2013-07-22
【小説】一つの大陸の物語 レビュー
「アリソン」「リリアとトレイズ」「メグとセロン」シリーズの完結編が登場ですよ-。
※過去シリーズの感想はこちらから→メグとセロン | Y.A.S.
一つの大陸の物語<上><下> ~アリソンとヴィルとリリアとトレイズとメグとセロンとその他~
著者:時雨沢恵一
レーベル:電撃文庫
価格:570円(上巻)、630円(下巻)
Yukkun20's Association Secrète
2013-07-22
「アリソン」「リリアとトレイズ」「メグとセロン」シリーズの完結編が登場ですよ-。
※過去シリーズの感想はこちらから→メグとセロン | Y.A.S.
一つの大陸の物語<上><下> ~アリソンとヴィルとリリアとトレイズとメグとセロンとその他~
著者:時雨沢恵一
レーベル:電撃文庫
価格:570円(上巻)、630円(下巻)
あらすじ
アリソンに見送られたトラヴァス少佐は、軍用機で一路スー・ベー・イルを目指す。
一方リリアの通う第四上級学校では、新聞部が次の新聞のネタとして、転校生トレイズの正体を探ろうとしていた。しかし、その調査中、校内のロッカーを使った大胆不敵な組織犯罪の影が。新聞部は犯罪に巻き込まれた学校の生徒を救おうとする。
その頃アリソンは自宅で、トラヴァスの乗った飛行機がルトニ河に墜落したという報せを受けとっていた―(上巻)
墜落死をなんとか逃れたものの、満身創痍のトラヴァスを救ったのは、懐かしいあの男だった。ケガから回復したトラヴァスは、自分の命を狙った者の正体を探ろうと墜落現場へ戻る。知らせを聞いたアリソンも駆けつけ、敵の妨害を退けて目的のものを手に入れたトラヴァスだったが、アリソンはその際に軍用機を無断で拝借したため、空軍を不名誉除隊になってしまった。知らせを聞いて驚くリリアに、アリソンは再婚宣言をしてさらに困惑させるのだが―(下巻)
感想
いよいよ11年にわたったこのシリーズも完結です。「アリソン」から読んでいる者としては感慨深いですね。
上巻は「メグとセロン」の流れを踏襲していて、学園内の事件をおなじみ新聞部の活躍で解決していくという小気味よい展開になっています。謎の転校生トレイズ君も、相変わらずの完璧超人ぷりを見せてくれました。でも狙撃姿勢で8時間待つのは無理があるんじゃ…
下巻の方は「アリソン」的な展開がメインですね。こちらも完璧超人トラヴァスの活躍が見られます。今回は全体的に男連中が強いなぁ。そして登場したサイラス氏。誰の事かはすぐに分かったんですけど、こんな名前だったっけ…と悩んでしまいました。「アリソン」シリーズでは名前出てなかったんでしたっけ。モブキャラというわけではなかったので、名前を出していなかったということは、当時からこの展開を予定していたのかなぁ。すごいぞ時雨沢先生!
相変わらずあとがきはふざけた内容でしたが(↓)、続編も構想があるとのこと。続編でもいいですし、新シリーズでもいいですけど、次なる作品を大いに期待して待ちたいと思います。時雨沢先生、素晴らしい挿絵を描いてくださった黒星先生、本当にありがとうございました。
「下巻? 上巻はまだ読んでないぜ?」
と驚かれた場合―、
すぐ隣に上巻があるはずですのでそちらを先に見てくださいお願いします。
上と下で完結していますので、「中巻」なんてのがあったら、バカもん、そいつがルパンだ。
※374ページ「あとがき」より引用
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