*Y.A.S.*

あらすじ

1.Track1

まゆりと鈴羽が過去に旅立とうとし、ミサイルによりタイムマシンが破壊されたあの2011年7月7日。岡部は必ず全員を救うと決意し、タイムリープマシンを起動させるが、結局タイムリープマシンは起動しなかった（詳しくはアニメ19話）。

2.Track2

第三次世界大戦の開戦から6年。世界は破壊し尽くされ、戦火は収まりつつあったが、新政府による思想統制と粛正が吹き荒れる時代。岡部とダルはタイムマシンを完成させるために真帆の助力を請う。しかしタイムマシンを作るとは、世界から命を狙われると言うこと。真帆はその計画に強く反対する。真帆は、自分があのときタイムリープマシンを起動できなかったせいで世界を変えるチャンスを失っのだとずっと後悔し、絶望に沈んでいたのだ。

一時3人は険悪な雰囲気になるが、岡部はまゆりがここにいたらきっとのんきにこう言っただろう、とパーティの開催を提案して、空気を和らげる。

3.Track3

岡部達は戦争のせいで開けなかったダルと由季の結婚式を行うことにし、戦争の中で離ればなれになっていたフブキやカエデ、るかを探しだして、招待状を渡す。岡部は彼らに、結婚式の裏の目的をこっそりと明かした。

4.Track4

ダルと由季の結婚式は厳かに、しかし明るい雰囲気の中で行われた。お色直しで一時退場する由季に対し、ダルは別れの言葉をかける。由季は、お腹の中の娘に「鈴羽」と名付けるつもりだと言い、ダルに使命を果たすよう励ましの言葉をかけた。

由季と、付き添いのフブキ・カエデがいなくなると、岡部はとある人物に電話をかける。電話に出たのは、ミスターブラウンと萌郁、そして6年前のあの日、まゆりが目の前でいなくなったことで錯乱したところを萌郁に助けられたかがりの3人だった。岡部が合図を送ると、岡部達がいたビルは爆発に包まれた。

5.Track5

結婚式は、岡部達がラウンダーの襲撃で死亡したように見せる偽装工作だった。ビルから脱出した岡部は、真帆にもう一度協力を要請する。失敗がトラウマになった真帆に過去の自分を重ねた岡部は、過去の自分を救ってくれた真帆自身の言葉で彼女を励ます。それでも逡巡する真帆に協力を決意させたのは、Amadeus紅莉栖の「先輩ならできます」という言葉だった。

岡部は改めて、ここに集った5人の仲間―ダル、フェイリス、るか、真帆、紅莉栖の名、そしてここにいない協力者たちの名を挙げ、タイムマシン完成を目的とする「オペレーション・ナグルファル」の発動を高らかに宣言する。世界を変える組織「ワルキューレ」はここに結成されたのだった。

レビュー

アニメ版で言うと19話と20話、つまりオカリンが2036年に廃人状態から目覚めるまでの空白の期間に何があったのかを補完する内容でした。たった6人のチームで、しかも科学の専門家はいっぱいいるけど軍事の専門家が全然いないなかでワルキューレを2036年まで保たせたオカリンのカリスマと手腕には感服です。

しっかし今回の内容は超感動でした。こんなサブタイだったのにまさかのシリアスとは。「饗宴」、つまりパーティという言葉が、まゆりを思い出す言葉として、また真帆のトラウマ（「一度終わったパーティはやり直せない」という台詞があります）として、そして最後は

世界を相手にした、新たなパーティの始まりだ！

※Track5より引用

という岡部の宣言としてなんども登場し、気持ちをかき立ててくれました。オカリンの見栄はなぜこうもかっこいいのか。そしておまえはどこのジョーカーだ（いやスカルか）。

またラボメン11人そろい踏み（紅莉栖はまああれですが）という非常に珍しいドラマでしたね。そして「この世界線でミスターブラウン、萌郁、かがりはどういう位置にいるのか」「フブキやカエデは生きているのか」「真帆がワルキューレに協力したのはなぜなのか」「ワルキューレのアジトはなぜ旧万世橋駅にあったのか」「なぜアジトの合い言葉は『君に萌え萌え』「ばっきゅんきゅん』だったのか」といった伏線も大体回収されて、非常に完成度が高く、満足のいく内容でした。これは是非シュタゲゼロファンには聞いてもらいたいですね。ゼロで結構株の上がった萌郁さんのおいしい見せ場もありますよ。

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