2017-05-20
【コミック】背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~ 10[完結] レビュー
デモンゲイズ2が面白すぎて、このペースだとTOF2017までにクリアしてしまいそうだ…TOF2017中にプレイするゲームを検討せねば。
さて、これまで感想を書いてきたこのマンガもついに最終刊です。横田先生、ありがとうございました!次回作も楽しみにしています(上品なマンガであれば…
背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~ 10
著者:横田卓馬
レーベル:ジャンプコミックス
価格:432円
あらすじ
長く続いた「オールジャパン・ジュニアダンス・スポーツカップ」。ラテンアメリカン部門はチャンピオンペアがきっちり優勝を果たし、大会は熱狂のうちに幕を閉じた。部員達の成長を感じた部長ペアは今大会限りでの引退を宣言し、部を八巻と椿に任せる。その様子に、来年は自分たちが先輩になることを実感する土屋と亘理だったが、「なんでもできるようになってるよ」と自分たちの成長に手応えも感じているのだった。
そして2年後。3年生になった2人は競技ダンス部の部長と副部長として活躍していた。仲間達もそれぞれの場所で、それぞれのやり方で輝いている
レビュー
しかし長い大会でした。つっちーもこのセリフですけど、大会の長さより、自分が主役のポジションから完全に外れちゃっていたことを心配すべきなのでは(笑)
とはいえ、ライバル達ときっちり再戦を誓っていたり、次の大会に向けた目標を早くも考え出したりと、ようやく主人公らしいところも見せてくれました。やっぱりつっちーとわたりちゃんが物語の中心にいると不思議と安心します。庶民だからかな。
1巻…というか、2巻の頃と比べると、本当に成長しました。決して超人的な成長ではありませんでしたが、見ていて応援したくなるペアでしたね。
そしていきなりの2年後展開。本誌で見た時は打ち切りエンドか…とおもってちょっとがっかりしながら読んでました。しかもまさか
※6巻より引用
6巻で出てきたつっちーの妄想がまんま実現しているとは思わなかった(まあ微妙に空想の中の亘理さんの方が盛ってますけど(何を)あと腕の方も
相変わらずでちょっと安心。いいんだよ二人は小市民枠なんだから!そして小市民だからこそ回りに愛されてるんだから!
そしてついに最終回。これまでつっちーの視点で進んできたストーリーでしたけど、最終話は亘理さんの一人称で進んでいるのがまた憎いですよね。横田先生、本当に面白い漫画をありがとうございました。
あと八巻・椿ペアにかけられたこの一言は良かったですね。
正直これはずっと心の中で思っていたことだったので、ハッキリ言ってくれてすっきりしました。なんとなくこの二人はメンタルを軽んじすぎのような気がしたので。勢いで押していくプレイスタイルはもちろん僕も好きだったんですけど、そのままプロの舞台で活躍するというのはできすぎだと思っていたので。でもこの後すぐに二人は立ち上がってくれたので、これからはもっと強くなってくれると思います。
そして巻末に、プロトタイプである「競技ダンス部へようこそ」が掲載されています!おおー!2011年のジャンプに載った読み切りじゃないですか!正直この時から連載を楽しみにしていたので再読したいと思ってましたが、コミックス1巻に収録されてなかったからちょっと絶望してました。よかった。なお、
部長が半端なく濃い
わたりちゃんが純粋すぎて純粋すぎる
という違いがあります。ぜひ読み比べてみてください。
それと折り返しで
とあって本当に嬉しかった。打ち切りではなく、横田先生が描きたかったものは全て描ききってくださったんですね。ジャンプでは異色なマンガでしたけど、やっぱり良いものは支持されるんだということがよくわかりました。先生の次回作も楽しみにしています!
※画像はいずれもコミックスより引用