2014-01-12
Yukkun20's Association Secrète
2014-01-12
昨年の発売からしばらくして購入しすぐ読んだのですが、なぜかタイミングを逸して感想を書けませんでした。そうこうしているうちにあらすじを忘れてしまうという体たらく。
ガンパレード・マーチ 2K 西海岸編③
著者:榊涼介
レーベル:電撃ゲーム文庫
価格:600円(税別。今年から税別表記に統一します)
あらすじ
シアトルのオルレイ代表から撤収を命じられた5121小隊は、小隊会議を開いていた。命令に従って撤収を主張する撤収派と、最後までシアトルの補助兵たちを守って闘うべきとする主戦派の意見は平行線をたどり、隊は険悪なムードに包まれる。善行は翌日まで各隊員がそれぞれなすべきことを考えるように告げ、一旦会議を散会した。
自由行動中、瀬戸口達は銀狼師団のリーランド司令と非公式に接触。意図的な膠着状態を演出することが難しくなったことを悟ったリーランドを焚きつけ、協力を引き出すことに成功する。しかし瀬戸口、そして善行の真の目的は、シアトル政府を幻獣との決戦に巻き込み、一気に幻獣を殲滅することにあった。補助兵総軍司令のグラントもその意図を汲み、優秀な補助兵を銀狼師団と協力して作戦行動に当たらせることを了承する。
6月12日午前4時、進撃を始めた幻獣軍に対し、人類側はシアトル戦線の濃密な火線網で応戦。戦闘は人類側に有利に展開していたが、幻獣共生派による地下陣地の一斉爆破により銀狼師団は壊滅的な被害を受ける。この危機に、ついにシアトル政府軍も参戦を決定。サンディエゴ市街戦は人類側の記録的大勝で幕を閉じた。
戦闘終了後、善行はシアトル政府からの責任追及の可能性に苦笑しながらも、シアトルに住む人々を守ろうと、次なる展開に思いを馳せるのだった。
感想
今回は幻獣の恐ろしさが見られるかも…と前巻感想で書きましたけど、やっぱりダメでしたね。今回は完全に5121の策が的中している上に、幻獣戦ですら最終目標のための手段としてしか使われていない関係で、完全なかませっぷりでした。最後に幻獣共生派が一矢報いましたが、結局5121反対派を吹き飛ばしてしまっただけなので戦略的には失敗としか…
ただ、今回の5121の行動は完全にまずいですよね。シアトル総軍のやったことは国家反逆罪の要件を満たすと思いますし、5121はそれを煽っている立場ですから(しかも日本国政府の命令も無視しているのでそっちもヤバイ)。これまでは「勝てば官軍」的なノリでここまで来てしまいましたけど、さすがに今回はまずいんじゃないのかなぁ。次回どういう風に収拾を付けるのかに注目です。
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