2024-01-03
【ゲーム】ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム レビュー
前作をしっかり越えてきているところはさすが。
ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム
プラットフォーム | Nintendo Switch | |
ジャンル | アクション / アドベンチャー | |
価格 | 7,920円(税込)(パッケージ版) 7,900円(税込)(DL版) |
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公式 | ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム | Nintendo Switch | 任天堂 | |
プレイ時間 | 1周目:約200時間(マップ達成率100%まで) |
ストーリー
- 厄災ガノンが討たれて(※前作のこと)から数年。復興中のハイラルで突然瘴気が発生し始め、ゼルダ姫とリンクはその原因とおぼしきハイラル城の地底へ向かう。果たして城の地下には瘴気の源らしき謎のミイラが眠っていたが、二人の目の前でその封印が解けてしまう。ゼルダをかばったリンクの目の前でマスターソードは朽ち果て、ゼルダは地底に開いた穴の底へ姿を消した。リンクは謎の存在により遙か天空へ引き上げられ、ゼルダを探すための冒険に旅立つのだった―
- 今作は前作に比べてもかなりストーリーが濃厚で面白かったです。特にゼルダの行方については早い段階からヒントがちりばめられていますが、実際に真実を知り、そしてゼルダの居所を掴んだ時はかなり衝撃を受けましたし、エンディングもしっかりとハッピーエンドになっていてyukkun20好みでした。
- また敵であるガノンドロフの強大さがしっかり描かれていたのもよかったと思います。リンクはガノンドロフと直接対峙した回数は少ないのですが、過去の映像などでその強大さはしっかり描かれていましたし、だからこそ過去から現在まで受け継がれた賢者たちの使命や覚悟なども説得力を持っていたと思います。最後のピンチでみんなが駆けつけ、リンクが先へ進むための道を切り拓いてくれるところなんか、ベタだけどやっぱりいいですよね。個人的には前作の四英雄のうちミファーだけは(仕方がないのですが)扱いがちょっと軽めだったのでもう少し何かフォローが欲しかったところ。いや、ミファー好きだから言ってるんじゃないですよ!?
システム
- RPGだと、冒険の途中で入手するアイテムによって行動範囲が次第に広がっていく、のが普通だと思います。しかし(前作もそうですが)本作は、行動範囲を広げるアイテムはすべてチュートリアルで手に入り、特に途中での強化などもありませんし、基本的にはそれで終わりです。よってそのままラスボスに挑戦することも可能です。特にフィールド上で見える場所のほぼ全てに実際に行くことが出来るということのなんと気持ちのいいことか。
- 採用されている物理エンジンについても相変わらず秀逸ですね。今作はスクラビルドと言って、アイテム同士を接着して新たな機会を生み出す機能があるのですが(例えば板に扇風機を接着してエンジン船にしたり、盾に火炎放射器を接着して火吹き盾にしたり)、その膨大な数の組み合わせが矛盾なく成立していてすごく驚きました。
- フィールドも、これまで通り謎解きメインの祠や探索メインの洞窟などが点在する地上の他に、空中の浮島を伝って移動する上空、暗闇の世界で光源となる破魔の根を探して巡る地底が用意されています。上空と地底は地上と同じ広さがあるので、マップ的には3倍になったことになります。上空は浮島が点在しているため移動ルートがある程度限定されており、遠い距離をどう飛んでいくのかが探索の鍵になるのに対し、地底は数メートル先も見えない闇の中、どうやって光源を確保して探索をしていくかがメインになるなど、地上とは違う冒険が体験できてこれもよかったと思います。
- そんなフィールドの拡張とともに、移動(特に上下方向)が楽になったのもよかったです。崖を登るにしても、スクラビルドで気球を作って浮かび上がるも良し、盾にミサイルを接着してその推進力で飛び上がっても良し、スクラビルド(天井を貫通してその上に移動する能力)で横穴から頂上にワープするも良し、モドレコ(移動している物体を逆再生する能力)で上空から落ちてきている岩を逆再生して上空へ登るも良し、雨の日でも滑らず登れる装備で崖を一歩一歩登るも良し、手段が充実していましたね。前作は雨の日は移動が極端に制限されることが批判されていましたが(yukkun20はあまり気になりませんでしたが)それに対する素晴らしい回答だったと思います。
- サブイベント、祠探し、コログ探し、洞窟探し、井戸探し、各地の強敵撃破、カバンダなどのミニゲームなどやり込みの量も多く、とことんまでこの世界観を楽しむことが可能です。
キャラクター
- PCキャラはもちろんリンクだけです。
- そのほか、オープンワールドだけあって多くの人が生活していますが、その人達も天候や時間帯によって色々な行動を取っています。物語に絡んでくるキャラや回想シーンに出てくるキャラたちも、ゼルダやリンクのみを案じて協力してくれる人たちもいますし、独自の目的のためにリンクを巻き込むはた迷惑な人もいますし、リンクとはっきり敵対してその命を狙ってくる(どこか憎めない)悪役もいたりでバリエーション豊富です。前作に登場したキャラのその後が見られるのも嬉しい。
- また前作はゼルダ一人の孤独な旅路でしたが、今作では仲間が(もしくはその分身体が)旅に同行して、その技能を使って要所要所で助けてくれて、共闘しているという感じが良く出ていました。
- ラスボスとの因縁もしっかり描かれていましたし、また救出対象であるゼルダ様の奮闘も随所に見られて、どうしても彼女を助け出したいというモチベーションに繋がっていました。
戦闘
- 敵はフィールド上に配置されており、シームレスで戦闘になります。
- 配置されていると言いましたが、彼らもこの世界で生活しています。狩りをしたり、料理したり、眠ったり。眠っているところをこっそり忍び込んで武器をあらかじめ盗み、素手になったところでボコったり、近くの山から爆弾を火薬庫に撃ち込んで爆殺したり、見張りに見つからないようこっそり近づいて弓を打ち込んだり、戦略にも影響します。高所を取れば、上から弓を撃ったり爆弾を投げつけたり、飛び降りながらヘッドショットをしたりと戦闘を有利に運べますから、位置取りも重要な要素になっています。
- 前作に比べると敵の種類も増えてバリエーションのある行動を繰り出してくるようになっていました。今作は敵も味方も高火力なので、前作にも増して武器の強化(スクラビルド)と、以下にダメージを喰らわないよう戦うかが重要になっています。
- 武器は手持ち武器と弓矢が(あと防具には盾が)ありますが、どちらも消耗品で、使っているうちに壊れてしまいます。でもフィールドで拾ったり敵から奪ったり宝箱を開けたりと、入手方法が豊富なので気にせずいきましょう。今作は武器に素材をスクラビルドすることで強化できるのですが、正直武器その者より素材の方が攻撃力に大きく影響するのであまり気にせずどんどん使い捨てていくのがいいですね。
総評
- 前作が発売された時、これを越えるゲームは当分出てこないだろうなと感想を書いたのですが、続編できっちり前作を越えてきたのはさすがです。続編といってもマンネリで退屈なところはなく、基本的なリンクのアクションを一新するだけで、ここまで新鮮なゲーム体験が出来るというのは驚きでした。
- 200時間以上プレイして、クエストコンプ&マップ達成率100%までこぎ着けたのですが、それでも人のプレイ動画を見ているとまだまだ知らないや小ネタがたくさんありますね。yukkun20なんか偉そうに言ってるけど結局ライネルは一度も倒さなかったんだよな。
- ほとんど非の打ち所のないゲームですが、最後にちょっとだけ気になったところを。本当にちょっとだけですが。
- アイテムのソート機能が貧弱で、探している所持品を見つけづらい
- 相変わらず馬の存在意義がほとんどない。特に今作で馬は上空にも地底にも行けないのでなおさら。
- マイホームにかかるコストが高い割りに自由度が低く、使いづらい
- ということで期待を裏切らない、第2作として文句なしの名作でした。次も期待して…いいかな?
>>ゼルダをかばったリンクの目の前でマスターソードは朽ち果て
ゲームの続編で主人公が 前作の装備とレベルはどうした問題あるあるな展開
>>前作に比べてもかなりストーリーが濃厚で面白かったです
私は途中ですが キャラクターのボイスがついたことで感情移入しやすくなってますね
>>上空と地底は地上と同じ広さがあるので、マップ的には3倍になったことになります
地底世界のことは発売前から伏せられていたので驚きでした
>>その膨大な数の組み合わせが矛盾なく成立していてすごく驚きました。
ゲームの常識を覆すようなシステムですよね SNSでは開発者すら予想していなかったものまで
作る人がいて「すげぇ!」と盛り上がっていましたね
>>戦闘
すいません 僕にはあいませんでした テイルズに比べると爽快感に欠け
武器の耐久制度はちょっときつい というよりゼルダシリーズ自体が僕にはあまり合っていないかも
しれません 実際積みゲーになってるし
>>ということで期待を裏切らない、第2作として文句なしの名作でした。次も期待して…いいかな?
次回作はこれを超えられるのかって疑問ですけど 別ベクトルで面白いゲームを作るんじゃないですかね
2024.01.04 09:57 | by sasa
> 武器の耐久制度はちょっときつい
今作は前作より武器が調達しやすかったですし、スクラビルドでどの武器もそれなりに使えるのであまり気になりませんでしたね。このあたりは好き好きだと思います。
2024.01.04 23:49 | by yukkun20