限定版付属の攻略本がめっちゃほしい。
ブリガンダイン ルーナジア戦記 体験版
1998年に発売されたSRPGの雄、ブリガンダインシリーズの最新作です。前作から20年経ってるんですが。
タイトル画面はこんな感じ。「前回の続きから」は最新のセーブデータを自動的ロードしてくれます。
体験版では、SRPG初心者のためにかなり詳しめの説明になっている「チュートリアルモード」と、序盤を軽くプレイできる「トライアルモード」を楽しめます。
チュートリアルが充実している感じがあります。
最初の自拠点数は5つで、体験版では敵が攻めてこない(つまり拠点が減らない)ので、速攻でクリアするもよし、10ターン育成を楽しむもよし。
どのブリガンダインも、裏の顔(正義だと独善、誇りだと高慢みたいな)がありそうな設定ですね。
ゲーム本編ですが、この世界に5つ存在する「ブリガンダイン」という至宝を持つ5つの国家と、ブリガンダインを持たない1つの国家の合わせて6つの国家が、この大陸の覇権をかけて相争うという設定です。
キャラデザは珍しいテイストですが、硬派なゲームデザインに合ってると思います。
体験版でプレイできるのはそのうちの1つ、正義のブリガンダインを持つノーザリオ王国です。大陸の北東に位置する島を拠点にしているため、敵国と接する拠点が少ない(=攻めやすく守りやすい)のが特徴ですね。一言で言えば大英帝国。
ゲームはADVパートとSLGパートが交互に進むお馴染みの方式です。
オーソドックスですが、スキップ、オート、早送り、ログが全部あるのは素晴らしいこと。
SLGパートは拠点制圧型ですね。これもオーソドックスな方式です。敵拠点に隣接している自拠点に駐屯している部隊しか出撃できないのですが、移動直後の部隊は出撃不可なので、先の先を読んだ部隊派遣が必要になります。
SLGパートは節に別れていて、前半は移動パート、後半は進撃パートになってます。
彼我戦力差も一目で分かる親切設計。
移動パートでは、国内の部隊を前線に移動させたり、手が空いている部隊をクエストに出したり出来ます。クエストに出すと、アイテムや新しい仲間を獲得したり、戦わずに経験値を稼いだり出来るので、新人を鍛える専用部隊とか作っておくのがいいかもしれませんね。
最近少なくなった(気がする)ヘクス制のバトルパート。
進撃パートでは、敵拠点に侵攻したり、逆に敵拠点から自拠点に侵攻されたりします。侵攻が起きると、バトルパートに移ります。バトルパートでは、双方とも最大で3部隊を繰り出して戦うことになります。
1部隊は、指揮官である騎士(人間)と、それに従うモンスター(最大6匹)から成ります。騎士にはそれぞれ統魔範囲というパラがあり、騎士から一定の範囲内にいる自軍モンスターを強化できます。よって各キャラは自由に動かせますが、基本的にはひとかたまりで動くのがベスト。敵ユニットと戦うことで経験値を稼ぎ、鍛えていくことが出来ますが、モンスターはHPが0になると消滅します。召喚した弱いモンスターを使い捨ての囮にするか、それともじっくり育てて将来の主力にするかも自由です。
クラスチェンジは育成の華。
さらに騎士やモンスターはレベルを上げることでクラスチェンジし、より強力な技や魔法を覚えさせることが出来ます。モンスターは基本的に上位クラスに上げていくしか出来ませんが、人間は全然違う職業に転職することも出来るので、育成も楽しそうです。
開発者コメントによれば、メインモードだけで1プレイ30時間*6周プレイできるとか。
そんなわけで、ちょっとボリュームは少なめですが製品版が楽しみになる体験版でした。
良かったところ
- きちんとブリガンダインらしさを引き継いでいる
- システムはやや複雑だがUIは整理されておりわかりやすい
- バトルパートが真上からの視点と斜め上からの視点を選択できる。拡大も可能
- 育成の幅が広く、ユニットをあれこれ考えながら育て、編成する楽しみがある
- 地形、属性相性などにより命中率や火力が大幅に変動するので、戦略性が高い
悪かったところ
- 微妙にコントローラーに対するレスポンスが悪い感じがする
- バトルパートでの敵味方の識別マークが見づらい
- システムが結構複雑なので初心者にはとっつきづらい気がする(とはいえ不親切というわけではないですし、単純化すれば戦略性が下がるので、一概に欠点とは言えませんが)
あとはキャラ萌えがあるかだな…。各キャラには背景などのフレーバーテキストが設定されているのですが、これが単なるフレーバーなのか、それとも本編にがっつり絡んでくるのかはまだよく分からないです。せっかくの設定なのでシナリオで生かしてほしいですが…。全体的には好印象だったので,前向きに購入する方向で考えます。あとはプレイ時間を確保できるかだな…