2017-08-13

【コミック】左門くんはサモナー[完結] レビュー

ジャンプで一番楽しみにしていたこのマンガもとうとうコミックス最終刊か…冨樫仕事すんな(濡れ衣

左門君はサモナー

著者:沼駿
レーベル:ジャンプコミックス

感想

生粋の良い人、てっしーこと天使ヶ原桜のクラスにやってきた、自称召喚術士の転校生・左門召介を中心とするギャグ漫画です。

最初登場した左門くんは、実際に悪魔召喚の能力を持ち、斜に構え、いい人であるてっしーを嫌うという設定から、少年漫画でいうダークヒーロー的な、露悪趣味の少年かと思ってました。が、「カス虫」と呼ばれるほどひねくれた性格をしていてそのギャップが面白い。彼が呼び出す一癖も二癖もある悪魔達とのドタバタや、個性的なクラスメイトたちとの学園コメディ?的なノリが大好きで、第1話から欠かさず読んでました。ジャンプコミックスにはあまり手を出さないyukkun20ですが、これは即買いでしたね。

個人的にはやはり左門がクズとして描かれて最後にひどい目に遭うという王道なギャグパターンが好きだったのですが、終盤の方はバトル漫画になってしまいました。そっちもなかなか面白かったのですが(10巻の作者コーナーによるとアンケート順位はむしろ上がったらしい)、やっぱりちょっと残念。バトル展開(とその後のシリアス展開)が終わった時の

のコマでまだまだ連載は続くと信じたのに…ウッ

とはいえ、左門くんの家庭事情も明かされましたし、第1話でてっしーが言っていた「これは私が地獄に落ちるまでの物語である」という伏線もきちんと回収されましたし、円満終了ということでいいのではないでしょうか。

個人的に好きなキャラですが、やはりツッコミ役のてっしーは外せませんね。彼女がボケに回った回(手羽先プリンの回とか)はかなりカオスになってしまったので、ストーリー的にも極めて重要なポジションです。なにより偽善がないのがいい。あとはサルガタナスでしょうか。ネビロスよりも100倍荒事になれているという設定なのに性格はスイーツ(笑)というところがいいですね。結局最後もで素顔は出ませんでしたけど。…あれが素顔って設定でしたっけ?

短期連載「モロモノの事情」もそうでしたけど、この方は学園コメディに強い適性がある方だと思いますので、次回作もコメディ路線で頑張ってほしいなぁ。今後のご活躍を楽しみにしています。1年半の連載ありがとうございました!

※画像は3、46ページより引用