2020-11-21
【アニメグッズ】ペーパークラフト:ハウルの動く城 ペーパークラフトBOOK レビュー
yukkun20がこれまで作成したペーパークラフトの中でも抜群の難易度と面白さでした。
ハウルの動く城 ペーパークラフトBOOK
レビュー
2004年に公開されたジブリの映画「ハウルの動く城」から遅れること1ヶ月、作中に登場する「城」を忠実に再現したペーパークラフトブックとして発売されたキットです。完成品は全高43センチ、パーツ数346(初心者バージョンなら285)、稼動箇所22カ所という超大物です。
2004年当時、yukkun20はしばらくペーパークラフトづくりから離れていたのですが、本屋で見かけたこれがすごく気になりました。折しも当時司法試験に合格し、修習が始まるまで3ヶ月ほど暇をしていたので、その間に作り上げようと思い立ったわけです。安易な気持ちで…
結局修習が始まっても完成せず、そうこうしているうちに修習が忙しくなり、半分程度作成した段階で製作を止めてしまいました。こういうのは勢いなので、一度中断すると再開できないんですよね…。しかし既に製作から10ヶ月が経過していて、ここまで作った以上完成を諦めることも出来ず、さりとて続ける勇気も持てず、優柔不断なyukkun20は部屋の片隅で眠らせることにしました。
それ以来ずーっと視界の片隅にはあったのですが、見て見ぬ振りをして参りました。何度か捨てようと思ったこともあったのですが、yukkun20は物を捨てられない人間なので、結局踏ん切りが付かず、その上にホコリが積もっていくのを横目に放置してきたわけです。
そんなyukkun20ですが、ここ数年掃除の楽しさに目覚めました。そして今年はコロナのせいでステイホームも推奨されていましたし、思い切って断捨離を始めました。その一環で、これを捨てるか完成させるかの選択を迫られることになり、ついに再開を決めたわけです。15年ぶりに。
前置きが長くなりましたが、本作は、台紙からパーツを自分で切り抜き、貼り合わせていく昔ながらのペーパークラフトです。彩色はあらかじめされていますが、なんせパーツも多く、城のくせに曲線部分が半端ないため、単純に時間がかかります。製作者の方は80時間で完成できるとのことですが、yukkun20は127時間くらいはかかりました。
昔ながらのペーパークラフトとはいえ、設計はコンピューターで厳密に作られているため、きちんと一つ一つ丁寧に作っていけば、きっちりとパーツをかみ合わせることが出来るます。ですから自分の技術が完成度に反映されていくのが分かります。15年前に作ったパーツはやはり今作ったものと比べると我ながら作りが甘くて、つなぎ合わせるのに苦労した部分もありましたが(普段は使わない瞬間接着剤に頼ったり)、それもまた自分で組み上げている気がして楽しかったです。
ハウルの動く城の映画は2度ほどしか見ておらず、ジブリ作品の中でも特に思い入れがあるというわけではないのですが、これを作ったことで城に愛着が持てるようになりましたね。機会があれば、再度映画も視聴してみようと思います。
作成の経過についてはTwitterに上げているので、良ければそちらを追ってみてください。以下のツイートからスレッドにしてます。
#ハウルの動く城 #ペーパークラフト 始めます。2004年に発売されたもので、yukkun20も当時作り始めたんですが、2005年11月に制作を中断して15年。一念発起して完成させますよ! pic.twitter.com/kcEbmAVYDX
— yukkun20@Y.A.S.管理人 (@yukkun20_yas) September 12, 2020
127時間経過。ついに完成です!完成まで15年かかりましたが、諦めずに努力すれば夢は叶うんですね!(大げさすぎる pic.twitter.com/pDJf9sB8Zp
— yukkun20@Y.A.S.管理人 (@yukkun20_yas) November 19, 2020
正面から右後方にかけてはこんな感じです。右目の右上についている丸っこいパーツは、どうしてもうまく城本体と接着することが出来ず、ボンドでは剥がれてしまったので、瞬間接着剤で無理矢理つなげました。ひれはこの接着方法で良かったのか今でもよく分かりません。正直ひれについては組み立て説明書の説明が足りていないような気がします。
映画では見られなかった角度でじっくり城を見学できます。煙突、鉄輪、砲台、マスト、口や目など、いろんな箇所が動かせます。 pic.twitter.com/gdcs336vhW
— yukkun20@Y.A.S.管理人 (@yukkun20_yas) November 19, 2020
こちらは後方から左前方にかけて。この角度だと細い足でしっかり立っているように見えますけど、城重量をこの細い足で支えることは出来ないので、城の底の死角に、支えるための太い柱が4本立っています。左後方から飛び出している細長いパーツはのりしろも狭いので、いつか剥がれ落ちてしまうのではないかと気が気じゃないです。
個人的に難所だった部分ですが、
- 大きな煙突…パーツ自体は大きいのですが、細長すぎて接着場所まで手が届かず、上手に貼り合わせるのに苦労しました。作者様のサイトに製作のコツが掲載されているのですが、15年前はサイトの存在自体知らなかったので…
- ひれ…曲線部が多い、のりしろが狭い、完成した時の状態が予想しづらいとかなりの難関でした。完成した今でも、本当にこの貼り合わせ方で良かったのだろうかと自信を持てずにいます。
- 建物の屋根…1ミリ間隔で山折りと谷折りを繰り返すので単純に疲れました。
- 底面の貼り合わせ…既に本体に他のパーツが山盛りになった状態で、城全体をひっくり返して作業するので、うっかりパーツを破損してしまわないかずっと気を遣ってました。
あたりでしょうか。しかしそんな苦労も、完成品を見ると十分報われた気がします。個人的にも仕上がりは満足のいくもので、127時間という製作時間にふさわしい出来映えになりました。
あとは保管方法をどうするかですね。ホコリもたまりやすそうですし、上からものでも落として泣きを見たくないので、いつものようにケースを購入しようと思います。しかしこの大きさだと特注品になって1万円超えるんだよなぁ…