Relayerの安田Dのインタビューが、海外向けゲーム情報発信サイト「FRONTLINE」に掲載されています。結構興味深い内容だったので紹介。
― まず、Relayerの企画と開発はいつから始まったでしょうか。又、企画のきっかけがあれば教えてください
安田善巳氏(以下、安田氏):今から3年前です。我々のチームは、GOD WARS 2の企画開発に入っていたのですが、他のディレクターが外部の開発スタジオと取り組んでいたロボットSRPGが頓挫し、タイトルラインアップに空白が出来てしまうことを避けるため、急遽、我々のチームが新作ロボットSRPGを受け継ぎました。
しかし、それまでの企画やアセットを精査し、完成形をイメージしてみたのですが、そのプロジェクトを引き継ぐのは難しいと判断し、我々が3年間かけてゼロから作り直しました。
※上記リンク先より引用。以下同じ。
GW2とは全然別のところから来た企画だったんですね。いきなりの路線変更だったのでびっくりしました。
― 安田さんが以前手がけたGOD WARSは日本神話をモチーフにしたファンタジーだったのですが、Relayerはギリシャ神話をモチーフにしたロボットもののSFです。この真逆とも言えるジャンルに挑戦しようと思った理由を教えてください
安田氏:日本神話とギリシア神話は酷似しているところが沢山あります。
納得できる部分がありますね。どちらの神も、キリスト教のような絶対的存在ではなく、人間に近い性質を持つものとして描かれてますもんね。
― バトルシステムの見どころを教えてください
安田氏:近接攻撃のアサルト、防御役のタンク、中距離攻撃役のスナイプ、回復、バフ役のスカウトをバランスよく育て、適切に配置することで勝利する、いわゆる教科書的な遊び方は、もちろん出来ます。しかし、リレイヤーの特色は、各キャラクターに個性的なスキルを持たせているので、アサルト4体でも攻略できる戦術を生み出すことが出来るところにあります。
― SRPGは初心者に複雑で難しいとよく言われる一方、熟練者からシンプル過ぎる・簡単過ぎる・物足りないと言われる作品も多い。システムの複雑さや難易度において、Relayerはどういう風にバランスを取っていますか?
安田氏:プレイヤーの希望されるプレイスタイルは多岐にわたると思います。リレイヤーは、それぞれのプレイスタイルで楽しんでいただける調整をしています。まず、難易度は高めに設定していますので。不用意にキャラクターを前に出すとすぐに倒されてしまいます。
そのうえで、レベル差による優位性を生かしたり、武器を強化したり、アイテムを使って、ヘイトシステムやスキルを使わなくともステージをクリアすることは出来ます。しかし、ヘイトスキルを使ったり、スキルを使ったり、必殺技や連携攻撃を駆使して、敵を術中に嵌めながら倒す爽快感や達成感を味わってもらうには、ヘイトシステムやスキルを覚えて頂く必要があるというバランス調整をしています。
SRPGの難易度調整はかなり難しいと思うのですが、これは結構期待できそうですね。好きなキャラでパーティを組んで独自の戦略を構築したいですね。
―SRPGのファンは最近のゲームに障害も何もないマップでただ敵とぶつかるだけのステージデザインが多いとよく指摘しますが、Relayerではどういったステージデザイン・ゲームデザインを採用していますか?
安田氏:リレイヤーでは中盤以降かなりハードなバトルが待ち受けています。その理由は、敵が強くて賢いことです。例えば、レベル差があると、アサルトでも一撃で倒されるような事態が生まれます。
私は、SRPGの本質的な面白さは、強くて賢い敵に対し戦略を駆使して勝利する達成感や戦場を掌握する高揚感にあると考えています。それはマップが複雑になり障害物が存在することでは実現はしません。
わかるー!っていうか、障害物もりもりのマップは、ターン制SRPGとあんまり相性がよくないんですよね。例えば遮蔽物に隠れている状態から飛び出して、攻撃をして、また遮蔽物に隠れる、みたいなアクションはSRPGではやりづらいですし。むしろ大平原で敵が四方八方から押し寄せてくる方が戦略を問われると思ってました。
― 本作のボリュームについて教えてください
安田氏:メインシナリオには43のバトルステージがあります。また、レベル上げをする演習ステージとして46ステージ用意していますので、メインシナリオを攻略するのに、50~60時間くらいはかかると思います。
また、メインシナリオ攻略後に解放されるエンドコンテンツであるアステリズム航海記には35のバトルステージがありますので、アスタリズム航海記まで遊んでいただける場合、100時間以上はこのゲームを楽しんでいただけると思います。
ちょうどいいくらいな気がする。ただトロコンとのバランスが気になるところですね。
トラストを優先するのでプレイするかどうかは迷っていましたけど、このインタビューを見てかなり前向きな気持ちになりました。SRPG界を盛り上げる作品になってほしいです。