2022-04-21
sasaさんがおすすめくださってyukkun20もはまった、NSWの名アドベンチャーゲーム「バディミッションBOND」ですが、GWまっただ中の4/28~5/5にいっせいトライアルに登場するそうです。
https://youtu.be/VIIvqDTkigU
GW中にプレイするのにちょうどいいボリュームだと思いますし、熱いストーリーと、推理物として結構よく出来ている謎解きがいい感じに融合していてADVが好きなら文句なしにおすすめできる作品でした。未プレイの方はこの機会に触れてみてはいかがでしょうか。
そろそろ続編とかアニメ化とかの発表来てもいい気がするんだけどなぁ。
2022-02-02
sasaさんがおすすめくださってyukkun20もはまった、NSWの名アドベンチャーゲーム「バディミッションBOND」ですが、キャラクターブックの発売が決まったみたいですね。
月末にはライブもありますし、ゲームもじわじわ人気が出てきてるんですかね。うれしいことです。
新規エピソードも収録されるみたいですし、購入してみようかな。電子書籍だとなおありがたいのですが。
ところでこのゲームの公式略称って「バディミ」だったのか…↑のツイートで初めて気づきました。
2021-06-14
ADVゲームだしかわいい女の子も少なめなので、sasaさんが勧めてくださらなかったら絶対プレイしてないと思います。でもADVのお手本のような面白さでした。
バディミッション BOND
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タイトル画面はこんな感じ。
ストーリー
- 亡き養父の夢を継ぎ、ヒーローを目指して警察官となった青年・ルーク。しかし警察内部には腐敗と怠慢が蔓延していた。ある日、ルークのメールボックスに、監禁されてているらしき女性の映ったムービーが届く。悪戯と決めつけて取り合おうとしない警察に代わり、ルークは一人で捜査を始める。その途中で出会った、世界を股に掛ける怪盗・ビースト。二人はこの事件の背後に、闇の犯罪組織「DISCARD」が関わっていることを突き止め、同じくDISCARDを追う忍者・モクマと、仮面の詐欺師と呼ばれる世界的犯罪者・チェズレイとチームを組み、その闇へ迫っていく―
- ということで、完全新作のADVです。キャラデザはなんか見覚えが…と思いきや、「アイシールド21」で知られる村田雄介氏がキャラデザをされていたんですね。個人的にはこの作品はADVとしては秀逸な出来だと思いますけど、sasaさんに紹介されるまでなぜアンテナに引っかかりもしなかったのか…?
エピソード選択画面も少年漫画のような趣。
- 犯罪組織が計画している大規模作戦を阻止するため、推理と知略とアクションで立ち向かう、というわかりやすいストーリーです。しかしシナリオは陳腐なところは全くなく、上述の通り秀逸の一言でした。後述しますが、ADVパートや操作パートではこまめな謎解きが差し込まれていて、それを解きつつ話を進めていくのですが、その謎解きの難易度自体は高くありません。しかしストーリー全体ではいろんな伏線が張り巡らされていて、終盤に向かって謎が明かされ、テンションがどんどん上がっていく展開になってました。伏線も、あれ、さっきのシーン何か引っかかるな…と思ったシーンとか、モブとの何気ない会話とか、序盤の軽い一言とか随所に含まれています。これは伏線だな!?と思ったらミスリードだったりすることもあって、終始気持ちよくシナリオライターさんの手の上で転がされました。ルークとスイは絶対○○だと思ったのに…。その他アーロンの過去やファントムの正体関係、最後に正体の判明した男の辺りはきっちりミスリードに引っかかりましたorz
- ストーリーパートは、ルークの視点で進むメインシナリオ「ミッション」、4人の仲間たちの交流を描く「バディエピソード」、その他のキャラの裏話や過去を描く「サイドエピソード」からなっています。ミッションは全18章+α構成で、後述するランクに応じて、他のエピソードが解禁されるようになっています。yukkun20は音声をスキップしなかったので全部で50時間以上かかりました。ボリュームも十分だと思います。
どの話も音声飛ばさずじっくり楽しみたい。
- あとOPムービーもフルアニメーションでよかったですね。ルパンⅢ世を彷彿とさせるスタイリッシュな曲とアニメは物語への牽引役として十分でした。
作画もいいんだこれが。
システム
- ゲームは、ストーリーが進行する「ADVパート」、街を移動して情報を集める「捜査パート」、3Dマップでキャラクターを捜査して敵のアジトへ潜入する「潜入パート」の3つからなっています。(潜入パートはない章も多い)。
- 敵のアジトへ潜入する際にも、いきなり突撃するようなことはしません。まずアジトの見取り図などを取り寄せ、そこで目標に到達するまでにどのような経路があるか2つほど考え、その経路上にどのような支障があるかを推理し、その支障を解決するために、どういう人から情報収集をすれば良いかを推理します(ここまでADVパート)。それから街を巡って実際に情報を集め(ここまで捜査パート)、全ての障害をクリア出来る目処が立ったら実際に潜入して目標地点を目指します。その過程が丁寧に描かれていて、きちんと推理ものしてるなーと感じました。
警察官であるルークの本領発揮。
- ADVパートは、コミック的な演出も組み込まれていて、ともすると単調になりがちなADVパートも楽しく見られました。オート進行やバックログ、スキップなどADVに必要なものも一通りそろっています。(ただ個人的な意見を言えば、音声再生中にバックログを開いた時は、音声が中断するのではなく、継続して流れるか、もしくはバックログを閉じたら続きを再生してくれる方が好みです)
カットインや吹き出し、簡単なアニメなど「動く漫画」っぽい感じ。
- 捜査パートでは、マップ上の各地を巡って情報を集めます。仲間は4人なので、そのうち任意の2人を選んで街に出ます。マップの各所には情報をくれるNPCがおり、与えられた行動力を使ってその地点まで移動します。NPCは決まったキャラクターがいないと情報をくれませんし、情報と引き換えに謎解き(ADVパートで収集した情報を聞かれることが多い)もしないといけません。行動力を全部消費したら一端アジトに戻り、再び任意のキャラクター2人で捜査に出ます。誰が行くと情報をくれるのかは推理出来るようになっていますが、外れた場合は正解を教えてくれますし、潜入ルート確保に必要な情報を確保するまで何度も街に出ることは出来るので、難易度自体は低めです。
ミスなく回ろうとすると結構難しいですが、ヒーローゲージにも多少余裕はあるので大胆に行きましょう。
- 潜入パートは、3Dマップを、キャラ1名を捜査し、もう一名を相棒に選んで、二人で進めていきます。といってももっぱらギミックを使った謎解きがメインになっていました。こちらも多少知恵を使うものはありますが、捜査パートで集まった情報を使えば詰まるところはありませんでした。また進行上アクションやバトルシーンもありますが、全てQTEなので、複雑な操作を要求されることはありませんでした。ただ(ゲームの都合であることは重々承知ですが)どのアジトにも、警備の人員というものがほとんどいないのはちょっと違和感がありました。
キャラクターの移動速度はもう少し早くてもいいと思う。
- 主人公たちには「ヒーローゲージ」というものが設定されていて、ADVパートでヒーローらしい言動をする、捜査パートで謎解きを当てる、潜入パートで謎を解く、などの行動によってゲージが上がり、ヒーローらしくない言動をする、謎解きを外す、捜査パートで規定のラウンドをオーバーする、QTEに失敗するなどすると下がります。章の終わりにそのゲージに応じてランク付けがされます。真エンドにたどり着くには全てSランクをとる必要があるので、全体的な難易度は低めとは言え、緊張感を持って進めることが出来てよかったと思います。QTEは賛否両論みたいですけど、数は少なかったし、あれくらいならいいんじゃないでしょうか。
終盤ヒーローゲージ自体がなくなってしまう演出もよかった。
キャラクター
- メインキャラクターは4人。どのキャラも闇を抱えていて一筋縄ではいきませんし、中盤まではかなりギスギスするシーンもあったりします(特に激情家のアーロンとイヤミなチェズレイの相性が悪すぎる)。…が、全員不思議な魅力があり、最終的にはどのキャラも好きになりました。チェズレイとかyukkun20の基準では絶対ゆるされないタイプのキャラなんですけど、最終的には好きになりましたね。
およそ潜入捜査には向かなそうな尖った面々w
- 主人公のルーク(右下)。アーロンからは(警察官なので)ドギー呼ばわりされてます。パーティの中では人間関係の潤滑油…というかサンドバッグ役ですね。しかし推理力と射撃能力には特筆すべきものもありました。彼にとってはすごく辛い物語で、終盤の絶望感は本当に胸に刺さりましたが、仲間たちの助けでそこから立ち直るシーンはベタだけど泣けましたね。また仲間同士が本気で本音をぶつけ合う、熱いシーンもあります。
わりと序盤のシーンですが、全て知ったあとに見返すとまた違った感情が芽生える…
- ルークの一番の相棒・アーロン(左上)。ビーストと呼ばれる世界的大泥棒ですが、盗みを続けているのにはそれなりの理由もあります。戦災孤児で悲惨な幼少期を送っていますが、その過去の物語は壮大な伏線になっていて、終盤で謎が明かされた時にはこれまた感動しました。そりゃルークのことドギー呼ばわりするわ…
- ストーリーの舞台となるミカグラ島出身の忍び・モクマ(左下)。普段は酔っ払いでナンパ好きですが、非常に気配りのできる男です。とある理由からチェズレイに執拗に絡まれているんですが、切れるでもなく無視するでもなく、淡々と受け流しているところに大人の魅力を感じました(作中の描写から年齢は多分30代中盤だと思いますが)。ルークとの親子のような関係、アーロンとの悪友のような関係、チェズレイとの…な関係、どれもよかったですね。
この台詞は考えさせられる。本当の自分をさらけ出せなくても、親友にはなれるという教え。
- これまた世界を股に掛ける犯罪者・チェズレイ(右上)。下衆と見定めた悪党には容赦せず、変装と人心操作を使ってとことん追い詰めます。この人作中でも相当数人を殺しているし、モクマに対しては常に殺気を発しているので(なぜかルークにだけ優しい)本当不気味なんですけど、なんだかんだで一番情が深い人物のような気がする。あと眉目秀麗なのに顔芸担当。
これどういう感情なんだよw
- そのほか、ルークとちょっといい感じになる歌手の女の子・スイや、ルークたちと協力する美人公安部長・ナデシコ、敵の組織を裏切り、ルークたちに協力する引きこもりハッカー・シキなど、脇を固める面々も魅力的でした。悪役もすごくクセが強いというか、目的のためにそこまでやるか…みたいなキャラが多く、カタルシスもありましたし、かといってこちらが一方的に正義として断罪してはいお終いというわけでもなく、そういう意味ですごく人間くさいドラマが描かれていたと思います。ラスボスに対してもなんとも言えない複雑な感情を抱きましたが、それはそこまでの濃厚なストーリーを丁寧に描いてくれたからだと思います。
女の子成分が少ないから言うわけじゃないですが、スイちゃんかわいい。
戦闘
総評
- 苦手なADVゲームというジャンルでしたが、最後まで中だるみもなく一気にプレイしました。ストーリーもキャラクターもよく出来ていたので、「男臭い」と思っている方にもぜひ先入観なくプレイしてほしいですね。まあ男臭いですけど。ルビーパーティ(ネオロマ作ってるところですね)の開発ですが、別にBLっぽい展開はないので(微塵もないとは言いませんが)安心です。
- コンプリートの都合上、同じ章を2度プレイしないといけないのですが、ADVパートから繰り返させられるのはちょっと引っかかりました。潜入パートだけプレイ出来るようにして欲しかったです。気になった点はそれくらいかな。
- 話はきれいにまとまりましたが、この4人の別のエピソードも見てみたいですし、また同じシステムの別キャラでのエピソードも見てみたいと思わされました。ADVゲーム好きな人、伏線バリバリの物語が好きな人、男同士の暑苦しい友情が見たい人にお勧めです。
このおっさんだけ常時こんな感じです♥
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