2020-06-20
往年のアトリエらしいアトリエ作品。
トトリのアトリエ ~アーランドの錬金術士2~ DX
プラットフォーム |
PlayStation®4, Nintendo Switch™, Steam® |
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ジャンル |
新約錬金術RPG |
価格 |
【PS4】【NSW版】【Steam版】
通常版・DL版:5,280円(税込) |
公式 |
アトリエ 〜アーランドの錬金術士1・2・3〜 DX 公式サイト |
プレイ時間 |
1周目:57時間(プラチナ) |
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スプラッシュ画面はこんな感じ。
ストーリー
- アーランド共和国の外れの漁村・アランヤ村。彼女は幼い頃行方不明になった母を探しに行きたいという夢を持っており、前作の主人公・ロロナに錬金術の手ほどきを受けてからというもの、その想いは強くなる一方だった。彼女は冒険者資格を取り、母を捜す旅に出る。冒険者免許の有効期間は3年。次の更新を乗り越えるため、彼女は冒険者として腕を上げながら、母を探し始めるのだが―
- というわけで、前作ロロナのアトリエから8年後(と言ってもロロナのアトリエは4年間の物語なので、実質的には4年後)の世界が舞台です。前作は錬金術師としての腕を上げるため、定期的に審査がありそれを乗り越えるのが目標でしたが、今回は3年後の免許更新までに冒険者ランクを上げるというのと、母親を捜すという大きな目標が2つ与えられているだけで、小目標はありません。そのためメインストーリーはかなり薄く、その分キャラクターエピソードを中心に話が進んでいきます。とはいえ、アトリエはこれくらいでいいと思います。ライザのようにメインストーリーがはっきりしているのもいいんですけど、アトリエはキャラゲーなので、キャラクターエピソードが充実していればそれで十分なんですよね。
- そういうわけでストーリー全般としてはかなり高評価です。ただ、一つ気になることも。ストーリーの柱の一つである母捜しですが、トトリはあまり母の記憶がなく、話が進んでいくうちに、徐々に母を知っている人から、母がどういう人だったか…ということが明らかになっていきます。でも母親の性格がいまいち受け入れられないというか、人間的にyukkun20が一番苦手なタイプ(悪意なく迷惑をまき散らすタイプ)なのでモチベーションが…。
「なぜか人に好かれる魅力がある」キャラをうまく描くのはすごく難しいのです。
システム
- 調合について
- アトリエシリーズと言えば調合。今回はロロナと大きく変わってはいません。最近の調合システムに比べると単純で、せいぜい特性と品質くらいしか気をつけることがありません。また序盤はアイテム探しのリスクが高い(採取にかかる日数が多い)ので、都合の良いアイテムを捜すというよりは、あるものでどうにかすると言う感じが強いです。それでも十分調合を極めることは可能です。最近だと時間制限を無くす(または緩める)代わりに強力なアイテムの回収に時間がかかるシステムになっていることも多いですが、yukkun20的にはこちらのシステムも響きました。
- とはいえせっかく作った強力な爆弾をポンポン投げるわけにはいきません。そのためアイテムを複製する手段として、お金で増やせる「量販店」と、時間経過で増やせる「ちむ」の2つが用意されています。とくにちむ複製は前作と違い、材料がなくても完全に複製が可能なので重宝しました。
- 終盤になると、湧水の杯というアイテムを使って、強力な素材を簡単に手に入れられるようになるので、強力な装備やアイテム作りに没頭できるようになるのも良かったですね。
- その他について
- 上でも述べましたが、今回はキャラクターエピソードが非常に充実しています。大体中盤過ぎくらいでエピソードが完結してしまって、あとはあまりイベントが起きない…ということも多いですが、今作は終盤までずっとイベントが詰め込まれていて、本当に楽しかったです。反面、フラグが結構厳しいものもあり、かなり計画的にプレイを進めないと、1周目でプラチナに行くのはかなり困難でしょう。yukkun20はあらかじめ攻略サイトで情報をしっかり集めてプレイしたのでうまくいきましたけど、途中何度かヒヤヒヤさせられました。
- 今作はお金に大分苦労させられました。多分普通にプレイすると、クリア直前くらいまで金銭的にはカツカツで、数百コールレベルでのやりくりを求められるのではないでしょうか。お金をまともに稼ぐ手段がクエストの報酬しかないのですが、イベントを優先すると採取や調合をしている暇がないので、クリアできるクエスト数も少ないし、採取地で拾った素材ではなく店売りの素材を使うので原価がかかって利益が出ない!みたいな感じでした。参考書を買うお金もないよ…。前述の湧水の杯が手に入ればお金も無限に稼げるのでいいのですが、トゥルーエンドには50万コール貯めないとダメなのでちょっとバランスが悪いかも。
- とはいえ、そのほかに目立った欠点はなく、システム的にも良作だったと思います。yukkun20は自由度が高いゲームより、ある種の制限の中で創意工夫するゲームが性に合っているのですが、そういう意味でこのゲームは非常にしっくりきていたと思います。
キャラクター
- PCキャラは全部で10人。今作はトトリ+2人でパーティを組みます。どのキャラもそれなりに強く、本編をクリアするだけであれば自由に組み合わせを決めていいと思います。ただしトロコンを狙うと、冒険者レベルMAXが必要なミミはパーティに入れっぱなしの方がいいですし、今作もアイテム最強なので、隠しボスと戦うならアイテムを使えるロロナは外せないと思いますし、そういう意味では最終的なパーティは絞られてくると思います(トトリ+ロロナ+ミミ/ステルク/ツェツィあたり)。
- 登場人物はみんな温かく、前作の主人公であるロロナが人々から尊敬されていることもあり、その弟子であるトトリにも皆親切にしてくれます。前作同様ほんわかした世界をのんびり楽しむことが出来ますね。
当のロロナは相変わらずこんな感じですけど。
- 前作に登場したキャラも8年経っているのでそれ相応に大人になっていて、ちょっと感慨深いものがありますね。くーちゃんも前作に引き続き冒険に同行してくれるのはうれしいところ。ステルクさんも相変わらずの苦労性でした。
- ただなぁ…キャラクターモデリングが、時代の限界なのかすごく微妙です。特に男性。まあ元々10年前のゲームで、3DモデルがRPGでもようやく一般的になり始めた頃の作品なのでそこを突っ込むのは野暮なのですが…
一番表情が気になる(悪い意味で)ペーター君。
- 個人的には、表情がコロコロ変わって飽きない主人公のトトリ、謎の怪力を持つ先輩冒険者メルヴィア(結局怪力の秘密は明かされませんでしたね。どう考えても人外のパワーなのに生まれつきで片付けていいのだろうかw)、ミンゴスのシスコンボイスがたまらないトトリの実姉ツェツィ、相変わらずのロリータボイスとジェラシーがたまらない師匠のロロナあたりがお気に入りです。
おねーちゃーん!
- あ、今回もyukkun20お気に入りのパメラさんが登場し、しかも美味しい役どころだったので大歓喜。しかしアレ、結局なんで鍵が開いたんですかねぇ。必要だったのは生け贄で、魂ではないはずですが…
戦闘
- シンボルエンカウント制です。今作も敵はこちらを認識するとレベル差があっても襲いかかってくるのでちょっと面倒なことも。そろそろエンカウントキャンセルシステムが欲しい。
早送り機能が搭載されたので大分テンポが良くなりました。
- 戦闘難易度は結構高めです。と言ってもザコに苦戦することはほぼありません。しかしストーリー中盤で登場するボス2体はなかなかの強敵で、本気でアイテムを作り込まないと勝てないと思います。あと最後の隠しボスはそれ以外のボスと比べても異常な強さで、アイテムと装備を完璧に作り込んでも、わりと運ゲーになりがちだと思います。
- 戦闘はアトリエお馴染みのウェイトターン制のコマンドバトルです。キャラクターの取れる行動も、通常攻撃、スキル、防御(トトリとロロナはこれに加えてアイテム使用)くらいなので、戦術的にはあまり取れる幅はありません。そういう所もアトリエらしくて、個人的には高評価です。最近のアトリエは戦闘の比重がちょっと重すぎるんですよね。個人的にはネルケくらい戦闘はさらっと流してくれてもいいと思うのですよ。このシリーズだけは。
総評
- やれることの制限がシリーズの中でも比較的大きく、それでいて締め切りまでにクリアする課題が抽象的にしか提示されないこともあって、やや人を選ぶ出来だと思いました。最近の作品だとアーシャのアトリエが一番作風として近いので、それが好きだったのであれば楽しめると思います。実際yukkun20の好みにはがっちりはまりましたので、アーシャ≧ネルケ>トトリ≒ライザ>ロロナ>その他というあたりの位置づけです。
- なんだかんだでキャラエピソードは先が気になるし、調合もさくさく出来るのでついつい時間を忘れてプレイに没頭してしまい、2週間ほどでトロコンしてしまいました。アトリエシリーズは大体プレイ時間が60時間前後になることが多いんですが、これほどの短期間でトロコンまで到達したのは、アーランド以降ではこれとライザとアーシャくらいです。大体数ヶ月はかかりますからね。
- そんなわけで、メルルのアトリエの近いうちにプレイしたいと思っています。
作中美少女勢揃い!
おまけ
ブラッドエレメント撃破時の装備&アイテムの紹介。ちなみに以下のサイトが参考になりました。
- 武器の特性…いずれも「炎の力」「大地の力」「雷の力」「冷気の力」「品質アップ・大」
- 防具の特性…いずれも「炎ダメージ軽減」「氷ダメージ軽減」「土ダメージ軽減」「雷ダメージ軽減」「HP+30」
※ヴェルベティスに特性を集約し、銀糸のワンピース/鉄人の服/バトルコートを調合→分解でスケイルクロスにダウングレードすると楽です
- 精霊の首飾りの特性…「冷気の力」「大地の力」「品質アップ・大」「全能力+10」「技威力30%増」
- 実影の腕輪の特性…「軽量化された」「全能力+10」「全能力+5」「全能力+3」「速度+10」
- ブレイブマスクの特性…「品質アップ・中」「技威力20%増」「魔族特効」「ドラゴン特効」(かなり適当)
- ボスの倒し方
- ロロナが時空の卵→ダイオクラフト→ヒンメルシュテルン→妙薬ドラッヘン
- トトリが時空の卵(デュプリ)→メンタルウォーター(特性適当)→エリキシル剤(品質51の方。デュプリ)→エーテルインキ
- ロロナが自ターンでエンゼルフルハートor必殺技
- これで大体倒せます。品質120のエリキシル剤は、ブラッドエレメントの初ターン猛攻に耐えられない場合の保険です。
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2018-07-18
先日yukkun20もクリアした「リディー&スールのアトリエ」の前々々々々々々々作に当たる「ロロナのアトリエ」と前々々々々々々作に当たる「トトリのアトリエ」と前々々々々々作(もうええっちゅうーの)に当たる「メルルのアトリエ」がPS4/NSに移植されることが決まりました。公式サイトもオープンしています!
今回は、ソフトのみ(単品で購入可能)、3本セットのパッケージ版、3本セットのDL版の3種類が発売されるようです。予約も始まってます。
アトリエ ~アーランドの錬金術士1・2・3~ DX
http://www.gamecity.ne.jp/atelier/arlanddx/product.html
アトリエ ~アーランドの錬金術士1・2・3~ DX
まるごとアーランド!「アーランド」シリーズ3部作がお得な豪華版で登場!9/20発売『アトリエ ~アーランドの錬金術士1・2・3~ DX』
さらに3本セットのパッケージ版には、おなじみクリスタルペーパーウェイト(通称文鎮)と、主人公達3人のデフォルメキャラが描かれたアクリルキーホルダーが付属します。発売日は9/20です。
yukkun20は、ロロナだけプレイしています。他の2作品もプレイしたかったんですが、そうこうしている間にPS3が現役を退いてしまったのでそのままになってました。この機会にプレイしてみてもいいかもしれませんね。…しかしシュタゲと重なっているのでいつになることやら。
アーランドシリーズは、初期アトリエの雰囲気を色濃く残す最後の作品群だと思いますので、マリーやエリーのアトリエが好きな方はぜひ。
プレイ予定リスト
- 2018/6 グランクレスト戦記 [PS4] 検討中
- 2018/7 OCTOPATH TRAVELER [NS] 検討中
- 2018/8 世界樹の迷宮X [3DS] 検討中
- 2018/9 うたわれるもの斬 [PS4] 予約済み
- 2018/9 英雄伝説 閃の軌跡Ⅳ [PS4] 予約済み
- 2018/9 STEINS;GATE ELITE [NS] 予約済み
- 2018/9 トトリのアトリエDX [PS4] 検討中
- 2018/9 メルルのアトリエDX [PS4] 検討中
- 2019/1 Kingdom Hearts Ⅲ [PS4] 購入予定
- 2018? ANONYMOUS;CODE [PS4] 購入予定
- 2018 十三機兵防衛圏 [PS4] 購入予定
- 未定 ペルソナQ2 購入予定
- 未定 ネルケのアトリエ[PS4] 予約済み
2017-02-17
ガストのアトリエシリーズのうち、アーランドシリーズ(現在のシリーズの前シリーズである黄昏シリーズのそのまた前のシリーズ)が値下げキャンペーン中です。
ガスト2大値下げキャンペーン
ソフト名 |
ハード |
販売価格 |
セール価格 |
割引率 |
新・ロロナのアトリエ |
PS3 |
6480円 |
1944円 |
70% |
PSV |
5554円 |
2777円 |
50% |
トトリのアトリエPlus |
PSV |
5554円 |
2777円 |
50% |
メルルのアトリエPlus |
PSV |
5554円 |
2777円 |
50% |
ロロナはプレイ済みですけど、トトリとメルルはまだです。
いまからやるなら追加要素のあるPlusだとは思うのですが、シャリーのアトリエPlusのグラフィックがアレだったのでどうしようか迷ってます。やっぱり解像度は高い方が…。
と思って比較動画を色々見てみたんですけど、あまり問題なさそうだな…。あとは今回セール中のDL版を購入するか、1万以上出してプレミアムボックス買うかですね。3/15までセールしているので、それまで考えます(忘却フラグ