2021-08-28
【ゲーム】ルルアのアトリエ ~アーランドの錬金術士4~ レビュー
2015年からプレイしているアーランドシリーズもようやくコンプ。
ルルアのアトリエ ~アーランドの錬金術士4~
プラットフォーム | PlayStation®4, Nintendo Switch™, Steam® | |
ジャンル | 新約錬金術RPG | |
価格 | 【PS4】【NSW版】【Steam版】 通常版・DL版:8,580円(税込) |
|
公式 | ルルアのアトリエ 〜アーランドの錬金術士4〜 公式サイト | |
プレイ時間 | 1周目:58時間 プラチナ:+5時間 |
ストーリー
- アーランド共和国の辺境の村アーキュリス。そこに住む錬金術士の少女・メルルは、偉大な錬金術士である派はロロナのような錬金術士になるため、師匠ピアニャの元で錬金術の修行に明け暮れていました。そんなある日彼女は、一冊の本と出会います。彼女にしか読めないその本―アルケミリドルは、彼女が困難にぶつかる度に、その行くべき路を指し示す不思議な本でした。―
- というわけで、一度は完結したアーランドシリーズの続編です。作中では時代が明言されていませんが、第1作ロロナのアトリエからは21年後(と言ってもロロナのアトリエは4年間の物語なので、実質的にはエンディングの17年後)、第2作トトリのアトリエからは13年後(トトリのアトリエは5年間の物語なので、実質的にはエンディングの8年後)、前作メルルのアトリエからは7年後(メルルのアトリエは5年間の物語なので、実質的にはエンディングの2年後)の世界が舞台です。今回は全3作と違って時間制限はなく、前半は錬金術の修行、後半は友人の救出という大目標が与えられているだけです。アルケミリドルの出す課題をこなしながら進めていくところはロロナのアトリエに近いかも知れませんね。
- 今回はストーリーがやや薄味だったと思います(前作のメルルが濃いめだったので)。今作はどちらかというと主人公がもっと大きな存在(と言っていいのかは微妙ですが)に引っ張られて進んでいくスタイルでしたし、また中盤からはちょっと変わった物語になるのですが、アーランドシリーズでは以前にも似たような展開があった(ロロナの延長戦)ので、もう少し濃い味付けでもよかった気がします。ただアトリエはメインシナリオは大体薄味なので、これは無い物ねだりかも知れません。
- ルルアは初代主人公のロロナの娘ということで、父親が誰かやきもきしていましたけど、ちょっと肩透かしなオチでした。というかこの話、ステルクさんとサブイベントを進めないと話題にすら挙がらないんですよね。てっきり出生の秘密でドロドロした展開もあるかな…と思っていたのですが、ロロナもルルアも本当にいい子でアトリエらしい爽やかな物語になっていて安心しました。でもロロナエンディングはちょっとひどくない?w
システム
- 調合について
- アトリエシリーズと言えば調合。今回は全3作とは大きく変わっていて、全3作よりは複雑になっています。特性の合成とか久々に復活しましたし、覚醒効果という新しいシステムも導入されています。ただ覚醒効果のおかげで、特性の融通が利きやすくなり、目当ての特性の付加されたアイテムを求めて延々ドラゴン狩り…みたいなことはしなくて良くなりましたね。採取も調合も、全3作よりはコンパクトになっていると思います。
- とはいえほしいアイテムを求めて錬金釜をひたすらかき混ぜる中毒性は健在です。
- 今作も戦闘の難易度は高めで、中盤から装備とアイテムをそれなりに作っておかないと、ザコ戦はかなり苦労します。ボスは中盤まで強いのはいないんですが、中盤過ぎたあたりで出てくるボスが本当に壁なので、それまでには調合を一通りマスターしておいた方がいいでしょう。アイテムの複製も復活し、お店の品揃えも良くなったのと、装備の更新があまり頻繁ではない(インゴット/クロース系の種類が少ない)ので、横着せずにこまめに調合することで、結果的に戦闘に費やす時間を減らせるはずです。まあ最終的には一撃必殺のオメガクラフトでザコはどうにでもなるけど。
- アルケミリドルについて
- 今作は、アルケミリドルを解読していくのがメインシナリオのフラグになっています。アルケミリドルに書かれているヒントから条件を導き出し、その条件を満たすことで解読し、新たな採取地や新たなレシピを習得出来るようになっています。
- ヒントが若干ざっくりしているものもありますが、この作は図鑑がわりとしっかり作られていて、足りない原材料がどこで獲れるのか、どのモンスターが持っているのか、そのモンスターはどこにいるのかなどかなり調査がはかどるようになっていたので、詰まるところはほぼありませんでした。逆にもっと複雑でもいいんじゃないかなーと思ったんですが、よく考えたらこれを複雑にしたのがライザ2の遺跡関係のシステムだ。あのシステムはyukkun20お気に入りなのですが、ルルアあってのライザ2だったんですね。
- その他について
- 今作もキャラクターエピソードが非常に充実しています。中盤過ぎくらいでエピソードが完結してしまって、あとはあまりイベントが起きない…ということも多いですが、今作は終盤までずっとイベントが詰め込まれていて、本当に楽しかったです。DLCでロロナとメルルのイベントが大幅に追加されたのはうれしかったですね(ボイスはないですが)
-
- 過去作に登場したマップを回れるのも地味にうれしかったです。今回はアーランド、アールズも訪れることが出来て、懐かしい建物とかそのままになっていますし、前作までに登場した採取地も回れるので、過去作をプレイしていると楽しめると思います。ただ町から町へワープするアイテムがあるんですが、いちいちワールドマップにでないと使えないのはちょっと面倒でした。終盤になるとあちこち町を移動して買い物したりイベント起こしたりしないといけないので…
- クリア後のおまけももちろん充実です。キャストコメントとBGMのライナーノートはこのシリーズには欠かせませんね。
キャラクター
- PCキャラは8人+DLC2人。今作は前衛3人+後衛2人でパーティを組みます。前衛が直接戦闘し、後衛2人がサポート兼交代要員という感じでしょうか。相変わらずアイテムが使える錬金術士(主人公4人とピアニャ)の面々が強いですが、武器が大砲というヤバすぎる幼馴染みエーファ、序盤から全体攻撃が使えるフィクス、序盤から高火力のオーレル、手数が非常に多いニコ、そして満を持して登場する皆勤賞のステルクとどのキャラもそれなりに強く、好きな組み合わせでプレイすればいいと思います。
- 今作の主人公のルルアは最初、「なんか声がイメージと違う…」と思ったのですが、進めていくとすごく明るく元気で前向きで、応援したくなるかわいいキャラに仕上がっていてあっさりファンになってしまいました。今となってはあの声じゃないと(*´Д`)ハァハァ
ロロナ、トトリ、メルル、ルルアと全員異なるキャラクターなのですが、全員本当魅力的な主人公だと思います。
- まあでも一番かわいいのはピアニャ師匠なんだけどな!師匠なのにすごくノリが軽くて、それでいて弟子のルルアのことをしっかり信頼していて、ほんといい子に育ったなーと思います。声もなんかもにゃもにゃした感じ(表現が主観的すぎる)でyukkun20は大好きです。
- あとすごい冒険者のサイン集めが趣味のイエルチェさんや、シリーズではお馴染みのパメラ嬢もよかったですね。二人にはもっと出番あげてほしい!
- ただ、せっかくアーランドシリーズの続編として出たのに、過去キャラの扱いがちょっとぞんざいな気がしました。もちろん全員出せと言うつもりはないんですけど(立ち絵用意するのも大変そうだし)、過去作でPCだったのに、話題にすら挙がらない人も多いし、過去作キャラ同士の絡みも少なめで、続編でやっている意味が少し薄いような気がしました。フィクスが過去作とのつなぎ役かと思ったんですけどそんなこともなかったですし…(というかフィクス(の本体)って過去作では被害者じゃなくて純然な加害者じゃなかった?)アラフォーどころかアラフィフになったエスティさんとか、ステルクの弟子のジーノくんとか、アールズの面々とかどうなったのか知りたかったな…。あ、ギゼラ(トトリの母)を嫌う理由が一つ増えましたねw
- 過去作のイベントシーンは立ち絵が表示されるタイプでしたが、今回から完全に3Dモデルが動くタイプになっています。yukkun20は立ち絵タイプも好きなのですが、本作は3Dモデルに2次元絵では不可能なコミカルな動きをさせていたりして、表現の幅が大きく広がっていました。3Dモデルに移行するならこれくらいやってほしいですね。
- あと今作はちょっとモブ(あと一部のメインキャラ)の演技のレベルが気になったかな…アトリエは声優の選定もきちんとしているイメージがあるんですが。
戦闘
- シンボルエンカウント制です。今回はメルルの移動はさらに快適になって、エンカウント事故はほとんど無くなりました。
- 戦闘難易度は高めと言いましたが、今回トロコンする上で一番強いキャラはラスボスなので、過去作ほど装備やアイテムを作り込まなくても大丈夫です。ただ中盤以降のザコのHPが非常に高くて、過去作のつもりでプレイすると痛い目見るかもしれません。時間制限ないので全滅しても痛くはないのですが…。
- 戦闘はアトリエお馴染みのウェイトターン制のコマンドバトルです。キャラクターの取れる行動も、通常攻撃、スキル、防御(錬金術士はこれに加えてアイテム使用)くらいです。ただ錬金術士はインタラプトといって、行動に関係なく割り込んでアイテムを使用出来るシステムが採用されたので、戦略的な幅が広がったと思います。蘇生アイテムを持った錬金術士を後衛(敵の攻撃が届かない)に配置し、前衛が死んだらインタラプトで蘇生アイテムを投げるだけで戦線を安定させることが出来ます。
総評
- アーランドシリーズなのに過去作との繋がりが薄めだったのは残念でしたが(ただ3作からかなり間が空いて、新規客も取り込む必要があったでしょうから、事情は理解出来ます)、いつものアトリエが好きな方には(アーランドシリーズをプレイしてなくても)オススメ出来ます。またリオネラ、ミミ、ケイナ、パメラなど続投しているサブキャラもいますので、シリーズファンにももちろんオススメです。
- 現在ナンバリングタイトルが22(ライザ2のこと)まで出ていますが、今作で13作、つまり半分以上はプレイしたことになりますので、そろそろシリーズファンを堂々と名乗っていいでしょうか。これからもシリーズを楽しみにしています。そろそろネルケ2作ってくれてもいいのよ?
>>シリーズコンプ
お疲れさまでした 長かったですね・・
>>出生の秘密
あれしかないと思うけどな 時系列にはメルルの時点でロロナ結婚してなきゃいかんし
あとこういうことに間して ネットではめんどくさい連中がいるので・・
しかし幼女化させたり 公式は変な意味でロロナを守ってるのは おかしいと感じます
>>よく考えたらこれを複雑にしたのがライザ2の遺跡関係のシステム
あの遺跡システムのデジャブはこれだったのか・・よく気が付きましたね
アルケミドルを埋めていくのは楽しかったですね
>>ピアニャ師匠
子供の頃とイメージが変わってますが あのクセのある声は私も気にってます
>>過去キャラの扱いがちょっとぞんざいな
新キャラもよかったし 歴代主人公が全員いるのでこれでいいと思います
まあメルルがちょっと空気なのはきになりましてけど 出てきても活躍がないキャラもいますし
>>オススメ出来ます
ライザに埋もれてしまった感がありますが 十分面白いゲームだと思います
ところで同じガストから出てる ブルリフは興味ないですか
2021.08.29 09:31 | by sasa
> 出てきても活躍がないキャラもいますし
リオネラを出すならもうちょっと彼女の成長を描かないと…と思うのです。
> ガストから出てる ブルリフは興味ないですか
ギャルゲっぽいので控えてたんですけど、ここに来て一気に展開し始めましたし、ちょっと気にしてはいます。
2021.08.29 22:55 | by yukkun20
驚いたのが 年々天然ボケになっていくロロナが今作でだいぶ精神的に大人になってたことででしょうか
反論は認める
2021.09.21 18:10 | by sasa
前作は大人もくそもなかったからな…子供が出来たことで多少は成長したということでしょうか。
2021.09.21 20:23 | by yukkun20