2021-04-15

【Webコミック】星界の紋章 第39-2話 レビュー

単行本は完結しましたが、連載の延長戦を楽しみましょう!

星界の紋章 第39-2話

漫画:米村孝一郎
レーベル:コミックメテオ

レビュー

ラフィールの父ドゥビュースは、戻ってきた娘を「忘れじの広間」での散策に誘います。

あれ、ここにある英雄芳名碑って石版状じゃなかったっけ…と思って原作を読み返してみたら、「石柱」って書かれてましたね。なんでそんな勘違いを…と思って調べてみたら、アニメ版では石版として描かれていたからか。戦旗Vでもずっと「石柱」って書かれているのに、yukkun20の脳内ビジュアルは石版のままだったんですよね。思い込みって恐ろしい。

ドゥビュースは娘に、彼女の遺伝子提供者であるレクシュの思い出を語って聞かせます。そして、彼女の想い出としてラフィールを作ったのだと。それを聞いたラフィールは腹を立てますが、ドゥビュースはその怒りを穏やかに受け止めます。ところでこのコマに「星霜」っていう言葉が出てきますが、「星霧」の誤字ですね。コミックス版でも間違ってましたけど。

このシーン、ドゥビュースがラフィールに色々な称号を付けて呼んでいるのが面白いですね。彼が詩的な人で、そして感傷に浸っていることがよく分かります。

それはさておきこのシーン、レクシュの名前のスペルが違う…気がする。最初のLが抜けてるし、姓称号(ウェフ)と個人名(プラキア)が同じ綴りになってるんじゃないかな。ちなみに正しい綴りは「紋章ハンドブック」や「紋章読本」に掲載されてます。

そしてドゥビュースは、自分が育てた宝を彼女に仕上げてほしくて、ラフィールをゴースロスに配属したこと、そして同年代の地上人の友人を持てるよう、ジントがゴースロスに乗るよう推薦したことを明かします。ラフィールは、自分が父の大きな愛に包まれていたことを知ります。そしてもちろん、遺伝子提供者であるレクシュの愛も―

ラフィールはレクシュと別れて初めて、彼女のために涙を流したのでした。

ラフィールは最後にレクシュと別れる時にお説教されていますから、きっとその事が心の中に引っかかっていたでしょう。だからこそレクシュの最後の言葉に、ラフィールは本当の意味で救われたのだと思います。

今回は原作で言えば紋章Ⅲのpp.217~224でした。次回はいよいよエピローグ前の最後のシーンです。

今回の殿下

ジントと親しくなったことをからかわれて赤面する殿下。謁見の広間でからかわれた時はそんなでもなかったのに、かわいいなぁもう( ´_ゝ`)σ)Д`)ツンツン

レクシュの死を悼む殿下。コメントなしで。

※画像は第39-2話より引用

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 感想を、メールで伝えましたが、解釈を、問いたい。
 「殿下は、愛しい『キュア・プラケール』のことだけ想って泣いたのでなく、アブリアル故に泣いてはならない、父や弟の分まで、泣いていた。
 ドゥビュースは、それがとても、嬉しかった。そしてこう考えたと思う。
 『ラフィールは、帝国の礎に、なれる娘だ』と。」

yukkun20は人の心情を読むのが苦手なのであまり深いコメントは出来ませんが、ドゥビュースがラフィールが涙を流したことをうれしく思ったのは事実でしょうね。個人的には、ドゥビュースは子供達が翡翠の玉座に座ることをあまり望んでいないのではないかと考えているのですが、それでも彼女の涙に帝国の先を見たというのはある気がします。
でもアニメの時も思ったんですけど、あのシーン、ラフィールはもっと泣いていいと思うんですよね。原作だと彼女はしゃっくり上げたり、嗚咽したりするくらい泣いているので。そんな殿下も見てみたかった気がします。

あと下品ネタは禁止ですよ。

 自分と他人の、許容範囲の違いを、勘違いしたらいかんですね(−_−;)。
 それより原作読み返したら、確かに殿下、泣きじゃくってた。
 そしてドゥビュースの「失望したよ。がっかりだな」に愛情しかなかったの、誤解でなかったのがハッキリした。よかった。

 最後にもひとつ。
 原作読んで、殿下がプラキアさんを侮辱するも同然の暴言を吐いた後、殿下がすぐに、後悔したこと。
 そして娘の侮辱にアブリアルとして、ドゥビュースが本気で激怒してたこと。
 それらがわかって、大変な良心に満ちた、よき家族だと思った。プラキアさんも含めて。
 じゃおやすみ。

あのラフィールのセリフはもちろん父への反発から出た軽口なのですが、ドゥビュースが冗談にしていいことといけないことの線引きをきちんと付けているのが印象的でしたね。家族3人のシーン、もっと見たかったなぁ。

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