というわけでテイルズフェスでテイルズ愛がこれまでになく燃え上がっているので、そろそろTOGfに取りかかろうと思います。さいわいPSNも復旧しましたしね。その前にこれまでプレイしていたゼノブレイドを振り返ろうと思います。
世界観・フィールド
広漠とした世界に2体の巨神がいて、人々はその上で生活しているという非常に特殊な世界が舞台ですけど、そのため世界の広大さと有限性がうまく表現されています。遠景に見える他方の巨神の姿とかの壮麗さはなかなかのもの。
フィールドもきわめて広大かつ美麗。Wiiなのでグラ的な限界はもちろんあるんですけど、まったく妥協はありません。遙か彼方まで続くフィールドを走り続けるだけで楽しい。またフィールドが広いと移動はどうしても面倒になってくるんですけど、ワープシステムが充実していたり、移動中もアイテムが拾えたりランドマークという景色が美しい場所で経験値がもらえたりと飽きさせない工夫が満載です。うろうろしていると強力なモンスターに絡まれてボコボコにされるのもまた楽しい。時間帯の要素もあるんですけど、時間は自由に切り替えられるのでそこでストレスを感じることはないです。
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戦闘
フィールド移動画面との完全シームレスを実現しています。オンラインゲーみたい(やったことないけど)。
戦闘は通常攻撃はオートで、必殺技(アーツ)だけ操作するというもので、さいしょはなんだこれはと思ってましたけど、だんだんはまってきます。必殺技も敵の横や後ろから狙うとこちらに有利な特殊効果が付いたりするんですけど、敵の回頭速度はメチャクチャ速いので、移動だけでは後ろは取れません。仲間にヘイトをかせいでもらってそちらをターゲッティングしている間に背後を突くわけです。ヘイトを調節したり、コンボで敵を転倒させたり、テンションあげたり、パーティアタック出したりと、やることがかなり多いので、通常攻撃はオートでちょうどいいですよ。
敵はレベルが決まっていて、レベルが離れるとほとんど攻撃が当たらなくなるのでレベル上げは必須なんですけど、戦闘勝利時はもちろん、ランドマーク発見、サブクエストクリアなどでもどんどん経験値が入るので、まったく苦になりません。普通に進めるだけでクリア直前でレベル80。ちなみに最高レベルは99。またモンスターは必ず宝箱を落とすので、それも戦闘を作業にしない要因になっています。
ゲームオーバーになってもほとんどペナルティがなく、直前のランドマークに戻されるだけで、アイテムもお金もなくなりません。だからと言って緊張感が削がれることはありません。フィールドをうろつく強力な雑魚・ボスモンスターに挑んでなんどぶっ飛ばされたり、ひょいっと柵を跳び越えたら奈落が広がっていて墜落死とか普通にありますから。でもそれがいい。またこまめにセーブ・ロードしなくてもいいというのは、世界にどっぷりつかっている思考を中断しなくていいって訳なんですよ。
キャラはそれぞれが得意な役回りがあり、物理攻撃役、魔法攻撃役、盾役、回復役とバランスが取れていて、しかもどのキャラクタを操作しても楽しめます。基本的にこのゲームはダメージをガンガン受けることが前提のバランスなので、回復役の操作も全然退屈しません。
その他の特徴的なシステム
メインストーリーの他に、サブクエストが400以上準備されています。よくあるお使いクエストがほとんどで、やや飽きが来るのもまた事実。しかしながらクエストをクリアすることでNPCたちの人間関係が変化し、それが「キズナグラム」という人間関係相関図にダイレクトに反映され、知り合いの知り合いが知り合いみたいな感じでだんだん愛着が湧いてきます。
ただ特定のNPCを探そうとすると、そのキズナグラムからその人物を捜し、そこにある補足情報から居場所を特定するという作業が必要になるんですが、キズナグラムが五十音順などの並び替えが出来ないので非常に面倒くさく、しかも補足情報もかなり大雑把なのですごく大変です。ここはどうにかしてほしかった(攻略サイトは必須です)。あと以前も書いたけど、PCがメインとなるイベントがやや少ないのが残念。
メニュー回りはややキャラクターごとの情報が散逸しており、しかもロードを挟むためちょっと使いにくいです。次回作があるならここを一番に改善して欲しいな。
アイテム収集
収集用素も充実しています。アイテム図鑑こそ無いものの、フィールドやクエストの報酬、NPCとの交換で大量のアイテムが手に入りますし、その説明文もなかなか凝っています。また武器防具は装備するとグラフィックが変わる(ムービーシーンにも反映される)ので好きな格好で楽しめます。
ただそのわりにアイテム所持数が非常に少なく、どのアイテムを売るか残すかで悩む時間が多いのが気になります。あと3倍くらいは容量が欲しかったかなと。あと一部の武器防具はデザインが微妙。というかダサイ。
シナリオ
王道に分類される物語ですね。復讐のために旅立って戦っていくうちに世界を巻き込む問題に巻き込まれ、現れた真の黒幕に立ち向かう…というストーリーですからね。伏線もムチャクチャ多いというわけではないんですけど、それだけにわかりやすく、安心して見ていられました。
キャラクター
それぞれのキャラ立てがうまくいっており、それぞれに見せ場があります。ストーリー自体は裏切りやどんでん返しがありますけど、PCはみんなとても仲が良く、がっちりとした信頼関係で結ばれているので、自然に応援していきたくなります。切ない恋の行方もストーリーを邪魔しない程度に織り込まれていますよ。
PC同士にも人間関係が設定されており、それを上げることでキズナトークという二人の会話を発生させることが出来るんですけど、これも新たな事実や秘められた気持ちが明らかになったりして、目が話せません。人間関係を上げるのがやや手間なんですけど。
キャラ造型はリアル寄りですけど、正直Wiiでリアルキャラはハードルが高いと思います。実際この作品も成功していたとは言えないでしょう。PS3とかならともかく、テイルズぐらいデフォルメした方がいいと思うんだよね。
総評
そんなわけで、WiiでRPG好きには安心して勧められる作品でした。100点とはいかないまでも、かなりの良作と言って差し支えないでしょう。キャラ造型で敬遠している人にも、食わず嫌いにならず是非プレイして欲しいと思います。
オススメ攻略サイト
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