2013-04-15
【小説】マージナル・オペレーション03 レビュー
ようやく3巻が読めました。芝村先生の最新刊です。初夏からアフタヌーンでコミカライズされるそうですよ。
著者:芝村裕吏
レーベル:星海社FICTIONS
価格:1311円
Yukkun20's Association Secrète
2013-04-15
ようやく3巻が読めました。芝村先生の最新刊です。初夏からアフタヌーンでコミカライズされるそうですよ。
著者:芝村裕吏
レーベル:星海社FICTIONS
価格:1311円
日本での戦いの後、アラタたちはタイに向かった。アラタはそこで、スラムの子供たちがやむを得ず傭兵になり、虐待されている現実を知る。そんな中、アラタはかつての同僚キシモトに再会する。その出会いから、今回の自分の敵は古巣―つまり以前勤務していた傭兵会社であることに気づくアラタ。かつての上司と連絡を取り、戦いを回避しようとするアラタだったが、アラタに個人的に恨みを抱くキシモトは会社を裏切り、アラタに私闘を挑む。手段を選ばないキシモトは、アラタの連れている子供に攻撃を仕掛けて―
感想
前回の予告通り、今回は人が死にます。しかもドラマチックな死に方ではなく、気がついたら死んでいたというあっさりした展開が、余計鬱にしてくれます。ソフィア(エルフ耳の少女)がかなり悲惨な目に遭ったりもするので、そう言うのが嫌いな人は要注意。
前回は割とアクションメインでしたが、今回は戦術・戦略メインのストーリーです。戦わなくていい相手とどう戦わないか、あるいは戦わざるを得ない相手とどう戦うか、という駆け引きが面白かったです。
またジブリールが自分の気持ちをハッキリ出すようになってきて可愛いんだこれが。とはいえ、三角関係を形成していたソフィアが戦線を離脱してしまったので、これから人間関係がどうなるかも気になります。またこれまでは小隊レベルだった戦闘描写も、次巻からは大規模になっていくような気もしますし、これからも楽しみです。
今後の展開ですが、6月に4巻、11月に5巻(最終巻)が出る予定だそうです。
ジブリールは少し考えたあと、憤然として僕の横を歩き出した。頭の位置が少し高い。数日で成長したのかと思ったら、背伸びをしている。
「普通に歩いてもいいんじゃないかな」
「よくわかりません」
「つま先で歩いているように見える」
ジブリールの背が縮んだ。なんだか不満そう。僕はジブリールの頭をなでて、背伸びなんかしないでいいんだよと言った。
※174~175ページより引用
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