か行
通信参謀部
敵戦力の分析などを担当する部署。
機関参謀
艦隊の技術的問題の責任者。
情報参謀
情報収集・分析を担当する参謀。
連絡参謀
泡間通信が届かない遠距離にいる軍艦に司令部の指示を伝えるため、連絡艇で連絡係を務める参謀。指示に対する疑問に回答するために司令部の考えを把握している参謀の一人が選任される。派遣先の司令部の規模によっては、その手伝いをすることもある。
猫たちの餐堂
クリューヴ王宮の一画にある部屋。猫たちのため、常に最高の肉と魚が用意されており、老猫ホーリアによって完璧な秩序が保たれている(955年当時)。恒星アブリアルの光を光繊維束によって導いてつくった日溜まりがある。
ガーフェウ
フェゼール伯国の有人惑星。有人惑星としては平凡な存在。首都はポルト・ヴェルダ。
領民政府はアーヴが地上に降りることに無頓着。
【言語】
ガーフェウ語。
【産業】
ガーフェウ芝が主要輸出品。
【住居】
黄道面と公転軌道面がほぼ一致しているため、定着都市は赤道近くに集中している。その他に小規模な村落や軌道住宅の集合体である移動都市がある。
【単位系】
一自転時間=275標準時間。
ガーフェウ芝
ガーフェウで棲息する惑星の可住化に使われた岩芝の変異種。ほんのわずかな時間で成長し、花が咲く。
自転速度が遅いガーフェウは地磁気が強く、大地にかなり強い放射線が降り注ぐ。さらに、元々遺伝子が脆弱で変異しやすいガーフェウ芝の特性もあいまって、しょっちゅう突然変異を起こす。その中で有用な生物資源の加工品や遺伝子情報が主要輸出品となっている。
浜芹
第一蹂躙戦隊専用の暗号形式。
階級章
→階級章
外交官
国家の代表として他国に派遣されている官僚。
帝国も、経済交流に伴う外交のために他国と交換しているが、外交自体は全く重視していない。その重要人物と面談が許されることはめったにない。皇帝との謁見がかなうのは着任と離任の挨拶時くらい。
一時帝国には17ヶ国の大使がいたが、952年当時には4ヶ国(四ヵ国連合諸国)、955年当時には1ヶ国(ハニア連邦)しか残っていない。
カイソーフ
双棘第一三艦隊打撃分艦隊グデルス第一戦隊所属のソーフ級戦列艦。艦長はベルソート百翔長。戦争が始まってから建造されたので、本来託児所として使われる空間は艤装段階で翔士用食堂に改装されている。翔士全員で食事をするのが習慣。
【組織】
艦長 ベルソート百翔長
副長 クローボス十翔長
先任砲術士 カズヴ十翔長
先任航法士
次席航法士
先任通信士 ヴォーニュ前衛翔士
次席通信士 アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・ウェムダイス子爵・ドゥヒール列翼翔士
【経歴】
・帝国暦959年 双棘第一三艦隊打撃分艦隊グデルスへ配属
・同年 艦隊再編成に伴い雪晶艦隊へ配属
・同年 ディニン門沖戦で敵の攻撃を受け、総員退艦後に敵巡察艦を巻き込んで自爆
開拓者
人類初のユアノン推進船。新たな植民拠点を開くための人員・資材運搬に用いられた。
回転室
黎明の乗り手が乗っていた探査船に設置された部屋のひとつ。極端に平べったい円筒形の空間で、その名の通り回転して遠心力を発生させている。壁面に利用者が寝そべることで、円卓会議のように互いの顔を見ながら話すことが出来る。
カイト Keitt
人類統合体平和維持軍憲兵大尉(952年当時)。単独行動を許されている。49歳だが、祖父が不老化処置を受けたシレジア不老族であるため20代に見える。同じ遺伝子改造で生まれながら異なる境遇にあるアーヴに異常ともいえる憎しみを抱いている。
ラフィールたちを逮捕しようとするが、失敗。その後星界軍の捕虜になり、スィトゥール捕虜収容所へ送られた。
【容姿】
金髪。端正な顔。
軍医
従軍する医師。医療室勤務。
軍医科
星界軍15科の一つ。後方勤務が多い。
カイル・ゴンベ
ノヴ・キンシャス星系の主惑星。軌道上にはノヴ・キンシャス門がある。
拡大アルコント共和国
ノヴァシチリア条約に列なる星間国家の一つ。全宇宙で4番目の国力を有する。星系間の均質性を測ろうとしているが、成功していない。主星系のアルコントが人口でも政治・経済・文化における重要性でも突出しているので、かろうじて国家体制を維持している状態。とはいえ、他の国家に比べれば星間交流も盛んで、強力な官僚機構が星系を結びつけているため、均一性は最も高い。
核融合推進
核融合反応を利用して推進力を得ようとするもの。対消滅推進が一般的となる前に用いられていた推進方法。
エクリュア館
エクリュア一族が暮らす、ラクファカールにある軌道館。コリュア館と同型の古い突撃艦を元に増設したもの。兵装の代わりに居住区が置かれている。主機関が搭載されていた館の中央部は無重力空間になっており、子供用の育児室(お昼寝部屋)と大人用の無重力庭園がある。交通艇も大型艇が1隻、その他数隻が置かれているが、収容する余地がないため外に係留されている。
エクリュアの大人達は仕事で帝都を離れていることが多いので、子供達のための共同の保育所、学校という意味が強い。
第2次ラクファカール防衛戦の際、特設1052独立戦隊の手により要塞化され、帝都防衛団に引き渡された。
コリュア館
コリュア一族が暮らす、ラクファカールにある軌道館。大体エクリュア館と隣接した軌道をめぐっている。エクリュア館と同型の古い突撃艦を改造したものだが、姿勢制御機関を含めその大部分は交換されており、本来の突撃艦の名残は船殻くらいしか残っていない。
第2次ラクファカール防衛戦の際、クニュムラゲールに接合され、ソトリュール鎮守府へ移動した。
金色烏
カシュナンシュ・ウェフ=ゴス・エール
軍令本部情報局長官(952年当時)。階級は提督。トライフ・ボルジュ=ユブデール・レムセールとの間に、翔士修技館の一室と空色髪の少女にまつわる挿話から始まった確執があり、一時はお互い殺意を抱くほどに憎んでいた。
運搬船
物資を運搬するための宇宙船。
水素運搬船
気体惑星から水素を運搬するための星系内航行船。
商船団
→帝国商船団
合宿旅行
初等教育機関のないアーヴが、子どもに集団生活を学ばせるために行なう行事。
荷電粒子
正または負の電荷を帯びている粒子。電子、陽子、アルファ粒子、イオンなど。
カノーシュ
コリュアの男性。エクリュア・ウェフ=トリュズ・ノールとコリュア・ウェフ=コル・サグゼールの関係を取り持とうとして、幽霊船騒ぎを起こした。
カヒュール・ボート=サテク・公子
トライフ・ボルジュ=ユブデール・レムセール司令長官付参謀長。アーヴ男性。
※カヒュール・ボース=サテク・公子・レメーシュの表記もあるが誤字と思われる。
【容姿】
濃紺の髪。アーヴとしては平凡な容貌。眠たげでぼんやりしているような印象を与える眼。ほっそりした体型。
【性格】
分析を述べるときもったいぶる傾向がある。無表情。
【経歴】
・帝国暦952年 トライフ艦隊参謀長に就任。階級は千翔長
・時期不明 准提督に昇進
・帝国暦956年 狩人第二一艦隊参謀長に着任
ガフトノーシュ・ドゥラド
旧ガフトノーシュ。アイクシュ級巡察艦。シャシャイン戦役の勝利を記念して、武勲艦隊で動態保存されていた。
不死鳥作戦の際に現役復帰。艦長はアブリアル・ネイ=ドゥブレスク・パリューニュ子爵・ラフィール百翔長。第一蹂躙戦隊に編入され、英雄芳名碑の運搬に用いられた。ほぼ輸送艦として運用されたため、翔士は5人しかいない。
【組織】
艦長兼航法士 アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・パリューニュ子爵・ラフィール百翔長
砲術士 グノムボシュ後衛翔士
通信士 レクシュ・ウェフ=ローベル・グレーリア列翼翔士
監督 サムソン・ボルジュ=ティルサル・ティルース
書記 リン・スューヌ=ロク・ハイド伯爵・ジント主計十翔長
八頸竜
- 八つの頭を持つ竜。アーヴによる人類帝国が紋章としている想像上の生物。語源は「八岐大蛇(ヤマタノオロチ)」。
- 帝国国章。
- 帝室の紋章。
ガフトノーシュ
- 星界軍総旗艦・近衛艦隊旗艦にして皇帝御座艦。艦隊旗艦仕様の巡察艦の艦橋に玉座艦橋
( を据えたもので、司令長官室が皇帝の居室となっている。近衛艦隊の旗艦が務まるだけの機能があればよいため、帝国艦隊旗艦と異なり通常の旗艦用巡察艦と変わらない兵装を搭載されている。皇帝が演習や儀式に用いる時は、翡翠の玉座が据えられる。
実戦に赴くことを想定しているため、常に最新鋭の巡察艦を当てるのが伝統。新しい艦に代わると、それまでの艦は旧ガフトノーシュと呼ばれるようになる。 - 959年当時の1.。カウ級巡察艦。艦長はレペス百翔長。クリューヴ門沖会戦で爆散した。
- 969年当時の1.。2.の次の代。ラクファカール・セラの中心に浮かんでいる。それまでのものとは異なり、近衛艦隊旗艦としてではなく皇帝が日常の執務をする機動帝宮として建造された。帝宮としての機能を持たせるため大型兵器を備える余裕はなく、近づく宇宙ごみを排除するための小型凝集光砲程度の火力しかない非武装船。歴代艦の中では容積が突出しているが、かつての帝宮に比べればはるかに小さい。
旧ガフトノーシュ
星界軍総旗艦ガフトノーシュが新しい艦に代わった際に、それまでの艦に与えられる呼び名。混乱を避けるため、次の同名鑑が生まれる前に処分される。処分といっても廃艦されることはまれで、大抵は諸侯に貸与されて改名する(カフュール、セグノーなど)。
艦橋
船の航行等を指示する場所。
平面宇宙航行機能を備えた船の場合、床下には時空泡発生機関があり、共通の球体壁で厳重に守られているため、艦橋では戦闘時でも与圧兜を着けないのが不文律。
戦隊以上の場合、司令座艦橋
執務室
領主が執務を行う部屋。
家宰
紙
植物等の繊維を膠着させて製造したもの。記憶媒体として用いられることはほとんどないが、形式ばった、異文化間の協定には不可欠。
カミンテール共和国
4個の星系を中心とした星間国家。中心となる4星系の経済は緊密に結びついており、それをばらばらにされると各星系の経済が崩壊する恐れがあったため、帝国と戦わざるを得なくなり、カミンテール戦役が勃発した。
軍があまり信頼されておらず、降伏の権限を与えられていなかったため、帝国軍に勝ち目の薄い戦いを挑んで敗北。共和国も滅亡した。
カミンテール戦役
905年頃に帝国とカミンテール共和国との間で勃発した戦争。当時の帝国艦隊司令長官は現帝アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・アブリアル伯爵・ラマージュ。
帝国軍前衛部隊とカミンテール共和国軍主力艦隊との間で戦闘が起きたが(戦力比は3対2)、比較的楽に帝国軍が勝利を収め、905年に終結した。
八王家
皇族を構成する王家でアブリアル氏の宗家。いずれも建国帝ドゥネーの兄弟または子女の子孫で、アブリアルの氏姓を共有し、ここに属す者にのみ皇位継承権がある。スキール王家、イリーシュ王家、ラスィース王家、ウェスコー王家、バルケー王家、バルグゼーデ王家、スュルグゼーデ王家、クリューヴ王家の八つ。各家は全て同格。
それぞれがラクファカールに置かれた8つの門の管理をしており、門の使用者から徴収する通行料が収入源となっている。
短艇
軌道城館
貴族や裕福な士族が惑星上もしくは軌道上に築く居住地。
古いものは回転による疑似重力を利用する車輪型だが、重力差が安定しないため、最近(ここ300年くらい)はやや高価な重力制御機関を備えたものが主流となっている。
城館
レトパーニュ大公爵帝都城館
レトパーニュ大公爵家の帝都城館。
その大広間は目立たない壁にまで精緻な彫刻の施された煌びやかなもの。
フェブダーシュ男爵帝都城館
フェブダーシュ男爵家の帝都城館。城館としては比較的新しい。
広間には、初代フェブダーシュ男爵アトスリュアの出身である地上世界のものと思われる色合いが用いられており、その中心には50人ほどが座れるほどの卓子、少し離れたところに大理石の卓子がある。
不死鳥作戦時は、反陽子砲一門を搭載して、竜卵要塞近くで参戦。反陽子砲で一隻の敵艦を撃墜し、二隻を道連れに自爆した。
ヴォーラーシュ伯爵城館
ヴォーラーシュ伯爵家の軌道城館。デルクトゥーから27.7セダージュ(=27700km)上空をまわっている。エミュール的な入り組んだ構造。占領時には接収され兵舎として利用されていた。
領主と領民政府の関係が良好だったため、城館の思考結晶網はデルクトゥーのそれと一体化している。
ハイド伯爵城館
ハイド伯爵家の城館。
領地が占領下にあった955年にはバースロイルの翔士個室に置かれ、「帝国で最もちっぽけな貴族の館」という文句が扉に書かれていた。
領地が回復してからはマルティーニュの0.8光秒上空の軌道にある旧ボークビルシュに置かれている。
領地が再度占領されてからは、戦闘艦の居住区を転々としており、969年にはクリュブノーシュに置かれている。
狩人作戦
→狩人作戦
カリュー Calyc
根源29氏族の一つ。語源は「室
【都市船時代】
航行日誌を中心とした公的記録を採取整理し、保管していた氏族。ただし、実際にその業務を行っているのはごく一部の記録部員だけであり、大多数は記録部とは無関係の仕事を行っている。倫理意識も高く、不必要に記録を探るようなこともしない。自分達の公的記録や他星系の歴史記録等を主たる交易の商品としていた。帝国時代初期には高級官僚を輩出した。都市船アブリアルの事故(実際は船王の命による公的記録の一部破棄)により航行日誌を喪失してしまったことを未だに恥じている。
【特徴】
人の上に立つのは得意ではないが、事務や調整を任せればこれほど心強い存在もない、といわれる。
【宗家】
キザセーフ大公爵家。
【家紋】
羽を広げた鷲。
【家徴】
共通するものはないが、一般に痩せ形で長身。
カリュー・エレーク
前120年頃のアーヴ男性。記録部士官として教育されている最中。一族の嫡流で、しかも優秀なため、将来は編纂士となり、記録長になることが期待されている。
アブリアル・ムイセーヌとは連合学校時代の同級生。三期生。
カリュー・ベポール
前120年頃の先任編纂士。
会社
星間船を借りることもある団体。
惑星改造技師組合
可住化惑星を生み出すための調査から生態系整備まで一貫して仕事を請け負う団体(恐らく固有名詞)。イーデフ氏により運営されている。
梯索
真空漂流中の人間を救出するため連絡艇等に備え付けられているひも状の道具。先端部は小型推進弾のようになっており、ある程度制御できる。
星たちの眷属
アーヴお気に入りの雅称。
慣熟航行
新造艦が、欠陥の発見と修理を目的として行う航行。最後に模擬戦闘が行われる。
艦隊
→艦隊
感知地雷
ミン自作の対人地雷。直径3ダージュ(=3cm)の円盤型。車にも効果がある。
監督
→監督
火山
門の一種。通常宇宙側が事象の地平線に位置するため、通常宇宙から平面宇宙にエネルギーが流れ込む状態になったもの。流れ込んだエネルギーは時空粒子となり、他の門から通常宇宙側に放射されている。
キー・ボート=ラムセル・ガムヴ公爵
アーヴ女性。前線に出た経験が少ない代わり、長年にわたって後方で辣腕を揮い、人望も篤い熟達の軍士。
【経歴】
・時期不明 練習第一艦隊司令長官に着任。階級は星界軍元帥
・帝国暦969年 練習艦隊司令長官に着任(第一艦隊司令長官と兼任)
アディーブ星系
有人惑星アッサウーマンを有する星系。
アトリア星系
狩人第一艦隊が通過した星系。
アプティック星系
スュルグゼーデ王国から5000天浬くらい離れた人類統合体領に位置する星系。ありふれた黄色い恒星アプティックの周りを、12個のぱっとしない惑星が回っている。アプティックIIIは有人惑星。アプティックIVは水素や水が豊富。比較的恒星近く(アプティックIIIの軌道上なのに?)の門は軌道要塞によって守られていたが、幻炎第一艦隊によって要塞を破壊され、制圧された。
【人口】
1億に少し欠ける程度。
【組織】
選挙によって選ばれる行政府の長が星系首相を務める。他に星系評議会議長、星系最高判事会議長が政府高官。
【歴史】
・帝国暦955年 幻炎第一艦隊により空間領域制圧
・同年 幻炎第三艦隊により空間領域封鎖
・同年(上記の約一ヶ月後) 帝国に降伏しアプティック伯国に。領主代行にラフィール、領民代表にマクリット・タラスが着任
・同年(上記の約半月後) 領主に皇帝が着任、代官が派遣される
アルコント星系
拡大アルコント共和国の主星系。
ウィンブル星系
ラスィース王国とスュルグゼーデ王国に挟まれた人類統合体領に位置する星系。第四惑星ウィンブルIVは有人惑星。
955年に一度星界軍が占拠したが、敵の本格的反攻に際して兵力を引き揚げ。同年、幻炎作戦により帝国が再占領した。
ウェイバル星系
ハニア連邦に位置する星系。ハニア連邦宇宙軍の根拠地のひとつ。戦力のほとんどを要塞
エミクーシ星系
人民主権星系連合体に所属する星系。ハニア連邦に備えた軍事拠点として整備されていたが、四カ国連合が結成されてからは重要度が下がり、縮小されている。
969年に人民主権星系連合体が滅亡してからは、連合体の救援に失敗したハニア連邦軍が集結している。
カプラン星系
黄色矮星と11個の惑星からなる有人星系。第三惑星メルハバは有人惑星。
クテス星系
有人惑星サロスを有する星系。通常宇宙経由ではアブリアル伯国から8.1光年の距離にある、最も近い星系。独自の門は有さず、最寄りの門はアブリアル伯国の八門だが、通常の星系内航行船だと片道80年ほどかかる。門がないためどの勢力にも属しておらず、帝国の支配も及んでいない。
ラ・ゲルシスマと同一の星系かもしれない。
ケマル星系
人民主権星系連合体に属する星系。恒星ケマルが第二惑星メンデレス、いくつもの衛星を引きつれた巨大気体惑星アカッドを含む多数の惑星を擁している。大規模な長射程時空機動爆雷の工場があり、材料も自給可能。巨大な建艦廠もある、人民主権星系連合体最大の(そしてほとんど唯一の)軍需星系。
ゴキュート星系
イリーシュ王国に位置する無人星系。中性子星である恒星ゴキュートの周りを3つの惑星アー、ダー、ブーと無数の小惑星がめぐっている。
945年、ムークルソージュによって近傍の門が開かれ、恒星はボーニャス・ウェフ=ホドギュラル・アルペーシュ、惑星はアテーフ・ウェフ=ラソル・テーレにより命名された。
ザンベズィ星系
人民主権星系連合体に所属する星系。
スーメイ星系
平面宇宙航行理論をはじめて発見した星系(帝国がベリサリア星系を征服する83年以上前には既に星間国家を築いている)。他惑星への植民、移住により勢力を拡大し、現在ではハニア連邦の中心となっている。
ダルマプ星系
→ダルマプ侯国
バスコットン星系
ラスィース王国とスュルグゼーデ王国に挟まれた人類統合体領に位置する星系。第四惑星バスコットンIVは有人惑星。
956年、狩人第四艦隊が制圧に向かったが、すでにイリーシュ王国のケイシュ193門を通った淡雪第二艦隊によって制圧されていた。
バスコットン門とケイシュ193門という二つの門を持つ。
バハメリ星系
人民主権星系連合体に所属する星系。クドゥーロという主惑星があり、バハメリ門はその軌道上にある。連合体軍最大の軍事拠点がある。
969年にバハメリ攻略戦で星界軍により制圧され、霹靂艦隊の根拠地となった。
フアンボ星系
人民主権星系連合体に所属する星系。辺境の補給拠点として整備されている。半有人惑星には大規模な反物質燃料製造工場や簡単な修理廠などが設置されている。
969年にフアンボ門沖会戦に勝利した星界軍が占拠し、根拠地化した。
ベリサリア星系
恒星ベリサリアを中心とする有人星系。唯一の有人惑星モメンタの他、観測や採掘などの有人基地がある惑星などがあり、恒星から13671.4光秒離れた空間には門がある。
前50年頃スーメイ人から平面宇宙航法を購入し、その対価として50年後に居住可能惑星を引き渡すことになっていた。しかし期限までに新たな惑星を可住化することは出来ず、星系唯一の有人惑星モメンタの引き渡しを迫られたが、その交渉中にアーヴの介入を受け、帝国に征服された。
【歴史】
・帝国暦前227年頃 アーヴと交易
・帝国暦前83年頃 スーメイ人が星系に到達
・帝国暦前50年頃 スーメイ人から平面宇宙航法を購入
・帝国暦1年頃 アーヴ艦隊が帝国創建の報知のため来訪。星系が無政府状態と判断し、帝国領に編入
マイラル星系
人類統合体に属する星系。ハニア連邦、拡大アルコント共和国にほど近い、統合体領の辺境に位置する。
かつては三国間の貿易の中心地として栄えていたが、959年に双棘作戦によって星界軍に制圧され、星界軍の兵站基地となった。
人類統合体に属していた時は大量の物資をさばくため、人工惑星が建設されていたが、星界軍侵攻に伴い自壊させられた。
マタイ星系
人民主権星系連合体に所属する星系。
貴族
→貴族
軌道都市
→軌道都市
卿
おそらく士族に対する敬称。
キュア
ルーヌ・ビーガ市警察犯罪捜査部巡査部長(952年当時)。
旧カミンテール共和国軍制式K211型煙幕弾
電磁波吸収率は宇宙最高という触れこみの煙幕弾。缶状。粘性の高い黒い霧が出る。
さま
士族に対する敬称。
弔いの晩餐
死んだ人の誕生日を祝う、アーヴ独自の習慣。死んだ人を思い出すことで、自分が死んだ後に誰かが思い出してくれることを期待する。生きている者への義務と考えられている。
キュービュルシュ
偵察分艦隊フトゥーネ第一偵察戦隊に所属する巡察艦。スファグノーフ門沖会戦で大破。
ギュールボール
949年当時のビュスゼール伯爵。
ギュクサース
有人惑星。
雪晶
→雪晶作戦
百合の国
恐らく無人星系。探査を担当したのが花好きの男だったことからこう名付けられた。
強行威力偵察
相応の戦力で敵の陣営に押し入り、対抗してくる戦力のデータ等を持ちかえって、相手の総合的戦力を判断する材料とする、という戦略的行為。
凝集光銃
→凝集光銃
凝集光砲
→凝集光砲
矯正施設
人類統合体の刑務所。社会復帰が望めない犯罪者を隔離するための惑星。最高責任者は矯正施設長。
刑務官の多くは二年の任期で派遣されている。手当ても多く、大過なく勤めれば経歴に箔がつき、恩給も少し増える。
強制執行艦隊
スーメイ人が契約を履行しない星系に対し派遣する艦隊。
キリューシュ Cilych
根源29氏族の一つ。語源は「斗
【都市船時代】
第一工場を管理し、各種の機械の設計製造を行っていた氏族。他の氏族から依頼されたり、集めた情報を元にしたりして製品を作ることで交易を行っていた。大放浪時代は最大の財力を誇ったが、帝国創建後は没落した。
【特徴】
軍士としても交易者としても優秀だが、一方で傑出した人物は少ない。重工業に投資することも多い。しかし、諸侯としての能力には疑問。
【宗家】
ジェスキー大公爵家。帝国史初期には重工業で栄えたが、余りに偏重したため最盛期は1世紀と続かず、深刻な人口流出に悩むことになる。
【家紋】
熊。
【家徴】
キリューシュの目
緊急射出
艦艇の射出方法の一つ。閘門の扉を吹き飛ばして射出する。
緊急遷都準備令
避難目的の緊急遷都の準備を行うため、緊急遷都令
準備令に伴う混乱を最小限にするため、限られた人たちにはさらにその前に通知がなされ、準備の準備が行われる。
クィンズ・ベル
炙り牛肉と甘藍の麪麭挟み(おそらくローストビーフバーガー)。マルティーニュ料理。手でつかんで食べる。
浴裙
湯上りにまとう衣類。ローブか。
クー・ドゥリン Que Durin
デルクトゥー在住のジントの友人。伯父、叔父、祖母、母、妹がいる。父親は伯父に殺されていて、伯父は現在服役中。
ミンチウ同好会でジントと知り合う。ジントと別れてからはメイ市に住んで叔父の会社に就職した。
【容姿】
大柄。
制御籠手
小型艦艇用の操舵装置。座席の左側についている肘まで達する手袋状の機械で、指先の操作で通常空間での操舵の大部分を行える。黒い合成皮革製だが、指先部分など金属部も多く、端末腕環の操作・表示部には小さな穴があいている。生まれながらのアーヴ専用。
クー・リン・マプ・アス・タング・キプ
乙女にはいえないような言葉。リクパル。
孔雀石
宝石の一種。含水酸基炭酸銅で、銅の二次鉱物。鮮やかな緑色。針状になることもあるが、ふつうは塊状。磨くと孔雀のような縞模様になることからその名で呼ばれる。
グゾーニュ幻想園
溶岩湖によって形成された巨大なくぼ地に作られた、クラスビュールにある子供向けの遊園地。24時間営業。もうすぐ創立70周年(952年当時)。
元々は、くぼみに蓋をすることで外生態系の動植物を見せる動物園にされるはずだったが、屋根が出来た時点で、動物園は非人道的だという意見が多数派になり、生きた動物の代わりに動物の姿を戯画化した機械人形たちを置くことになった。機械人形は電波・音声で制御されている。
グゾーニュ大洞窟
グゾーニュ市の地下にある洞窟。数億年前に存在した溶岩流による隧道。
飾帯
装帯
長衣の腰(もしくは太腿)の部分につける帯。武器を携行するためのもの。
靴を履く
物事が簡単なことの比喩。
縞模様
明るい茶色の地に黒い縞が入った猫の毛並みのこと。
グデルス
双棘第一三艦隊所属打撃分艦隊。艦隊の主力。
【組織】
司令部
┣直属巡察艦 ゲームディジュ
┗直属巡察艦 プーンディジュ
第一戦隊
┗戦列艦 カイソーフ
【経歴】
・帝国暦959年 双棘第一三艦隊へ配属
・同年 艦隊再編成に伴い雪晶艦隊へ配属
・同年 ディニン門沖戦でプーンディジュ以外の戦力を失い、サリム星系へ撤退
クドゥーロ
バハメリ星系の主惑星。
白黒
猫の毛並みの一つ。
花押
機械清掃員
掃除を行う自動機械。
臭跡追跡機
物体に付着した臭跡を追跡するための自走式機械。
観察機械
対象に気づかれず、遠隔地に映像を送信するための機械。星界軍でも採用している。
プラズマ
電離によって生じた荷電粒子を含む気体。
電離とは、気体を加熱することで気体の分子が解離して原子に,さらに温度を上昇させることで原子が正イオンと電子に分かれる現象のこと。
グノムボシュ
アーヴ男性。夢は提督になること。おそらく黎明の乗り手の子孫。
【経歴】
・帝国暦941年頃 誕生
・帝国暦959年 フリーコヴ伝令に着任。階級は列翼翔士
・同年 後衛翔士に緊急昇進
・同年 ガフトノーシュ・ドゥラド砲術士に着任
・帝国暦969年頃 練習艦隊航法参謀に着任。階級は副百翔長
・帝国暦969年 霹靂艦隊航法参謀に着任
雪晶作戦
959年に星界軍が行った作戦。ハニア連邦を武装解除し、帝国領に併合することを目的としている。
実施部隊は双棘艦隊の一部が再編成された雪晶艦隊。指揮官はコトポニー・アロン=ライトゥレール・公女・ラゼリア星界軍元帥。交戦の予定はなかったが、同年、ハニア連邦を含む四ヵ国連合艦隊の帝国領侵入に伴い中止された。
赤啄木鳥作戦
967年に星界軍第二方面艦隊が行った作戦。カセール伯国、ヌリゾ男爵領、ソルゼーニュ男爵領等30超の星系を放棄するため、人員や資材を収用することを目的としている。
実施部隊は赤啄木鳥艦隊。指揮官はアブリアル・ネイ=ドゥブレスク・ウェムダイス子爵・ドゥヒール提督。旗艦は巡察艦ホウカウ。
不死鳥作戦
959年に星界軍が行った作戦。陥落が確実となったラクファカールからソトリュール鎮守府へ遷都を行うことを目的としている。
実施部隊は不死鳥艦隊。指揮官は帝国艦隊司令長官アブリアル・ネイ=ラムサール・バルケー王・ドゥサーニュ帝国元帥。同年、ソトリュール鎮守府に臨時帝都が置かれ、作戦は成功裏に終結した。
狩人作戦
956年に星界軍が行った作戦。幻炎作戦によって人類統合体中央部から分断された統合体の領域(狩人戦域)を戡定することを目的とする、幻炎作戦の残務処理。
実施部隊は狩人艦隊。指揮官は帝国艦隊司令長官アブリアル・ネイ=ラムサール・バルケー王・ドゥサーニュ帝国元帥。脱出を図った残存艦隊と星界軍がサルクス門沖で衝突したが、残存艦隊の降伏により事実上終了。会戦当初に奪取された領域に加え、新たな領域も確保した。
双棘作戦
959年に星界軍が行った作戦。ラスィース王国とスュルグゼーデ王国の間に獲得した新領土から天川門群中心円までを制圧することで人類統合体と拡大アルコント共和国を分離。同時にバルケー王国を発起点として人類統合体と人民主権星系連合体の勢力境界線を打通し、中心円に至る。これにより人類統合体を孤立させることを目的としている。
実施部隊は双棘艦隊。指揮官は帝国艦隊司令長官アブリアル・ネイ=ラムサール・バルケー王・ドゥサーニュ帝国元帥。ただし、遠く離れた戦線を同時に維持するため、皇太子は予備戦力と共にラクファカールにとどまり、実際の指揮は二人の副司令長官が執っている。
新領土方面艦隊とバルケー王国方面艦隊とが中心円外縁部まで制圧し、双棘回廊を確保した。
幻炎作戦
955年に星界軍が行った作戦。ケイシュ193門とスィーヴ882門を含む人類統合体領域を三ヵ国連合本部から切り離すことを企図している。
スュルグゼーデ王国のビスケース伯国より進発、アプティック、ミスケルなどの星系をつなぐように攻略して、主補給線を開設、さらに主補給線周辺の星系も制圧して、防衛線を敷く。最終的には、ラスィース王国のウェーレ公国まで打通する、というもの。
実施部隊は幻炎艦隊。指揮官は帝国艦隊司令長官アブリアル・ネイ=ラムサール・バルケー王・ドゥサーニュ帝国元帥。アプティック門沖で星界軍150分艦隊相当と三ヵ国連合軍155〜185分艦隊相当の戦いとなったが、星界軍が勝利。同年作戦は成功裏のうちに終結し、人類統合体の4分の1に当たる星系を切り離した。
霹靂作戦
969年に星界軍が行った作戦。ウェスコー王国のスポトネブリューヴ鎮守府から出発し、人民主権星系連合体の主星系ノヴ・キンシャスを制圧して連合体を屈服させ、可能であればスキール王国との連絡路を啓開することを目的としている。同時に、後背のウェスコー門の防衛も担当している。
実施部隊は霹靂艦隊。指揮艦はアブリアル・ネイ=ドゥブレスク・パリューニュ子爵・ラフィール帝国元帥。総旗艦は巡察艦クリュブノーシュ。
流砂作戦
945年に星界軍が行った勅令作戦。イリーシュ王国で発見されたハイド星系を帝国領に編入することを目的としている。
実施部隊は流砂艦隊。指揮官は帝国艦隊司令長官アブリアル・ネイ=ラムサール・バルケー王・ドゥサーニュ帝国元帥。同年、ハイド星系の降伏により、作戦は成功裏に終結した。
クファディス
無名のアーヴ士族の一族。代々軍士の家系。それほど結束の強い一族ではない。
クファディス・ウェフ=エスピール・セスピーが生まれる前、その大叔母が借金して交易船を借りたことがあるらしいが、その話は禁忌になっている。
クファディス・ウェフ=エスピール・セスピー
Cfadiss üémh éseuir Sésric
アーヴ男性。父の息子。前任者の育児休暇のためスポール・アロン=セクパト・レトパーニュ大公爵・ペネージュの参謀となって以来、彼女の補佐役を継続して務めている。成人して以来星界軍一筋で、交易に出たことはない。
ソビーク好きの姉がいたが、イリーシュ門沖会戦で戦没。祖父は交易船での勤務経験がある。
【容姿】
鮮緑色の髪。端麗な眉目。
【性格】
実直であると自負している。
【嗜好】
好きな料理は揚げ山羊肉の果実あんかけ。
【経歴】
・帝国暦935年グナージュ月1日 列翼翔士に叙任。四等勲爵士に叙爵
・時期不明 第184打撃戦隊先任参謀に着任
・帝国暦952年(開戦の一ヶ月前くらい) フトゥーネ先任参謀に着任。階級は百翔長。宮中序列は二等勲爵士
・時期不明 一等勲爵士に陞叙
・帝国暦955年 千翔長に昇進
・同年 幻炎第一艦隊参謀長に着任
・帝国暦956年 狩人第一艦隊参謀長に着任
・時期不明 ソトリュール鎮守府副長官付参謀長に着任
・帝国暦959年 准提督に緊急昇進
・同年 不死鳥第七艦隊参謀長に着任
・帝国暦969年 霹靂艦隊副司令部附参謀長に着任。階級は提督
・同年 霹靂第五艦隊参謀長に着任
領主代行
正式な領主が決まるまで領主の職務を代行する者。戦時には領主選定の手続きが間に合わないことが多いので、このような仕事が必要になる。特に資格は必要でなく、戦時という事情から軍士、特に貴族の子弟が指名されることが多い。
あくまで正式な統治が始まるまでの一時しのぎと考えられているため、領主や代官が決まるまで儀礼を除いてなるべく何もしないことが期待されている。
円匙
スコップか。岩を穿つことは出来ない。
帝国艦隊司令部
帝国艦隊の総司令部。皇太子たる司令長官を筆頭に、副官など事務的な仕事を補佐する幕僚たちから成る。参謀長は置かれていないが参謀部が複数置かれており、大規模な演習や実戦の際には司令長官が適当な参謀部を選び、臨時参謀に付ける。
艦隊旗艦
艦隊の旗艦。分艦隊旗艦用の巡察艦に大規模な改装を施したもの。六隻の連絡艇を搭載し、司令座艦橋、会議室等の部局を収め、司令部要員の居住区を備えるため、機雷を十二基納める広大な空間をすべて司令部設備に当てている。
艦橋は二段構造で、一段高いところに司令座艦橋が置かれる。司令座艦橋にある司令座の背後には、帝国旗、艦隊司令長官の出身家の紋章旗(左)、艦隊の紋章旗(右)が三角形に配置されている。
凝集光銃
クラスビュール
- スファグノーフ侯国第三惑星で、侯国唯一の有人惑星。ルーヌ・ビーガ、グゾーニュなどの都市がある。元々は一酸化炭素を主成分とする大気に包まれた無人惑星だが、惑星改造により可住惑星となった。その名は領主ソスィエ家の家紋に基づく。
【人口】
3億8000万人(952年)。
【組織】
21の州(ローハウ州など)がある。
領民代表は州首相会議議長(952年当時はキンディ)。
議会には民主党や自由党、独立党が存在する。
【言語】
クラスビュール語(簡易化されたアーヴ語。ただし訛りがひどい)。
【文化】
市民は個人情報と口座情報を収めた財布をいつも持ち歩いている。
一般人には武器を装備する習慣はなく、比較的治安はいい。
挨拶は合掌。
死体は霊柩弾で真空に流す。
【衣服】
原色を好む。つなぎは男性専用。長衣は着用しない。髪を染めるのが一般的。ジント曰く『悪趣味の帝国』。
【住居】
一つの建物にたくさんの家族を収容するのが主流。都市樹と呼ばれる建物は円筒形が多く、外壁から街灯が伸びている。建物どうしの間隔は広い。
【単位系】
約2標準重力。
一自転は33.121標準時間。住人はこれを32時間に分割し、1日を24時間と定めている。自転と生活時間のつながりが薄いため、時差は設定されない。
通貨単位はデュース。
【歴史】
・帝国暦648年頃 惑星改造開始
・帝国暦729年11月29日(入植暦0年1月1日) 13の邦国から入植開始
・時期不明(入植暦93年) 人口一億人を突破
・帝国暦952年 人類統合体により占領 - マルカたちが借りている軽輸送艦
( 。
司令長官
艦隊司令長官の執務室。主に会議に使用されるため、幕僚全員が入れるよう広い空間がとってある。床には毛足の長い絨毯が引かれ、黒檀の大型会議用机が設置されている。
司令長官用の椅子には艦隊司令長官職の象徴である三頸竜の刺繍が施されており、その後ろには帝国旗、艦隊旗、司令長官の出身家の紋章旗が配置される。
艦隊司令長官
→司令長官
帝国艦隊司令長官
星界軍の最高司令官。平時にはわずかな司令部要員のほか一兵も指揮することのない儀礼的な職だが、かつては皇帝が兼ねていた顕職で、現在は皇太子が兼ねるのを伝統とする。一度戦争となれば、星界軍主力を率いて前線に立つことを任務とする要職で、帝国で最も華やかな地位と評されることもある。常に帝国元帥になった皇族が就任し、後継者が現れるまでが任期となる。
座乗艦に個人用の無重力庭園を持つ特権を有する。
949年以降はアブリアル・ネイ=ラムサール・バルケー王・ドゥサーニュ帝国元帥。959年に彼が皇帝に即位して以来、空席となっている。
参謀徽章
参謀職にある者が着ける徽章。
クラベール・ソス
ラクファカールにある(またはラクファカール近くにある)、アブリアル伯国最大の惑星。直系約2セダージュ(=2000km)。表面重力は2標準重力。強力な重力制御機関を備えた人工地核に、微小天体の搾り滓である土石をかぶせた人工惑星で、大気圏を持つ。表面には地上世界から輸入した肥沃な土が敷かれ、豊かな生態系を保持している。また伯国唯一の軌道塔もある。
地上世界を体験するために建設されており、星界軍の訓練用(空挺科の訓練や訓練生の地上演習)に用いられているため、全体が帝国星界軍管理区画。一般の人間も利用でき、広大な野生動物園は人気がある。
衛旗士
訓練生の地上演習において、帝国旗を管理し、朝の掲揚式と夕方の降納式を行う役職。二人一組で訓練生の中から選ばれる。降納式で下ろされた帝国旗を前任者から受けとり、一晩交代で不寝番をしながら保管し、翌日の掲揚式と降納式を済ませて、後任に渡すのが役目。あくまで形式的な役目と考えられており、武器も貸与されない。
大体は成績優秀な者から選ばれるため、名誉な任務と考えている者が多いが、夜間に拘束されるため、そうでない者もいる。また一日だけは宮中序列の高い者が優先的に選任される。成績優秀をもって選ばれた者は、相棒を指名する特権を持つ。
クランドン市
惑星マーティン唯一の都市であり人類の居住地。オムニ1、オムニ2、オムニ3の3つの複合建築から成る。
コリント夫妻の住居があるのはオムニ3、主席官邸はオムニ1。
凝集光
放射の誘導放出による光増幅装置からとり出した、同一位相、同一波長を有する光線の集合体。いわゆるレーザー光線。武器、通信、医療などに広く用いられている。
光速で移動し、きわめて殺傷力が高い。
指揮杖
艦長・指揮官の装備する杖。飾帯に差して携帯する。
指示方向は艦橋の装置で感知され、思考結晶の処理の上、艦橋要員の空識覚器官に送られる。そのため、数値等を用いずに直接方向を伝達できる。
クリューヴ門沖会戦
端末腕環
アーヴや国民なら誰でも持っている、左手首に装着する装備品。家の家格に合わせた色の思考結晶が取り付けられていて、識別電波紋や個人情報、口座情報が仕込んである。5歳以上で、その使い方を知らないアーヴはいないとされる。
かなりの多機能で、情報検索、身分証明、情報処理、信用取引、熱源探知、娯楽提供、簡易通訳、音楽演奏、現在地確認、電子機器の遠隔操作、思考結晶への接続、敵味方識別信号の発信、照明、計時などを行える。1光秒以内の距離にいて、相手の端末腕環の番号を知っていれば通話も可能。軌道都市の住民の出身地である弧状列島で生み出された文化についての情報が初期状態で書きこんである。
使用には起動が必要。入浴・就寝時には外す。
帝国標準のものは地上世界ではめったにお目にかかれないもの。
医療支援機
医療行為を支援する機械。
クリュブノーシュ
練習第三艦隊旗艦(のちに霹靂艦隊旗艦)の巡察艦。電磁投射砲と機動時空爆雷の代わりに艦隊司令部と司令部要員のための居住区が設置されている。名称は「クリューヴの龍」という意味で、969年頃、練習艦隊司令長官(当時)のラフィールが改名した。
グリンシア
フリーコヴの初代監督。地上人女性。従士からの叩き上げ。
【嗜好】
酒と冗談が嫌い。
【経歴】
・帝国暦958年頃 フリーコヴ監督に着任。階級は軍匠十翔長
・帝国暦959年 軍匠副百翔長に緊急昇進
人類
ホモ・サピエンス。地球に端を発する生命体。
箸
箸。アーヴが食事に用いるが犬は使わない。
水耕農園
野菜を生産するための農園。
森林の間
クリューヴ王家にある、屋内に森林を再現した空間。
忘れじの広間
帝宮の都市船アブリアル部分にある、あらゆる宗教を冷笑するアーヴにとって最も神聖な空間。白い天井と壁に囲まれた部屋に、白い砂が敷き詰められ、小川が流れる。
中には帝国宝物である白い石柱が数百本置かれていて、柱には『帝国は汝を忘れじ
広間は開放されており、遺族が自由に訪れることができる。併設された庭園は、一面緑に覆われそこかしこに四阿をしつらえた、宇宙にあっては贅沢な空間になっており、関係者に対する帝国の敬意を表している。
白銀の蜂
伝令
襲撃艦以上の艦に置かれている艦橋要員。主任務は短艇や連絡艇の操舵なので、一番下っ端の翔士が担当する。高級雑用係の婉曲表現。
襲撃艦においても、次席砲術士兼次席通信士兼次席航法士のことであり、要するに雑用係。艦隊司令部附きの者は格段に任務が多いが、やはり参謀見習いのように思われている。
クレンメン山
ダクフォーにある山。サムソンの生家の近くにある。
グローサ
コリュア一族に属するアーヴ女性。コリュア・ウェフ=ボーザク・コンサに、エクリュア館への擬攻撃の許可を与えた学習長。959年頃戦死。
ケイシャルトン
恐らく有人惑星の名。ピッカージュの習慣がある。実在するかは不明。
競馬
多くの地上世界で人気のある競技。事実かどうかは不明。
近侍官
領主等に帯同し、秘書、護衛、侍女などの役割を担当する役職。
使節庁
宰相府に属し、敵国の内定を調査する官庁。
訓練生
修技館にいる生徒。訓練生どうしの暴力沙汰は厳禁。
合成樹脂
炭素結晶繊維の皮膜や飲料壜などに使われる物質。プラスチックか。
修技館訓練生
訓練生のこと。
星界軍訓練生
訓練生のこと。
短針銃
個人用の携帯武器。ルーヌ・ビーガ市警察の標準装備。
ゲオル・メイディーン
ロブナスIIの行政長官兼ロブナス矯正施設長(955年当時)。初老の男性。954年頃に行政長官に就任。星界軍の占領後に帝国へ移住を図ろうとするが、それをよく思わないユーリー・ドクフーとミケ・アンガスンに捕まり、射殺される。
【容姿】
頭髪が全くない。
宇宙の民
アーヴのこと。
毛染剤
髪の毛を染めるための薬剤。クラスビュール製の一般的なものは髪に垂らすだけで髪の毛全体が染まる。
ケディ
惑星メルハバに対する住民の呼び名。
蜜酒
蜂蜜を水で割って発酵させたお酒。
天浬
平面宇宙における距離の単位。1セボー(=100t)の質量を持ち、完全移動状態の時空泡が時空泡内時間で1秒間に進む距離。
6000天浬なら連絡船で5時間、輸送艦でも70時間。
ケネーシュ・ウェフ=ステューマル・キペール
Cénéch üémh stymer Cieuair
アーヴの女性。半生を星界軍にささげている。昔ビボース・アロン=ネレム・公子・ネレースを愛していたが、何か複雑な事情があるらしい。アブリアル・ネイ=ラムサール・バルケー王・ドゥサーニュの良き参謀であり、からかいと畏怖の対象。宮中序列は帝国公爵(955年当時)。
【容姿】
波打ちながら肩を覆う豊かな藤色の髪。髪と同色の瞳。
【性格】
立っているときは常に直立不動。
仕事に趣味は持ち込まない主義。
迂遠な表現を嫌う(ラフィール評)。
【経歴】
・時期不明 帝国艦隊参謀部参謀長に着任
・帝国暦945年 流砂艦隊参謀長に着任。階級は大提督
・時期不明 星界軍元帥に昇進
・帝国暦955年 幻炎艦隊参謀長兼幻炎第三艦隊参謀長に着任
・帝国暦956年 狩人艦隊参謀長に着任
・帝国暦959年 帝国元帥に緊急昇進
・帝国暦969年より前 軍令長官に着任
ケビンとクシャトリア
レジステ作の戯曲。
第二方面
ラクファカール陥落後、副帝に就いたドゥビュースが、自身の統治可能な領域に付した名称。スキール王国が母体となっている。第二方面でのみ用いられる用語。帝国第二方面とも。
969年頃には、ドゥビュースの方針によりセスカル門を中心としたごく狭い領域に縮小しており、セスカル子爵領以外の星系の支配を失っている。セスカル門付近の門は実効支配し、そのうち七つの門には前哨基地を置いている。元スキール王国領のうち、スキール門周辺は四カ国連合軍(9割以上は人類統合体平和維持軍)に、それ以外の領域の大半はハニア連邦軍に制圧されており、完全にハニア連邦領に囲まれた状態になっている。
帝国第二方面
第二方面のこと。
ケマル
ケマル星系の中心にある恒星。
ケルソス
スカーボール大公国の有人惑星。スカーボール大公爵家(ビボースの宗家)の気まぐれな干渉を受けても機能している領民政府は、帝国でもっとも優秀とされている。
幻炎作戦
→幻炎作戦
建国宣言
アブリアル・ドゥネーが帝国暦元年に行った、アーヴによる人類帝国の建国を証する宣言。
元帥
→元帥
ゲンゼーロ
ソバーシュ・ウェフ=ドール・ユースがガーフェウの案内に雇った現地の人。
源泉粒子
ユアノンの別名。
修技館
- 軍士の養成や予備役翔士の再訓練を行う3年制の学校。各科ごとに12館(15?)、帝都に置かれている。在籍者は訓練生と呼ばれる。
入学するには、12歳以上で(入学年齢がない?)、募集事務所で行われる入学試験に合格することが必要(翔士修技館のみ、遺伝的なアーヴであることも条件)だが、試験自体はそんなに難しくなく、18歳程度なら十分合格する。10代後半で入学するのが一般的。特に定員はなく、毎年の入学者は6〜7万人(戦時には増加する傾向があり、952年の入学者は12万8572人)。入学生は帝国の艦艇に便乗する特権を持つ。
人類統合体公用語なども教えられる。
訓練生時代の評価は一人前になれば参照できる。 - 翔士修技館のこと。
連合学校
都市船時代に、家族が施す初級教育と、氏族が施す専門教育の間の期間、10代半ばから20歳くらいまでのアーヴを集合させて教育するために設立された機関。航行日誌消失の7年前、氏族間戦争を危惧したアブリアル・ドゥロイにより設立された。教育内容は軍事訓練がほとんど。恐らく3年制。
都市船アブリアルの右舷やや船首よりの一郭に設置されている。
翔士修技館
帝都にある飛翔科の修技館。生まれながらのアーヴにのみ入学資格がある。十万以上の人口を収容する人工惑星で、いくつもの庭園がある。平面宇宙航行機能を持つ客船が何隻か横付けされ、訓練生達の居住区となっている。
帝国で平面宇宙航法を学べるのはここしかないため、星界軍への入隊希望者だけでなく、交易者などが平面宇宙航行資格を取得するために入学することも多い。
戦闘術の修得よりも、平面宇宙航法の習得に時間が割かれており、教育課程の総仕上げとして平面宇宙航行実習を行う。またクラベール・ソスで10日間の地上訓練も行われる。二部制で運用。
ラクファカール陥落時には、居住区ごと訓練生たちはいち早く脱出させられた。
古アーヴ語
アーヴ語のもとになった、軌道都市で使われていた言語。
【歴史】
軌道都市が建設されたのと同時期、独立を決めた教条的な民族主義者たちは、当時の列島文化を、外来分化に汚染されたものと定義し、古い文化を再現することを決定。
言語の中からヨーロッパ諸語・中国語起源のものが排除され、もっとも基層に位置する単語のみで再構成。最新の先端技術を表現するために、意味の拡張や古語の復活、擬態語からの造語が行われた。
後衛翔士
→後衛翔士
硬化剤
包帯の上から吹き付けることで患部を固定する薬剤。
好奇心は猫をも殺す
マルティーニュのことわざ。下手なことに首を突っ込むと身を滅ぼす、ということ。
公爵
→公爵
侯爵
→侯爵
皇族
→皇族
皇帝
皇帝
→皇帝
護衛艦
→護衛艦
コーヴ級襲撃艦
襲撃艦の最初の艦級。
【組織】
艦長
砲術士(副長と兼任のことも)
航法士(副長と兼任のことも)
通信士
監督
┗軍匠従士
書記
伝令
総員30名弱
【攻撃兵装】
艦首電磁投射砲 4門
艦尾電磁投射砲 2門
可動凝集光砲 第一群〜第八群
【防御兵装】
防御磁場
【最大速度】
約0.02光速
【最大加速】
約44標準重力(外部補助機関が必要)
【重力制御機関】
最大約34標準重力相当の人工重力の発生が可能
【艦載艇】
短艇(二人乗り型)
【紋章】
有毒竜
コーザイ
有人惑星。ジムリュアの乱の頃は捕虜収容所として用いられ、総督府には約20万人の地上軍が駐留している。
ジムリュア・ボルジュ=フルク・フルーシュがコーザイ総督だった頃はエレンディア人による暴動が問題となっていた。
ゴースロス Gothlauth/Gothelauth
星界軍練習艦隊所属のロース級巡察艦。初代艦長はレクシュ・ウェフ=ローベル・プラキア百翔長。人類統合体軍との戦闘で爆散し、乗員は全滅した。
【組織】
艦長 レクシュ・ウェフ=ローベル・プラキア百翔長
副官兼先任航法士 レーリア十翔長
監督 ギュムリュア軍匠十翔長
書記 ディーシュ主計十翔長
先任砲術士 サリューシュ前衛翔士
先任通信士 ユーンセリュア前衛翔士
航法士 レシェークリュア後衛翔士
他艦橋要員5名
乗員約220名
【経歴】
・帝国暦952年頃 就役
・帝国暦952年(上記の約3ヶ月後) ハイド伯爵公子を乗せヴォーラーシュ伯国を出発
・上記の5日後17時頃 イトゥーム533領域で正体不明時空泡群を発見。第二級臨戦態勢に移行
・同日 非戦闘員を乗せた連絡艇が時空分離
・同日19:37頃 正体不明時空泡群が敵時空泡群と判明
・同日20:30 第一級臨戦態勢に移行
・同日21:13 敵時空泡群を機雷射程内に捕捉
・同日21:32 戦闘開始
・同日23:05 敵艦のうち8機を撃墜
・同日23:47 敵艦のうち9機を撃墜した後、爆散
夜
作業終了時刻後のこと。
時空融合
複数の時空泡群が融合することにより、時空泡内の通常空間がつながること。
直前には接触面が多数の時空粒子で沸騰したように泡立ち、やがて一点から白光が噴出、その周囲の色彩がたゆたいながら拡大していく。
臨時皇太女宮殿
ラフィールが司令長官特権として、ノヴ・キンシャス星系でクリュヴノーシュに接続した施設。放射線防護樹脂製で、クリュブノーシュの倍近い容積がある。中心には薔薇園がある。
ゴキュート
ゴキュート星系の中心にある恒星。中性子星。
コグゼート
ゴシュタウ伯国の有人惑星。実在するかは不明。
国民
→国民
国民語
セクティア語の別名。
機能水晶
接続纓の先端に付いている接続部。
家臣
皇族や貴族のために働く国民またはアーヴ。場合によっては領主の給仕など身の回りの世話をすることもある。それぞれの仕事に誇りを抱き、それなりに気高いらしい。人事権は領主(もしくは王)が握っている。
アーヴも少なくないが、彼らはみな一様に気まぐれで長く勤めることをしない。
家臣どの
家臣に対する敬称。
異状なし
点検が無事終了した、の意味。
コセール
アトスリュア・スューヌ=アトス・フェブダーシュ男爵・ロイの遺伝子提供者。ベルポウコスの名手。
【容姿】
光沢のある青い髪。
五大建艦廠
帝都にあるレスポー建艦廠、ベートゥール建艦廠、ヴォービノート建艦廠、スュール建艦廠、ゴクローシュ建艦廠の総称。帝国では唯一時空泡発生機関の製造能力を有し、これを帝都に集中することで帝国の分裂を防止している。職員と家族のための居住区が併設され、都市としての側面も持つ。帝都陥落に備えて移動を前提として設計されており、有事の際は分解して、中心部を星間船として機能させる事ができる。
コトケール
コトケール・アロン=ロル・公子
Cotcœrh aronn raurr ïarlucec Réch
練習艦隊所属の判定委員(955年当時)。男性。階級は百翔長。
(このフルネームはアニメの設定にしか登場せず、原作では氏姓のみ)
【容姿】
紫紺の髪。
コトポニー Cotponic
根源29氏族の一つ。語源は「星
【都市船時代】
核融合炉を担当した氏族。ただ、ユアノンを手に入れてからはその役割は補助的なものになった。
【特徴】
果断で、心に逡巡があろうとも決して表に出さないため指揮官向き。交易に出るよりも軍士であることを好む。『コトポニーは決断に時間をかけないので、余った時間を思索に費やしている』と信じられている。行動に無駄な時間をかける人間を嫌う。
また、人文科学や芸術の面で功績を残したものも多い。
【宗家】
ダショール大公爵家。
【家紋】
十字を基調とする(コトポニー・アロン=ライトゥレール・公女・ラゼリアの家紋は黒字に銀十字)。根源氏族中でもっとも無愛想と名高い。3秒で適当な線を、直角に交わらせることだけを念頭において配置したと噂されている。そのため、線分の比率の評判は(コトポニー以外には)悪い。
【家徴】
コトポニーの鮮血の唇
コトポニー・アロン=ライトゥレール・公女
アーヴ女性。ラクファカール陥落後は積極論を採り、第二方面艦隊司令部の移転や第二方面の縮小などには反対している。
【容姿】
濃紺の眉。鮮血色の唇(家徴)。
【経歴】
・帝国暦959年 幻炎第四艦隊司令長官に着任。階級は大提督。宮廷序列は帝国侯爵・公女
・帝国暦959年 双棘艦隊副司令長官に着任。階級は星界軍元帥
・同年 双棘新領土方面艦隊司令長官兼双棘艦隊第一三艦隊司令長官に着任
・同年 雪晶艦隊司令長官に着任
・帝国暦959年頃 第二方面艦隊参謀長に就任
与圧服
真空中での活動に必要な服。
離着甲板
大型艇における小型艇の離着陸場所。
コリュア
エクリュアと1000年ほど前の先祖を共有する一族。エクリュアとはそれ以来交流がある。
【特徴】
成熟期のうちは軍務に励むのが伝統。商才にはそれほど恵まれておらず、星界軍での立身出世を目指す者が多い。最終目的は元帥となり叙爵されることだが、かつてそれに成功した者はコリュア・ウェフ=エピーナル・レクゼクのみ。
【家紋】
鉤爪。
【家徴】
コリュア色と呼ばれる空色の髪と瞳。
コリュア・ウェフ=クナペム・サガージュ
エクリュア・ウェフ=トリュズ・ノールの幼なじみのアーヴ女性で、修技館の同級生。
訓練生時代の成績は首席を争うほどに優秀で、将来双翼の頭環を頂くのは確実とみなされていた。
ノール曰く、『ノールを漠然とでも理解してくれる、貴重な人間のひとり』。
コリュア・ウェフ=コル・サグゼール
アーヴ男性。エクリュア・ウェフ=トリュズ・ノールに好意を持っている。ノールより年上。
【容姿】
コリュア色の髪と瞳。
【経歴】
・時期不明 戦列艦に配属
・帝国暦955年 巡察艦に配属。階級は後衛翔士
コリュア・ウェフ=ボーザク・コンサ
アーヴ女性。エクリュア・ウェフ=トリュズ・ナースの幼なじみでかつての想人。エクリュア・ウェフ=トリュズ・ノールの遺伝子提供者。
【経歴】
・時期不明(2歳) ナースと出会う
・時期不明 翔士修技館入学
・時期不明 後衛翔士に昇進
・時期不明 トルークビルジュ次席航法士に着任
・時期不明 前衛翔士に昇進。休暇に入る
・時期不明 ナースと共に旅行。遺伝子を交換する
・時期不明 千翔長に昇進
・帝国暦959年 特設1052独立戦隊司令官に着任
・同年 准提督に緊急昇進
根源29氏族
根源氏族のこと。
根源氏族
黎明の乗り手の子孫たち。皇族と根源28氏族のこと。
42年以降地上人がアーヴに加わるようになったため、自らを新着のアーヴと区別するべくこう名乗るようになった。
アブリアル、ルー、エーフ、ローフ、レペス、ダーショ、エスレル、ビボース、キリューシュ、イーデフ、ニューシュ、ロビート、フィムゲーム、カリュー、ダベーム、ロセーシュ、トレーフ、ソスィエ、スポール、エミュール、スネーシュ、サリューシュ、トリーシュ、ラムケーム、ドゥニューク、コトポニー、リニューク、ラリューシュ、ビュセークの29氏族。
同:根源29氏族
コンドリン
ルーヌ・ビーガ市警察犯罪捜査部警察官(952年当時)。