さ行
従士 sach
星界軍の下士官(錬兵も下士官でその下に兵がいるのか、錬兵が兵なのかは不明)。ほとんどが地上世界出身者。帝国国民の子弟の他、領民からも募られる。最先任従士長、先任従士長、従士長
帝国は領民政府に対し、領民の志願を妨害することは禁じていたものの、間接的に意欲をそぐキャンペーン程度なら容認している。それでも、従士が故郷に送るスカールは、貧しい世界にとっては貴重な帝国基準通貨収入となるため、少なからぬ地上世界が従士を出すことに意欲的である。また、アーヴの世界に触れることを得がたい経験とみなす世界もある。そのため、創設以来星界軍が従士志願者の不足に悩んだことはない。
身分は国民。最先任従士長から昇進すると列翼翔士になり、士族となる。退役時に恩給が出る。
司厨従士
調理などを担当する従士。
主計科従士
艦で経理や衛生を担当する従士。
軍匠従士
艦の整備や応急措置を担当する従士。
経理従士
交換部品や消耗品の積みこみの確認などの事務を行う主計科従士。
衛生従士
負傷者の治療などを行う主計科従士。
空挺従士
おそらく地上戦を行う従士。
対消滅炉
対消滅反応により推力を生み出す機関。
最終防衛行動
戦闘力を失い、補給も不可能な機動要塞などが、最後の加速で敵艦に体当たりを仕掛けること。実行には司令長官の許可が必要。
竜卵要塞
帝都防衛団に編入された都市船アブリアルに付された名前。帝都の象徴である八頸竜の卵であるという意味。帝都防衛団司令部が設置された。
第2次ラクファカール防衛戦で敵艦隊の攻撃を受け、爆散した。
サデー
ラクテーシュ侯国の有人惑星。
液体石鹸
お湯に混ぜて入浴するための石鹸。
機動時空爆雷
機雷の正式名称。
サニャイコス
スポール・アロン=セクパト・レトパーニュ大公爵公女・ペネージュの部屋で飼われている金色烏の1羽。
与圧兜
真空空間での作業時に頭部に装着する兜。非常用発信機がついており、位置確認が出来る。大気瓶内臓。
サプ・リクフェスト
955年当時のアプティック星系評議会議長。
姓称号
アーヴの名前につく、出自を表す部分。皇族が名乗るネイ、皇族から分かれた家を示すボート(アロンより格上とされる)、帝国創建以来の貴族が名乗るアロン、帝国創建後に創氏された貴族が名乗るスューヌ、帝国創建以前からある士族のウェフ、帝国創建後に創氏された士族のボルジュの6種類。
したがって、ネイ、ボート、アロン、ウェフの姓称号を持つ者は例外なく根源氏族の出身である。一方、ボルジュは地上人からアーヴになった者とその子孫が名乗る。複雑なのはスューヌの場合で、その先祖の姓称号としては、ウェフ、ボルジュ両方が考えられ、またアロンからウェフ、そしてスューヌになった家もある(例:スファグノーフ侯爵家はこのパターンかもしれない)。極めて例外的に、ウェフ、ボルジュいずれも経ることなくスューヌになった家もある(例:ハイド伯爵家)。
左方部隊
基本艦列において、主力部隊の左方に配置され、敵の側撃を防ぐと同時に、占領領域に幅を持たせる役割を担う部隊。決戦の際には、可能な限り主力部隊と合同して戦場に臨む。
戦闘開始
戦闘開始時の掛け声。同時に警鐘がならされる。
ザムスィア
ベルザ大公国の有人惑星。現地の人はエルメンと呼んでいる。
【文化】
医学的見地から高額の遺伝子調整を受ける者が多い。調整と同時に、この技術をもたらしたアーヴに敬意を示し、また自己の財力を誇るため、髪を青くすることを好む。
時代と共に技術も安価となり、ジムリュア・ボルジュ=フルク・フルーシュの時代には人口の半数が青い髪になっていた。
サムスィル群
アルレートがブース三〇七七門からフアンボ門へ向けて侵攻中に、フアンボ門周辺の門から出現した時空泡群の総称。最初に出現したものはサムスィル一〇〇、それ以降に出現したものはサムスィルの後に通し番号が付く仮称で呼ばれている。
先に撃破されたサムスィル〇〇七を除いてフアンボ門沖で集結し、フアンボ門沖会戦でアルレートと戦った。
サムソン・ボルジュ=ティルサル・ティルース
Samsonn borgh tiruser Tirusec
地上世界出身の男性。40歳近い。従士からの叩き上げの翔士。地上では目に出来ない光景を見るために星界軍に入隊した。退役して、年金で買った農場をクレンメン山の麓で営むのが夢だが、戦争が始まってしまったため、給料と年金分の働きをするため星界軍に残っていた。
958年頃退役し、農場経営の参考にするために、ハイド伯爵家の家臣になった。
【性格】
それなりに義理堅い(自称)。大雑把。
【嗜好】
好きなものは酒。特に玉蜀黍から作った強い蒸留酒。エデロイ茶もお気に入り。
【経歴】
・帝国暦945年より前 星界軍に入隊
・帝国暦952年 イリーシュ門沖会戦に参加(初の実戦)
・同年 スカレーシュ門沖会戦に参加
・時期不明 軍匠列翼翔士に昇進
・帝国暦955年 バースロイル監督に着任
・帝国暦958年頃 星界軍を退役し予備役編入。最終階級は軍匠列翼翔士
・帝国暦958年頃 ハイド伯爵家家宰に着任
・帝国暦959年 現役復帰
サリューシュ Sarrych
根源29氏族の一つ。語源は「参
【都市船時代】
制御機関の整備・修理や砲台を担当した氏族。
【特徴】
責任感が強い反面、自分の基準を他人に押し付ける傾向がある。
【宗家】
ドターシュ大公爵家。
【家紋】
彩色された球体。
【家徴】
サリューシュの冠
船長
宇宙船の最上級指揮官。
艦長代理
何らかの事情で艦長が指揮を執れない場合に、臨時に艦を指揮する役職。
応急司令
応急部隊の司令。
参謀
→参謀
ジーナ・ファジルス
955年当時のアプティック星系最高判事会議長。
市営グゾーニュ葬儀場
グゾーニュ市にある葬儀屋の職場。遺体を真空中に流すため水素推進式の棺桶を打ち上げる施設。20年くらい前は地上から発射していたが、広がってきた市街を衝撃風から守るため、発射筒は地下に移されており、現在地上から見える尖塔は展示用の霊柩弾。占領時に、対軌道兵器と間違われるのを恐れた市政府が一時閉鎖した。
記憶片
小型記憶媒体。端末腕環からの入力も可能。
ジェームズ・ナルン
ザムスィア出身の地上人男性。ジムリュア・ボルジュ=フルク・フルーシュの父。青髪の不老族。
交通船
平面宇宙航行機能を有さない空間船。
家風
アーヴの重視する、趣味、人格まで含んだ家系上の特徴。
これを次代に伝えるため、アーヴは子供がある程度に成長するまで自らの手で教育する。
もとは、都市船時代に自己の徒弟に対して伝えた専門技術、作業に対する心構えなどに由来する。
時空分離
→時空分離
時空泡
→時空泡
時空融合
→時空融合
時空粒子
→時空粒子
思考結晶
→思考結晶
子爵
→子爵
事象の地平線
強力な重力によって光が抜け出せなくなる境界線。シュバルツシルト半径。
士族
→士族
執事長
- 貴族に仕える執事達の長。
- 958年当時のフェブダーシュ男爵家の執事長。生粋のアーヴ。男爵家で唯一交通艇を操舵できる。
シドリュア・ボルジュ=シド・シーズ
955年〜959年当時の帝国宰相。アファレーシュ伯国の惑星セーバ出身の地上人男性。帝国公爵。959年没。
【性格】
息抜きという概念をあまり重視せず、益体もない時間を過ごすことを許さない傾向がある。
【嗜好】
趣味は花壇を丹精すること。
シドリュア・ボルジュ=シド・セール
シドリュア・ボルジュ=シド・シーズの息子。アーヴ男性。階級は准提督(959年当時)。
【容姿】
青褐色の髪。
死の笛
気圧の急激な低下に伴う耳鳴りのこと。アーヴの恐怖の対象。
シフ
お心付け。恐らくクラスビュール語。
雌伏虎
サリム星系でもっとも格式の高い飲食店。約400年前にスポセーニュで営業を始め、現在の店舗は250年ほど前に建造された。959年当時はサリム星系内の、雪晶第五艦隊の輸送艦群が繋がれた無名酒保街に店舗を有する。50ほどの座席がある。
酒保街の閉鎖に伴い閉店。筐体も財産放棄令により放棄された。
縞瑪瑙
種々の色相が重なった状態の瑪瑙(石英の結晶の集合体のうち、色の付いているもの)。黒縞瑪瑙、赤縞瑪瑙、青縞瑪瑙など。
ジムリュアの乱
→ジムリュアの乱
ジムリュア・ボルジュ=フルク・フルーシュ
ザムスィア出身の地上人女性。ジェームズ・ナルンの娘。ジムリュアの乱の首謀者。代々遺伝子調整を施されてきた家の出身で、髪が青く、不老長命。
本名はリンダ・ナルン。ジムリュアという名字は父の名にちなんだ「ジェームズの末裔」の意味。
【経歴】
・時期不明 誕生
・時期不明 地上軍に入隊
・時期不明 地上軍列翼翔士に昇進
・時期不明 地上軍百翔長に昇進
・時期不明 第一機動軍団司令官に着任。階級は提督
・時期不明(上記の約5年後)(約80歳) 大提督に昇進。コーザイ総督に着任
・時期不明 地上軍元帥に昇進
・時期不明(上記の数年後) 革命軍を組織
・時期不明 ジムリュアの乱
・時期不明 死亡
治療艦
負傷者の治療を行うための艦。
ジャネット・マカリ
952年当時帝国に派遣されていた人民主権星系連合体大使。女性。訛りの強いアーヴ語を話す。969年に人民主権星系連合体が消滅した際には、国家機構の解体のため特使として帝国に派遣された。
【容姿】
黒い顔。
シャンガル
修技館
→修技館
従士
→従士
十七号
主機関子の機能分化前の呼び名。
主運用子
黎明の乗り手の一人で、船体管理の専門家。女性。
主機関子
黎明の乗り手の一人で、核融合推進の専門家兼主航法子の相談役。男性。スポールの祖先。29人の中で唯一瞳が茶色い。機能分化前の呼び名は一七号。
軌道都市評議会の作業生体製造計画遺伝子設計主任の遺伝子に基づいて設計されている。
宿命遺伝子
原アーヴたちが本来の機能から逸脱することがないように、遺伝子レベルで思考や情動を制御する処理。自らの存在意義に悩んだり、植民地開発という目的を危うくする自由や独立といった概念を持たないように調整された。強い帰属意識を本能に植え付けることで、自分自身よりも自分が所属している集団、すなわち軌道都市に対する忠誠心を抱かせることが目的だった。
現在でもアーヴに個人の生命より帰属する集団の存続を優先することを強いており、そのためアーヴは自らの種族の存続に不可欠と考えるものを、生命を対価にしても守ろうとする。
主計修技館
→主計修技館
主検査子
黎明の乗り手の一人。男性。
主航法子
黎明の乗り手の一人で、乗員の指導者としての立場にある。男性。仕事の割り当てを行ったり船の運行に支障を起こす要素を排除するのが仕事。乗員で唯一専用休眠棚と衛生設備のしつらえられた個室を有している。耳の上部が尖っており、考え事をするときにそこを撫でるのが癖。機能分化前の呼び名は一号。おそらく軌道都市評議会の作業生体製造計画理事兼事務局長の遺伝子に基づいて設計されている。
母都市との訣別を決意した他の黎明の乗り手たちに同調できず、自ら機能停止を選んだ。
現在では「名もなきアブリアル」と呼ばれ、伝説的な最初の船王とされている。
ジュスウィック
サムソンの元部下。955年より前に死亡した。
主探査子
黎明の乗り手の一人。
主調査子
黎明の乗り手の一人。
十翔長
→十翔長
鎮守府
補給施設や造修工廠、慰安施設など多数の軍施設が置かれている星系。艦艇の配属や戦技演習などが行われる。八王国に1ヵ所ずつ、概ね帝都への門に寄り添うように置かれている。また必ず有人惑星が属し、地上世界出身の従士が休養するために用いられる。最上級指揮官は鎮守府司令長官。
ヴォベイルネー鎮守府
八鎮守府の一つ。黄色矮星といくつかの惑星からなる星系。ルルケズと呼ばれる有人惑星があり、軍士(主に従士)たちの休養場所となっている。ルルケズの軌道上には鎮守府本部を中心とする軍施設やアーヴのための娯楽施設があり、無重力庭園や海と呼ばれる直径数十ウェスダージュほどの海水浴場などが置かれている。本部の最上部には公園がある。
スポトネブリューヴ鎮守府
八鎮守府の一つ。ウェスコー王国に位置する、黄色矮星を中心とした星系。本部は第二惑星ボヘーフの衛星軌道上にある。ボヘーフは従士たちの休養場所となっている。ボヘーフの公転軌道の内側には歪な岩屑が帯をなしており、そこに工業施設が集中している。ラクファカール陥落後も星界軍が維持している。
ソトリュール鎮守府
八鎮守府の一つ。バルケー王国に位置する、恒星ソトリュールを中心とする有人星系。本部は惑星サトネージュの衛星軌道上にある。
不死鳥作戦で臨時帝都ラクファカール・セラが置かれることになり、それと同時に本部も行宮として用いるため、ソトリュールの惑星軌道上にあるラクファカール・セラの中心部へ移された。
ビセス鎮守府
八鎮守府の一つ。スキール王国に位置する。ラクファカール陥落に伴い、中央との連絡が途絶したスキール王国にいる艦隊の仮中枢が置かれ、第二艦隊編成後は艦隊の本拠地となった。960年頃に本拠地がセスカル子爵領に移動してからも最前線基地として第二方面艦隊の重要拠点であり続けたが、962年に陥落し、四カ国連合に制圧された。
ジュリ・コーエン
ミルケーズの第83地区担当市民間紛争審判官(フェグダクペ・グレーダが故郷を離れた当時)。
準緊急射出
艦艇の射出方法の一つ。甲板を減圧せず、大気ごと射出する。
巡察艦
→巡察艦
准提督
→准提督
浄化菌
惑星改造の際、海水を浄化するため、有害物質を分解し、有害金属を取り込むために用いられる細菌。
翔士個室
軍艦勤務の翔士に与えられる個室。
どこもそう変わらない作りになっており、寝台を2台並べたくらいの広さの居室に、寝台、椅子、卓子が置かれ、そのほかに洗面所と浴室が用意されている。
大型艦になると定員よりも余分に設置されることが多い。
書記
→書記
諸侯
→諸侯
飼育官
家畜の育成等を担当する技術者。
飼育官部
家畜の育成等を担当する部署。
磁力靴
無重力の宇宙船内で用いられる靴。手動で磁力を切ることも可能。
灌水浴室
灌水浴を行うための部屋。
操舵室
小型艇における操縦室。
作戦室
参謀たちが作戦の立案を行う部屋。
司令官室
司令官の私室。
司令
→司令
司令長官
→司令長官
シレジア共和国
人類統合体に属する国家。元は独立国家だったが、シレジア戦役により吸収された。
【組織】
共和国とは名ばかりの軍事独裁制が敷かれており、1000家族ほどの職業軍人が社会の全てを握っていた。
【文化】
職業軍人には遺伝子改造による不老化処置が施されたが、現在はシレジア不老族として差別されている。
【歴史】
・帝国暦830年頃 シレジア戦役
シレジア不老族
シレジア共和国の職業軍人の子弟で、不老化の遺伝子改造を受けた者。不老化処置を受けている者と受けていない者との間に出来た子供は例外なく胎内で癌化するため、結婚には厳しい制限があり、まもなく絶滅するといわれている。
先天的に民主主義の本質を理解できないとされ、人類統合体では差別されている。
進化党
ベリサリア星系の与党(1年頃当時)。
人工翼
ベルポウコスで選手が着用する器具。規格はルールで定められている。両肩胛骨の間を狭めることで羽ばたき、飛行することができる。ただし、背面状態では飛行できない。
人事局
星界軍の人事をつかさどる部局。
身体交換
脳を摘出して入れ替えることにより、肉体を交換する技術。老衰を含む様々な疾患の治療に有効だが、5%程度の確率で失敗する危険な技術でもある。
ジント
→リン・スューヌ=ロク・ハイド伯爵・ジント
ジント・リン
→リン・スューヌ=ロク・ハイド伯爵・ジント
人民主権星系連合体
星間国家の一つ。元首は大統領。主星系はノヴ・キンシャス星系。現存する星間国家の中では最も国力が低いが、帝国がこれまで滅ぼしてきた星間国家のいずれよりも大きい。969年に帝国との戦争に敗れて降伏し、消滅した。
【組織】
地上世界が全てと考えているため、各星系が高度な独立性と権限を持つ。星系政府が国家主権を持ち、軍隊すら各星系が自前のものを有している。連合体政府は、その主権を預かるという立て前で権力を行使している。連邦政府の主な役目は軍の維持であり、職員も大半が軍人で構成されている。予算は各星系政府からの拠出に頼っている。市民は連合体への忠誠も求められていない。その他司法府及び立法府も存在する。
【軍事】
正規軍は加盟諸星系軍の集合体。防衛艦や高出力の凝集光砲を多数運用していることが特徴。機雷戦も重視している。最高指揮官は大統領。
軍人の世襲は禁じられている。
【経済】
各星系の独立性が高いため、ごく一部を除き自給自足が可能。
【言語】
惑星間共通語が存在する。
【文化】
遺伝子調整は合法化されている。
【歴史】
・帝国暦969年 帝国に降伏
人類統合体
帝国に次ぐ国力を誇る星間国家。
【人口】
6000億人あまり。
【組織】
市民を統合体市民(一級市民)と星系市民(二級市民)に分け、統合体市民にのみ統合体政治への参政権などの特権を与えている。
統合体市民になる条件の一つはリクパルが話せること。
強力な宇宙軍を有し、各艦種の戦闘力は帝国の同等艦とほぼ互角。ただ、軍の運用に関しては柔軟性に欠けると言われている。
【言語】
公用語はリクパル。
【文化】
市民に星間国家の一員であることを強く要求している。そのため各惑星の文化を均質化し、人的交流を推奨して、一体感を醸し出そうとしているが、今のところ成功していない。
アーヴを生体機械、人類の敵と公言してはばからず、帝国を激しく敵視している。
遺伝子治療を超える遺伝子改造は重犯罪。受精卵段階での遺伝子検査も禁じられている。
督戦艦や報道官などの官僚を戦場に伴う風習がある。
麻薬禁止。煙草も200年も前に禁止されている。
死刑制度はなく、犯罪者に対しては矯正と社会復帰を目指すが、それが望めない者のために隔離惑星を用いた矯正施設も置かれている。
貴族
アーヴのうち、宮中序列において皇族に次ぐ立場を持つもの。主として大公爵、公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵、およびこれらの子女である公子、公女、家を継がなかった皇族、貴族である公子、公女などの世襲貴族のこと。
全部で20万人程度で、そのうち諸侯家は2万人弱。
標準的な服装はつなぎに長衣。様々な権利と義務を有する。
原則として貴族籍からの離脱は自由。その場合は貴族としての特権を全て失い、領地は帝国に返上することになる。
領地を持つ貴族は交易の独占権、恒星周辺での反物質燃料の生産権、無人惑星の鉱物資源採掘権を帝国によって保障されている代わりに生産物の一部を帝国に提供しなければならない。
不幸な親子関係が存在することも珍しくないが、帝国は貴族の家族内事情には干渉しない。
家臣や領民を見捨てるのは最高に恥ずべき事とされており、帝国法による厳罰が待っている。
世襲貴族の場合、領地と爵位を受け継ぐ者以外は公子、公女という爵位のみを得る。
領地を持つ翔士は星界軍でも無給だが、領地を占領された場合は年金(初級翔士の俸給の10倍以上)が国庫から支給される。
世襲以外の一代貴族などを含むこともある。帝国貴族
氏族長
都市船時代の各氏族の長。
推進剤に反物質を使う
浪費のたとえ。
スカーカウ
帝国基準通貨
帝国内で一般に流布している通貨。単位はスカール。帝国銀行によって発行される。
交易の決済はこれでなさねばならない。同時に、邦国内での流通は禁じられている。帝国は各邦国内通貨との為替レートを一方的に決められるため、地上世界の経済もコントロールできる。
酒精
アルコール。軍務中は当然禁止。
建国帝
初代皇帝アブリアル・ドゥネーのこと。その兄弟や子女の子孫が八王家を構成している。
玉座
帝位の象徴。
翡翠の玉座
鶴擂身
鶴のすり身。
爵位
貴族としての身分。継ぐには貴族の家に生まれ、10年間(十翔長になるまでとする記載もある)翔士として星界軍に勤務しなければならない(叙爵が高齢になってからの場合など例外もある)。『爵位は義務』といわれるほど義務がつきものである。
スネーシュ Snœch
根源29氏族の一つ。語源は「觜
【都市船時代】
搭載艇の整備を担当していた氏族で、「格納甲板の主」とも呼ばれる。兵器の改良、開発にも重要な役割を果たした。帝国時代初期には後に言う従士の仕事を行っていた。
【特徴】
機械でも組織でもその限界を見極め、ぎりぎりまで酷使する傾向がある。たまに見極めを誤って作業を破綻させてしまうので、『スネーシュに重要な部署は任せるな』といわれている。
【宗家】
ケズドー大公爵家。
【家紋】
天秤を配することを好む。
【家徴】
スネーシュの星
スネーシュ・フルーリア
帝国創設前後のアーヴ女性。ドゥムイ委員会機材部会委員補。
【経歴】
・時期不明 ドゥムイ委員会機材部会委員補に着任
・帝国暦前19年より前 機材部会次席委員
・帝国暦前3年より前 機材部会先任委員
防御磁場発生機関
防御磁場を発生させるための機関。
調査船
門の調査を行う民間船。
位記
叙爵の際に発給される文書。宮務長官の名で交付される。
鉄の翼
ユースが借りた小型交易船。
配船官
帝国商船団の職員。船の売却に関する窓口となる。
演習弾
疑似電磁投射砲の砲弾。命中してもなんの被害もない。
皇帝
アーヴによる人類帝国の軍事・政治双方の最高統括指揮者。常にアブリアル伯爵の称号を帯び、商船団長を兼任する。また伝統的に近衛艦隊司令長官
帝国の統合の基礎は軍事力であり、皇帝はそれを把握しなければならない、という思想のもと、世襲と星界軍における階級により選出される。すなわち、八王家に生まれた者のうち、同世代でもっとも早く帝国元帥になったものが皇太子となり、次の皇太子が決まった時点で登極する。その時点での皇帝は譲位し、上皇になる。その時点で、皇太子より年上、または年下でも20年以上の年齢差がない皇族は、星界軍から退き、予備役への編入を願い出るのが慣わし。
虚言できぬ存在として人類社会に知られている。
かつては大戦争の折に自ら艦隊を率いるのを常としたが、現在はその役目は皇太子に引き継がれている。
作中には以下の皇帝が登場している。
・初代(元年〜?) アブリアル・ドゥネー
・第11代(?〜?) ドゥグナー
・第26代(?〜?) アブリアル・ネイ=ラムリュラル・前皇帝・ドゥガス(ラスィース王家)
・第27代(?〜959) アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・アブリアル伯爵・ラマージュ(クリューヴ王家)
・第28代(959〜) アブリアル・ネイ=ラムサール・バルケー王・ドゥサーニュ(バルケー王家)
スファグノーフ
スファグノーフ侯国の中心にある恒星。
スファグノーフ門沖会戦
時空粒子
平面宇宙に存在する、縮小化された四次元時空。電子の4倍ほどの質量を持つ。火山や時空泡発生機関から流れ込んで他の門から通常宇宙に戻る。その流れは一定で、急変することはない。高濃度な場所ほど時空泡が侵入しにくい。通常宇宙側ではエネルギーの形をとる。
椿の国
恐らく無人星系。探査を担当したのが花好きの男だったことからこう名付けられた。
帝都交通庁
帝都にある無数の人工惑星に登録番号を付して管理している官庁。刻々と相対位置が変わる建造物の位置関係を把握している唯一の存在。情報連結することで、目的の建造物まで道案内してもらうことが可能。単に交通庁
スポール Seuaurh/Spaurh
根源29氏族の一つ。主機関子の末裔。アブリアルに続く格式を誇る大族。語源は「昴
【都市船時代】
本務はエンジンの担当だが、技術系諸氏族を統べる立場にもあった氏族。実質上その族長は副船王として君臨した。
【特徴】
一族の500人以上が爵位を有する大族。傍系でもスポールの姓を名乗ることが多い。
帝国史を通してアブリアルとは仲が悪く、一部ではお互いへの憎悪を遺伝子に刻み込むと信じられている。スポール曰く、『淑やかなスポールとがさつなアブリアルは反りがあわない』、アブリアル曰く、『性格のいいアブリアルと陰険なスポールは反りがあわない』。しかしその一方、皇族をからかうことを生き甲斐にしているので、帝室に対する忠誠には疑いの余地がない。
彼らの行動は一見支離滅裂に見えるが、最後には辻褄があってしまう。
人の上に立つことが好きなだけでなく、上手いのも特徴で、諸侯や指揮官に向いている。星界軍では『スポールの率いる艦隊に配属されるのは幸福、ただし直属の上司に持つのは不幸、部下に持つのは災厄』といわれている。
【宗家】
レトパーニュ大公爵家。ちなみにアロン=フェンギュルは傍流もいいところ。
【家紋】
金色の鴉(金色烏
【家徴】
スポールの紅瞳
スポール・アロン=セクパト・前レトパーニュ大公爵
スポール・アロン=セクパト・レトパーニュ大公爵・ペネージュの母。起きてから6時間は固形物を取らないのが習慣。
ペネージュが12歳になるまでは代官に領主の仕事を全て預け、教育に専念。それ以降は毎日、1時間帝王学を教えながら領主の仕事をしている。娘の16歳の誕生日にかりそめの統治を行わせた。
スポール・アロン=セクパト・レトパーニュ大公爵
アーヴ女性。ジムリュアの乱があった頃のレトパーニュ大公爵。
【性格】
ジムリュア・ボルジュ=フルク・フルーシュ曰く、『より高位の相手こそ侮辱しがいがある、と考えているかのよう』な人物。
【経歴】
・時期不明 第一機動軍団附属輸送戦隊司令官に着任。階級は千翔長。宮中序列は大公爵公女
・時期不明 退役。予備役編入
・時期不明 大公爵に叙爵
・時期不明 対人類連邦戦
スポール・アロン=セクパト・レトパーニュ大公爵
Sporh araunn saicseuatr nimh laitpanr Painaich
スポール・アロン=セクパト・前レトパーニュ大公爵・アセーヌの娘。貴族としての軍役義務は既に果たしているが、趣味で軍にとどまっているらしい。座乗艦ヘールビュルシュの司令座を白大理石製で精緻な彫刻を施した4本の柱と、それによって支えられる人間の手で刺繍された豪華な天蓋によって飾っている。ラフィールが幼少の頃から彼女と面識がある。
【容姿】
丹念に結い上げられた蒼炎色の髪。流れるような蒼炎色の眉。終末期の巨星表面のような紅の瞳。毒々しいまでに妖しく紅い唇は、艶やかで猛々しく、肉食性の蝶を連想させる。
【性格】
わがままで気まぐれだが、指揮官としては優秀。楽しみは後に残しておく性格らしい。ラフィール曰く、『スポールの中のスポール、スポール一族が1000年にわたって洗練してきた婉曲な罵倒の技術を芸術の域まで高めた人物』。
【嗜好】
蹂躙戦が大好き。起きてから6時間は固形物を取らないのが習慣。
【経歴】
・時期不明(17歳) 修技館入学
・時期不明 レトパーニュ大公爵に叙爵
・帝国暦949年頃 准提督に昇進
・時期不明 偵察分艦隊フトゥーネ司令官に着任
・時期不明 提督に昇進
・帝国暦955年 ラルブリューヴ鎮守府副長官に着任
・同年 幻炎第一艦隊司令長官に着任
・帝国暦956年 狩人第一艦隊司令長官に着任
・時期不明 ソトリュール鎮守府副長官に着任
・帝国暦959年 大提督に緊急昇進
・同年 不死鳥第七艦隊司令長官に着任
・時期不明 練習第三艦隊最先任副司令長官に着任。階級は星界軍元帥
・帝国暦969年 霹靂艦隊最先任副司令長官に着任
・同年 霹靂第五艦隊司令長官に着任
スポール・アロン=セクパト・レトパーニュ大公爵公女
スポール・アロン=セクパト・レトパーニュ大公爵公女
スポール・アロン=フェンギュル・リゼルガデージュ男爵公子
リゼルガデージュ男爵(女性)の息子。クファディス・ウェフ=エスピール・セスピーの翔士修技生時代の友人。兄弟が多く、末の妹(935年当時)は934年生まれ。マリ・アンクレールの作品群を気に入り、交易で稼いで母から買い取ろうとセスピーを交易に誘ったが、母に譲渡を断られ、襲爵のため軍務に就くことにした。
【容姿】
赤色巨星の色をした瞳。
【経歴】
・帝国暦935年 列翼翔士に叙任
スポトネブリューヴ
スポトネブリューヴ鎮守府の中心にある恒星。黄色矮星。
スメネリ理学院
アッサウーマンにある教育施設。
第一突撃隊
ヴォベイルネー鎮守府所属突撃分艦隊ラトゥーシュ第1058突撃戦隊所属の個隊。司令はアトスリュア・スューヌ=アトス・フェブダーシュ男爵・ロイ百翔長。旗艦は突撃艦ガムロイル。
【組織】
司令部
┣司令 アトスリュア・スューヌ=アトス・フェブダーシュ男爵・ロイ百翔長
┣参謀
┗副官
嚮導突撃艦 ガムロイル
突撃艦 バースロイル
突撃艦 キドロイル
突撃艦 ルズロイル
突撃艦 2隻
【経歴】
・帝国暦955年 編成
・同年(上記の約3ヶ月後) 強行威力偵察部隊殲滅戦。ルズロイル撃沈
・同年 アプティック防衛戦。 キドロイル、バースロイル撃沈
第三守備隊
不死鳥作戦時の帝都防衛団竜卵要塞付属の守備隊
第2次ラクファカール防衛戦で全滅した。
カセールの戦い
967年にカセール門沖で行われた、赤啄木鳥艦隊と四カ国連合艦隊(約12.5個分艦隊以上。ほとんどがハニア連邦軍で、人類統合体平和維持軍艦隊が約1〜2個分艦隊)との戦闘。赤啄木鳥艦隊が門を確保し、カセール伯国の軍民の救出に成功した。
飛行具
無重力下での移動に使用する道具。地上人向け。
珈琲
コーヒー。
スルムカウ
近衛艦隊所属の巡察艦。おそらく近衛分艦隊ヴォー・セトゥーシュないしミュス・セトゥーシュ所属。クリューヴ門沖会戦で爆散した。
スロール八七二
前50年頃に建造された救難艇。初任務として、ラ・マカルスルからラ・エディ・ポイ・ベブナを収容するために使用された。
スロール八七二採掘基地
泊地四七に設置された採掘基地の一つ。前50年頃、爆砕した微惑星の破片と誤って衝突し、要員の4割近くが即死。生存者は救命艇で脱出したが、救出前に生命維持機能が枯渇し、全滅した。この事故を教訓に、救難艇スロール八七二が建造されることになり、ラ・エディ・ポイ・ベブナの収容も可能になった。
星間国家
複数の星系を支配する国家。
統合と分裂を繰り返しながら数を減じており、現存するものは国力の順に「アーヴによる人類帝国」「人類統合体」「ハニア連邦」「拡大アルコント共和国」「人民主権星系連合体」の5つ。帝国以外は民主主義を標榜する政体を採っている。
制御籠手
→制御籠手
整備廠
反物質燃料製造工場を建造するための施設。
暗号鍵
暗号を打ち込むことで開錠出来る鍵。
質量波
時空泡から発せられ、平面宇宙を渡る波。理論上到達距離は無限で、時空泡も貫く(ただし、門は透過できない)ため、平面宇宙でも他の時空泡の存在を確認できる。波長と発生頻度は時空泡内の質量によってのみ決定され、変化させることは出来ない。
操舵士
小型艇の操縦士。
代表
→領民代表
情報局長官
情報局の最上級指揮官。952年当時はカシュナンシュ・ウェフ=ゴス・エール提督。
セールナイ
セールナイ商会
フェグダクペ・セールナイ、フェグダクペ・アルサ、フェグダクペ・グレーダが立ち上げた反物質燃料槽修理会社。クリューヴ王家の援助を受けている。955年・958年当時の会長はフェグダクペ・セールナイ。ハイド伯国の開発にも協力した。
セグノー
鍵盤
打鍵型の入力装置。音声入力が主流のため余り用いられない。
鍵語
キーワード。分子構造に焼き付けることで思考結晶にも使用できる。
セスカル
セスカル子爵領の中心にある恒星。
領民政府
各地上世界に置かれている最高政府。ただし、統治権は大気圏の内側に限定されるのが通常。
帝国法を守る義務を負い、特に帝国の関知しない移民を受け入れることは重罪である。そのほか、星間航行の禁止、領民代表の就任には領主の承認を要すること、星界軍の募集事務所の設置受け入れ等の義務があるが、それを超えた要求に対しては帝国に拒否することが出来る。
移民の選別権を有し、不適当な者の入国を拒否できる。
軍衣
帝国星界軍の制服。黒のつなぎに腰帯から成る。胸に階級章、左上腕部に乗艦の艦章旗が付けられる。気密性で、短時間の真空被曝にも耐えられる。材質は特殊で、通常の刃物は受け付けず、切断には専用の器具が必要。
セルクルカ
クリューヴ王家で飼われている牝のアーヴ猫。958年にディアーホの3匹の子供(縞模様、真っ白、白黒)を産んだ。縞模様はクー・ドゥリンに、白はスォッシュに、白黒はラフィールに譲られ、リナと名付けられた。
【容姿】
白い毛皮に薄茶色の斑。
セルドー
前3年に帝国で初めて有人での平面宇宙航行に成功した宇宙船。スネーシュ・フルーリアが製造を統括した。
前衛翔士
→前衛翔士
選挙
管理されることなく自由に投票するという儀式。
戦場処理
戦闘後の後始末。星界軍が勝った場合、大破艦に応急処置を施し、単独航行不能のものは工作艦に横付けしたまま、鹵獲した敵艦等と共に帝都等へ移送、その後旗艦から花束を封入した機雷を発射し、戦死者に黙祷をささげる。
千翔長
→千翔長
戦列艦
→戦列艦
紅茶
一般的な飲み物。
緑茶
一般的な飲み物。ヨニー伯国のものが有名。
柑橘茶
琥珀色の甘酸っぱい飲み物。
葬儀屋 Lonoré
反帝国クラスビュール戦線グゾーニュ細胞構成員の男性。本名ではなく仲間内の呼称。訛りはあるものの正確なアーヴ語も話せる。家はリムゼール亭から10街区ばかり離れた都市樹の3階。職業は葬儀屋。ラフィールたちに協力した結果、士族に叙され、軽輸送船クラスビュールを借りて働いている。
【容姿】
小男。
【性格】
怒りっぽく愚痴っぽい。
装甲空中機動兵員輸送船
人類統合体の空中輸送機。対地兵装を搭載。
造霧弾
霧を発することで目くらましをする手投げ兵器。
第一蹂躙戦隊
- 星界軍で初めて編成された蹂躙戦隊。初代司令官はアトスリュア・スューヌ=アトス・フェブダーシュ男爵・ロイ千翔長。初代旗艦はリュームコヴ。
ロイが独断で決めた様々な伝統がある。第一に、宴での敬礼禁止。第二に、料理で遊ぶことの禁止。
【組織】
司令部
┣司令官 アトスリュア・スューヌ=アトス・フェブダーシュ男爵・ロイ千翔長
┣先任参謀 セムレーシュ百翔長
┗次席参謀
旗艦 襲撃艦 リュームコヴ
襲撃艦 フリーコヴ
襲撃艦 バートコヴ
襲撃艦 スィールコヴ
襲撃艦 カーンコヴ
襲撃艦 スルムコヴ
襲撃艦 6隻
【経歴】
・帝国暦958年 司令部のみ設置
・同年 編成
・同年 ハイド門沖演習
・同年 解散。再編成
【紋章】
有毒竜( に数字の一をあしらったもの。 - 双棘第二四艦隊突撃分艦隊ボスル所属の蹂躙戦隊。司令官はアトスリュア・スューヌ=アトス・フェブダーシュ男爵・ロイ千翔長。旗艦はシュトゥーコヴ。隊員は200人以上。1.が再編成されたもの。
ロイの独断で、諸侯が戦隊にいるときは、機会があればみんなに奢るという第三の伝統が追加された。
【組織】
司令部
┣司令官 アトスリュア・スューヌ=アトス・フェブダーシュ男爵・ロイ千翔長
┗先任参謀 ソバーシュ・ウェフ=ドール・ユース百翔長
旗艦 襲撃艦 シュトゥーコヴ
襲撃艦 フリーコヴ
襲撃艦 マルスコヴ
襲撃艦 ケールコヴ
襲撃艦 ナーコヴ
襲撃艦 クロルコヴ
襲撃艦 パーンコヴ
襲撃艦 タークコヴ
襲撃艦 2隻以上(おそらく4隻)
【経歴】
・帝国暦958年 再編成
・帝国暦959年 ケマル門沖の戦い。パーンコヴ、タークコヴ爆散
・同年 ケマル門制圧戦
・同年 ケマル星系建艦廠群撃滅戦
・同年 ボスルから分離し、帝都へ帰還
・同年 ガフトノーシュ・ドゥラドを加える
・同年 不死鳥第五艦隊へ編入
近衛阻塞戦隊
近衛艦隊に所属する戦隊。常設ではなく、帝都防衛の必要が生じたときに、帝都にいてほかに適当な任務のない商船で臨時に編成され、ほかに適当な任務のない翔士が乗り込む。そのため編成数はその時々で異なる。主な役割は機雷を戦場に運搬して、対抗雷撃を行うこと。戦列艦と異なり自衛能力がないため、乗員は全て艦橋代わりの連絡艇に搭乗、緊急時には連絡艇ごと脱出する。脱出後は自力か近衛艦隊の輸送艦に乗るかして本格的会戦が始まる前に帝都に戻り、帝都防衛団に組み込まれる。単に阻塞戦隊
特設1052独立戦隊
959年のラクファカール陥落に際して編成された独立戦隊。初代司令官はコリュア・ウェフ=ボーザク・コンサ。初代旗艦はクニュムラゲール。
コリュア館を含む14の軌道館から住民をソトリュール鎮守府へ避難させることと、軌道館の一つを帝都防衛団のために要塞へ改造するという2つの任務がある。
【組織】
司令部
┣司令官 コリュア・ウェフ=ボーザク・コンサ
┗主任参謀
旗艦 特設工作艦 クニュムラゲール
第八二近衛戦隊
近衛艦隊所属の戦隊。おそらく近衛分艦隊ヴォー・セトゥーシュないしミュス・セトゥーシュ所属。
第一三近衛戦隊
近衛艦隊所属の戦隊。おそらく近衛分艦隊ヴォー・セトゥーシュないしミュス・セトゥーシュ所属。
第三四近衛戦隊
近衛艦隊所属の戦隊。おそらく近衛分艦隊リュト・セトゥーシュないしスル・セトゥーシュ所属。
第三二近衛戦隊
近衛艦隊所属の戦隊。おそらく近衛分艦隊リュト・セトゥーシュないしスル・セトゥーシュ所属。
船乗り
宇宙船の乗員。
門
開いた門とも呼ばれるユアノンの第二形態。通常宇宙と平面宇宙をつなぐ役割を果たすことから、前19年頃に俗称として用いられるようになり、その後正式名称となった。通常宇宙側では燐光を放つ、直径1セダージュ(=1000km)ほどの実体のない球状特異空間、平面宇宙側では不完全な螺旋状曲線を描く。
ほとんど質量を持たず、自身がエネルギーを輻射しているため、通常宇宙側では星系外縁部に位置するのが普通。既知領域の門は約300億。そのうち星系への入り口として使用されているものはごくわずか。
門を通過する場合、時空泡の通過後の位置は確率論的にのみ知ることが出来る(同一時空泡内での相対位置は変わらない)。また、通過により門との相対速度がなくなる。平面宇宙側から船が通過するときには、門の表面に波紋が立っているように見える。
巨視的に見ると、通常宇宙側は必ず天川銀河にあり、大部分が銀河の渦状腕に存在する。一方、平面宇宙側では中心部を門の集合である環が何重にも取り巻くように配置されている。環の間の間隙は外側のほうが広い。また環はほぼ同数の門を含むので、外側の環ほど門の密度は低い。外縁部に濃密に門が密集している場所が確認されており、別の銀河に対応する門群の環と重なり合った領域であると推定されている。
低エネルギー状態で放置されると自然に閉じた門になる。半減期(50%の確率である現象が起こるために必要な期間。半減期が12年とは、12年経ったとき閉じた門になっている可能性が50%という意味)は12年。
ヴォベイルネー門
通常宇宙側ではヴォベイルネー鎮守府に位置する門。
スィーヴ882門
通常宇宙側では人類統合体に属する星系の近く、平面宇宙側ではイリーシュ王国に位置する門。三ヵ国連合が帝都襲撃に利用したが、狩人作戦により帝国領になった。
人類統合体での呼称はFLIST0223。
ケイシュ193門
通常宇宙側ではバスコットン星系から4.1光年のところ、平面宇宙側ではイリーシュ王国、ヴォーラーシュ門とフェブダーシュ門の間に位置する門。現在通常宇宙側はバスコットン星系に移動され、ヘラクレス作戦の陽動に用いられたが、狩人作戦により帝国領となった。
人類統合体での呼称はVRGE1447。
開いた門
門
スファグノーフ門
通常宇宙側ではスファグノーフ侯国、平面宇宙側ではイリーシュ王国、フェブダーシュ門よりイリーシュ門側に位置する門。付近には中心領域からの時空粒子と、第十二環からの時空粒子流が衝突する局部的な高濃度領域が見られる。
ブラス七七二門
通常宇宙側では、最も近い恒星(白色矮星)から14.7光年離れた場所、平面宇宙側ではおそらくスキール王国、セスカル門付近に位置する門。ただし利用価値がないため、事実上どの勢力にも属していない。ハニア連邦の軍使の交代のために、帝国とハニア連邦が利用した。
ハイド門
通常宇宙側ではハイド伯国の惑星マルティーニュ軌道上、平面宇宙側ではイリーシュ王国におけるイリーシュ門の反対側に位置する門。開かれる前はガファース421門と呼ばれていた。
元々はレイフ・エリクスンの推進力。マーティン着陸暦172年(帝国暦945年)第1季57日に平面宇宙側からムークルソージュにより開かれ、この名が付けられた。
閉じた門
ユアノン第一形態のこと。推進源としても利用できるが、その希少性と、閉じた門を平面宇宙に持ちこむと危険があることから、現在は推進力としては使われていない。
門は閉じていようと開いていようと平面宇宙側では同じ状態を保つが、門が閉じている状態で平面宇宙側から通過すると、必ず開いた状態になる。また、人為的に通常宇宙側から開くことも可能。
襲撃艦
星界軍の軍艦。突撃艦はあまりに脆弱であると判断されていたものの、全廃することは費用効率の面から不可能であったため、巡察艦から雷撃能力を取り除いたこの艦種が考案された。機能的には重突撃艦だが、主砲は電磁投射砲。通常宇宙内での操縦は巡察艦同様先任砲術士が行う。重突撃艦か軽巡察艦かの激しい論争の結果、この名に決定した。
ソーフ級戦列艦
星界軍の戦列艦の一つ。
【組織】
艦長
副長
先任砲術士
先任航法士
次席航法士
先任通信士
次席通信士
【攻撃兵装】
機動時空爆雷
凝集光砲
【艦載艇】
連絡艇
短艇 四隻
救命莢 多数
未踏領域
天川門群外縁部のかつての呼称。第八環から第十一環まで。
中心領域
ストゥーボス荘
ラクファカールにある軌道館。第2次ラクファカール防衛戦の際、クニュムラゲールに接合され、ソトリュール鎮守府へ移動した。
機雷甲板
機動時空爆雷甲板の略称。
機動時空爆雷甲板
巡察艦等に設置されている、機雷の磁気閉込容器に反物質を配分する場所。安全のため、開放時には事前に減圧をしなければならない(開放前減圧)と定められている。単に機雷甲板とも。
※爆雷格納甲板との違いは不明。
組織再生
人体組織を復元する技術。腕1本くらいなら再生できる。
組織再生促進剤
傷の治療に広く用いられる薬剤。
領民
帝国の臣民のうち、アーヴと国民以外の者。952年現在で約9000億人。
領民政府によって庇護され、帝国とは直接の関係を有さない。国民と同格。
帝国内であれば自由に移住できるが、領民政府(移住元、移住先いずれも)の許可が必要。
帝国の臣民だが、帝国はその自覚を期待していない。
遺伝的なアーヴがなることは帝国法で禁じられている。
ソスィエ Sosïéc
根源29氏族の一つ。語源は「胃
【都市船時代】
無機物のリサイクルを担当した氏族。都市船が成長し、各種工場が設置されるにつれ存在感は小さくなっていった。
【特徴】
交渉術に長けているため交易者として大成しやすく、富豪の代名詞とも言われる。一方で軍士として傑出した人物は珍しく、武功により家を起こした諸侯は少ない。
年に一度、一族の総力をあげてケヒュール記念饗宴を開く。
【宗家】
ケヒュール大公爵家。
【家紋】
枝を這う蝸牛。デザインは共通で、枝の色で家を区別する。
【家徴】
ソスィエの冠
ソスィエ
952年当時のスファグノーフ侯爵。男性。公女が2人いて、長女は8歳。
【容姿】
虫青の髪。
【性格】
スポール・アロン=セクパト・レトパーニュ大公爵・ペネージュ曰く「嫌なかた」。
ソスィエ・アロン=サイラル・スファグノーフ侯爵公子
スポール・アロン=セクパト・レトパーニュ大公爵・ペネージュの訓練生時代の同級生で、当時のスファグノーフ侯爵公子。
次期侯爵には弟を継がせるつもりであるが、艇長徽章を得るため修技館に入学した。
端末
思考結晶(網)に接続するための機械。
参事官
使節庁などに置かれている事務官。おそらく職員を統制しつつ、長官を補佐するのが役目。
ソトリュール
ソトリュール鎮守府の中心にある恒星。黄色矮星。
ソネージュ
レトパーニュ大公国にある有人の第四惑星。大公国の有人惑星の中では最も人口が少ない。領民は合成肉を好む。この名はアーヴがつけたもので、住民は現地の言葉で呼んでいる。
レトパーニュ大公爵家が惑星改造し、投降したジムリュアの乱の革命軍により入植された。
ソバーシュ・ウェフ=ドール・ユース Sobach üémh dor Ÿuth
アーヴ男性。年齢は50歳をすぎている(955年当時)。若い頃星界軍で働いたあと、長い間交易に携わってきたため、年齢の割に階級は低い。噂によるとかなりの富豪で、帝都に大きな城館を持っている。若い頃の交易では帝国商業史上屈指の利益をあげたこともある。すでに成人して独立した子供が二人いる。
【嗜好】
好きなものは砂糖をたっぷり入れた緑茶。他人の悪癖が大好き。
趣味は手紙を書くこと。
【経歴】
・時期不明 交易船の船長に就任
・帝国暦955年 バースロイル先任翔士に着任。階級は前衛翔士
・帝国暦958年頃 副百翔長に昇進
・帝国暦958年 フリーコヴ艦長に着任
・帝国暦959年 第一蹂躙戦隊先任参謀に着任
・同年 百翔長に昇進
・同年 千翔長に緊急昇進
・時期不明 練習艦隊参謀長に着任。階級は提督
・帝国暦969年 霹靂艦隊参謀長に着任
ソビーク
年に2回帝都で開かれる饗宴。料理も酒も出ず、余興一つないが、帝都中で最も多くの人を集める。
奇妙な衣服を着た人が歩き回り、紙の本が売られるのが伝統。
軌道都市の住民の出身地である地球の弧状列島が、ある時期に生み出した、世界中に影響を及ぼした文化の一端、あるいはその中心として行われていた催しを継承するもの。
閘門
真空と与圧区画との隔壁のうち開閉可能なもの。
燃料槽小惑星
反物質工場で製造された燃料を搭載した容器。事故の際に工場を巻き添えにしないよう、小惑星として工場の外軌道に置かれている。
帝都防衛団
- 退役した皇族と貴族及びそれ以外の退役軍士の志願者で構成される常設部隊。平時には装備の保守点検やたまの訓練を除いてあまり何もしていないが、帝都が戦火にさらされるときにはその身を盾にして帝都陥落までの時間稼ぎをすることを目的として組織されている。指揮官は上皇から選ばれる。
- 959年に召集された1.。司令長官はアブリアル・ネイ=ドゥブゼル・上皇・ドゥスーム。
第2次ラクファカール防衛戦で、不死鳥艦隊がアブリアル伯国から脱出するまでの時間を稼いだ後、全滅した。
【組織】
司令部
┣司令長官 アブリアル・ネイ=ドゥブゼル・上皇・ドゥスーム
┗参謀長 アブリアル・ネイ=ラムサール・上皇・ドゥセーフ
┣探査参謀
┗作戦参謀
竜卵要塞
┗付属守備隊 7個
┗第三守備隊
クリューブ王宮要塞
┗付属守備隊 3個
泊地四七
都市船アブリアルが、前52年に資材採掘と門を開く実験のため寄航し、名付けた無人星系。現在のアブリアル伯国。ラ・ゲルシスマから8.1光年離れた場所に位置する。
黄色矮星を、無数の岩石質微惑星が取り巻いているが、内部構造を備えるような大型の岩石惑星はない。13.67標準年の公転周期を持つ巨大気体惑星が第一惑星と呼ばれている。
育児園
球形の人工惑星。中は無重力でふかふかの内張りがしてあり、発泡剤の星が浮かんでいる。アーヴの子供用の施設。アーヴの子供は、生まれてしばらくすると頭環をつけてそこに放り込まれ、作用反作用の法則を体得したり、頭環の使い方を覚えるなどして、航法野を形成する。
無重力庭園
無重力状態に調整された空間。主に大人用のものを指す。大人にとっても楽しめる施設。
育児室
幼児のための無重力生活空間。設置目的は恐らく育児園と同様。