2013-06-05
【小説】Steins;Gate 哀心迷図のバベル レビュー
旅行中に何冊か小説を読み終わったので、レビューを書いておこうと思います。
著者:明時士栄
レーベル:富士見ドラゴンブック
価格:672円
あらすじ
世界線変動率0.571046。2010年8月12日。タイムリープマシンはついに完成した。しかし、タイムリープしてきた岡部は紅莉栖とダルに事情を説明し、まゆりの死の原因となった最初のDメールを抹消する直前までこぎ着ける。しかし、岡部はまゆりを救うことが紅莉栖を見殺しにすることに気づいてしまう。そのことを聞かされ、放心状態で街をさまよう紅莉栖。そこで出会ったフェイリスという少女は、若き日の自分の父親と、紅莉栖の父親が会話しているテープを聞かせてくれた。タイムマシンに並々ならぬ情熱を持って取り組んでいた父を否定したことが、父を怒らせた原因だったことを知った紅莉栖は、フェイリスに励まされ父に電話をかけるが、父親からは罵られただけだった。
失意の紅莉栖は、皆が救われる方法を考えるが、いくら考えても答えは出なかった。そうであれば、自分がすべきことは岡部の背中を押すことであると決意を固めた紅莉栖は、ラジ館の屋上で優しくβ世界線へ行くよう促した。岡部は「誰よりも大切な女のことを忘れたりはしない」と気持ちを打ち明ける。紅莉栖はそれにキスで答えた。
8月17日。紅莉栖は岡部に見送られ、秋葉原に別れを告げる。しかしホームで1人たたずむ紅莉栖の元に、フェイリスがやってくる。フェイリスが渡したテープには、娘にひどい事を言ってしまった父の苦悩の言葉が吹き込まれていた。自分も父のように、岡部に本当の気持ちを伝えるべきであることに気づいた紅莉栖はラボへ走る。岡部が世界線を変動させるリターンキーを押した瞬間、ラボに飛び込んできた紅莉栖は―
感想
同名のドラマCDのノベライズですね。コミカライズの方もいい出来でしたけど、こちらの小説もするっと読めるいい出来でした(著者は変移空間のオクテットのノベライズを担当した方ですね)。フェノグラムのまゆりシナリオの裏側でもあるので、フェノグラムを楽しんだ方には是非読んでいただきたい作品です。普通のラノベの3分の2くらいの厚さしかないので、軽い気持ちで楽しんでみてはいかがでしょうか。特に紅莉栖のラボに対する想いがはっきりと描かれているのが良かったと思います。
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23:53 | レビュー > 小説 > その他の小説 | STEINS;GATE | (0)
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