2012-09-25
昨日に引き続きラノベのレビュー。
今回は「キノの旅」「アリソン」「リリアとトレイズ」でおなじみの時雨沢恵一先生の最新作「メグとセロン」の1巻です(シリーズは最近完結しましたが、この本自体は2008年の本です)。アリソンの続編だったリリトレのスピンオフということになります。
相変わらず表紙の黒星先生のイラストを見ただけでテンション上がりますねー。サモンナイト5の追加情報はよ。
今回もネタバレにつき。
※サモンナイト2関係
プレイ日記第19話を追加しました。パッフェルさん強えー!
続きを読む(ネタバレ注意) »
あらすじ
ロクシェ首都に住む15歳の少年、セロンは、同級生のメグミカ(通称メグ)に一目ぼれをしていた。しかし生来の内気な性格が災いして、声をかけたことはなく、知っていることと言えば名前くらい。
ところが夏休み、親友のラリーに誘われて参加した演劇部夏合宿の手伝いには、メグも助っ人のコーラス部として参加していた。同じく助っ人として参加したオーケストラ部のナタリア、元演劇部のニックの5人は、演劇部からの疎外感もあって徐々に仲良くなる。
そんな中、デマばかり流すことで有名な新聞部部長のジェニーが、夏合宿の取材中、校内の倉庫で偶然謎の男を写真に収めてしまう。 ジェニーは近くにいた5人を誘い、その男の正体を探るべく倉庫へ潜入する。そしてそれを倉庫の工事に来た目つきの鋭い男、ハートネットがじっと見ていた―
感想
今回は2巻と合わせて1つのエピソードなので、主に人物紹介にスペースが割かれています。でも最初は全然顔見知りでも何でもない6人が(友人関係にあるのはセロンとラリーだけ)、合宿という学内イベントを通じて仲良くなっていき、そして一つの事件にみんなで立ち向かっていくという展開は学園ものの王道を行っていてサイコーでした。アリソンやリリトレと違って、物語がわりと読者にとっても身近な場面設定で動くので、登場人物達に感情移入しやすいです。
あと今回のヒロインはかわいい。リリアもアリソンも魅力的でしたけど、自分でガンガン道を切り開いていくタイプでした。しかしメグミカはどっちかというと保護欲をそそられる少女です。でも時折頑固なところを見せたりするのも魅力。あと川向こう出身なのでロクシェ語が怪しく、台詞の言い回しがちょっとおかしいところも愛しい。そりゃセロンも惚れるわ。
その他
帯は「『アリソン』『リリアとトレイズ』に続く待望の新シリーズ!! メグとセロンを中心に繰り広げられるドキドキハラハラワクワクドタバタ学園物語―!!」とあります。
著者あとがきは、「キノの旅」のキノとエルメスによる会話形式で4ページ。
絵師あとがきは、ジャージを着たリリアとメグ。ジャージの「素材」が好き、とのこと。
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