2022-10-30
【ゲーム】グリムグリモア OnceMore レビュー
今でも全く色あせないタイムリープの名作。
グリムグリモア OnceMore
プラットフォーム | PlayStation®4、Nintendo Switch™ | |
ジャンル | 魔法ファンタジーRTS | |
価格 | 【通常版・ダウンロード版】4,980円(税込5,478円) | |
公式 | グリムグリモア OnceMore | 日本一ソフトウェア | |
プレイ時間 | 1周目:25時間(本編+トライアルクリア) |
ストーリー
- 立派な魔法使いを目指す少女リレ・ブラウは、魔王を倒した偉大な魔法使いガンメル・ドラスクの目にとまり、彼が校長を務める魔法学校へ招かれる。個性的な先生たちと、共に魔法を学ぶ仲間達に囲まれ、リレは前途に胸を躍らせていた。しかし入学からわずか5日後、恐るべき災厄により、塔にいた全員が命を落とした。ただ一人時を遡り、入学した日に戻ったリレは、悲劇を食い止めようと、事件の真相を求めて動き出す―
- いわゆるループものに属するストーリーです。短くまとまっていますが、そこは十三機兵防衛圏を作ったヴァニラウェア、ただのループものには収まっていません。ストーリー序盤はリレと同様できることがどんどん広がっていくことにワクワクし、中盤は繰り返すループに絶望し、そしてエンディングではその驚きの展開に翻弄されるでしょう。ヴァニラウェア自身、この作品は「十三機兵防衛圏の精神的前作」と位置づけられていますし、同作のファンには絶対プレイしてほしいですね。
- このゲームは元々15年前にPS2で発売されたゲームをリメイクしたものですが、ストーリーは変わっていません(多分)。yukkun20はPS2版もプレイしているのですが、そのストーリーは強く心に焼き付いていたので、リメイクが発表された時も即購入を決めました。15年経ってみてもやっぱり心に残るいい話でしたね。タイムリープものはタイムリーパーが孤独に戦い続ける姿にぐっときます。
システム
- ゲームは、会話劇で進むADVパートと、RTSのシミュレーションパートを繰り返しながら進んでいきます。
- ADVはキャラクターの半身が表示されて進むオーソドックスな形式です。キャラデザは当時のままなんですけど全然古さを感じさせないのはさすが。PS2版では台詞は画面下のメッセージウィンドウに表示される形でしたが、今作はふきだし形式で表示されるので読みやすくなりましたね。
- 攻略に役立つ情報を確認するノートがあるのがいいですね。ユニットごとの得手不得手や運用のコツなどが書かれていて勉強になります。PS2版だと最強のユニットであるドラゴンで押していけば大体OKでしたが、リメイクに際してユニット間のバランスも取られていて、これまで使ったことのないユニットも使うモチベーションが持てたので、こういう機能はありがたい。
- PS2版や本作の設定資料やスチル絵が見られるギャラリーが充実しているのもうれしいところ。また本編中では語られなかった裏設定情報もあったりして、世界観を広げることに貢献しています。
- あと細かいところですが、PS5ユーザー用に×ボタンと○ボタンを入れ替える機能があるのもGOOD。RTSなので操作ミスが結構響きますからね。
キャラクター
- 登場人物は10人強です。ストーリーの短さの割りに登場人物が多く、それでいてどのキャラも立っていて埋没してしまうことはありませんでした。
- 主人公のリレちゃんは、使命感もあり、仲間への思いやりもあり、戦うべき時には一歩も引きませんし、それでいて不安や恐怖で泣いてしまうこともあったりして、魅力的なキャラに仕上がっていました。
- そのほか、どこか浮世離れしているアマレットや、なんだかんだで面倒見のいいバティド、敵か味方かよく分からない立ち回りのアドヴォカートなど、魅力的なキャラも多かったですね。
戦闘
- シミュレーションパートは、RTSになっています。
- パートは基本的に、以下の手順で進めていきます。
- 使い魔を召喚して設置されているクリスタルを自陣に取り込む
- 使い魔でクリスタルからマナを集める
- 集めたマナで魔法陣を設置し、戦闘用の使い魔を呼び出す
- 集めたマナで魔法陣のレベルを上げ、使い魔を強化する
- 使い魔で攻めてくる敵の使い魔を撃退したり、敵陣へ攻め込んだりする
- 敵陣にある魔法陣を破壊する
- こちらの本陣の魔法陣を破壊される前に、敵の魔法陣を破壊すると勝利
- 使い魔には、マナを集めるだけのユニット、物理攻撃が得意だが霊体には攻撃できないユニット、霊体に大ダメージを与えられるユニット、圧倒的な攻撃力を持つが召喚にマナを大量に消費する、戦闘力はないが敵を眠らせることが出来るユニット、ほかのユニットを輸送できるユニットなど、いろいろな使い魔がいて、適材適所で召喚して行くのが楽しいですね。序盤は敵の攻撃を耐えつつマナを集め、強力なユニットを多数召喚して敵陣を押しつぶすもよし、移動力に優れた低コストのユニットを大量に呼び出して敵の魔法陣をピンポイントで破壊したり、自陣に迎撃用のシンボルを多数召喚して要塞化し引きこもったり、いろいろな戦略をとれるのもいいですね。
- また、マップで1回だけ使える大魔法は、敵に大ダメージを与えたり、味方を一度に回復したりと戦局を一変する力を持っています。使わなくてもクリアできますが、演出がかっこいいのでついつい使いたくなる。
- シミュレーションパートをクリアするともらえるコインを使って、魔法陣や使い魔を強化することも出来ます。例えばファントムという使い魔は、ホムンクルスのサイキックストームという技を食らうと何体いようとあっさりやられるんですが、強化しておくことでサイキックストームにも耐え、ホムンクルスも倒せるようになります。本作はドラゴンは事実上戦闘力を強化できないため、他のユニットとの差が相対的に縮まっていて、ほかのキャラも活躍させやすくなりましたね。
- RTSではありますが、ボタン一つで時間を止めることも出来ますし、コマンド選択中は時間は進まないので、さほどせわしない感じはないです。難易度も3段階(クリア後は4段階)で変更できるので、ストーリーだけを楽しみたい人でも安心。いつでもセーブできますし、プレイ方法も作中で丁寧に教えてくれるので、RTSを触ったことがない人にも全然お勧めできます(yukkun20もPS2版が始めてのRTSでした)。
総評
- 美しいグラフィック、奥深く驚かされるストーリー、魅力的なキャラクターなど、ヴァニラウェアの魅力が詰まった名作でした。アトラスと組んでも、日本一と組んでも、これだけの作品を開発できるヴァニウラウェアはゲーム界の宝だと思います。
- ストーリーをクリアするだけ(難易度は関係なし)でトロコンまでいけますが、ストーリーとは関係ないシミュレーションパートのみのトライアルステージが25用意されていて、クリアするとギャラリーに設定画などが追加されていきます。ついつい最後までプレイしたくなりますね。
- 強力なユニットで敵陣を蹂躙するのも、侵攻してきた敵の強力なユニットを罠にはめて過小戦力で撃退するのも脳汁がドバドバ出て楽しすぎます。手強いゲームが好きなら難易度を上げればOKですし、初心者から上級者までおすすめできます。RTSを未プレイの方、敬遠している方も、ぜひプレイしてみてください。
>>精神的前作
初めて聞いたぞそんな単語ww
しかしこのゲームのシステムが十三騎兵に受け継がれたと思うと 歴史を感じますね
とはいえグラフィックからも全く古臭さを感じないですよね
ループものということですが プレイ日記を見てかなり設定と伏線回収が見事だと感じます
最近糞みたいなタイムリープを扱ったゲームがあるのですが出来に天と地の差がありますね(なにかは察してくれ)
そろそろヴァニラも次回作について何か触れてほしいところですが・・
2022.10.31 19:42 | by sasa (@qzcn82k7xcp8pe3)
ところで
11月はモノクロームメビウスとポケモン
両方やる予定でしょうか
2022.10.31 20:44 | by sasa (@qzcn82k7xcp8pe3)
ポケモン優先かな…モノメビは攻略情報を待ってプレイしたいし。
2022.11.01 00:39 | by yukkun20