2013-06-24
【小説】サモンナイトU:X 界境の異邦人 レビュー
サモンナイト1~4と5を繋ぐオリジナルストーリーの小説です。
著者:都月景
レーベル:JUMP j BOOKS
価格:760円(税別)
サモンナイト4で描かれた騒動が収まってから13か月後―異世界リィンバウムの「帝国」では、召喚術が技術として公開されていることへの危惧が高まり、異端召喚師審問会による召喚師の取り締まりが行われていた。一方、「名もなき世界」の少年ミコトは、幼い頃の記憶を持たない自分のアイデンティティに悩みながらも、高校生としての生活を送っていた。しかし彼には誰にも言えない秘密があった。それは自由にリィンバウムと行き来する手段を持っているということ。しかし、リィンバウムで仲良くなった少女デュマとその保護者である女医シャリマは、審問会により逮捕されてしまう。ミコトは二人を救うため、帝国軍の基地に忍び込むが、そこで彼は異能の力に目覚めることになる。辛くも危地を脱したミコトだったが、彼の叔父であるカイとシャリマから自分の出生の秘密を聞いて衝撃を受ける。そんな中、同じ高校の先輩で、1年前に失踪したハヤトが現れる。彼は「お前のしたことは絶対に許さない!」と激しい敵意を向けて襲いかかってきた―!
感想
あとがきによると、「4から5の間に何が起こったのか。その時、歴代の勇者達は何をしていたのか」が描かれる、サモンナイトシリーズの総決算だそうです。小説オリジナルの主人公を軸に、過去キャラたちが勢揃いする物語がこれから描かれるとのことで、シリーズのファンにはたまらない物語になりますねこれは。とりあえず5でも狂界戦争と響融化のことはほとんど描かれていなかったので、その穴を埋めるためにも読んでおくべきかも知れませんね。ただこの内容はゲームでこそやるべきだったのではないかと思うのですが…
なお1主人公はハヤト(他の3人も一応登場)、2はマグナ、3はレックス、4はライ(とエニシア)が登場します。…こうやってみると男ばっかりですね。その他エミ、カツヤ(1のプロローグで登場した、1主人公の同級生です。覚えてますか…?)が登場しているほか、名前だけですがパッフェル、アメル、ネスティのことも言及されています。
まだ導入部分なので単体での感想については述べづらいのですが、ややストーリーとしては暗めですので、若干人を選ぶかも知れません(人がバンバン死ぬし、仲間の死も暗に示されている)。主人公の能力もヒーロー向きの能力ではないので、物語をどう転がしていくか気になります。
あと、時間の流れが良くわからないんですよね。リィンバウムでは4から約13ヶ月後のようですが、名もなき世界では1の約1年後ということになっています。リィンバウムでは1~4の間は数年空いているはずなので、時間の流れが違うってことなのかなぁ。でも物語の途中でミコトがわざわざ、時間にそんなズレがない的なことを言ってるんですよね。ミスリーディングとも思えますが果たして…
といろいろ述べましたが、正直5をプレイするといろいろ謎がてんこもりなので、その一部でも解明されるのは有り難い話です。続編にも期待しています。
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