2024-10-23
【ゲーム】ゼルダの伝説 知恵のかりもの レビュー
ついにタイトルと主人公のずれが修正されました。
ゼルダの伝説 知恵のかりもの
プラットフォーム | Nintendo Switch | |
ジャンル | アクションアドベンチャー | |
価格 | パッケージ版 :7,678円(税込) ダウンロード版:7,600円(税込) |
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公式 | ゼルダの伝説 知恵のかりもの | Nintendo Switch | 任天堂 | |
プレイ時間 | 1周目:25時間(推定) |
ストーリー
- ガノンに捕まってしまったゼルダ姫。彼女を助けに来た剣士リンクは見事ガノンを討伐するが、その直後突然発生した謎の裂け目に飲み込まれてしまった。リンクの最後の力で拘束を逃れたゼルダ姫はハイラル城にいる父王に状況を報告する。しかしその父も目の前で裂け目に飲み込まれ、代わりに現れた偽物の父の命令でゼルダは投獄されてしまう。牢屋に現れた妖精「トリィ」の助けで牢を脱出したゼルダは、トリィと共に各地の裂け目を消し、世界を救う旅に出るのだった―
- ということでゼルダの伝説の最新作です。ストーリーは例によってあっさり風味ですし、町を回って裂け目を見つけ、それに潜ってダンジョンを攻略して裂け目を消す…の繰り返しなので多少単調な感は否めませんけど、まあゼルダのストーリーなんておまけですからね。
- とはいえストーリーが面白くないわけではなく、各地に住む色々な種族との交流とか共闘とか心に響く展開もありました。ラスダンでついに○○と協力してダンジョンを攻略していく展開も胸熱でしたね。
システム
- 上方からの視点(ダンジョン内では横からの視点)でキャラクターを操作して進んでいきます。ゼルダだと「夢を見る島」、最近yukkun20がプレイしたゲームだと「カエルの為に鐘は鳴る」をイメージしていただけばOKだと思います。
- ゼルダの伝説シリーズで主人公を務めてきたリンクと違い、今作の主人公であるゼルダ姫は直接戦闘する能力を持ちません(時間制限ありで戦うことはできますが)。その代わりゼルダはトリィの力で、2つの特殊能力を使うことができます。それを使って、ダンジョンのしかけを解いたり、敵を倒したりしてゲームを進めていきます。
- 1つ目の能力は「カリモノ」です。これはフィールド上にあるオブジェクトや敵などをコピーして、好きなタイミングで再現する能力です。ベッドであれば足場にしたり、寝て体力を回復したりできますし、重い石だと足場にしたり、炎の噴出口を塞いだり、水中に物を沈めたりできます。敵を再現して代わりに戦ってもらったりもできますし、例えばバクダン魚(爆発する魚)を呼び出して壁を爆破したりもできます。
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- 2つ目の能力は「シンク」です。これはロッドの先からトリィを飛ばし、飛ばした先にあるオブジェクトを自分の動きにシンクロさせることができます。例えば敵と「シンク」して、そのままマグマや谷底に落とせば一発で敵を倒すことができます。また逆に、オブジェクトの動きにゼルダをシンクロさせることもできます。壁を登れる魔物にシンクして高い壁を越えたり、空を飛ぶ魔物にシンクして空中を移動したり出来ます。
- どちらの能力も応用幅が広く、また120を越えるオブジェクトや敵が用意されているので、色々な方法で仕掛けを解いていけます。例えばジャンプでは届かない谷を越えないといけないとして、ベッドを積み重ねて通路にしてもいいですし、空中を飛んでいく床を召喚してそれに乗ってもいいし、水の塊をつなげてそこを泳いでわたってもいいです。
- 謎解きも結構頭を使う物も多く、攻略サイトのお世話になったりもしました。ですが理不尽な謎はほとんどなく、よく考えられてるなーと感心しきりでした。
- ただ、カリモノの対象があまりに多く、望みのアイテムを探すのに一苦労だったんですよね。確かに直前に使った物順とか、よく使う物順などに並び替えればいいのですが、たまにしか使わないピンポイントなものや、あるいは完全に他のものの下位互換で、覚えても使うことがないものなども結構ありました。使わないものは表示されないようにする機能があった方が良かったかな。
- フィールドは、ハイラル地方全体を回れる通常のフィールドと、洞窟や「無の世界」(裂け目の中の世界)などのダンジョンに別れています。いずれもワープやマップなどが充実していて、移動にストレスを感じることはほとんどありませんでした。
- 各地に置かれたスタンプ台や、各地に隠されたハートのかけら(ゼルダの体力の最大値を上げる)や力のかけら(剣士モードの火力を上げる)集め、ミニチャレンジ(各地の住民からの頼み事)の解決やミニゲームなどやり込み要素も豊富かつ丁度いい量だったと思います。
キャラクター
- 主人公のゼルダはほぼ喋らないキャラですが、今作は世界や家族、リンクを救うために一生懸命戦う姿が印象的でした。国民にも慕われていることが分かる場面も多く、ゼルダの新しい一面が見られて良かったです。ゼルダがいい子なのはティアキンでもよく分かってましたけど、国民とのふれあいみたいなのはあまりなかったですからね。
- トリィはめちゃくちゃご都合主義的な登場だったので、最初黒幕と疑ったのですが普通にいい子でした。ちょっとずつ人の心が分かるようになっていったのもありきたりだけど良かったです。
- その他、箱庭のような世界観で、色々な種族が所狭しと生活しており、フィールドの広大さを表現するのに一役買っていました。
戦闘
- 戦闘はシンボルエンカウントになっています。ただいつも通り敵を倒してもゼルダが強くなるわけではないので戦闘の比重は軽めです。仕掛けを解いたり、カリモノを増やしたりするのに必要なので戦わないわけにはいきませんが。嫌らしい位置に配置されている敵も多く、手持ちのカリモノでそこをどうやって突破するかを考えるのも楽しかったです。
- ボス戦はかなり歯ごたえがありました。そもそも攻略法を見つけるのにも結構苦労しますし、それを見つけても実際に倒すのも一苦労です。ただ本作はスムージーという回復手段があり、これが非常に手に入りやすく回復効果も大きいため、しっかり持ち込んでおけば詰まることはないと思います。ゼルダが一定時間だけ使える剣士モード(リンクのように剣、弓、盾、爆弾で戦える)もめっちゃ強いので救済措置になってますし。
総評
- ゼルダ姫が主人公ということでどんなゲームになるのかと思っていましたが、蓋を開けてみるとおなじみゼルダの伝説という感じでした。直接戦闘できないのももしかするとストレスにになるかも…と思っていたのですが、強いカリモノに戦いを任せてこっちはダンジョン探索に勤しむこともできるし全然問題なかったですね。ライネルとか強すぎて、敵をなぎ倒してもらうの気持ちよすぎる。
- 気になった点と言えば、前述のカリモノの選択がちょっと大変ということと、あとはキャラクターの位置判定がちょっと厳しめだったくらいかな。まっすぐ前にカリモノを出現させたつもりが斜めのマスに出ちゃったりすることが時々あってちょっと気になりました。とはいえそれくらいしか不満点はなく、気軽に楽しめるゼルダの伝説として満足できる作品になっていたと思います。続編出たらまた買います。
これまでのゼルダのいいところを生かしつつ 新しい挑戦をしている感じなんですね
プレイしていないですが 借り物で戦うのはゼルダ姫らしいアイディアだと感じます
そして次回のレビューはペルソナ3Rでしょうか
僕は長編RPGのyukkun20さんのレビューが好きなので楽しみにしています
2024.10.24 19:48 | by sasa
そうですね。2Dゼルダの正統進化という感じでした。
次のレビューは放置しているポケモンαSで…P3Rはその次くらいになりそうです。
2024.10.25 00:59 | by yukkun20