ストーリー
- ある夜のゴミ捨て場で、「私」は一人の女性が怪しげな男に射殺されるシーンを目撃する。しかし、「私」は何も出来なかった。なぜなら「私」―は既に死んでいたから。命と記憶を失って、タマシイとして目覚めた「私」は、動く電気スタンドの導きで、自分が死んだ理由を追いかけ始めた―
いきなり唐突展開すぎる
- ということで、ミステリーテイストのパズルゲームです。個人的にはストーリーがかなり面白かったですね。終盤の怒濤の展開には一気に引き込まれてしまい、数時間連続でプレイしてクリアしてしまいました。小気味よいウィットに富んだ会話劇と、よく練られた伏線の構成が気持ちよかったですね。主人公が死者であるという設定もうまく使われていましたし、最後に正体が明かされたあのキャラの設定にはびっくりしました。
システム
- ゲームは会話劇で進むADVパートと、主人公を操ってマップの条件をクリアしていくパズルパートの繰り返しで進んでいきます。
- ADVパートはオーソドックスな形式です。物語自体は短めですが、登場人物はかなり多く、かつ非常に特徴的なキャラ付けがされているのですぐ覚えられるのもいいですね。
yukkun20のお気に入りキャラ「ミサイル」。動物らしく難しいことは考えられないものの熱さと忠義の心を持つ名犬
- パズルパートは、特殊能力を持つ主人公(時には別キャラ)を操作して進めていきます。主人公は死者らしくいくつか特殊な能力を持っており、それをうまく使っていきます。
- 近くにあるモノに「トリツク」
- 取り憑いたものを「アヤツル」
- 電話線を介して電話番号が分かっている電話機どうしを行き来する
- 死んだばかりの人に接触し、その人が死ぬ4分前にタイムトラベルして過去を変える
ものを動かすことでこれまで届かなかったアイテムに届くことも。
- マップごとに目的も様々で、死亡事故を防ぐ、特定の場所にたどり着く、人を特定の場所に到達させるなどバリエーションに富んでますし、ステージも使い回しなどはなく、最後まで飽きることはありませんでした。中盤以降は謎解きの難易度が高かったり、タイミングがシビアでそれを見逃すと詰みになったり(やり直しも簡単です)と結構歯ごたえのあるパズルが楽しめました。主人公のひとりごとなどの形でヒントが出るのですがその内容も絶妙で、自力で解ける程度には収まっていました。
いかにも何かありそうなマップの数々がたまりません
キャラクター
- 全18章ですが登場人物は33人。かなり大所帯ですけど、プロフィール図鑑もあるので覚えやすくていいですね。
相互参照もあるので、人物関係図が無くても人間関係がわかりやすい
- 一番上の画像(トロフィーカード)に描かれている女性リンネが本作のヒロインなのですが、作中で死亡した回数も随一の即死系ヒロインでした。でも生きていても死んでいても元気でまっすぐでおっちょこちょいで、それでいてボケもツッコミも出来るいいヒロインでしたね。
その名にふさわしい死にっぷり
戦闘
総評
- yukkun20は突発的にパズルゲームが解きたくなる欲が出るのですが、それをきっちりと満たしてくれる名作でした。ストーリーが思った以上によかったのも、逆転裁判で培われたノウハウが生きているのかもしれませんね(ディレクターが同じ方)。
- オリジナル版が発売された2010年からプレイしたかったんですが、タイミングが合わなくて今までプレイする機会が無かったんですよね。リメイクの発表から楽しみにしていました。ゆっくりプレイしても13時間でトロコンできますし、サクッとパズルゲームをプレイしたい方、ぜひ挑戦してみてください。
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伏線回収がすごいゲームが好きなんですけど このゲームも面白そうですよね
>>電話線を介して電話番号が分かっている電話機どうしを行き来する
なにぃ そんなギミック 初めてきいたww
2023.07.10 19:28 | by sasa
僕がyukkun20さんのレビューが好きなのは 今のネットのゲームレビューって自分の思い通りのゲームじゃないと気が済まないような
人ばっかりじゃないじゃですか そんな中であなたは 感情的にならずにあくまで趣味の範囲として感想を書いてるからです
それでも原作主義(公式が出すのはなんでも正解だと思ってる人)ではなく悪い所は悪いと述べてるのもグッド
2023.07.10 22:04 | by sasa
ありがとうございます。批判するときはちゃんと根拠を示すようにしているつもりですが、クソゲーだったときはそんなのも忘れて切れ気味にキーボードたたいてますw
2023.07.11 00:48 | by yukkun20