2017-05-09
日本映画に旋風を巻き起こした映画「君の名は。」のDVD&BDが7/26発売予定です。
[関連記事]【映画】君の名は。 レビュー | Y.A.S.
電撃 – 『君の名は。』BD&DVDが7月26日に発売。コレクターズ・エディションは6面デジパック仕様で登場
Blu-ray&DVD|映画『君の名は。』公式サイト
BDは「コレクターズ・エディション」(以下CLE)、「スペシャル・エディション」(以下SPE)、「スタンダード・エディション」(以下STE)の3種類で、DVDはSTEのみのようです。
映像特典などをまとめてみました。
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CLE |
SPE |
STE |
DVD |
備考 |
価格(税別) |
12000 |
7800 |
4800 |
3800 |
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本編ディスク BD |
○ |
○ |
○ |
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本編ディスク 4KHD |
○ |
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本編ディスク DVD |
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○ |
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特典ディスク1 |
○ |
○ |
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ビデオコンテ/メイキング映像 |
特典ディスク2 |
○ |
○ |
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ビジュアルコメンタリー等 |
特典ディスク3 |
○ |
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監督講演/イベント映像等 |
100Pブックレット |
○ |
○ |
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縮刷版台本 |
○ |
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ミニキャラシール |
○ |
○ |
○ |
○ |
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僕は円盤の購入を迷っている段階ですが(見る時間と置き場所を確保できそうにないため)、映画はさすがに良質なものでしたので、レンタルでもいいのでぜひ皆さんに一度ご覧ください。
2016-10-19
まさかの4日連続。本当は日記の中心はレビューであるべきなんですけどね…
君の名は。Another Side:Earthbound
著者:加納新太
レーベル:スニーカー文庫
価格:620円(税別)
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レビュー
先日紹介した映画「君の名は。」のスピンオフ小説です。作者の加納先生は映画のシナリオ協力として制作にも関与されている方なので、映画との親和性は高いですね。全四話のオムニバス構成になっています。
第一話は、序盤で三葉と入れ替わった瀧の視点で描かれる「ブラジャーに関する一考察」こんなタイトルなのでコメディだと思われるでしょうけど、その通りです。思春期の高校生が女の子の体に入ったらどれだけ困るのかということを面白く描いています。劇中で瀧が三葉の体でバスケをするシーンがあるのですが、その時に男子の注目を集めていた理由も分かりますよ。
第二話は勅使河原の視点で描かれる「スクラップ・アンド・ビルド」。作中で勅使河原たちがテーブルをDIYで作るシーンがありますが、なぜそういう発想に至ったのか、そしてラストシーンで勅使河原があそこまで三葉に協力しようと思ったのかが描かれています。てっしー(このあだ名は別の人を想起させるなぁ)は作中では気のいい男子みたいな描かれ方ですが、非常に深く物事を考えていると言うことがよく分かりました。
第三話は四葉の視点で描かれる「アースバウンド」。序盤は入れ替わりによって生じる姉・三葉のおかしな言動を描いていますが、後半は二人に流れる宮水の血についてのシリアスな話になっています。つーか四葉はお姉ちゃん好きすぎでしょ。
第四話は、三葉の父俊樹の過去話と、映画終盤のエピソードを俊樹視点で描いた「あなたが結んだもの」。三葉の母親はどういう人物なのか、なぜ彼女の死後に俊樹は家を捨てたのか、そして映画のレビューで述べた、「なぜ俊樹は三葉の計画に協力する気になったのか」が描かれています。非常に観念的な話が挟まれたりしてやや難しい話でしたが、一応謎は解けたって言っていいかな。映画本編で描くべきだったとも思えますが、入れたら入れたで蛇足だった感じもするなぁ。結局三葉の母が言うとおり、「あるべきところに自然に導かれ」たということでいいのかな。三葉と瀧の入れ替わりという奇跡も含めて。
すべての話が映画の裏話になっているので、映画を視聴後、記憶が薄れないうちに読んで欲しいです。特に第四話は映画のクライマックスを補完するものとして価値が高いと思います。映画も2倍楽しくなりますので、映画が楽しめたのであれば必読だと思いますよ。文章も読みやすかったですけど、挿絵がなぁ。特に第一話の挿絵はひどい。あの角度の鏡にあんな鏡像は絶対映りませんよ。
性別が違えば、やはり気持ちの壁というものはある。
向こうにもあるし、こちらにもある。
感覚が違いすぎる。
だから、正味のところで、本音の話はしたことはない。こちらもそうだし、向こうもそうだろう。
だが、このとき――土地の言葉でカタワレ時と呼ばれる《彼は誰刻》の光線と闇のあわいで、《言ってもどうせ通じない》《聞いてもどうせわからんだろう》という、勅使河原の中の断絶のようなものが埋まって消えた。
※第二話(110ページ)より引用
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2016-10-16
今日も予定がなかったので、池袋の映画館で見て来ました。カップルばかりでいたたまれない…!
軽くネタバレしているところがあります(核心には触れてないはずですが)。
君の名は。
監督:新海誠
公式:映画『君の名は。』公式サイト
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あらすじ
山深い田舎町に住む少女・三葉は都会に憧れるごく普通の女子高校生。ある時、自分が東京に暮らす男子高校生になり、そこで自由に暮らす夢を見る。一方、東京に暮らす男子高校生・瀧も、自分が田舎町に住む女子高校生になっている夢を見ていた。繰り返される夢に、いつしか二人は気づくようになる。自分たちが見ているのは夢ではなく、お互いの心と体が入れ替わっているのだと。
二人はスマホを使ってお互いの経験を共有し、奇妙な共同生活にも次第に慣れていく。しかしある日を境に、入れ替わりは起こらなくなってしまった。夢のように急速に薄れていく記憶をもとに、瀧は三葉が住んでいる街を訪ねようと決心する。しかし、たどり着いた先に待ち構えていたのは、想像を絶する現実だった―
感想
「おれがあいつであいつがおれで」だと思ったら、まさか○○○○○○○ものだったとは。
これだけ世間で評判となっている映画だから、見ておいた方がいいだろう、という軽い気持ちで見に行った映画ですが(新海作品も初めてです)、とても面白く楽しめました。監督自身、「見たときに「ああ、楽しい映画だった!」って思っていただける事が何よりも大切です。」とインタビューでおっしゃっていましたが、その通り、ストーリーは分かりやすく、かといって単純というわけでもなく、伏線も目立たない程度にちりばめられていて、キャラも生き生きと動き、前半のコメディタッチな日常生活も、後半の怒濤の展開も、全てが綺麗に繋がっていて、人気が出るのもわかる気がしました。ビジュアルの美しさについては今さら僕が言うまでもないでしょう。
特に中盤で大きな謎が明かされるシーンはぞくぞくしましたね。ぼくはその少し前、瀧が三葉のメッセージに対し「何言ってるんだ?」と独りごちたシーンで冒頭のシーンが伏線だったことに気づき謎が解けたんですけど、それでもやはり現実がビジュアルで突きつけられるシーンは衝撃的でした。あと瀧・三葉それぞれの友情劇もよかったですねー。どっちも友達に恵まれすぎでしょー。ほんとリア充爆発しろ!
ただ、個人的には、青春映画としては細田監督の「時をかける少女」の方が好きです。ただ、これは作品の優劣というよりは、僕が両方の作品に触れた年齢が強く影響しているような気がします。なんというか、おっさんになると、甘酸っぱい青春はもう感情移入しづらいというかなんというか、どこか冷めた目で見てしまうところがあるんですよね。もう10年前に出会っていれば、もっと高評価だったかもしれません。あと最後の二人の作戦がなんで成功したのか(つまり三葉の父親が…したのか)、その辺りがやや曖昧に描かれてしまったのはちょっと残念だった気がします(もっとも、説得的に描こうとすると尺が足らないとは思いますが)。
中の人も、主人公、ヒロインともに本職ではありませんでしたが、十分に楽しめるレベルに達していたと思います。特に今回は入れ替わりものということで高い演技が要求されたわけですが、主役の微妙な気持ち悪さ(男なのに心が女なので)含め、良い感じでしたよ。ただヒロインの友人の少女役の悠木碧さんが、演技うますぎて、主人公たちを若干食い気味になっていた感はありました。
とはいえ、全体としてみるとすばらしい映画だったことには変わりなく、アニメ映画だからと言って敬遠している方も一度は劇場に足を運んでいただきたい作品だったのは間違いないです。過去の新海作品もちょっと目を通してみようかな。
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