2021-08-09
【ゲーム】ポケットモンスター ウルトラムーン レビュー
これでポケモンは第1世代から最新の第8世代まで一通りはプレイしたことになりますね。あとはポケモンシールドをプレイすればポケモン図鑑の完成も…。
ポケットモンスター ウルトラムーン
プラットフォーム | ニンテンドー3DS | |
ジャンル | RPG | |
価格 |
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公式 | 『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』公式サイト | |
プレイ時間 | 1周目:60時間 |
ストーリー
- アローラ地方に引っ越してきた主人公は、この地方に伝わる、子供たちが一人前のポケモントレーナーになるための儀式「島めぐり」に挑むことになる。そんなさなか、彼女はほしぐもちゃんと呼ばれる謎のポケモンを連れた少女リーリエに出会う。彼女は何者かに追われている様子なのだが―
- 今回はこれまでのように、各地のジムを回ってジムリーダーを倒してチャンピオンを目指すという構成ではありませんが(アローラはまだポケモンバトルが発展途上なので、ジムリーダー制度自体がない)、島にいるキャプテンの試練を乗り越えて最終的にチャンピオンを目指すという大きな流れは変わっていません。それを縦軸に、リーリエが連れる不思議なポケモンと、彼女の家族との確執が横軸を織りなしています。
- ストーリーは相変わらずお飾り程度ですが、それなりに面白かったです(初代を彷彿とさせるホラー展開もありましたね)。ただ今回の悪役は巨悪ではなく町のチンピラで、周囲の人からも単なる迷惑な輩としか思われていない上に、全然感情移入出来ないキャラばかりだったので、そのあたりはなんとも。
システム
- 街から街へ移動しながら、イベントをこなしていくオーソドックスなタイプのRPGです。
- フィールドは前作に引き続き3Dですが、グラフィックも十分美しく、剣盾をプレイしたあとでも安っぽく感じさせないところはさすがだと思います。
- キャラクターはSDっぽかった第6世代に比べるとずいぶん等身が伸びましたね。個人的には今作のキャラは過渡期だと感じましたので、前作の方が良かったですが。
- ポケモンと言えばやはりポケモン収集でしょう。今作には400体のポケモンが登場しますが、過去作のポケモンも全て連れてくることが可能です(ただし400体以外のポケモンは図鑑には登録されない)。初代では151体だったことを考えるとずいぶんの大所帯になりましたね。yukkun20は60時間ほどプレイしていますがいそれでも半分くらいしか集められていません。この時点で既にポケモンは800体を超えているのですが、互換性を維持しているのはすごいの一言です。
- ただ出現率の低いポケモンのために延々エンカウントを繰り返したり、山ほどいる伝説のポケモンを一匹ずつハイパーボールで捕獲していったりといった、剣盾ではなくなっている面倒くさい部分は健在です。特に歴代の伝説のポケモンを手に入れるには、ウルトラホールというシューティングに似たゲームをプレイしなければならないのですが、このゲームがなかなかの高難度で(当たり判定がわかりにくいという問題もある)本当に苦労しました。剣盾のダイマックスアドベンチャーも大概でしたけど、この辺はそろそろどうにかしていただきたいところではあります(まあ過去の伝説ポケモンを捕獲出来るというシステム自体が、過去作を持っていない人への救済措置なので、救済措置を必要としていない人が文句を言うのは少し違うような気がしますが)
- あとインターネットを介したポケモン交換が出来るGTSがあるのですが、これのフリーズ率が半端じゃなく、目当てのポケモンを1体ゲットするのに数回のフリーズを乗り越えるのはそれ自体が苦行でした。リア友がいない人には辛い仕様です。
- ただ、ひでんわざを覚えたポケモンを連れ歩く必要がなくなって非常に便利になりましたし、ポケモン図鑑がロトム図鑑になっておしゃべりが出来るようになったのは結構没入感あってよかったですし、また過去作に出てきた悪役ボスが再登場したのはなかなかいいファンサービスだと思いました。
- XYからしばらくポケモンをプレイしなかったのは、できることが増えすぎて何をすればいいのか分からなくなってきたからなのですが、今作はそういうこともなく、やはり細かい部分できちんと改善がなされてるんだなーと思いました。
キャラクター
- こういっては何ですが、キャラクターがいまいちかわいくない気がします…。設定画はかわいかったのに、3D化した時点でそのかわいさが失われているような。女主人公もリーリエも、もっとポテンシャルが高いはず!いや、剣盾のキャラが異常にかわいかったから余計そう感じるのかも知れませんが。
戦闘
- 戦闘は大きく分けると、トレーナーとのイベント戦闘と、野生ポケモンとの戦闘があります。
- ポケモンの戦闘は昔と同じです。それぞれのポケモンが4つの技を覚えて、それを交互に繰り出すターン制バトルです。ポケモンには1つか2つのタイプを持っています。技にもタイプがあり、ポケモンのステータス、タイプ相性、ポケモンが持っている特性などから与えるダメージが決まります。ポケモンは6体まで連れ歩けて、バトル中に交代させることも出来ます。1体で誰にでも勝てるポケモンはいないため、6体でバランスのとれる構成にするのがいいでしょう。ただポケモンのタイプは18種類、複合タイプも入れるとさらに多くなりますから、バランスを取るだけでも結構大変ですが…。ちなみに経験値は控えにも入りますので、冒険中に大きなレベル差が付くことはありませんでした。レベルの低いポケモンには多めに入るので、ピンポイントで輝くポケモンも連れ歩きやすかったですね。うちの殿堂入りパーティは「ルチャブル」「ファイアロー」「アブリボン」「アシレーヌ」「アローラライチュウ」「バンバドロ」でした。水ポケと電ポケに弱い…
- トレーナーとのイベント戦闘は、お互いが1~6体のポケモンを持ち、どちらかのポケモンが全員戦闘不能になるまで戦います。今作独自のシステムとして、1バトルに1回だけZわざという強力な技を放つことが出来ます。これもうまく駆け引きを演出していました。
- 野生ポケモンとのエンカウントは、ランダムエンカウントです。エンカウント率はやや高めですが、エンカウントを抑制するアイテムもあるのでバランスは取れているかな。ただ相変わらず出現率が極端に低いポケモンや、仲間呼びなど特殊な状況でしか登場しないポケモンもいるので、特定のポケモンを探すのは結構大変でした。今作は、(捕まえたことがなくても)図鑑にさえ載せれば出現場所は分かりますし、QRコードで出会ったことのないポケモンも図鑑に載せることが可能になったので、そういう意味では過去作よりは楽になっています。
- 野生ポケモンとの戦闘は一対一で、相手を倒すか捕まえるかすれば終了です。今作は捕獲しても経験値が入るので、これまで以上に気軽に捕獲に挑めるようになった気がします。
総評
- ストーリーは短めですけど、なんだかんだでポケモン収集が楽しく、本編は35時間ほどでクリアしましたが、そこから追加シナリオやポケモン探しなので結局60時間プレイしてしまいました。前述したとおり、見つかったポケモンは半分ほどなので、それを考えればすごいボリュームだと思います。
- ウルトラサン/ウルトラムーンで捕獲出来て、剣盾では捕獲出来ないポケモンは、ポケモンHOMEのGTS上でも希少価値があり、ほしいポケモンを集めるのに一役買ってくれます(特にビビヨン)。ポケモン剣はUMと、盾はUSと出現するポケモンに補完性があるので、剣盾が面白かった方はUM/USも購入してみてはどうでしょうか。今更3DSのゲームは抵抗があるかも知れませんけど…よく考えたらyukkun20も3DS起動したのは2年半ぶりです(前回はPQ2のとき)