yukkun20がプレイしているソシャゲ「魔法使いと黒猫のウィズ」のメインストーリー完結を記念して作成されたファンブックです。
クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ 君の本~Memories of the Journey~
価格:11,000円(税込)
レビュー
ゲーム中に登場する「君の本」(主人公が自分の体験を付けている日記のような本)を模して作成されたファンブック…というか資料集です。言っておきますが、ファンなら絶対買うべき素晴らしい内容になっています。ここ最近だと十三機兵防衛圏の資料集に並ぶ出来。
全体構成
2冊なのでそれぞれ別々に。

MEMORIES of the JOURNEY
大見出し |
小見出し |
概略 |
ページ |
Preface |
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メインビジュアルと、短めのコンセプト解説 |
002-003 |
Main Area |
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メインストーリーのストーリー、キャラクター、ビジュアルなどの解説 |
006-053 |
Event |
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サブストーリーのストーリー、キャラクター、ビジュアルなどの解説
クロム・マグナ魔道学園~SOUL BANKER(Out of Control)まで。 |
085-523 |
Staff List |
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ゲームのスタッフリスト |
524-525 |
For You |
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メインビジュアルと、ウィズからプレイヤーへのメッセージ |
526-527 |

GRAND FINALE MEMORIAL BOOK
大見出し |
小見出し |
概略 |
ページ |
Illustrations |
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ゲームのイラストレーターたちによる描き下ろしイラスト |
003-044 |
Gallery |
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公式SNSやメディア、グッズなどで使用されたイラストの紹介 |
045-062 |
Extra |
アンケート結果発表 |
公式SNSで募集されたアンケートの結果発表 |
063-085 |
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イベント年表 |
配信開始から完結までの主要イベント年表 |
086-087 |
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インタビュー集 |
「浅井P&能勢プロジェクトマネージャー」「いかりプランナー&村上キャラデザ&戒能シナリオライター」「今野&牛久背景デザイナー」「サウンドチーム日野&並木」のインタビュー。 |
088-104 |
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黒猫おせニャンメンバーメッセージ |
公式Web番組おせニャンのスタッフメッセージ |
105 |
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キャストコメント |
CVを務める声優9名のメッセージ |
106-107 |
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開発スタッフコメント |
その他の開発スタッフのメッセージ&イラスト |
108-111 |
Main Area&Event
メインは14エリアすべて、イベントはストーリー性のあるイベントすべてが収録されています(順序は「君の本」準拠)。
どちらも概ねエリアごと/イベントシリーズごとの構成は同じです。この商品のメイン企画で、これだけでフルカラー500ページというめちゃくちゃなボリューム。それでいて初出情報も多く、内容もまとまっていて、画集としても設定資料集としてもデータベースとしても価値が高いです。
そのエリアを代表する一枚絵(もしくは背景画)の代表キャラクターを背景に、数行程度のあらすじ紹介。

yukkun20お気に入りのイベントの1つ「超魔道列伝」。世界最強の魔道士アリエッタ・トワとその仲間達によるハチャメチャコメディー。
世界設定やその異界特有の用語の解説、サブキャラクターたちの名前やイラスト、CVの展示。
その異界のメインキャラクター(概ね有料ガチャでカード化されたキャラ)
1キャラにつき1~2ページが割かれており、そのキャラクターが描かれた過去のカードイラストのおそらくすべてが掲載されている(さすがに進化差分絵はほとんど省略されていますが…)など、充実度が半端ない。
またほとんどのキャラクターに、そのキャラクターのシナリオを書いたシナリオライターさんと、イラストを描いたイラストレーターさんのコメントが寄せられており、キャラクターの裏設定やデザインのポイントなど深い話が楽しめます。

yukkun20が一番好きなキャラ、イーニア・ストラマー先生。持ってないカードのイラストをじっくり見られるのも嬉しいところ。
イベント関係の設定画や進化差分ラフ、衣装設定など。

こっちも2ページなのがもったいないくらいの充実ぶり
ゲーム中でも表示される、シナリオに対する主人公のコメント。真面目だったり、しんみりしてたり、ぶん投げてたり、一言だったり、まあいろいろ。
Illustrations
イラストレーターたちによるイラスト41枚。各1ページ。黒ウィズはなぜかゲーム中では絵師を公開してないんですよね…。イラストのレベルも全体的に高いので、絵師さんのこととかもっと知りたいですね。今回の企画でその辺が少し分かったのでありがたい。
Gallery
周年記念企画などで、公式SNSで公開されたスタッフによるイラストや、グッズ化されたイラスト、メディアなどで使用されたイラストなどの紹介。
イーニア先生のグッズ、お待ちしています。

左側のミュシャっぽいイラスト、いいですよね
アンケート結果発表
「『頭がいいなぁ……』と思った精霊は誰?」(※「精霊」とはキャラのこと)のように、プレイヤーの投票でランキングか決まる形式のものと、精霊へのメッセージのようにプレイヤーのコメントを紹介するものと精霊へのQ&Aのように双方向のものが含まれています。

キャラ人気が男性や女性に偏っていないのもこのゲームの特徴ですね
インタビュー集
ソシャゲの運営って良くも悪くもセンセーショナルな描かれ方をしがちだと思うんですが、スタッフたちがどのように企画を立ててそれを実現していったのか、あるいはどういうことに気を配りながら背景や音楽やキャラクターを作っていっているのか、よく分かる内容でした。
1万1000円とこの手の本としてはかなり高額ですが、全ページフルカラーで、これ以外にもポスターやサントラも付いてきてこの値段は逆に安い!と思わせるくらい内容が充実していました。黒ウィズはメインもサブもシナリオがきちんとしていて読み飛ばすことはほとんどないのですが、ソシャゲの宿命で話の間隔が長く忘れかけている設定も少なくなかったので、こうやってきちんとまとめてくれたのはありがたかったですね。
メインシナリオは完結しましたが、ゲームはまだサブシナリオ中心に続いていて、まだ当分楽しめそうです。来年2月でついに10周年。「君の本2」が出るまで頑張ってほしいです。
おお、本当ですね。新ハードの情報ももちろん楽しみですけど、ローンチタイトルがどう…