2013-12-21
サモンナイト小説買いに行ったけどやっぱり売ってなくて、代わりに「ダンガンロンパ/ゼロ」買ってきました。
それはさておき、先日紹介した「無限遠点のアルタイル」初回限定版に同梱されている冊子「次元階差のテスティモニー」に収録されている小説「遙遠のヴァルハラ」のレビューです。
…ってちょっと待ったー!この冊子正式名称は「多元階差のテスティモニー」ですよね(英題は”A Multiverse Testimony”)?なんで表紙のタイトルロゴが間違ってるんじゃい!
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遙遠のヴァルハラ 世界線変動率 0.334581%
著者:林直孝
口絵:文倉十
あらすじ
世界線変動率0.334581%。鈴羽のタイムトラベルが「失敗」した世界線。岡部の必死の努力も虚しく世界を変えることは出来ず、岡部、ダル、紅莉栖の3人はSERNに軟禁状態にあった。
事件から立ち直った岡部は、ダル、そして謎の協力者「疾風迅雷のナイトハルト」と組み、SERNからの脱出を企てる。作戦名は―”天国へ至る道(ヴァルハラ)”。
感想
α世界線の岡部とダルは、SERNから脱走してタイムマシン開発することが確定しているのですが、どうやってあの強大なSERNから脱走したのか、なぜ紅莉栖は脱出出来なかったのかが結構謎でした。今回の小説ではその謎についての納得出来る解説があるので嬉しいところです。逆に言えば結末は読めているので全体的にもの悲しい雰囲気が漂っています。紅莉栖が岡部の「根拠のない約束」を「信じる」、といったシーンは涙を誘いました。また「オーキードーキー」という鈴羽の口癖が、ダルに、そして由季に伝わっていくシーンは、作品全体のループ性を象徴しているようで、明るいシーンなのにちょっとしんみりです。
著者はシュタゲ脚本の林氏なので安心。あと「狼と香辛料」でおなじみの文倉先生がイラストを描いてくれているのも嬉しいところです。しかし拘束されて1年半。紅莉栖もオカリンも同じ服を着てたのかよ。
「橋田は? 今どこに?」
「案ずるな。ヤツは相変わらずのHENTAIだよ。この作戦の言い出しっぺも、ダルだからな」
「あいつが岡部よりやる気見せるなんて、意外ね」
「今年の冬コミマになんとしても行きたい、というのが動機だ」
「あえて言おう。カスであると」
※36ページより引用
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読まれましたか。いい小説でした。
好きなシーンは、意外と思われるかもですが、
「大の男が2人、コミマ会場のすぐ外で立ったまま声を上げて泣いてるなんて、実にみっともない。でも、止められなかった。」
あと結局本物のナイトハルトは何をやっとったんじゃい西條拓巳。いや、拓巳はこの件を知らなかったのかな。
イラストはNidy-2D-先生のが好き。マホマホと由季たんが描いてあるのが理由。折角公式外伝小説シリーズのオマケなんだから、そうこなくては。この顔ぶれ世界線的に考えるとありえない?
>なんで表紙のタイトルロゴが間違ってるんじゃい!
ぜんっぜん気付いてませんでした。私以上に5pbは大ボケかますな。
2013.12.22 00:53 | by Ivan
82ページを見る限り、おそらく本当のナイトハルトは全く関係なかったんでしょうかね。
> 好きなシーン
ダルが自分の未来を知った上でレジスタンスに身を投じたということに感動。
> イラスト
真帆のイラストは貴重ですからねーボクも収録イラストの中ではこれが一番好きです。
2013.12.23 00:33 | by yukkun20
>自分の未来を知った上でレジスタンスに身を投じたということに感動
自分の娘の末路を知ってるコトも忘れてはなりません。
2013.12.23 00:54 | by Ivan