2016-05-08
GWで登場人物図鑑の更新が終わりましたし、ぼちぼちレビューしようと思います。次でいよいよ最終刊です。つーかこのオールスターぶり、これをSN6にすれば良かったんじゃ…
前巻までの感想はこちら。
→【小説】サモンナイトU:X 界境の異邦人 レビュー | Y.A.S.
→【小説】サモンナイトU:X ―黄昏時の来訪者― レビュー | Y.A.S.
→【小説】サモンナイトU:X ―叛檄の救世主― | Y.A.S.
→【小説】サモンナイトU:X ―理想郷の殉難者たち― レビュー | Y.A.S.
サモンナイトU:X ―狂界戦争―
著者:都月景
レーベル:JUMP j BOOKS
価格:780円
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あらすじ
レイをどうにか退けたミコトは、その場にいたライと共に転移術で撤退する。ところが、転移した先は見覚えのないところだった。そこに現れたメイメイは、集められた当代の勇者たち―誓約者・ハヤト、超律者・マグナ、抜剣者・レックス、響融者・ライ―に対し、現在リィンバウムに迫る危機について話し始めた―
その頃、忘れられた島を襲撃した軍勢は、シルターンからの侵攻であることが判明。セイロンの策略により時間を稼ぐことは出来たものの、もはや世界全体に避けられない悲劇が迫っていることは明らかだった。
そんな状況下で、ついにレイは帝国軍を率いて聖王国と旧王国への同時侵攻を開始する。既に抵抗する力を失った旧王国に対し、聖王国は軍・派閥・冒険者の力を結集して抵抗を試みる。しかしレイの軍勢は圧倒的で、前線に出てきた聖王もついに膝を屈してしまう。レイがその命を奪おうとした瞬間、空が文字通り割れた―
メイメイが話したこの世界の真実、それは、度重なるリィンバウムでの戦乱や召喚術の乱用により、本来世界を見守るべき存在である界のエルゴたちが狂気に侵され、リィンバウムを破壊しようとしているという驚愕の知らせだった。リィンバウムの崩壊は始原のエルゴの崩壊を招き、そして始原のエルゴの死は他のすべてのエルゴと世界の死を招く。すなわち界のエルゴたちの行動は文字通り自殺行為に他ならないのだが、既にそれすらわからないほど界のエルゴたちは狂っていたのだった。メイメイは、このような時を予見してエルゴの王が残した「始原のエルゴの欠片」を使って界のエルゴたちと戦うのか、勇者たちに選択を迫る。
戦場に現れた界のエルゴたちは、直ちに虐殺を始める。レイはこのような時のために、世界を統一し、その力を束ねて抵抗する準備をしようとしていたのだった。こうして、後に狂界戦争と呼ばれる、リィンバウム最大の戦争が幕を開けたのだった。
感想
今回は濃いですねー。そしてついに、作中の5世界と、ハヤトが召喚された「名もなき世界」との関係が明らかになりました。どうしてハヤトが誓約者になったのか、なぜ名もなき世界の召喚獣は4属性の術を使うことが出来るのか、召喚術よりも強力な送還術が廃れてしまったのはなぜかなど、ずっと引っかかっていた謎がさっくりと解けたのはシリーズファンとしては嬉しかったですね。後書きによれば、後付け設定だそうですが、いいんだよ面白ければ!
そしてここでゼルフィルドの登場は熱いなぁ。SN2ではラスボスを倒すため特攻自爆という漢らしい最後を見せてくれましたが、ストーリーの都合上ほぼ無駄死にだったんですよね(パートナーをレオルドにするとその辺り救われるんですが)。ぜひメルギトスとの決戦時にも活躍して欲しいですね。
しかし敵が界のエルゴだったとは。「狂界戦争」という名前の時点で気づいてもよかったと思うのですが、全く気がつきませんでした。SN5を見る限り、界のエルゴを倒して収束させたわけではないと思うので、この戦争をどう終結に導くのか楽しみです。そしてしぶとく生き残ったシャリマと、再び暗躍を始めたメルギトスの動向も気になりますね。あとホクトとケイナ・カイナの再会も。
あと1巻で終わってしまうのは悲しいですが、この話についてはむしろ完結を見たいというのが正直な気持ちになっています。半年後(9月)くらいに出てくれないかなー。
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2016-05-04
発売日から2ヶ月経ちましたが、サモンナイトU:Xの特設ページを更新しました。最近この企画目的でうちのサイトを訪問してくださる方がとても多いんですよね…ありがたいです。もっとたくさんの人にこの小説を読んで欲しいなぁ。
小説のレビューについてもGW中にやる予定です。
そういえば今さらなのですが、作者の都月景先生のブログを最近発見し、ゆるゆる読み進めてます。
MoonShine<Re:birth>
これをみると、今回の元ネタが10年前から練られていたことがはっきり分かるんですよね。これがオフィシャルなものとして世に出てくるとはありがたい話です。
ついに次巻は最終刊ですね。ご自身の嗜好を「王道/お約束/大団円」としておられる都月先生の事ですから、みんなが納得するようなエンディングを用意してくれると信じてます。
2016-02-01
サモンナイト4と5の間の失われた時代を描く、公式小説「サモンナイトU:X」の最新刊が3/4(金)に発売予定です。snさん、遅ればせながらありがとうございました。
歴代シリーズ主人公総出演!ストーリー・都月景×イラスト・飯塚武史の黄金タッグで贈る、ゲーム『サモンナイト』最新ノベル3月4日(金)発売予定!! | JUMP j BOOKS
前巻までの感想はこちら。
→【小説】サモンナイトU:X 界境の異邦人 レビュー | Y.A.S.
→【小説】サモンナイトU:X ―黄昏時の来訪者― レビュー | Y.A.S.
→【小説】サモンナイトU:X ―叛檄の救世主― | Y.A.S.
→【小説】サモンナイトU:X ―理想郷の殉難者たち― レビュー | Y.A.S.
ついに来ました!前巻が昨年2月だったので、実に1年以上ぶりです。SN6の方が先に出るかと思ったわ。
今回の表紙イラストは…
…誰だよ!といきなりツッコミを入れてしまいましたが、赤い魔剣を持っているのでベルフラウですね。でも抜剣ベルはパッツンじゃないよ!片目隠しですよ飯塚先生!
参考:サモンナイト3 3周目+3周目番外編クリアしたよ – あおの日々
その奥はレックス先生で、その奥は…これも新キャラかと思いましたが、周りに舞っている丸い飾りを考えるとイスラか。当代の抜剣者勢揃いということで、SN5に登場した3本の魔剣を束ねた魔剣「揺るぎなき曙光(ブランリュゼール)」が生まれるんですかね。楽しみです。 でもイスラとか魔剣を失うと死亡フラグ回収しそうで怖いんですが…
公式サイトの情報によると、
遂に邂逅を果たした【追想】と【再誕】の制錬者二人。 激しさを増す生き別れた兄弟の戦いのなか、レイに異変が…!? シリーズの歴代主人公が集い、物語の核心に迫る【狂界戦争】が幕を開ける大人気小説シリーズ『U:X〈ユークロス〉』最新第5弾!!
※上記公式サイトより引用
ということでまだ終わらないっぽいです。しかしやっぱり飯塚先生の絵はいいなぁ。SN6で絵師が変わったのが返す返すも悔やまれます…
Amazonでも予約始まりました。価格は842円。
それまでにあらすじを確認しておきましょうね。うちの特設ページで!(CM)
2015-10-04
ようやく登場人物図鑑の更新が終わりましたので、レビューしようと思います。既に発売から8ヶ月経ってるし、前巻の感想から1年以上経っているのですが…
しかし最近U:X関係の検索でこちらにたどり着いておられる方が多く、うれしい限りです。都月先生、新刊マダァ?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
あと「僕も既に購入し斜め読みくらいはしているのですが、きちんと読むのは今週末になりそうです。」と2月にコメントで言いながら完全に放置してしまい、申し訳ありませんでした >snさん
前巻までの感想はこちら。
→【小説】サモンナイトU:X 界境の異邦人 レビュー | Y.A.S.
→【小説】サモンナイトU:X ―黄昏時の来訪者― レビュー | Y.A.S.
→【小説】サモンナイトU:X ―叛檄の救世主― | Y.A.S.
サモンナイトU:X ―理想郷の殉難者たち―
著者:都月景
レーベル:JUMP j BOOKS
価格:780円
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あらすじ
クーデターで帝国を把握したレイは、ついに各地へ向けて行動を開始する。レルムの村を襲撃するソルと紅き手袋の暗殺者たちはハヤトたちとレックスたちによって、忘れられた島を襲撃した軍勢は抜剣者として覚醒したイスラによって退けられたが、かつての強敵たちが再誕したという事実は、不安をかき立てるのに十分だった。
一方単身派閥を抜け、サイジェントで保護されたクラレットは、弟キールの解呪に取りかかっていた。呪いの強力さに負けそうになったその時、ミコトの力により舞い戻った母ツェリーヌが彼女を救い、キールも無事呪いから解放されたのだった。
他方、シャリマたちは、強力な兵器ともなり得るラウスブルグを確保するために動いていた。メルギトスはラウスブルグを動かす古妖精の血を引くエニシアをとらえるためトレイユを襲撃。一方シャリマはトリスと共に、召喚兵器を率いてラウスブルグを襲撃していた。ラウスブルグの危機を知った仲間達の加勢、またメイトルパから現れた至竜コーラルの力により戦局は有利に運んでいた。城も膨大な魔力を有する謎の少女・フェアにより異界への撤退に成功。残されたシャリマも追い詰め、勝負は決した―かに思われた。
しかし、レイの登場により空気は一変。一方、転移の術を習得したミコトもその場に現れ、二人の制錬者は15年ぶりの再会を果たすのだった―
感想
今回一気に登場人物が増えましたね…。いきなり勇者たちの拠点が一斉に襲われるというなかなかショッキングな展開でした。勇者たちはかなりの力を持っているので、そこら辺の敵に苦戦してもらっても困るんですが、かといって敵もラスボス級なのであっさりやられると興ざめだし…というジレンマを上手く解消しつつ、拮抗する戦いを面白く描いて下さっているように感じました。しかしシャリマは強すぎだろ(純粋な人間の中では最強のような気がする…)。
メルギトスにしろシャリマにしろオルドレイクにしろ、どうしようもないほどの外道なのでカタルシスの得られる展開に期待していますが、レイの立ち位置はまだはっきりしませんね。おそらく次巻の冒頭辺りではっきりすると思いますが、それにより他のボスキャラたちの命運も決まるような気がするなぁ(レイの踏み台にされるか、因縁の敵と戦い華々しく散るか)。いずれにせよ次巻に期待です。
今回の見どころはやはりツェリーヌさんでしょうか。SN3ではオルドレイク全肯定という珍しいキャラ(部下でも全肯定している者はいないというのに)で、しかも無実の兵士達をあっさり虐殺したりしてまさに「死霊の女王」っぷりを遺憾なく発揮してくれました。しかし今回は普通の母親らしい感じでしたね…
こんなキャラだったっけ…とお思いのあなた、それではここでツェリーヌさん語録を振り返ってみましょう(以下、SN3や4のリメイク版で傀儡ユニットとして使った場合に聞ける会話です)。
ヤード
よろしいのですか?
我々に味方したりして・・・
ツェリーヌ
よいのですっ!
あの人には反省が
必要なのですっ!!
ヤード
ああ、夫婦喧嘩は
余所でやってほしい・・・
ミスミ
良人の過ちを正すのもまた
妻としての務めでは
ないのか!?
ツェリーヌ
あの人は間違っていません
余計なお世話です!
オウキーニ
勝ったらなんでも
ご馳走するさかい
気張ってやーっ!
ツェリーヌ
太っちゃったら・・・
どうしましょう・・・
ポムニット
で、本当のところはどうなん
ですか? 旦那様とは今でも
愛し合って・・・
ツェリーヌ
ですから、どうして貴女に
我が家の事情を赤裸々に語る
必要があるんですの!?
ポムニット
それが家政婦・・・
じゃなくって、メイドの習性
ですもので おほほほ!
ツェリーヌ
クビですっ、クビっ!
今すぐ出てってぇ~っ!!
…普通の妙齢の女性じゃん!
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2015-03-07
ブレセカの体験版をようやくクリアしました。ガイストにあんなに苦労したのがウソのように、ラスボスは瞬殺でした。バランスおかしくない?
というわけで、TOWRUの2週目に戻らないといけないわけですが、このペースだとブレセカ発売前には終わらないだろうなぁ…
さて、2週間前に唐突に始めた企画ですが、ようやく2回目の更新にこぎ着けました。
1巻を作るのに2日くらいしかかからず、榊ガンパレに比べれば楽勝だろうと軽い気持ちで始めたこの企画ですが、2巻から登場人物が激増し(前巻比450%)、結局2週間かかってしまいました。これでも結構特急で頑張ったんですが…
え?4巻の感想?あと3週間後くらいには書けるんじゃないかなぁ…
2015-02-22
TOWRUの1周目がようやく終了しました。ラスボス第1形態がかなりの強敵だったので、第2形態に挑むのを躊躇していたんですけど、普通に楽勝でした。最後の手段で巨大化した悪役は、絶対に勝てないものだよ。それでようやくブレセカの体験版をアップデートしました。明日からプレイできる…といいなぁ。
GEBも久々にプレイを再開しました。あまりに久しぶりすぎて操作法を忘れてたりも。テイルズと全く違うんだもん!
さて、本日新企画を開始しました。
登場人物が多くなり、刊行間隔も長めのため、最近自分でもどこで誰がなにをやっているのか記憶できなくなってきたので、備忘のためにメモを作ることにしました。幸い榊ガンパレとかに比べると1巻当たりの情報量が少なめなので、既刊分に追いつくまでにそれほど時間はかからないと思うのですが、なんとも。
人物図鑑と銘打ってますが、プロフィールについては軽く流し、各キャラが小説の時間軸において、どこでなにをしているかという情報を集積することに特化しているつもりです。サンプルはこんな感じ。
なおページのデザインがださださなのはお許しください。
最新刊(4巻)は3巻までの情報を整理し終えたら、きっちり読んで感想書こうと思います( ー`дー´)キリッ
2015-01-22
ついにテイルズ オブ ゼスティリア発売ですね。
LaLaBitだったのでkonozamaになることもなく、本日の午前中に届きました!が、まさか受取人がいないとは…帰宅したのは夜中だったので再配達も受けられず。絶望した!
しかもプレイ日記のための特設ページを昨日までしこしこ作っていたのに、今日になったらそのデータが半分ほど吹っ飛んでいてさらに絶望した!
それからこのソフト、スクリーンショットに対応しているんでしょうか。色々情報を探したんですけど全然見つからないんですよね…。プレイ日記を上げておられる方々も本体のスクショ機能を使っている方は見受けられませんでしたし…まさか非対応!?ヒィィ…!
届いていないものはしかたないので、他の話題を。
「ニニンがシノブ伝」「電撃テンジカーズ」でおなじみ、ギャグ漫画界の至宝古賀亮一先生の最新作、「宇宙警察☆ミーティアわんわん」がついに単行本化です!立ち読み我慢してコミックス発売待ってて良かったー!
古賀先生の事知らない人は、是非こちらご覧ください。つまりそういうマンガです。
コミック電撃だいおうじ|宇宙警察☆ミーティアわんわん 試し読み
次に、「サモンナイトU:X」の最新刊「サモンナイトU:X 理想郷の殉難者たち」が2/4発売予定です。前巻から9ヶ月。久々に来ましたねー。すごく人死にが出そうなサブタイトルなので今から戦々恐々としています。Amazonの紹介によると、
悪魔の王・メルギトスまでも陣営に加え、覇権を握るべく侵攻を始めた【再誕の制錬者】。
それを受け、仲間のもとへ急ぐライと動きだしたフェア――。
※左記リンク先より引用
とのこと。今までハヤト、マグナと活躍して次は3主人公かと思いましたが4キャラメインかな。フェアはこれまで出てませんでしたよね?トリスみたいになっちゃってるんでしょうか。そして4といえばポムニットさん。彼女も今のところ未登場の上、正体を考えると裏切りフラグが立っていてもおかしくないので、何とか無事な姿を見せて欲しいところです。
2014-06-14
状況を整理するために年表作ったりしてたら感想遅くなりました。「サモンナイトU:X」の最新刊です。
前巻までの感想はこちら。
→【小説】サモンナイトU:X 界境の異邦人 レビュー | Y.A.S.
→【小説】サモンナイトU:X ―黄昏時の来訪者― レビュー | Y.A.S.
サモンナイトU:X ―叛檄の救世主―
著者:都月景
レーベル:JUMP j BOOKS
価格:760円
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あらすじ
ケンタロウはその身に宿す不死身の加護によって、襲ってきた「再誕の制錬者」相手に善戦していたが、敵の力は圧倒的だった。
時を同じくしてマグナたちを襲った暗殺者の少女トリスは、父親の元へマグナたちを誘導する。そこに現れたのは、かつて傀儡戦争を起こし、マグナたちが多大の犠牲を払って打ち倒した大悪魔メルギトスだった。メルギトスは、トリスがクレスメントの末裔の肉体を利用して自ら作り出した人造生命体であること、そしてマグナも、失敗作から偶然から生まれた人造人間であることをマグナたちに明かす。激しく打ちのめされるマグナ。しかし去って行ったメルギトスに対する善後策を協議するため、ハヤトは単身レルム村へ、マグナとミコトたちは派閥への報告へ向かうことになった。
ミコトと別れてすぐに、再びトリスがその護衛獣であるレオルドとレシィと共にマグナたちを襲撃してきた。トリスは自分と同じ出自を持ちながら、幸せに生きていることが許せないとマグナに激しい憎悪をたたきつける。一方再誕の制錬者に接触し仲間となったシャリマは、デュウと復活した召喚兵器を戦線に投入。戦いは激しかったが、マグナとミコトの切り札が上回った。召喚兵器も倒し、戦いは幕を閉じたかに見えたのだが、シャリマはさらなる切り札である憑依武装で抵抗。毒殺されそうになったミコトを救ったのは、一時はシャリマの操り人形になっていたものの、非情には徹しきれなかったデュウだった。デュウはその身をミコトの盾にし、自らの魔眼をミコトに継承して息を引き取った。一方マグナもトリスを退けたものの、トリスはシャリマと、なぜかトリスに味方したネスティと共に姿を消した。
その後。オルドレイク、メルギトス、シャリマと戦力を充実させた再誕の制錬者―レイは、現皇帝マリアスから皇位を奪い、エルゴの王の血を引く者として、新たな皇帝として即位。そして大陸を力で統一することを宣言する。後に6つの世界を破滅に陥れる狂界戦争は、こうして幕を開けたのだった―
感想
ようやくメインキャラがそろい、大事件が転がり出しましたので、これで第1部・完というところでしょうか。今回もとてもおもしろかった。戦闘シーンがメインでしたけど、ゲームで使われたシステムを上手に演出に反映させていてわくわくする展開になっていました。しかしネスティに再び裏切り者の役目を負わせるところはちょっとかわいそうでしたけど。しかし本編であれだけのことをしておきながら、今回も(おそらくレシィに説得されたんでしょうが)マグナを裏切ったような姿を見せたのはなんでなんでしょうか。これはちょっと納得出来る理由付けが必要ですよ。
その他、細かい伏線が回収されていましたね。やはりパッフェルさんの過去が明らかになったのは大きい。ていうかやめてー!これ以上パッフェルさんをかわいそうな目に遭わさないでー!という僕の心の叫びもむなしく不幸てんこ盛りでした。(ただパッフェルさんの○○はまだどこかで生きているんだよね?)。その他、スカーレルとパッフェル、スカーレルとローカス、シャリマとバルレルとデュウなどの意外なつながりもへーほーなるほどと感心しきりでした。
たしかにSN1のバルレル夜会話で、
前の主人ってのは、テメエの百倍はひでェヤツだったぜェ…
研究だかなんだかしらねェが、呼ぶたびオレの身体を切り刻みやがって…
悪魔だって、痛ェもんは痛ェんだぞッ!?
っていうやりとりありましたね。
それにSN1の最終決戦で、オルドレイクがサモナイトソードより強い「覇王の剣」を落としたりしたのも…
まぁとにかく、シリーズのファンでこの小説を読まないという選択肢は無いと思います。それくらいおすすめです。
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2014-05-16
サモンナイト4と5の間の失われた時代を描く、公式小説「サモンナイトU:X」の最新刊が5/26に発売予定です。
大人気ゲームのノベライズ第3弾『サモンナイトU:X〈ユークロス〉—叛檄の救世主—』、5月26日(月)発売!! 飯塚武史先生の描きおろしカバーイラストを初公開! | JUMP j BOOKS
前巻の感想はこちら。
→【小説】サモンナイトU:X 界境の異邦人 レビュー | Y.A.S.
→【小説】サモンナイトU:X ―黄昏時の来訪者― レビュー | Y.A.S.
いやー待ってましたよ。Amazonでも予約開始されてますよ。表紙のイラストは…と。
今回はマグナとネスティが表紙ですか。相変わらず男臭いです。2人ともちょっとイケメンになってます。
右端には不敵な笑みを浮かべるサモンナイト2のラスボスことレイムさんです。そういえばいたなぁ。オルドレイクさんのインパクトが強すぎてかすんでますけど、彼も2、そして3番外編、4といろいろやらかしてくれているので、結構大物なんだよな一応。この人は復活の伏線を張っているので、再生怪人ではなく本人の可能性もありますね。
そしてネスティの後ろにはレオルドが。おいおい、護衛獣はハサハとバルレルじゃなかったのか。レオルドまで出てきたとなるともう一人のレシィも気になるところです。前作の最後で、かなり高性能な機械兵士トライゼルドがあっさりやられるという失態をさらしてしまったので、レオルドやグランバルドの巻き返しがあるかな?
そして左後ろに見えているのは誰かな…と思ったんですけど、もしかしてトリスですかね?(トリスはマグナと同じく2の主人公。ただし選択式なのでどちらかしか登場出来ない)マグナが出ていたのでもう駄目かと思いましたけど、これはうれしい話です。あれ…ところでもしかしてこのイラストのトリスってはだ(検閲
公式サイトの情報によると、
悲しい誤解を乗り越え、わかりあえたミコトとハヤト。 だが二人が息つく暇もなく、かつて戦った悪魔の王が【再誕】する…!! ついにあの主人公たちも本格参戦の『U:X〈ユークロス〉』第3巻!!
※上記リンク先より引用
とのこと。Amazon情報だと今作から3と4のキャラが本格参戦らしいので、クノンさん、そしてポムニットさんの登場に期待します。ポムニット対レイムの悪魔対決とかありそうですけどねぇ。
価格は760円(税別)。どうせ近くの本屋には入らないだろうからAmazonで注文するか。
2014-01-26
ようやく最新刊を入手出来ました。近くの本屋に入荷されるのを待っていたんですけど、埒が明かずAmazon様にお願いしました。そんなことだからネット本屋に負けるんだよ!(八つ当たり
前巻の感想はこちらから。→【小説】サモンナイトU:X 界境の異邦人 レビュー | Y.A.S.
サモンナイトU:X ―黄昏時の来訪者―
著者:都月景
レーベル:JUMP j BOOKS
価格:760円
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あらすじ
ハヤトの圧倒的な力には到底及ぶところではなかったが、その場に突如現れた飛竜によって難を逃れたミコト。ハヤトはシャリマからミコトの情報を得て、その後を追ってきたのだ。ミコトを取り逃がしたハヤトはシャリマと合流する。そして自分がミコトを追っている理由について話し始めた―
サモンナイト4で描かれた「浮遊城事件」が収まってしばらく後のこと。新たな誓約者となったハヤト、そのパートナーであるキールは、サイジェントで暮らしていた。しかし無色の派閥の生き残りであるキールの兄弟たちが、セルボルト家の当主の座を狙ってキールを襲撃する。キールの危機に駆けつけた仲間たちの活躍もあり戦闘は有利に展開していたが、そこに現れたのは制錬者の手により復活を遂げたオルドレイク、そして同じく復活後オルドレイクの操り人形となったバノッサだった。そしてオルドレイクの凶刃が、ハヤトをかばったキールに刺さり、キールは永劫の呪いの犠牲となってしまう。その悲劇に暴走したハヤトの攻撃も、その場に現れた「制錬者」により易々と受けとめられてしまう。そして制錬者は「友を救いたくば我を討て」と言い残して去っていった。ハヤトは、制錬者を探すために一人旅立ったのだった。
一方、逃げ出したミコトはマグナに助けられ、こちらの自分の過去について話をしていた。そこへ突如現れたハヤトは圧倒的な力でミコトを殺そうと迫る。しかしマグナたちとの出会いを経て、「制練石の器」としてではなく「制錬者」として生きることを決意したミコトは、バノッサの義弟カノンの魂を呼び戻し、その攻撃を打ち砕いた。ハヤトも正気を取り戻し、二人は和解することが出来た。
目覚めたカイロスも、リィンバウムに戻り、ゲックたちに保護されていた。事情を聞いたゲックたち、そして行動を共にしていたケンタロウたちの元に、突如敵が襲撃する。襲撃者は自らを「再誕の制錬者」と名乗り、新たなる「救世の英雄」だと宣言した。
感想
今回物語の大筋が見えてきましたね。制錬者が2人いること、「再誕の制錬者」が旧敵達を甦らせ、なにかをしようとしていること、ハヤトが暴走していた理由も明らかになりました。また再生怪人と言えば強くなった主人公に瞬殺されるのがお約束ですが、さすがシリーズを通じてのラスボス・オルドレイクだけあって、相変わらず圧倒的な存在感です。
3や4でもちょっとだけ言及があった、初代エルゴの王、派閥の始祖ゼノビス、そしてメイメイさんの関係も明らかになりましたし、1~4に登場したメインキャラクターたちの多くの「その後」が明確に描かれたのもファンにとってはうれしいですね(ただし3は現場から離れているので少なめですが…)。パッフェルさんもお元気そうで良かった。あとはクノンさんか。登場直後に死んでしまった可哀想なキャラもいますが…(あれは死んだというのとは違うか)
パートナーキャラですが、1はキール(ほかの3人も登場)、2はハサハとバルレル、3はベルフラウが正史のようです。
前巻の感想で、「主人公の能力が主人公向きじゃない」って言いましたけど、今回でその印象は一新されましたね。あそこであのカノンを出してくるのも渋い展開で僕好みでした。あとがきで「なるだけ多くのキャラクターたちに活躍する機会を用意出来るようにがんばります!」とあったので、パッフェルさんの再登場に期待したいと思います。今回は名前だけでしたから。
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