2014-07-16
COMICメテオさんのWebコミック「星界の紋章」が更新されましたよ。ついに2ヶ月更新でfixしたのでしょうか。ばんざーい!
星界の紋章
漫画:米村孝一郎
レーベル:コミックメテオ
レビュー
今回はジントとスルーフが脱出計画を練っているところから始まります。
その裏で家政室を目指すラフィール。完全に軍人の眼です。こわいよ。
ジントとスルーフとの会話はやや長いので、流れが再構成されていました。
「アーヴの誇り」も原作ではもう少し遠回しな会話がされていたように記憶していますが、かなりはしょられてしまいましたね。
クファスピアを牽制するセールナイ。ほんと死人が出なくてよかったですね。
このシーンがあるおかげで、ラフィールの射撃スキルの高さが際立っています。
※画像は第11話2,4,17ページより引用
2014-06-04
近所の本屋には全く入荷しておらず、さまよったあげく秋葉原で購入したという逸話あり。
星界の紋章②
著者:米村孝一郎
レーベル:メテオCOMICS
あらすじ
敵艦隊の襲撃を受けた巡察艦・ゴースロスは、彼我兵力差1対10という状況の中善戦するが、ついに力尽き平面宇宙に散った。
その頃、ゴースロスを脱出していたラフィールとジントは補給のためフェブダーシュ男爵領に立ち寄る。先を急ぐラフィールの意向を無視し、ラフィールを足止めしジントを拘禁する男爵。ラフィールは実力で連絡艇を取り返して脱出しようと、家臣セールナイと共に家政室へ向かう。
感想
原作小説で言うと第1巻(全3巻)の後半に当たる部分のコミカライズです。原作よりもゴースロスの戦いを膨らまして書いているので、連載中はやきもきしていましたけど、こうやってコミックスになるとまた違った印象がありますね。
僕は小説を読んでも、ゴースロスのピンチさがいまいち分からなかった(そもそも平面宇宙という性質上、時空融合してくるのは360℃の円周上のどこかなんですから、融合しそうなところに砲を向けておいて(あるいは機雷を仕掛けておいて)、融合した瞬間にぶっ飛ばせばいいじゃん♪くらいに考えてました)んですけど、これを読んで考えを改めました。そんな暇ないわ。
ただ、やっぱり読み直しても、戦闘シーンがよく分かりません。
- 8ページはどういうシーンなの?平面宇宙を時空泡の外から見たイメージ図?この中にゴースロスは描かれてないってことでOK?
- 9ページはどの艦を追ってるの?敵第2時空泡の中にある艦?
- もしそうなら、9ページ4コマ目で、敵艦は時空融合面に正対しているように見えるけど、10ページ1コマ目でゴースロスに横っ腹を向けているのはなぜ?
- 11ページ2コマ目は、敵艦がゴースロス時空泡の上方から時空分離しようとしていて、敵艦時空泡から時空融合面(穴として描かれている)を通してゴースロスが見えているということでOK?そして時空分離には成功したものの、核融合弾もいっしょに分離してしまい、結局それが命中して爆散したということ?
ものすごい勘違いしていたら恥ずかしいので、わかる方は是非教えてください。米村先生がゴースロスのペーパーモデルの写真を掲載してくださったおかげで、連載時には分からなかったいくつかの疑問が解けたのは助かったのですが。
2014-05-13
COMICメテオさんのWebコミック「星界の紋章」が更新されましたよ。今回はなんと2ヶ月弱。単行本第2巻も5/12に発売されてますよ!
星界の紋章
漫画:米村孝一郎
レーベル:コミックメテオ
レビュー
今回はジントがクロワールに監禁されたところから始まります。
こちらはクロワールの父スルーフ。アニメ版に近い造形ですけどがっちり感があるな。
さすが男爵の家臣は容赦がなさ過ぎです。麻痺銃でも近接して撃てば殺すことも出来るという設定もありましたが(最もクラスビュールの警察官が持つ麻痺銃のことですが)、こちらは麻酔銃だったから大丈夫だったんですかね。
「男爵家」のルビが「リュミエ」から「リュメイ」に変更された可能性があるのですが、コミックス版では(当時の)原作準拠で「リュミエ」になってます。
話自体は前半はジント、後半はラフィールの一人称で進んでいくんですが、小説であればト書きで処理される部分もセリフとして描いている関係で、若干セリフ回しが微妙なところがありました。仕方ないとは思うんですがちょっと残念。
※画像は上からそれぞれ第10話5,3,7,18ページから引用
2014-04-22
星界特設サイトですが、断章3関係の更新が完了しました。
帝国星界軍案内所”銀河の星”
ちょこまかちょこまか空いた時間に更新はしていたのですが、これで次回作の発表があるまで更新はないかな。
次の星界関係のイベントは、5/9発売予定のコミックス「星界の紋章2」ですね。たぶんないでしょうけど、何か森岡先生のコメントが聞けたらいいなぁ。もしくは関西で!サイン会とか!
2014-03-27
断章3を読み返しながら、辞書の編纂を始めています。再録作品が多いのですぐ終わるかな~と思っていたのですが、初出の時のぼくの仕事が結構いい加減だったせいで、抜けや漏れが頻発しており、それをとりつくろうのが大変です。
とりあえずまだ途中なのでどこからもリンクを貼っていませんが、このエントリだけにリンクしておきます。
星界の断章III更新分
最近の作品(戦旗5からかな?)から、ルビ(ふりがな)でも大文字と小文字が区別できるようになったのはありがたいです(これまでは区別できなかった)。そのせいでこれまで悩んでいたいくつかの単語にはっきりした回答が示されたのはありがたいです。修正面倒くさいけど…
3/29に渋谷でサイン会をしてくださるらしいんですよねー。なんで!関西には!きてくれないの!ヽ(`Д´)ノウワァァァン!!
※申し込みは終わっていますが一応リンクを。→【文教堂書店】森岡浩之先生サイン会
2014-03-25
COMICメテオさんのWebコミック「星界の紋章」が更新されましたよ。今回もきっちり2ヶ月でしたね。単行本第2巻も5/12発売決定だそうです。
星界の紋章
漫画:米村孝一郎
レーベル:コミックメテオ
第9話は新たにフェブダーシュ男爵領へ舞台が移ります。ん?まてよ、フェブダーシュ男爵領ということは殿下の○○シーンがあるのでは…?
←やっぱりありました。セールナイさんに完全同意。
他のキャラたちもおおむねアニメ版の設定を踏まえたキャラデザになっているようです。でもクロワールは肩幅に比べてちょっと頭が大きいような気がするなぁ(わかる人は笑ってください)
男爵と殿下の「和やかな」夕食が進み、最後にラフィール殿下の「アーヴの微笑」が炸裂して〆。
つーかクロワールさんは、スファグノーフ基地が警告なしの攻撃を受ける可能性は低いって言ってますけど、敵接近の知らせが早く届くかどうかはその後の対応にも大きく影響するので、これ言い訳になってないような気がするんだよなぁ。
今回の王女殿下ベストショット。
ラフィール殿下は嫉妬かわいい。
※画像は上からそれぞれ第9話24,37,24ページから引用
2014-03-22
更新が不安定で申し訳ありません。連休は再び帝都に出張しておりました。東京駅前にある八重洲ブックセンターでゲットしたのでレビューを。
星界の断章III
著者:森岡浩之
レーベル:ハヤカワ文庫
価格:620円
あらすじ
これまでに発表された短編6編+書き下ろし1編のオムニバス形式です。当サイトでも感想を書いているものもあるので、そちらも併せてどうぞ。
帯には「シリーズ累計190万部突破!星界の逸話第3弾 アブリアル(皇族)、スポール(貴族)、エクリュア(士族)。そのとき何が彼らをそうさせたか?/明かされる30番目の氏族の話、書き下ろし短篇「来遊」収録」とありました。
続きを読む(ネタバレ注意) »
野営
→【小説】星界の断章 野営~ドゥサーニュの場合~ レビュー | Y.A.S.
→【小説】星界の断章 野営~ペネージュの場合 レビュー | Y.A.S.
→【小説】星界の断章 野営~ノールの場合 レビュー | Y.A.S.
出奔
優秀な姉・ラフィールとくらべて劣等感を感じる弟・ドゥヒール。彼は家出をしようと思い立ち、叔母・ラムリューヌの船に密航する。ところが隠れていた区画ごと、謎の船に積み込まれてしまう。その船は平面宇宙航行能力を持っていないにもかかわらず、8.1光年離れたクテス星系へ向かうという。帝国を捨てたというアーヴたちの行く末は…
介入
ベリサリア星系は窮地に陥っていた。50年前にスーメイ人と交わした契約に従い、惑星モメンタの引き渡しを迫られていたのだ。そんな中、新たに星系を訪れたのは帝国創建を知らせに来たアーヴ艦隊だった。一介の公務員に過ぎないアルコ・アウゴは、急遽アーヴ艦隊との交渉役に任じられるのだが…
誘引
翔士修技生としての訓練を終え、列翼翔士に任じられた若き日のクファディス。彼は同期であり友人でもある、スポール一族のフェリーグからいっしょに交易に出るよう誘いを受ける。交易に興味のなかったクファディスはその誘いに悩み、そのせいで家族との関係も微妙になってしまうのだが、最後にはその誘いを受けることに決めた。しかし翌日それをフェリーグに告げたところ、思いもよらない返事が返ってきて―
海嘯
→【小説】星界の断章「海嘯」 レビュー | Y.A.S.
離合(「岐路」から改題)
→【小説】星界の断章「岐路」 レビュー | Y.A.S.
来遊
帝国創建前の時代。平面宇宙航法を研究するドゥムイ委員会の次席書記・ロビート・ボイガは、委員会への参加を希望して遠くの星系からやってきた地上人・エディの世話係となる。ついに平面宇宙航法が確立したとき、ボイガは帝国からエディにある贈り物を携えてきたのだが―
感想
収録作品については予想が外れてしまいましたが、初出が同人誌だったことから収録は絶望的かと思われていた「誘引」が収録されたのはうれしい誤算でした。これは本当にこれまで全く読んだことがない作品でしたので…今回の作品はいろんな人がひどい目に遭うという話が多いように思いますけど、一番ひどい目に遭ったのはやはり不幸体質ことセスピーさんだったというオチ。「誘引」の結びにある
フェリーグに限らず、ありとあらゆるスポールと関わりなく軍務を終えられますように―セスピーは心から願った。
という言葉がこれほどむなしく響くとは。
そのほかの作品についてですが、初出時から大きく変更されているのは「離合」ですね。タイトルも変わっていますが、ノールの音痴がだれ譲りか、というエピソードが追加されています。本編では父親譲りということになっていたのですが、「岐路」では遺伝子提供者のコンサ譲りとも取れる記載があったのでちょっと気になってたんですよね。すっきりしました。
「来遊」は帝国成立直前についてかなり濃いエピソードが書かれているので、年表の作りがいがありそうです。でもエディが30番目の氏族の創設者になったというのはこれまでの情報と完全に矛盾するんだよなぁ…。「帝国暦42年、アーヴたちは地上人が同胞に加わることを許容した」という記載の「アーヴ」が、「遺伝子的なアーヴである子を持つ地上世界出身のアーヴ」と解釈すれば何とか…ただちょっと無理がありすぎるかも。エディも遺伝子的なアーヴの子を持つことを禁止されているわけではなさそうですし。
なお断章なので、メインキャラはほぼ出てきません。殿下?出てきますけど台詞は10個もないのであきらめてください。ジント?誰だっけそれ。
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2014-03-21
「星界の断章3」買いました。ざっと読んだので気づいたところだけメモ。感想は近日中に。更新もがんばります。
- 収録されているのは「野営」「出奔」「介入」「海嘯」「離合」(岐路)に、書き下ろしの「来遊」、同人誌に掲載された「誘引」
超外伝は掲載されず。
- 野営について
- 「ガイタソール子爵」のルビは修正された。リュトレーの家姓は修正されず。
- 誘引について
- まさかのクファディスさんが主役。ペネージュさんでないスポールにいいように振り回される話。その他クファディス一族が結構登場。
- 「帝国歴」の誤字あり(ここに限ったことではないが)
- 海嘯について
- 年代計算が合わないこと、惑星改造期間の記載に齟齬が見られることは修正されなかった
- 離合について
- 掲載時の「岐路」からタイトルが変更された。正直僕も「岐路」という題はどうかと思っていたので、これは良変更だと思う
- ノールの歌に関するエピソード(246ページ)が追加された
- 来遊について
- 平面宇宙航法の開発に寄与し、その功績をもって、地上人で初めてアーヴとなった人の話。
- いくつか疑問点あり
- 素直に読むと、ラムステュームの次の船王がドゥネーっぽいが、二人は祖母孫の関係なので、一代飛んでいるような気がする
- 帝国暦42年に3人の地上人がアーヴに加わることを許容したという「戦旗読本」の記載と矛盾する
- 「帝国暦前」のルビは「バイ・ルエコト」だったような…
2014-03-17
今日はちょっと忙しかったのでざっくりした更新で申し訳ないです。
今月後半はいろいろチェックしておくべき書籍が相次いで発売されますねぇ。
3/20の星界シリーズ最新刊「星界の断章3」ももちろんですが…
同じく3/20にはみずしな先生の「いとしのムーコ」最新刊に、新連載「たばたちゃん派」のコミックス…
ケロロ軍曹最新25巻が3/26に…
翌3/27には「テイルズオブTV」待望の第2巻が発売になります。
最近あまり漫画を買っていなかったので、この怒濤のラッシュには期待大ですね。問題は全部僕が感想を書いているシリーズだということで…
特にテイルズオブTVの元ネタ集はきちんとやりたいのでがんばろうと思います。
2014-03-09
再来週の連休に急遽東京に行かねばならなくなったのですが、連休初日ということもあってホテルが満室です。今日も一日ネットの海をさまよい、どうにかへんぴなところにあるホテルを押さえてはいるのですが…明日もキャンセルが出ることを期待してちょっと探してみようかなぁ。カプセルホテルは空いてましたが、僕やや閉所恐怖症気味なのであれはちょっと…なお今回は観光する暇がほとんどないので全くテンションが上がりません。しかも3/21って↓発売日の翌日じゃん…また感想書けないし…
それはさておき、「星界の断章3」の話題です。ようやくAmazonさんでも画像が公開され、大きな表紙イラストが閲覧できるようになりましたね。
予想通りの3人のイラストですね。ペネージュさんの頭環も翼のないタイプで安心いたしました。森岡先生、赤井先生、疑ってすいません。しかし毎朝髪を結うのにかなりの時間をかけるペネージュさんですが、訓練中でもサボっていないのはさすがです。
ノールさんは敬礼ポーズではありませんでしたね。ぼくの知る限りノールさんが表紙を飾ったのは、断章2とオーディオドラマCDブック、マスターガイドブック、戦旗DVD-BOXくらいだと思うんですけど、その中でもピカイチのかわいいイラストです。
ドゥサーニュ殿下は設定では濃紺の髪ということになっていますけど、アニメ版に準拠して比較的明るい紫色になっているようです。
しかしこうやって見ると星界軍は髪型に比較的寛容なんですねぇ。よく考えると、無重力下で長い髪を垂らしておくのは結構大変なんじゃないかと思うのですが…いや、経験ないんで単なる想像でしかありませんけど。
公式サイトでは、さらにあらすじが追加されています。
修技館はアーヴの初等学校にあたる。多くのアーヴは、軍士か交易者か、あるいは両方の人生を経験するのだが、いずれにせよ、修技館で学ぶ技術が必要になる。そこでは伝統的に、訓練生へ、とある行事が実施されていた。緊急事態への対応の差異を、皇族、貴族、士族の立場からそれぞれ描いた「野営」、そして「野営」の舞台となった惑星にまつわる、古き地上人とアーヴの関わりを語った、書き下ろし「来遊」等全7篇収録。
※公式サイトより引用
書き下ろしはクラベール・ソス(ラクファカールの有人惑星)に関する話かな…?でもあの惑星は一から作られた人工惑星なので、元々の住民はいないはず。「古き地上人」が何者か気になりますね。そして修技館は初等学校ではないと(以下略