隊。司令長官はルレーフ大提督。
【組織】
司令部
┣司令長官 ルレーフ大提督(帝国侯爵)
┗参謀長 トリール准提督(セズレーニュ男爵)
【経歴】
・帝国暦955年 編成
・同年 アプティック門沖会戦
狩人第二一艦隊
狩人艦隊所属。狩人戦域における敵残存艦隊の殲滅のために組織された臨時艦隊。司令長官はトライフ・ボルジュ=ユブデール・レムセール大提督。旗艦は巡察艦スールビルシュ。43個分艦隊。
【組織】
司令部
┣司令長官 トライフ・ボルジュ=ユブデール・レムセール大提督
┗参謀長 カヒュール・ボート=サテク・公子・レメーシュ准提督
┗通信参謀
旗艦 巡察艦 スールビルシュ
【歴史】
・帝国暦956年 編成
・帝国暦956年 サルクス門沖会戦
双棘第二四艦隊
双棘艦隊(バルケー王国方面)所属。旗艦は巡察艦エルカウ。
【組織】
司令部
旗艦 巡察艦 エルカウ
突撃分艦隊 ボスル
【経歴】
・帝国暦959年 編成
・同年 ケマル門沖の戦い
・同年 ケマル門制圧戦
幻炎艦隊
幻炎作戦の実施部隊。司令長官はアブリアル・ネイ=ラムサール・バルケー王・ドゥサーニュ帝国元帥。総旗艦は巡察艦サンカウ。総数は150個分艦隊におよび、後方には練習艦隊に属する未編成の戦闘艦艇が70個分艦隊相当控えている。
【組織】
司令部
┣司令長官 アブリアル・ネイ=ラムサール・バルケー王・ドゥサーニュ帝国元帥(皇太子)
┃┣副司令長官 ビボース・アロン=ネレム・公子・ネレース提督
┃┣副司令長官 ムルスファー提督
┃┗副司令長官 10人
┃ ┣参謀長以下幕僚
┃ ┗本部戦隊 巡察艦、連絡艦など
┗参謀長 ケネーシュ・ウェフ=ステューマル・キペール星界軍元帥(帝国公爵)
┣通信参謀
┗参謀 他数十名
幻炎第一艦隊(先行偵察部隊)
幻炎第二艦隊(右方侵攻部隊)
幻炎第三艦隊(中核侵攻部隊)
幻炎第四艦隊(左方侵攻部隊)
幻炎第五艦隊(後方補給部隊)
幻炎第一一艦隊〜第一七艦隊(遊撃部隊)
【歴史】
・帝国暦955年 編成
・同年 解散
【紋章】
青い炎。
武勲艦隊
十数隻の記念艦を動態保存している部隊。
双棘第一四艦隊
双棘艦隊(新領土方面艦隊)所属。拡大アルコント共和国に備えている。959年編成。
霹靂艦隊
- 霹靂作戦の実施部隊。司令長官はアブリアル・ネイ=ドゥブレスク・パリューニュ子爵・ラフィール帝国元帥。旗艦はクリュブノーシュ。練習艦隊から独立した練習第三艦隊が改名されて成立。司令部は練習艦隊司令部を概ね引き継いでおり、副司令部もそのまま引き継いでいる。
【組織】
司令部
┣司令長官 アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・パリューニュ子爵・ラフィール帝国元帥
┗参謀長 ソバーシュ・ウェフ=ドール・ユース提督
┣参謀副長 エクリュア・ウェフ=トリュズ・ノール准提督
┣作戦参謀 レクシュ・ウェフ=ローベル・グレーリア十翔長(砲術担当) 外4名
┣航法参謀 グノムボシュ副百翔長
┗先任情報参謀 クナタウ千翔長
総旗艦 巡察艦 クリュブノーシュ
副司令部 7個
副司令長官 スポール・アロン=セクパト・レトパーニュ大公爵・ペネージュ星界軍元帥(最先任)
副司令長官 アトスリュア・スューヌ=アトス・フェブダーシュ男爵・ロイ大提督
副司令長官 ピアンゼーク提督
副司令長官 ダセーフ提督
【経歴】
・帝国暦969年 練習第三艦隊から改名
・同年 再編成 - 霹靂作戦の実施部隊。1.が969年に再編成されたもの。司令長官はアブリアル・ネイ=ドゥブレスク・パリューニュ子爵・ラフィール帝国元帥。総旗艦は巡察艦クリュブノーシュ。
【組織】
司令部
┣司令長官 アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・パリューニュ子爵・ラフィール帝国元帥
┗参謀長 ソバーシュ・ウェフ=ドール・ユース提督
┣参謀副長 エクリュア・ウェフ=トリュズ・ノール准提督
┣作戦参謀 レクシュ・ウェフ=ローベル・グレーリア十翔長(砲術担当) 外4名
┣航法参謀 グノムボシュ副百翔長
┗先任情報参謀 クナタウ千翔長
旗艦 巡察艦 クリュブノーシュ
霹靂第一艦隊
霹靂第二艦隊
霹靂第三艦隊
霹靂第四艦隊
霹靂第五艦隊
霹靂第一一艦隊
【経歴】
・帝国暦969年 再編成
・同年 フアンボ門沖会戦
・同年 バハメリ門沖会戦
・同年 バハメリ攻略戦
・同年 ノヴ・キンシャス攻略戦
流砂艦隊
流砂作戦の実施部隊。司令長官はアブリアル・ネイ=ラムサール・バルケー王・ドゥサーニュ帝国元帥。総旗艦は巡察艦ダーンビルシュ。
【組織】
司令部
┣司令長官 アブリアル・ネイ=ラムサール・バルケー王・ドゥサーニュ帝国元帥(皇太子)
┣参謀長 ケネーシュ・ウェフ=ステューマル・キペール大提督
┗副官
旗艦 巡察艦 ダーンビルシュ
【歴史】
・帝国暦945年 編成
・同年 ハイド星系の降伏を受諾
・同年 解散
空挺艦隊
地上戦を行う艦隊。
ビュセーク Beussaicec
根源29氏族の一つ。語源は「軫
【都市船時代】
広大な倉庫軍を管轄し、資材を管理した氏族。都市船の事務長とそのスタッフという位置付けにあった。帝国初期には主計科を担った。
【特徴】
自らが船に乗るより交易者に融資することを好む。投資によって産業を育成することに長け、諸侯に向いている。そのため、家臣として重用されるものも多い。
【宗家】
イルドレフ大公爵家。
【家紋】
斧。
【家徴】
ビュセークの鬣
ビリス葱
デルクトゥーで食べられる野菜。極めて辛い。
ビル
反帝国クラスビュール戦線グゾーニュ細胞構成員の若者(952年当時)。飛ばし屋としてグゾーニュでは有名。職業は輸送車の運転手。
彼の自家用車はクラスビュール最速で、安全装置が取っ払ってある。
ラフィールたちに協力した結果、士族に叙され、軽輸送船クラスビュールを借りて働いている。
【容姿】
短く刈って黄色く染めた髪。
混沌の都
都市を構成する建造物が、公転しながら位置を変えていくことから付けられたラクファカールの別名。
平面宇宙
二次元の空間と一次元の時間で成り立つ宇宙。門によって通常宇宙とつながれているが、時空泡の中でのみ三次元物質は存在可能なため、移動するには平面宇宙航法理論に基づく平面宇宙航行技術が必要。
航行中に補給をすることが出来ない、という事情から、平面宇宙における国家間の勢力は、補給可能な星系を有する自国の門をつないでいった航路の周辺に限定されることになる。そのため、門がない間隙の部分やほぼ未開拓状態の第八環から第一一環には勢力圏は形成されていない。
帝国はその領域を航路帯、準航路帯、非航路帯の3つに分け、星界軍や民間調査船に開拓を行わせている。
有人星系に通じる門を中心とした一定距離にその所属国の主権を認め、平面宇宙を分割しよう、という試みはあったものの、帝国は全く関心を寄せなかったため、結局実現せず、現在のところ全て自由航行領域。
955年(幻炎作戦前)における平面宇宙勢力図は、以下のようなものである。すなわち、第一環〜第七環の中心領域に、時計回りにバルグゼーデ王国(帝国領)、拡大アルコント共和国、ラスィース王国(帝国領)、人類統合体、スュルグゼーデ王国(帝国領)、人類統合体(首都があるのはこちら。実際には前述の人類統合体領とつながっている)、バルケー王国(帝国領)、ウェスコー王国(帝国領)、人民主権星系連合体、スキール王国(帝国領)、ハニア連邦が位置し、ハニア連邦に囲まれた領域にクリューヴ王国(帝国領)、第12環にイリーシュ王国(帝国領)が存在する。
幻炎作戦により、ラスィース王国とスュルグゼーデ王国に挟まれた人類統合体の領域は中枢から切り離され、それに続く狩人作戦で帝国領に統合された。
【歴史】
人類が始めて平面宇宙に足を踏み入れたのは、現在ハニア連邦(第一環)に属するスーメイ門からである。当時の技術では第二環との間に存在した間隙をわたることは不可能に近かったため、しばらくは第一環にそって交易と植民の対象の探索がなされた。その後、第二環に有人星系への門が発見されたため周縁部への探索が始まり、それに伴って平面宇宙航行技術も人類社会に広まっていった。いっぽう、スーメイ人自身は積極的に惑星の開発と植民も行ったので、人類史上最初の星間国家を形成するに至った。
一方、アーヴは「複合時空のエネルギー平衡についてのタリスマン図」を入手。フィムゲーム氏からビボース氏に譲られたその論文を元に平面宇宙航行理論を確立。当時有していた8つの門が開かれ、平面宇宙に侵入した。
これら八門はいずれも第一環にはなく、先進星系との接触には時間がかかったが、これはアーヴにとって幸いしたといえる。なぜなら、早期に接触していれば、実力を十分に蓄えていなかった帝国が萌芽のうちに滅び去ったとも考えられるからだ。
その後一時は18を越える星間国家が同時に存在した時代もあったが、やがて数を減じていき、現在では4つの国家が上記のような勢力図を構成している。
ファーズ・ブレスカ
アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・ゲムファーズ伯爵・ラムリューヌが有する星系内航行船。退役した巡察艦で、コシュコーグと同型艦。
平面宇宙航法
平面宇宙を航行するための技術。帝国では翔士修技館でしか習得できない。
理論を理解するための数学や物理学、平面宇宙航行を可能にする機器にまつわる工学的な知識など、修得にも多大な時間がかかる。
皇族
建国帝アブリアル・ドゥネーとその兄弟や子女の子孫であり、アブリアルの氏姓と帝位継承権を有する一族。八つの王家に分けられる。
その子女は、出生と同時に領地を与えられ、爵位を叙せられるのが慣わし。
貴族同様軍役に就き、飛翔科翔士になる義務を負う。列翼翔士に叙任後、一年で後衛翔士、一年半で前衛翔士になり、自動的にドゥネー星界軍大学に進学、半年の研修の後卒業して十翔長になる。(通常軍大学進学には4年半の軍役が必要だが、特例として認められている)
退役までにひとかどの位階を得て、有事の際には軍の一翼を担うことが全員に求められている。そのため、出世は権利ではなく義務。領地にかまけるのもその義務から解放されてからというのが伝統。
軍衣を来ている時は身分を忘れよと教育される。不当な圧力にならないよう、上官に不条理な批判を加えるのは厳に慎むよう教えられている。
一般的なアーヴと異なり、20歳になっても翔士に叙任されるまでは大人と認められない(帝国史上最高齢の未成年者は72歳)。未成年者は翔士修技生、若年者(概ね5歳〜修技館入学まで)、幼い子どもに分類されており、若年者は重要な儀式の度に参列することを要求される。
軍では、その指揮する艦に配属されるのは将来を嘱望され、いずれは皇帝の親しき臣として働くことを期待されている証拠と言われている。
質素な生活に耐えるよう躾けられている。同年代の者は従兄弟と呼びあう習慣がある。
惑星改造技師
惑星改造を行う技術者の資格。
拘束絨毯
床に敷くことで、無重力空間でも床から離れてしまわないよう、歩行者を床面に拘束することが出来る絨毯。歩行の支障にならないよう、拘束力はさほどでもない。
琥珀
樹脂が化石のようになったもの。白味がかった黄色。
上皇
退位した皇帝と、その職に互選された元王たちの称号。各王家から一人ずつ選ばれ、上皇会議を構成する。扇状の袖がついた法衣をまとう。
952年当時の構成員は、アブリアル・ネイ=ラムリュラル・前皇帝・ドゥガス(前皇帝・ラスィース王家)、アブリアル・ネイ=ドゥアセク・上皇・ドゥラーズ(スュルグゼーデ王家)、アブリアル・ネイ=ラマラル・上皇・ラミューニュ(スキール王家)、アブリアル・ネイ=ドゥスィール・上皇・ラモーズ(イリーシュ王家)、アブリアル・ネイ=ドゥエール・ウェスコー前王・ラムローニュ(ウェスコー王家)、アブリアル・ネイ=ラムサール・上皇・ドゥセーフ(バルケー王家)、アブリアル・ネイ=ドゥブゼル・上皇・ドゥスーム(バルグゼーデ王家)、アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・上皇・ラメーム(クリューヴ王家)の8人。
少年
アトスリュア・スューヌ=アトス・前フェブダーシュ男爵・スルーフがジントを呼ぶときの呼称。
領主
星系に封ぜられた貴族等の呼称。皇帝の直臣。広い意味では王も含む。
徴税権等の政治的権能は有さないが他星系との交易の独占権を帝国により認められ、その利益が生活の資本となっている。そのため、領地の経営は代官に任せて、帝都で取引相手を探したり商談をまとめたりしながら生活する者も多い。
自己の領地が関係する問題について星界軍に詳細な情報を求める権利を有する。領主と家臣の関係にはたとえ皇帝といえども口を挟むことは出来ない。
新たに星系が軍事力により征服された場合、通常帝国に従順でなく、褒賞として与えられるには統治に負担がかかりすぎるので、皇帝が領主となり、代官が派遣されるのが普通。しかし、戦時にはこのような手続きが間に合わないこともあり、そのような場合に領主代行が置かれる。正式な領主が決まるまでその星系の管理責任は降伏を受け入れた指揮官にゆだねられるため、指揮官が軍士、特に貴族の子弟を指名するのが一般的である。
【歴史】
古くはおしなべて伯爵と呼ばれていたが、やがて序列をつける必要性が感じられるようになり、侯爵、侯爵、大公爵の爵位が設けられた。また、無人星系にも領主が封じられるようになり、子爵、男爵の爵位も置かれるようになった。
ファラムンシュ・ウェフ=ルサム・ラザス
952年〜959年当時の軍令長官。男性。階級は帝国元帥。
【容姿】
編んで、肩から前に垂らしている青灰色の髪。髪をいじるのは気分を害している証拠。
【経歴】
・帝国暦945年より後 軍令長官に着任
・帝国暦959年 近衛艦隊参謀長に着任
・同年 クリューヴ門沖会戦で乗艦爆散、戦死
わたしの可愛い殿下
- レクシュ・ウェフ=ローベル・プラキアがラフィールを呼ぶときに用いる呼称。
- レクシュ・ウェフ=ローベル・プラキアがドゥビュースを呼ぶときに用いる呼称。
- ジントがラフィールを呼ぶときに用いる呼称。
制御表層
思考結晶網の表層部。
氏姓
名前の最初に付く、どの一族に属するかを示す部分。めったに変えられず、子々孫々に受け継がれるため、同姓であってもその身分にはかなりの開きが生じる。ただし、一代皇族の子孫だけは例外で、皇族から分家したときに新しい氏姓を名乗る。
フィーフ・ケクラ
ラクファカールで運行している大型交通船。平べったい四角形で、面の裏表が船首と船尾になっており、推進機関が四隅に設置されているという特徴的な形状をしている。内部には普通旅客甲板と個室付きの特等旅客甲板があり、特等旅客甲板中央には大広間が配置されている。
フィムゲーム Fimegaimec
根源29氏族の一つ。語源は「危
【都市船時代】
大気循環系と水耕農業を管理し、船内大気と食料をつかさどった氏族。
【特徴】
陽気で快活、人間として面白い。前122年に一族が経済危機に見舞われたとき、安値で美術論文集(フーディニ論文も含む)をビボースに売却したことから、物事を余り深く考える習慣がないと信じられている。
【宗家】
ギュムスィー大公爵家。
【家紋】
蜂。
【家徴】
フィムゲームの星
ブー
ゴキュート星系の無人惑星。945年にアテーフ・ウェフ=ラソル・テーレにより命名された。
フーディニ論文
ナディア・フーディニの博士論文「複合時空のエネルギー平衡についてのタリスマン図」のこと。
イリーシュ王国
第十二環に位置する王国。帝国はイリーシュ門から始め、両側に領域を拡大していったため、その形状からアーヴの腕とも呼ばれている。
ラクファカール陥落後、人類統合体軍を中心とする四カ国連合軍が孤立した星界軍を撃破し、全ての邦国と所領を占領した。
クリューヴ王国
ハニア連邦に囲まれた領域に位置する王国。
959年に四カ国連合軍の侵攻を受けて陥落し、ラクファカールへの進撃路とされた。その後全領域が四カ国連合に占領され、統治はハニア連邦に委任されている。
バルグゼーデ王国
ハニア連邦と拡大アルコント共和国に挟まれた領域に位置する王国。
ラクファカール陥落後も一時は戦力が残存したが、艦艇の補修能力は限られており、新造能力は皆無のため、先行きは暗いと考えられていた。その後四カ国連合軍により占領された。
ラスィース王国
人類統合体と拡大アルコント共和国に挟まれた領域に位置する王国。幻炎作戦及び狩人作戦の成功により、人類統合体領域の一部を制圧し、現在はその向こうにあったスュルグゼーデ王国とも接している。
法衣
上皇の正装。扇状の袖がついている。
フェグダクペ・アルサ Faigdacpéc Arsac
フェブダーシュ男爵家の家政室家士。地上人女性。フェグダクペ・セールナイと仲がいい。アトスリュア・スューヌ=アトス・フェブダーシュ男爵・クロワールの死後は帝都に行き、セールナイ商会で働いている。
【性格】
完璧を期してやりすぎる傾向がある。
フェグダクペ・クニューサ
フェブダーシュ男爵家の衣裳係
フェグダクペ・クファスピア
フェグダクペ・グレーダ
フェブダーシュ男爵家の家政室主任家士。ミルケーズ出身の地上人女性で本名はハンナ・デリーズ。
息子のヴィン・デリーズを保育筐で育てるか否かで夫ゲオ・デリーズと離婚、親権を取ることができなかったため、故郷を離れることにしてフェブダーシュ男爵家の家臣となった。
男爵家では、自分から意思や感情を表すことのない、小心な人物と馬鹿にされていたが、男爵領での紛争の中で人に命令する快感に目覚めたらしい。故郷に戻っても、家族も友人もいないという理由で男爵館にとどまっていたが、アトスリュア・スューヌ=アトス・フェブダーシュ男爵・クロワールの死後は帝都へ行き、セールナイ商会で働いている。
グレーダという名前はヴィンに読み聞かせていた絵本の主人公からとられている。
フェグダクペ・セールナイ Faigdacpéc Sérnaïc
フェブダーシュ男爵家の家臣。フリーザ伯国出身の地上人女性。幼い頃から国民になることを夢見ていたが、軍人になる気はなく、だからといって家臣になるための技能も持っていなかった。しかし、アトスリュア・スューヌ=アトス・フェブダーシュ男爵・クロワールの目に止まり家臣になる。その後教育を受け、燃料槽の専門家として整備点検を担当している。
男爵領におけるラフィールの叛乱に荷担。その功績から、クリューヴ王家の援助を受けてセールナイ商会を立ち上げ、会長となった。
真空作業の免許あり。音楽的な訛りのあるアーヴ語を話す。
【嗜好】
趣味はアーヴの貴公子たちの立体映像を眺めること。ラフィールを崇拝している。
【経歴】
・帝国暦952年 フェブダーシュ男爵家家臣を辞職
・帝国暦955年頃 セールナイ商会会長に着任
フェグダクペ・セムネ
フェブダーシュ男爵家の給仕。地上人女性。
フェグダクペ・ベルサ
フェブダーシュ男爵家の家臣。アトスリュア・スューヌ=アトス・フェブダーシュ男爵・クロワールの愛人。地上人女性。男爵館での紛争の際に臨時戦闘部隊長となった。
フェグダクペ・ムイニーシュ
フェブダーシュ男爵家の管制室主任家士。アトスリュア・スューヌ=アトス・フェブダーシュ男爵・クロワールの愛人。地上人女性。
フェグダクペ・ルルネ
フェブダーシュ男爵家の家臣。地上人女性。
フェスファ
959年当時の筆頭遷都計画官補。
フェゼール
フェゼール伯国の中心にある恒星。
フェブダーシュ
フェブダーシュ男爵領の中心にある青い恒星。
フェブダーシュ男爵領暦
フェブダーシュ男爵領誕生を元年、男爵館の公転周期を1年とする暦。1年は標準年の三分の一ほど。
昇降台
エレベーター。連絡筒などで用いられる。音声入力式。
フォ・ダ・アントービタ
マルティーニュの対軌道凝集光砲四兄弟。マルティーニュの対軌道兵器群の中では最強。ビグ・アル、ビグ・ビル、ビグ・チャール、ビグ・デヴの4基。無人。
語源は"four the anti-orbit"?
観測船
宇宙空間に存在する物や事象を観測するための宇宙船。
複合時空のエネルギー平衡についてのタリスマン図
ナディア・フーディニの博士論文。ユアノンを通過して異質な時空に侵入することが可能だと主張している。彼女はこれにより博士号を獲得した。
博士の死から12年後、前157年(離脱暦1017年)にアーヴに譲渡され、平面宇宙発見の礎となった。
袱紗
表裏二枚合わせ、または一枚もので方形に作った絹布。
副百翔長
→副百翔長
不敬罪
皇族に対する不敬行為を処罰するための帝国法。ある皇帝がはりきって制定したが、厳密に運用すると士族の3分の2と貴族の全員を処罰しなければならないことが判明し、無視することが暗黙のうちに決定された。
フトゥーネ
- トライフ艦隊所属の偵察分艦隊。司令官はスポール・アロン=セクパト・レトパーニュ大公爵・ペネージュ准提督。旗艦は巡察艦ヘールビュルシュ。地上戦能力はない。
【組織】
司令部
┣司令官 スポール・アロン=セクパト・レトパーニュ大公爵・ペネージュ准提督
┣先任参謀 クファディス・ウェフ=エスピール・セスピー百翔長
┣通信参謀
┗航法参謀
本部戦隊
┣旗艦 巡察艦 ヘールビュルシュ
┣巡察艦 ボーグビュルシュ
┗巡察艦 ハスンビュルシュ
偵察戦隊 6個
┣第一戦隊
┃┗巡察艦 キュービュルシュ
┗他 第二〜第六戦隊
補給戦隊 1個
【経歴】
・帝国暦952年 スファグノーフ門沖会戦
・同年 スファグノーフ侯国制圧。クラスビュール駐留軍司令部以下15000人を捕虜に
・同年 軌道上を漂流中のラフィールとジントを救助
・同年 ケイシュ193門を迂回し、ヴォーラーシュ伯国へ連絡を行う
【紋章】
舞踏の女神( - 幻炎第一艦隊所属の偵察分艦隊。1.がそのまま後任に引き継がれたものと思われる。955年編成。
指揮官徽章
指揮官が身に付ける徽章。
ブラーシュ
959年当時の帝国宰相。地上世界出身者。前任者のシドリュア・ボルジュ=シド・シーズの死後、使節庁長官から昇任した。
下げ飾り
ペンダントか。
時空泡
平面宇宙に存在する、切り取られた通常宇宙。三次元空間はこの中でのみ存在できる。時空泡は平面宇宙側からは素粒子として観察される。
時空泡は移動状態と停止状態を切り替えることで進んだり止まったりする。完全移動状態を取った場合の最高移動速度は質量の平方根に反比例する。(速度をv、質量をm、定数をaとすると、v=a/√m)ただし、移動速度は時空粒子の影響も受けるので、時空粒子に遡行する方向に移動しようとすると速度は落ち、移動距離も短くなる。
その形態に関わらず一定の時空粒子を吸収し、また放出しているが、放出量のほうが多いため、常に同量のエネルギーを失うことになる。そこでその差を補う時空泡発生機関が必要となる。
内包出来る質量には限界があり、それを超えると制御されない時空分離が発生する。(限界質量より小さい:襲撃艦6隻、巡察艦3隻、戦列艦1隻。限界質量より大きい:襲撃艦7隻、戦列艦2隻)
内表面は灰色だが、時空融合時には白光の周囲に色彩がたゆたう。内部で加速すると、時空泡自体が回転しているように見える。
お互いの間の通信は泡間通信を用いるしかないが、時空泡はその質量に応じた質量波を放射するため位置や質量を事前に知ることは可能。
中に単一の宇宙船をくるむものを特に単艦時空泡と呼ぶ。
フリーコヴ
- 星界軍第一蹂躙戦隊所属のコーヴ級襲撃艦。初代艦長はソバーシュ・ウェフ=ドール・ユース副百翔長。
【組織】
艦長 ソバーシュ・ウェフ=ドール・ユース副百翔長
副長兼砲術士 イドリア十翔長
航法士 エクリュア・ウェフ=トリュズ・ノール前衛翔士
通信士 ヤテーシュ後衛翔士
監督 グリンシア軍匠十翔長
書記 ディレール主計前衛翔士
【経歴】
・帝国暦958年 就役
・同年 練習艦隊に配属。慣熟航行
・同年 第一蹂躙戦隊に配属
・同年 ハイド門沖演習
・帝国暦959年 再編成 - 双棘第二四艦隊突撃分艦隊ボスル第一蹂躙戦隊所属のコーヴ級襲撃艦。艦長はアブリアル・ネイ=ドゥブレスク・パリューニュ子爵・ラフィール副百翔長。1.が再編成されたもの。
【組織】(編成時)
艦長 アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・パリューニュ子爵・ラフィール副百翔長
副長兼航法士 エクリュア・ウェフ=トリュズ・ノール十翔長
砲術士 アルボフ前衛翔士
通信士 ヤテーシュ後衛翔士
監督 グリンシア軍匠十翔長
┗軍匠従士 エイドリアン
書記 リン・スューヌ=ロク・ハイド伯爵・ジント主計前衛翔士
伝令 グノムボシュ列翼翔士
(不死鳥作戦時)
艦長代理兼航法士 エクリュア・ウェフ=トリュズ・ノール十翔長
砲術士 アルボフ前衛翔士
通信士 ヤテーシュ後衛翔士
監督 グリンシア軍匠十翔長
書記 主計列翼翔士
【経歴】
・帝国暦959年 再編成
・同年 双棘第二四艦隊突撃分艦隊ボスル第一蹂躙戦隊へ配属
・同年 ケマル門沖の戦い
・同年 ケマル門制圧戦
・同年 ケマル星系建艦廠群撃滅戦
対消滅機関
人類がユアノンを発見する以前から研究しており、ユアノン発見後に実用化した推進機関。水に反物質を打ち込み対消滅させ、発生したエネルギーで物質を放出し、その反動で推進する。(対消滅とは、物質と反物質を衝突させることで、物質の質量を全てエネルギーに変えること。発生エネルギーはE=mc2で表される。)現在でも広く用いられている。
帝国財産院
惑星に対する経済援助などに必要な貸付を行う機関。アーヴは気が長いので貸したものは何世紀かかろうと取り立てる。
遷都計画官
遷都計画の策定を担当する皇帝直属の官僚。皇帝の前に出るのは、年に一度、その時点での計画を報告する時だけで、多分に儀式的な意味が強い。実際の遷都の際は遷都先へ向かい、そこで指揮を執る。3人の遷都計画官補のほか、大勢の部下を持つ。959年当時はスーズリュア・ボルジュ=ゴシュル・ソート。
管制官
管制を行う職員。
帝国
アーヴによる人類帝国の略称。
アーヴによる人類帝国
1500以上の有人星系(半数以上はアーヴが開発した星系)と20000以上の半有人星系を支配する汎星系国家。略してアーヴ帝国
空間、恒星、無人惑星はおしなべてアーヴのものという方針を採っている。妙な露悪趣味があり、地上の民には無慈悲と見られたがっている。
【人口】
アーヴ2500万人、国民約10億人、領民9000億人。
帝国創建時はアーヴ27万2904人。(当時の人類の人口は1000億以上)
【組織】
皇帝を頂点とする帝政+貴族制。理念なく存立し、多様な人類社会をアーヴによって統合することにのみ専念する。そのため原則として地上のことには干渉しない(ただし内乱には遠慮なく介入する)。星系政府に要求するのは惑星間航行が可能な宇宙船の建造禁止と帝国星界軍の募集事務所の設置のみで、これを超えた要求を領民政府は拒否できる。臣民に対しても忠誠を期待することはしない。
官僚府も存在するが、そこに属する官僚のほとんどは地上世界出身者。
【外交】
他国と外交官を交換し、外交官特権を尊重しているが、外交自体は全く重視していない。
戦争においては情容赦なく、自身が滅亡するか、敵国の星間航行能力を奪い、星系単位で帝国に編入する以外に決着の方法はない。その苛烈さのため、皇帝2人と皇太子7人を含む多くの帝国の貴顕が戦死している。もっとも、星間国家でない限り帝国の大切な領土として扱うので、無意味に荒廃することを嫌う。そのため星間航行能力を失った星系の空間を封鎖するなどして降伏させ、降伏せずに飢餓が始まった場合も貸付などを行い援助するのが普通。
やられたら10倍にしてやり返す、というのが行動原理。いかなる脅迫にも屈することない。脅迫を試みた者はそのほとんどが死ぬことになり、生き延びても不幸な人生を送ることになるとされる。
【経済】
通貨単位はスカール。
【産業】
他国船が領内星系に立ち入ることを禁じているが、七つの貿易港を指定して経済交流を行っている。
【言語】
公用語はアーヴ語(アーヴ標準語)。文字はアース。
【文化】
「アーヴ」の項を参照。
【単位系】
地球以来のCGS単位系。標準年=365日、標準日=24時間、標準時間=60分、標準分=60秒。
長さの基本単位はダージュ(=cm)、質量の基本単位はボー(=g)。この基本単位系に倍数を表す接頭辞をつけて用いる。以下参照。
規模 | 接頭辞 | 長さ | 質量 |
1020 | ドリアル | 1000兆km | 100兆t |
1016 | ト | 1000億km | 100億t |
1012 | ゼサ | 1000万km | 100万t |
108 | セ | 1000km | 100t |
104 | ウェス | 100m | 10kg |
1 | 1cm | 1g | |
10-4 | シェス | 1μm(=1000分の1mm) | 0.1mg |
10-8 | ソワフ | 1Å(オングストローム) | 0.01μg |
10-12 | コス | 10Y(ユカワ) | |
10-16 | ペタ | 0.001Y |
もっとも、光秒(=約300セダージュ)、光年(=約95トダージュ)などの単位も利用するので、ゼサダージュ以上の単位はあまり使わない。また、プランク長とプランク重(プランク定数h=6.6261×10-34を基礎にする単位)を基本とした微小単位系もある。
平面宇宙では特殊な単位として、天浬
【歴史】
・帝国暦前1200年くらい 原アーヴ誕生
・帝国暦前1173年(離脱暦1年) 独立を宣言
・時期不明 探査船を近くの恒星系につけ、都市船に改造
・時期不明 アース成立
・帝国歴前973年頃 軌道都市を滅ぼす。大放浪時代に
・帝国暦前157年 フーディニ論文入手
・帝国暦前120年頃 公的記録の一部破棄により航行日誌を消失。カリュー氏の反抗(後世には都市船アブリアルの事故として伝わっている)
・帝国暦前98年 ビボースが平面宇宙航行理論を完成
・帝国暦前52年 後のアブリアル伯国に投錨、門を開く実験の開始
・帝国暦前19年 都市船の第三主機関
・帝国暦前3年 最初の平面宇宙航行船セルドーが門をくぐり、帰還
・帝国暦前2年 平面宇宙側から門を開くことに成功
・帝国暦1年 建国帝ドゥネーが帝国の創建と帝国暦開始を宣言。帝国時代に。当初は交易に中心が置かれる
・同年 初代皇帝即位式。国章が八頸竜に
・時期不明 3つの星系を征服。3つの主要氏族(恐らくエスレル、ニューシュ、スポール)の長が領主として封じられる
・帝国暦42年(以下2項との前後関係は不明) 3人の地上人がアーヴに
・時期不明 5つ目の星系を征服
・時期不明 平面宇宙の先客に気付く
・帝国暦645年頃 ヤクティア戦役
・帝国暦685年頃 太陽系に近い門の発見
・帝国暦750年頃 星界軍における最後の乗員反乱勃発
・帝国暦812年 セクティア連邦併合
・帝国暦852年より前 シャシャイン戦役
・帝国暦905年 カミンテール戦役終結
・帝国暦940年 対帝国軍事組織、四ヵ国連合結成
・帝国暦945年 流砂作戦
・帝国暦952年 ゴースロス襲撃事件
・同年 スファグノーフ侯国、人類統合体により占領
・同年 四ヵ国連合と開戦
・同年 スファグノーフ門沖会戦で勝利。スファグノーフ侯国再占領
・同年 ラクファカール防衛戦に辛勝
・同年 イリーシュ王国の3分の2、三ヵ国連合により占領
・同年 スカレーシュ門沖会戦
・帝国暦955年 幻炎作戦
・帝国暦956年 狩人作戦
・帝国暦956年 淡雪作戦
・帝国暦959年 双棘作戦
・同年 雪晶作戦
・同年 ハニア連邦がクリューヴ王国に侵攻
・同年 第2次ラクファカール防衛戦。ラクファカール・セラに遷都。ラクファカール陥落
・同年 ドゥサーニュ、第28代皇帝に即位
・帝国暦969年 霹靂作戦
疑問:マアト・カー・ラーとの接触時に100万近くいたアーヴが帝国創建時には30万以下になったのはアメニイの推定違いが原因か
愛の娘
→愛の息子
愛の息子
『そなたの遺伝子が欲しい』という告白のもと生まれた子供。性別により別に呼ばれる。
プレアーヴ
アーヴと同時期に植民地選定のために太陽系から送り出された人工生命体。製造目的に添ってすでに星霧となっていた太陽系に帰還し、全滅した。探査船自体は935年頃にドゥビュースとレクシュ・ウェフ=ローベル・プラキアによって発見された。
スローガーフ邸
ラクファカールにある軌道館。第2次ラクファカール防衛戦の際、クニュムラゲールに接合され、ソトリュール鎮守府へ移動した。
紫水晶
天然の放射能と微量の鉄イオンにより紫色を帯びた水晶。
空識覚器官
アーヴの額にある、空識覚をつかさどる器官。一億以上の個眼の集合体で宝石の薄片のような外見。頭環が収集した情報を脳の航法野に流し込むためのもの。
まれにアーヴ以外にも有する者がいるが、帝国の方針により決して国民になることは出来ない。
分艦隊
→分艦隊
平面宇宙
→平面宇宙
平和維持軍
人類統合体の正規軍。軍法は裁判なしの捕虜処刑や残虐な処刑を禁じている。
制服は上下が分かれた緑褐色のもの。恐らく将校と下級兵は意匠が異なる。
ベード
帝都にある複合商業体の一つ。
ゲムファーズ子爵領
ゲムファーズ伯国が952年に入植を開始する前の名称。
スファグノーフ子爵領
スファグノーフ侯国が729年に入植を開始する前の名称。
セスカル子爵領
スキール王国に属する星系。恒星セスカルの周りを、可住化惑星ダルカールと小惑星帯が回っている。959年頃、ダルカールは可住化されたが、直後にラクファカールが陥落し、セスカル子爵も行方不明となったため、子爵領のままになっている。
960年頃、第二方面艦隊司令部が設置され、その根拠地となった。
パリューニュ子爵領
クリューヴ王国に属する、黄色い恒星パリューニュと7つの惑星からなる無人星系。第二惑星は可住化惑星だが、どの惑星にも微生物すらいない。探査を担当したのが花好きの男だったので、薔薇の国を意味するこのような名前がつけられた。
ラフィールは、将来名前に相応しく第二惑星の一面に薔薇を咲かせようと思っている。
ベール・バドラ
ドターシュ大公国に属する有人惑星。
ベール・バドラ事件
ドターシュ大公国がまだ侯国だったころ、当時のドターシュ侯爵が自らの道徳をベール・バドラの領民に押し付けることによって、叛乱を惹起してしまった事件。ドターシュ侯爵家の手におえず、帝国が直接介入する事態となり、ジムリュアの乱の遠因ともなった。この後、諸侯は地上世界に極力干渉しないという原則が確立された。
今でもサリューシュを罵るのにこの名を出すことは有効である。ただし、その後の命の保証はない。
反物質爆弾
反物質を利用した爆弾。
ベクローニュ
料理が有名な地上世界。
教官
おそらく訓練教官の略称。
修技生
翔士修技生の略称。
ヘラクレス作戦
人類統合体によって発案された、帝国を一気に覆滅するための作戦。伝説の英雄の名にちなんで名付けられた。ノヴァシチリア条約機構の軍事評議会で検討され、最終的に加盟国は極秘のうちに承認した。
952年に実施。VRGE1447を用いて陽動をかけ、FLIST0223から帝都を目指した。しかし帝都陥落には失敗、イリーシュ王国の3分の2を占領するにとどまった。
連絡艇
- 大型艦等に搭載されている小型艦載艇。平面宇宙航行用の操舵装置と通常空間航行用の制御籠手の両方を用いて操舵する。艦隊旗艦には六隻搭載される。
【外観】
操舵室、気閘室、洗面所、仮眠室あり。内壁は乳白色。座席下には物入れがある。
非武装。
【特殊機能】
平面宇宙航行機能を備えており、時空泡間の通信や乗員の緊急脱出などに用いられる。
自動操縦機能あり。
補給は埠頭補給が普通だが、燃料槽からの直接補給も可。
管制の協力なしに離陸できるよう、着床脚の切り離しも可。
着陸機能はなく、緊急着陸時には船体を切り離すしかない。その後、残った着陸莢部分の上部に4枚の羽が出現し、減速する。 - ソーフ級戦列艦に搭載されている1.。艦載艇で唯一、平面宇宙航行機能を有する。定員2名。防御磁場を展開できる。
ゲムファーズ子爵家
アブリアル氏に連なる一族。952年に伯爵家となった。当時の当主はアブリアル・ネイ=ドゥブレスク・ゲムファーズ伯爵・ラムリューヌ。
【紋章】
八頸竜に波浪を組み合わせたもの。
ベリサリア
ベリサリア星系の中心にある恒星。
調査使
宰相府財務総監部調査使の略称。
ヘルー・ネブー
ヘルー・ネブー星系の中心にある恒星。
ベルグウィット
ハイド伯国にある気体惑星。
ベルソート
959年当時のカイソーフ艦長。階級は百翔長。翔士全員で食事をとるという習慣を発案し、部下に押し付けている。戦隊司令官になるのが目標。帝国創設以前にスポールと別れた一族の出身。
【容姿】
藍鉄色の髪。
【性格】
優柔不断。
ベルテーシュ
アーヴ男性。スポール・アロン=セクパト・レトパーニュ大公爵・ペネージュの訓練生時代の同級生。
ベルポウコス
アーヴの伝統的な運動競技。装備や競技場使用料が高いのであまり一般的ではないが、熱狂的な愛好家も多い。アーヴでなければ競技することがほとんど不可能なので、地上世界では全く人気がないという以前に知られていない。
チームは8人一組。0.27標準重力の競技場で行う。肩胛骨でコントロールする人工翼で空中を飛び、落下してくる球を競技杖を用いて相手の陣地に打ちこめば勝ち。これを何度か(普通は3点先取)繰り返して勝負を決する。
端末腕環は使用禁止。代わりに審判からの指示を伝えるための通信機を装着する。競技杖による相手の肉体への攻撃も認められている。身体が地面に触れると失格で、次の回まで試合に参加できなくなる。
無重力球技
極めて簡素な規則が複雑な駆け引きを生み出す、アーヴ伝統の競技。
ハイド門沖演習
第一蹂躙戦隊が958年に行った戦略級の演習。戦隊を二つに分け、イリーシュ門からハイド門へ両側から制圧へ向かい、遅れた方が奪回を試みる、同時に叛乱中の地上世界を威圧する、というもの。
到着が遅かった青軍が門の奪回に成功し、終了した。
保育筐
ミルケーズで用いられる保育用の装置。長さ150ダージュ(=150cm)ほどの寝台で、赤ん坊を休みなく見守り、世話する機能を持っている。排泄物を処理し、身体を清潔に保ち、食事を与え、軽い病気なら治療できる。
幼児が育てば離れることになるが、その過程は第二の出産といわれるほどの苦労を伴う。そのため大人になっても、ここで時間の大半を過ごす者もいる。
ボー
アーヴが用いる質量の基本単位。1ボー=1g。
旧ボークビルシュ
ハイド伯爵家が帝国から譲り受けた軽武装貨客船。元は時空泡発生機関の異常により退役したビルシュ級巡察艦で、時空泡発生機関は艦橋ごと換装されている。現在は武装のほとんどをはずしているが、ボークビルシュの名で呼ばれている。船長はログドーニュ。
958年にマルティーニュの軌道上に繋留。残っていた可動凝集光砲、主機関、時空泡発生機関をはずしてハイド伯爵城館になった。
宰相府
帝宮にある官僚機構の頂点をなす組織またはその本部。本部はかなり広く、庭園もある。
宰相府
宰相府にある庭園。中央には噴水があり、花壇が配置され、芝生が敷き詰められている。
数代前の宰相の趣味を反映したもの。
操作釦
ボタン。
ボートラズ
アトスリュア・スューヌ=アトス・フェブダーシュ男爵・ロイが初めてベルポウコスを競技したときのチームメイト。男性。
ベルポウコスの名手であるコセールよりも体力がある。
星系内航行船
平面宇宙航行機能を有さない空間船。対消滅推進式がほとんど。
星間物質の抵抗の関係で、技術的には0.1光速程度が加速限界とされている。
機動艇
防衛艦
時空泡発生機関を持たない、通常空間戦に特化した軍艦。星界軍にはほとんど配備されていないが、人民主権星系連合体は多数運用している。電磁投射砲を搭載した者は重防衛艦と呼ばれる。重防衛艦の装備は襲撃艦相当だが、時空泡発生機関がない分機動力で上回る。
ボーリンシュ
星界軍の戦列艦。クファディス・ウェフ=エスピール・セスピーが翔士修技生時代に訓練を受けていた軍艦。
ボールル
ジントとラフィールがアプティック伯国からヴォベイルネー鎮守府へ移動するのに用いた連絡艦。
機雷
時空泡発生機関と対消滅機関を備える無人兵器。正式名称は機動時空爆雷。通常宇宙、平面宇宙問わず移動でき、対消滅による爆発で攻撃目標を破壊する。
反物質をいつも搭載していては保守上の危険があるため、使用の度に燃料を磁気閉込容器に供給する。
一旦艦外に射出すると回収がほとんど不可能になるため、帝国軍では射出に関して細かい規定を設けている。
突撃艦級なら2基差し向けることでほぼ確実に葬ることが可能。巡察艦級でも直撃すれば甚大な損害を被る。
歩行機械
悪路も移動できる陸上移動機械。八本足。
誇り高い男
ラフィールが発する最大級の賛辞。
星たちの眷属
→星たちの眷属
星に誘われる
亜光速で通常宇宙をひたすら飛んでいきたい、という願望を抱くこと。
まれに実行に移す者もいるが、ほとんどは帰ってこなくなる。
ボスル
双棘第二四艦隊所属の突撃分艦隊。
【組織】
司令部
第一蹂躙戦隊
突撃戦隊 4個以上
【経歴】
・帝国暦959年 編成
・同年 ケマル門沖の戦い
・同年 ケマル門制圧戦
・同年 ケマル星系建艦廠撃滅戦
ボヘーフ
スポトネブリューヴ鎮守府の第二惑星。従士たちの休養場所となっている。
ポル市
クドゥーロに存在する市。最高責任者は市長。969年当時の市長は年配の女性。
双棘
→双棘作戦
記憶巣
思考結晶の記憶装置。
掌兵科
兵器類の整備をする術科。兵科に含まれるか不明。