2013-06-14
【小説】星界の断章 野営~ドゥサーニュの場合~ レビュー
星界辞典Ver.2.300を公開しました。今回は以前アップロードしていた星界の断章「介入」の更新分を総合辞典に統合しただけなので、大きな変化は有りません。
そろそろ星界の紋章DVD-BOX付属の小説「星界の断章 野営~ドゥサーニュの場合~」についての更新作業を始めようと思います。
なおまだ単行本化されていない作品なのでご存じない方も多いと思います。簡単なあらすじを用意しましたので、興味のある方はどうぞ。
Yukkun20's Association Secrète
2013-06-14
星界辞典Ver.2.300を公開しました。今回は以前アップロードしていた星界の断章「介入」の更新分を総合辞典に統合しただけなので、大きな変化は有りません。
そろそろ星界の紋章DVD-BOX付属の小説「星界の断章 野営~ドゥサーニュの場合~」についての更新作業を始めようと思います。
なおまだ単行本化されていない作品なのでご存じない方も多いと思います。簡単なあらすじを用意しましたので、興味のある方はどうぞ。
あらすじ
ドゥサーニュとドゥビュースが翔士修技館の訓練生だった時―
星界軍は、アブリアル伯国最大の惑星クラベール・ソスで、地上訓練を行っていた。その9日目。帝国旗を一晩保管する衛旗士に選ばれたドゥサーニュとドゥビュースは、交代で旗を見張ることに。どちらが後に寝るかで一悶着あったものの、ドゥビュースが先に見張りを務めることになった。
そして交代時。天幕の入り口で歩哨をしていたドゥビュースが天幕に戻ると、天幕の反対側が切り裂かれ、帝国旗もなくなっていた。そしてそこには「旗を取り戻したければ、アセージュ山頂に来るべし」という文字が残されていた。2人はこの不祥事を自分たちだけで解決しようと、アセージュ山頂に向かう。やっとの事でたどり着いた山頂には、急ごしらえの旗柱台が置かれ、帝国旗がはためいていたものの、辺りに人影はなく、2人は無事旗を回収して帰路に就いた。
結局、旗を奪われたことは教官には発覚しなかったが、その不自然な状況から、盗難は内部犯によるものではないかと2人は疑っていた。しかしそれ以上の事情は掴めなかった。
結局この事件の真の意味を知ったのは、ドゥサーニュが翔士に任官して数年経ってからのことだった。
感想
ごく短い小説です。あらすじは変な終わり方をしていますが、実際小説自体もこういう終わり方なので勘弁してください。冒頭で「修技館への志望動機はみっつに分けられるだろう」と書いているのに1つしか登場しないことも踏まえると、続きは戦旗DVD-BOXと、戦旗Ⅱ・ⅢDVD-BOXで明らかになるんでしょうね。
ドゥサーニュは若い頃から「度し難い性格」だったし、ドゥビュースは若い頃から変な2つ名を付ける癖があったことがわかりました。この2人はなかなかいい性格をしているのに、本編ではぜんぜん絡みがなかったので、こういう形で掛け合いが楽しめて良かったです。
「それで、だれが盗んだと思う?」
「変わり者であることに間違いありませんね」と彼(ドゥサーニュ)はこたえた。「あのようなもの、盗んでどうするというのですか」
「あのようなものって、帝国旗だぞ」
「旗は旗に過ぎません」
「まあ、そうだが。あまり人にきかれぬようにせねば」
「なぜですか? こんなことくらいで処罰されないでしょう」
「暴言者よ、われらはアブリアルだ」とドゥビュース。「皇族が八頸竜の紋章を軽んじていると誤解されたら、臣民に示しがつかないじゃないか」
「それもそうですね」ドゥサーニュはちょっと反省した。ドゥビュースもたまには正しいことをいう。
※7~8ページより引用
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