2015-12-27
【ゲーム】シュタインズゲート・ゼロ レビュー
本日プラチナ獲得しました。色々語りたい事はあるのですが、シュタゲのネタバレはしたくないので自重します。
レビューでもストーリー的なネタバレはほぼしていませんが、システム的なネタバレ(ルートがいくつあるかとか、分岐条件がなにかなど)はありますのでご注意を。
ご注意を!
シュタインズゲート・ゼロ
公式:『STEINS;GATE 0』 シュタインズ・ゲート ゼロ 公式サイト
価格:7800円
ジャンル:想定科学アドベンチャー
プラットフォーム:PlayStation4
プレイ時間:約35時間(プレイ時間の表示がないため概算)
ストーリー
「これは、救えなかった”未来”の物語。」
というキャッチコピーから分かるとおり、前作「シュタインズゲート」の正統続編にして、そのラストシーンに繋がるまでの描かれなかった裏話をメインに据えたアドベンチャーゲームです。既にその部分を描いた小説が存在しており、メインストーリーはそれに沿って進行しますが、それ以外にも全く違う世界線を描いた分岐シナリオが用意されていますので、小説の読者でも十分楽しめます。というか、あのすばらしい小説に台詞音声が付いているというだけで値段分くらいの価値はあるのですが。
詳しい事はネタバレになるので控えますが、終始暗い感じで進むのかと思いきや、明るいイベントも色々なところに差し込まれていて、プレイしているのが辛いと感じる事はありませんでした。ルートによっては絶望的な展開になる事もあるんですが、きちんとカタルシスが得られる展開も用意されています。ルートは全部で5つ+トゥルー。5つのルートのうち1つは正史(トゥルーに繋がる)ルート、1つはその裏側を描いたルート、あとの3つは正史とは人間関係などが全く異なる完全に別物のルートになっています。もっとも別物とはいえ、最後は全てがトゥルーに繋がる流れに収めていたのはお見事。「フェノグラム」はルート同士の整合性が考慮されていませんでしたが(あちらは番外編ですからね)、こちらは正統続編だけあってその辺りきちんとしています。
ただ、一つ不満点を上げるとすると、「無限遠点のアルタイル」(今作)から「境界面上のシュタインズゲート」(前作)まで、鈴羽とまゆりがなにをしたかについては明確に描かれていないことですかね。もちろん前作そして今作をしっかり読めば、おおむねどういう事が起きたかは推測可能なんですが、ここで寸止めをする意味はないと思いますし、しっかり描いてもらって良かったんじゃないかなぁ。どうしても知りたい方は、ドラマCDβ「無限遠点のアークライト」(←)を聞けばわかります。
しかしそれを除けばストーリー上の不満点はありません。若干細かい疑問が残っているところもありますが、それについてはその内出るであろう公式設定資料集に期待する事にします。
システム
オーソドックスなADVです。特徴的なシステムとして、RINEトリガーというものがあります。現実のLINEを模したスマホアプリで、登場人物はこれを通じて連絡を取っているという設定です。時折メインストーリーには関係のない通信も入り、自由に返信出来ます。ただしルート分岐には影響ないようなので、おまけ要素的な感が強いです。前作はメールへの返信がルート分岐のフラグになっていたのですが、あれはわかりにくいって評判でしたからね…。個人的には今回ので問題ないと思います。
ぼちぼちバックログだけじゃなくバックシーン機能も付けて頂きたいところです。あとクイックロードはボタン1つで出来るようにしてくれないと意味ないお。それから旧作の立ち絵が登場するシーンもあるのですが、絵師の方のタッチもだいぶ代わっているので、新規立ち絵のキャラと一緒に並ぶと違和感を感じることがありました。描き直してくれても良かったのだぜ…?
キャラクター
こちらもしっかり語るとネタバレになってしまうので一部だけ。
ダル:前作同様お笑い担当もこなしつつ、ヘタレた主人公に代わって物語を転がし、ラブコメの主役を張り、ファミリードラマを描き、ドラえもん並みの万能性を発揮し、ルートによってはヒロイン的ポジションも持っていくというどう考えても主役です本当にありがとうございました。
真帆:オカリンの心が紅莉栖に縛られているせいで、ヒロインっぽいことをさせてもらえてないな…と思ってみてましたけど、正史ルートでは面目躍如でした。もっとも正史ルートはまゆしぃのヒロイン力が高すぎるせいでやっぱり日陰者なんですが。前作までのオカリンを知らないため、思った事をズバズバ言ってくれて、物語が重くなりすぎないようにしてくれていました。魅力溢れるキャラです。
綯 :ちょwww
るか:だが男だネタはだいぶ減りましたけど、今回RINEで一番荒ぶっている気がします。
レスキネン:声優さんの演技すげー。大体ああいうカタコトの外国人って、下手な人がやると、同じ単語なのに、カタコトのアクセントが違ったりして違和感を感じる事が多いんですが、そう言う不自然さがなかったですね。上田さんさすがです。
総評
そんなわけで、寝る間も惜しんで一気にプレイさせて頂きました。
発売前からもちろん期待のソフトだったんですが、前作が超傑作だったためにそれを台無しにされたら…という一抹の不安もありました。しかし前作に並ぶ感動巨編で、時には吹き出し、時には涙し、時には深い感動に包まれるストーリーは健在。前作と合わせてこのシリーズを不朽の名作にしてくれた作品だと思います。これをプレイしないのは本当に人生もったいないと思います。今ならPS4版の前作が無料で付いてきますから、PS4をお持ちの方は是非ご購入を!そうでなくてもアニメを見ましょう!
ところで、真帆とカエデとフブキとかがりを加えた比翼恋理のだーりん2はまだですか。
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