2019-04-22
【コミック】彼方のアストラ レビュー
マンガ大賞2019大賞獲得も納得の作品。すでに決まってるアニメ化も楽しみ。
彼方のアストラ
著者:篠原健太
レーベル:ジャンプコミックス+
価格:2533円(5巻セット)
あらすじ
宇宙旅行が一般的になった西暦2063年。ケアード高校に通う少女アリエス・スプリングは学校の授業で学生たちだけの惑星キャンプに向かおうとしていた。班の9人の仲間たちはほぼ初対面ながらも、それぞれ未知の世界でのキャンプに心踊らせる。しかし、到着した惑星で謎の球状空間に襲われた彼らは、一瞬のうちに深宇宙に放り出されてしまった。母星から5012光年の彼方に飛ばされた彼らは、全員の力を合わせ、なんとか故郷に戻ろうとするのだが―
レビュー
以前ジャンプで「SKET DANCE」を連載されていた篠原健太先生の最新作です。「SKET DANCE」はシリアスとギャグのバランスがとても気持ちよく好きな作品だったのですが、篠原先生が新しい作品を連載されているとは知りませんでした。先日「マンガ大賞2019」の大賞を受賞したというニュースでこのマンガのことを知り、コミックスを購入してみました。
大賞とるだけあってめっちゃ面白かったです。わずか5巻という短期連載(打ち切りではなく、最初から決まっていたそうです)でここまで濃密なエピソードを描けることに素直に驚かされました。作品としてはSFでもありサバイバルものでもあり、割と初期の段階で裏切り者の存在も示唆されるのでクローズドサークルもののような雰囲気もあります。銀河鉄道999のような異質な惑星を旅する冒険ものでもあり、友情やラブストーリーもあり、そして篠原先生らしいギャグも随所に盛り込まれていて、今日購入したのに一気に5冊読み切ってしまいました。しかも2回。
しかも終盤、彼らがなぜ遭難したのかが明らかになってからの展開はページをめくる度に驚きの連続で、それまでに張り巡らされた伏線(それも巡らせ方が絶妙で、伏線とは気づかない程度なんですがなんとなく違和感を感じる部分が当初からたくさんあります)がきれいに回収される様は読んでいて爽快でした。
キャラクターも魅力的で、裏切り者がいることはみんな知っているのに、それでも疑心暗鬼になることなく生き残りのためにそれぞれが自分の能力を使って最善を尽くすというところも少年マンガらしくていいですね。
そんなわけで、どんなマンガ好きにも手放しでおすすめできる作品です。5巻とコミックスも少ないですし、GWに一気読みしてみてはいかがでしょうか。すでにアニメ化も決まっています。
謎解きを楽しみたい方はアニメから、ネタバレを知った上で伏線を隅々まで楽しみたい方はコミックスから入ってみてはいかがでしょうか。ていうかアニメのシリーズ構成海法紀光さん(ガンパレなどでお見かけしたことのあるラノベ作家)だ。ますます楽しみになった。
※画像はコミックス2巻より引用
この作品は名作らしいですが 内容に関するレビューは難しいと聞きます
無駄なセリフが一つもなく 全てが伏線になっていて ネタバレなしのレビューは表面的にしかならないとか
少し興味が出てきました
2020.11.30 21:35 | by sasa