2019-09-30
【ゲーム】ゼルダの伝説 夢をみる島 レビュー
BotWとはまたひと味違う、本来のゼルダが楽しめます(ゼルダ出てこないけど
ゼルダの伝説 夢をみる島
プラットフォーム | Nintendo Switch | |
ジャンル | アクションアドベンチャーゲーム | |
価格 | 5,980円(税別) | |
公式 | ゼルダの伝説 夢をみる島|Nintendo Switch|任天堂 | |
プレイ時間 | 1周目:16時間 |
ストーリー
- 剣の修行を終え、船でハイラルに戻る途中、リンクは大嵐に巻き込まれ遭難してしまう。流れ着いたのは、コホリントと呼ばれる島だった。そこでゼルダ姫に似た少女・マリンに助けられたリンクは、島の探索をするうちに、島から出るには、この島に眠る「かぜのさかな」を目覚めさせなければならないことを知る。島の住人の助けを得ながら脱出する方法を探して冒険するリンクは、やがてこの島に眠る大きな秘密を知るのだった―
- 1993年にGBソフトとして発売された同名タイトルのリメイク版です。グラフィックは3Dとなりましたが、ストーリーはほぼ当時のまま(細部で修正されている部分もありますが、台詞回しなどもほぼ往時のままです)再現されています。当時プレイした方にとっても納得の出来ではないでしょうか(yukkun20は納得したという意味ですが)
- ゼルダシリーズらしく、ストーリーの味付けは薄めですが、個性的な島の住人たちの濃さにもまれるリンクの姿を存分に楽しむ事が出来ます。また終盤に向かうにつれて大きく事件が動き出し、最後は少し切ない幕切れを迎えるこの話を、改変するのは野暮というものでしょう。
- またオリジナル版と同様、コンティニュー0回でクリアすると、トゥルーエンディングを鑑賞できます。(トゥルーエンディングに関するネタバレあり)確かGB版では、最後に羽の生えたマリンが歌を歌いながら飛んでいく、という終わりでした。でも羽の生えた少女が飛んでいくというシーンは現実離れすぎて(ファンタジーで何を言っているのかと思われるかも知れませんが、少なくともこの島の人間で飛べる人はいませんからね)、逆にマリンの消滅というのを強く意識させられてしまいました。今回はマリンの顔が空に浮かんだあと、カモメが一羽海の彼方に消えていくという演出になっていて(※Ivanさんからご指摘いただきましたが、DXからこの演出のようです)、個人的にはマリンが転生したという印象を強く持つ事が出来ました。そういう意味で、yukkun20は今作のトゥルーエンドが好きです。
システム
- フィールドは斜め情報からの視点に固定されていて、切り替える事は出来ません。フィールド自体もGB版のマップを踏襲していて、あのGB用にデフォルメされた地形を3Dにするとこうなるのかーという感じでした。さすがに20年以上前のことなのでマップは部分的にしか記憶してませんでしたが、それでも十分懐かしい記憶に浸れましたね。
- GB版では、AボタンとBボタンにそれぞれアイテムを割り当てる方式でした。ボタンが2つしかないのに割り当てられるアイテムは10以上あるので、度々切り替えるのが大変でした。今作はボタンも増え、剣、盾、パワーブレスレット、ペガサスの靴は常時装着状態になったので、切り替えの頻度も減って大分楽になれました。
- ただ、追加要素の「パネルダンジョン」はどうかな…。クリアしたダンジョンの通路を組み合わせて新しいダンジョンを作り、自ら攻略するというシステムなのですが、正直面倒くさいだけで特に面白くは無かったです。別に進行上必須ではないのでスルーしてもいいんですが…
キャラクター
- 主な登場人物はリンクとヒロインのマリン。そのほか島の住人たちが大勢いますが、基本的にはGB時代らしくあまりストーリーには絡んできません。またリンクは基本的にしゃべらないです(選択肢で若干しゃべる)。
- マリンもそれほど積極的にストーリーに絡んでくるわけではないのですが、中盤にあるマリンとのデートイベントでは彼女の思いも寄らない一面をいくつも見る事ができ、一気に彼女に対する親しみがわいてくるでしょう。その直後ストーリーが急転直下するのはもはや計画的犯行としか。だからこそエンディングが心に染みるのですが。
- 個人的には「うるりらじいさん」が印象的ですね。彼は電話を掛けるとその時々に応じた進行上のヒントをくれるのですが(大雑把すぎて時に役に立たないのは相変わらず)、メーベの村では直接本人に会う事が出来、そのギャップにびっくりさせられます。
戦闘
- これもGB版と同じく、2D戦闘となっています。基本的には剣を振り、盾で敵の攻撃を防ぎながら戦いますが、剣の届かない敵や剣の効かない敵なども登場し、入手したアイテムをうまく使って立ち回る必要があります。ボスは頭を使うボス、反射神経が必要なボスなど色々で、よく工夫されてるなーと思いました。
総評
- ということで、思い出補正を差し引いてもいいリメイクだったと思います。任天堂らしく若干黒いネタもあるんですが、そのほぼ全てが再現されていたのは驚きでした。
- ただし気になった事もいくつかあります。
- 前述のパネルダンジョンの面倒くささ
- 秘密の貝殻(フィールド上に隠されたアイテム)の個数が増えていて単純に集めるのが面倒くさい(まあこれも集めなくてもクリアできますが)
- yukkun20はハートのかけらと秘密の貝殻とフィギュアを全部集めましたが、それでも16時間程度でクリアできましたので、価格に比べてボリュームは少なめ
- 謎解きの難易度もそれほど高くなく、アクションも複雑なものを要求されるわけではありません。ゼルダ入門としてもいい作品だと思いますので、原作をプレイした方も、そうでない方も、ちょっと切ない謎解きRPGをプレイしたいのならおすすめです。
- 次にこの方式でリメイクしてほしいのは「カエルの為に鐘は鳴る」だな!本作で唐突に出てきたリチャード王子の元ネタを回収してあげてください。
…あの、トゥルーエンド、書かれてる通りなら、GB版と、なんら変わってないと、思うんですが…(-_-;)。私が見たのは、GBCのDXだからかな?(オリジナルもやりましたけど、トゥルーは見てない)
ちなみにDXを遊んだとき、機能を活かしたくて、ポケットプリンタを買ってしまった馬鹿は、私ですw。
2019.10.01 08:14 | by Ivan
Ivanさんのおっしゃるとおりですね。色々記憶を冷静にたどりつつ、プレイ動画とかも確認したのですが、どうやらyukkun20がプレイしたのはGB版の方のようです。カラーでプレイした記憶があったんでDXだと思ったんですけど、もしかするとGB版をGBCでプレイしただけだったのかも…とりあえず訂正させてもらいます。20年前の記憶なのでお許しを。
2019.10.02 00:19 | by yukkun20
ゼルダシリーズは ブレスオブザワイルドのような大作の他に
手軽に遊べる外伝まで幅広いのがいいですよね
今作の見下ろし視点は神トラ2を連想しましたが あれよりグラが見やすくキレイになってると思いました
オリナジルのいい所を現代の技術で再現するというのはファンも納得のリメイクなんでしょうね
ヒロインのマリンについては自分はゼルダ無双で知った程度ですが 切ない設定がありそうですね
これは私もプレイしたくなってきました 16時間なら休日に一気にやれる時間ですからね
パネルダンジョン
これは自分好みのダンジョンが作れるおまけみたいなものでしょうか
しかしあまりピンとこなかったと見ると
yukkunさんは創作物を楽しむことはあっても「自分で作品を作る」というのに縁のない方なんでしょうね・・
2019.10.02 00:25 | by sasa
> 16時間なら休日に一気にやれる時間ですからね
あまり寄り道しなければ10時間もあればクリアできると思います。ストーリーもそれほど濃くないので隙間時間でプレイするにも向いていると思いますよ。ぜひどうぞ。
> yukkunさんは創作物を楽しむことはあっても「自分で作品を作る」というのに縁のない方なんでしょうね・・
いつも言ってますが、yukkun20は創作能力は全くない人間ですので…
2019.10.02 23:47 | by yukkun20