2012-10-26
「銀の匙」の最新巻を買いました。今回も深く考えず限定版を購入(→左が限定版)。銀のティースプーンが2本付いてきます。
5巻はエゾノー祭にむけての準備活動がメインです。やっぱり学園イベントはいいですね。登場人物達が生き生きと動き回ってテンポ良く話が進むので、するする読めてしまいました。
しかしこのエピソードの結末を週刊少年サンデーの方で読んで知っているだけにちょっと悲しい感じもするなぁ。
今回はやっぱり八軒がマロンと一緒に障害ジャンプに挑戦するエピソードがグッと来ましたね。最初は「馬をうまく跳ばせよう」としていた八軒が、いろんな出来事や仲間達を通じて「馬に気持ちよく跳んでもらおう」と変わっていくところが見物でした。最後に見事にジャンプを成功させたシーンは、あのマロンがちょっとかっこよく見えてしまいましたよ。
お気に入りキャラの吉野さんの活躍は少なめでしたが、祭本番に期待します。
駒場「先生ーッ!!急患です。」
中島先生「牛に蹴られましたか?」
駒場「いえ、足を滑らせて転倒した牛を避けて…自爆。」
中島先生「なんと!! 牛は無事か!?」
駒場「大丈夫ッス。」
八軒「ちょっとこの学校、倫理の授業を導入した方がよくない?」
※76ページより引用
そういえばマンガと言えば、最近マガジンに連載中の鈴木央先生の「七つの大罪」が面白い件について。
※ゲーム一言日記
2012-07-27
「銀の匙」の第4巻を買ってきました。今回も銀スプーン付き特装版が発売されていますが、僕はスプーンを3巻の時に手に入れていたので、通常版をサンクスで購入しました。サンクスかサークルKで購入すると、かわいいしおりが付いてきますよ。
今回も相変わらず食べものが旨そうすぎる。できたての豚肉でスカイツリー豚丼!(肉が山盛りになっているため)、八軒の作ったベーコンでソテー!チャーハン!読んでるだけで腹が減る破壊力は相変わらずです。夜寝る前に読むもんじゃねーな。
それと4巻は、暑苦しい男たちも見どころです。強面の上級生が八軒のベーコンを狙ってやってきたと思ったら…とか、エリア51に現れる○○を見に行くために先生の目を盗んで…とか、野菜泥棒を発見した瞬間に…とか。こういう小気味よいギャグがテンポ良く挟まるのもこのマンガのいいところですね。
もちろんおまけ4コマ、カバー裏も充実。夏なのに水着回がなかったのはそういうワケだったのか…これは冬のスキー回に期待してもいいんですね!荒川先生!
駒場「おいしく頂くのが供養になる!…というわけで早く食わせろ」
八軒「おいしく頂くのが供養になるとか、そういうのは人間のエゴだろ!」
※23ページより引用
※サモンナイト関係
プレイ日記第0話を追加しました。あいにくSS機能が使えないので今作も画像なしですけど…
2012-06-24
ずいぶん前の話ですが、このサイトでも感想を書いている「銀の匙」の3巻を買いました(既刊感想はこちら)。もちろん限定版を購入。大蝦夷農業高校購買部特製の銀のスプーン付きですが、これがなかなかにいい出来でした。買いそびれた人は4巻にも同じものが付くそうなので、そちらを狙ってみては。
3巻は全編夏の巻で、八軒のバイト、夏祭り、そして大きなターニングポイントになりそうな「豚丼」との別れが描かれています。特に自分が目をかけて子豚の頃から育てた「豚丼」が、他のブタ同様出荷されていく時に、八軒が悩みに悩んで一つの答えを出す姿はなかなか格好良かったです。僕はあんまり動物を可愛がった経験がないんで本当のところはよく分かりませんけど、覚悟していたこととはいえショックだろうなぁ。でもその反動でベジタリアンになるみたいに極端に走らないところは荒川マンガらしいです。
今回は僕のお気に入りキャラの吉野さんの出番が多かったのが個人的には嬉しかったんですが、やっぱりメインヒロインの破壊力はすげーな。吉野と八軒が付き合っている(もちろんデマ)を聞いたときの、御影さんの何とも言えない表情がよかったです。その4コマ後、持っている教科書が上下逆さまになっているところもいいですね。なんかヒロインらしくなってきましたよ!
2012-04-03
「三国志魂 上」「下」を購入して読みました。
鋼の錬金術師や銀の匙でおなじみの荒川弘先生の描き下ろし四コマが大量に読める三国志本です。全120話の三国志演義を、1話に付き2ページを割いてキッチリと追っています。
各話は、1ページがあらすじ、ストーリーに対する荒川先生と漫画家の杜康潤先生のフリートークとその話に関連する登場人物1名の紹介、1ページが4コマ2本という構成になっています。ちなみに4コマは、いわゆる「マンガで分かる三国志演義」ではなく、各話の印象的なエピソードを元にした完全なギャグ4コマです。
僕は三国志自体についてはまったく知識がなく、かろうじて劉備とか孔明とかの超有名な人物とか、「泣いて馬謖を斬る」「死せる孔明、生ける仲達を走らす」とかの超有名エピソードを知っている程度でしたけど、この本で一通りのストーリーは理解することが出来ました。入門書としては良いのではないかと思います。
4コマも上記の通りギャグなのですが、各キャラの正確を極端にデフォルメしたネタが多いので、登場人物のイメージを掴むのには役立ちました。もちろん荒川先生の4コマが好きな人にも楽しめると思います。多分三国志を知っていればもっと楽しめるはずです。
欲を言えば、もう少し各場面場面での地図や勢力図を付けてほしかったなぁ。
2012-02-22
2月25日に、荒川弘先生の農業エッセイマンガ「百姓貴族」の最新刊が発売されます。荒川先生は現在、週刊少年サンデーにも農業高校マンガ「銀の匙」を好評連載中ですけど、こちらは荒川先生の実体験に基づいた農家エピソードを面白おかしく綴ったものです。銀の匙の下敷きになったであろうエピソードも数多く載っているので、そちらのファンの方にもオススメできます。
しかしこういう題材をここまで面白く描けるっていうのはさすがだと思いますね。今週のサンデーに掲載されていた「銀の匙」も、「巨大な○○を見に行く」というだけの話をあそこまでふくらませて笑い話にしちゃうんだもんなぁ。間違いなくサンデーで今一番面白いマンガだと思います。そして野菜泥棒を発見したときの主人公の友人たちのキレっぷりがまんま荒川先生のキレっぷりで笑った。
現在ニコニコ静画で冒頭部分の試し読みができるらしい…が人大杉なのか今のところ見られませんでした。プレミアム会員なのに…
2011-12-21
以前紹介した「銀の匙」の2巻が出ました。来年2月には同じ荒川先生の農業マンガ「百姓貴族」の2巻も出るし、楽しみですね。今回も簡易な感想を。
最新刊には春の巻の最終エピソードと、夏の巻の前半部分が収録されています。
春の巻の方は、僕がこれまでのエピソードの中でいちばん好きな「ピザ編」です。主人公が偶然ゴミの中から見つけてきた石窯を使って、友人たちの協力のもとピザを焼く、というエピソードなんですけど、このピザがまた旨そうなんだ。農業高校だけあって生地の小麦も上に載せるベーコンもトマトソースもアスパラガスもチーズも自作、それも採れたて作りたてでうまくないわけがないよな~。
夏の巻の方は、となりの工業高校との交流で行われる体育祭のエピソードを軽く挟みつつ、主人公の夏休みのバイトが描かれます。バイトって言ってももちろん農家のお手伝いなんですけどね。隣の家に行こうとしたらそれが8キロ先だったとか、北海道のスケールのでかさを感じる話が満載です。ヒロインのキャラも少しずつ掘り下げられてきてます。今のところこの子立ち位置がよく分からないからなぁ。ヒロインなのに。
ちなみに個人的には吉野(ピザ用チーズを調達してきたそばかす少女)のキャラが好きです。ちゃっかりしすぎてて。
2011-10-06
「鋼の錬金術師CHRONICLE」を買いました。
2010年に完結したガンガンの看板マンガ「鋼の錬金術師」のファンブックです。100回強の連載で、44回もガンガンの表紙を飾ったとか凄すぎるだろ。
完結後に発行されているだけあって、人物紹介やストーリー紹介などこの手の本にはおなじみの企画もけっこう充実しています。その他特徴的な企画として、
- ガンガン作家によるコラボレーションイラスト
- これまで様々なメディアに収録された書き下ろし4コマの再収録
- 作者と荒木飛呂彦先生・中島かずき氏との対談
- 作者本人による物語解説
- 描き下ろしコミック
などがあります。特に荒川先生の4コマは珠玉の出来なので、これまでDVDなどにしか収録されず読むことが出来なかったものがすべて収録されているのは非常にありがたいです。400ページで1900円と値段もお手頃なので、ハガレンが好きだった方はぜひ手に取ってみてください。鋼の錬金術師FAもいつか観たいと思ってるんだけどなぁ…
2011-08-11
しばらく前に購入していたんですけど、なかなか感想が書けなかったので今日思い切って紹介します。
『鋼の錬金術師』の荒川弘先生の最新作、『銀の匙』です。北海道にある大蝦夷農業高等学校、通称エゾノーに進学したごく普通の少年、八軒勇吾を主人公に、農業高校を舞台に描かれる青春コメディです。正直ハガレンが面白かっただけに、月刊誌から週刊誌に移ってクオリティが下がらないか心配だったんですけど、要らぬ心配だったようです。さすが妊娠中も仕事をする漫画家、荒川先生(名前と自画像のせいで勘違いされやすいですけど、荒川先生は女性です)。そんなわけで個人的には、いまサンデーで最も続きが気になる漫画です。
荒川先生自身農家の出身で、その生活をおもしろおかしく描いた『百姓貴族 (WINGS COMICS)』も面白かったんですが、そのテイストが存分に生かされています。
見どころとしては、
- 青春漫画としても熱い!基本的に同級生のメンツは、北海道という世界がそうさせるのか、農業という生業がそうさせるのか、とにかく真っ直ぐで気持ちいいです。そんななか確たる目標を持たない主人公が思い悩むんですけど、その悩みすら農業というスケールのでかさに呑み込まれていく感じ。その八軒がみんなを引っ張っていく、石窯編(2巻収録予定)は最も好きなエピソードです。
- 食べ物が旨そう。良い漫画家は食べものをうまく描けるのです。読んだ瞬間卵かけご飯が食べたくなること請け合いです。
- ハガレンでも培ったテンポのいいギャグも面白いです。
八軒「3年間仲良くしような、豚丼(八軒がかわいい子豚に付けた名前)!」
学生「ちわーっス。この前生まれた子豚、いつ頃ベーコンにしていいですか・?」
教師「3ヶ月後だ」
八軒 さよならぶたどん…
- ハガレン同様おまけページも圧倒的充実ぶりなので、週刊誌派の人にもぜひ読んでもらいたいなぁ。
そんなわけで、健全な青春マンガが読みたい人、百姓貴族が大好きな人には間違いなくお勧めできます。