2019-01-03
【ゲーム】ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス レビュー
なんで菜々子の出番がエンディングだけなんだよー!
ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス
プラットフォーム | ニンテンドー3DS | |
ジャンル | 3DダンジョンRPG | |
価格 | 【パッケージ版】6,980円(税別) 【ダウンロード版】6,980円(税別) |
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公式 | PQ2 – ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス| 公式サイト | |
プレイ時間 | 1周目:83時間 |
ストーリー
- いつものようにメメントスを攻略中の心の怪盗団。しかし突如謎の力に導かれるようにモルガナカーが暴走を始め、見たこともない世界に迷い込んでしまう。その世界を進んでいくと、たどり着いたのは映画館だった。そこにいた少女・ひかりと、映画館の支配人を名乗る女性・ナギの話によると、怪盗団は映画の中から突然映画館に現れたのだという。映画館の入り口には複数の錠がかかっているのを知った一同は、映画の中に元の世界に戻るヒントがあるのではないかと考え、その探索を開始する。そこには手強いシャドウ達と、心強い仲間との出会いが待っていたのだった―
- というわけで、P3、P4、P5のPCたちが総出演のお祭りゲーです。今回はPQとは異なり、比較的ストーリー展開がわかりやすくなっていますね。この世界の成り立ちも、ラスボスもわりと早いうちから予想ができるのではないかと思います。といってもDRPGのストーリーはおまけのフレーバーとして考えればいいので、それで面白さが損なわれていると言うことはありません。
- ただ、今回ストーリーはかなり人を選ぶと思います。なんというか、主人公達の言うことがあまりにきれい事過ぎて、感情移入がしづらいです。敵は「人は絶対的権力者に従っている方が幸せ」「多数派の言うことは絶対」「普通の生き方をしろ」というような主張をしてきて、主人公達は「自分のことは自分で決める」という主張ですから、そこでぶつかり合いが生じます。でもこれって、どっちが正しいって話でもないですよね?なのに主人公達がそれを相手方(最終的にはにかなり多数の人間)押しつけたあげく、力で反対する敵を排除するので、いまいち説得力が…。ラスボスも「誰もがそんな強く生きられるわけではない」という主張をしていて、むしろそっちの方が正しいという気すらします。このテーマを描くなら、P5くらいの時間と説得力を持って語らないとだめだと思いますよ。
システム
- ゲームはダンジョン探索と拠点でのイベントを繰り返すタイプの、オーソドックスなDRPGです。
- 拠点ではアイテムの売買やクエストの受注などのほかに、ペルソナらしくペルソナ合体や強化などをすることができます。
- ダンジョン探索は、アトラスの人気シリーズ「世界樹の迷宮」のシステムを踏襲しており、3Dダンジョンを一歩ずつ探索しながら地図を作成していくというタイプになっています。パズル的要素もありますが、世界樹と比べると難易度は低く、迷うことはほぼありませんでした。このシステム自体は完全に完成していると思いますので、世界樹が楽しめたのなら間違いなくこちらも楽しめるでしょう。
- また世界樹だと、強力な装備を手に入れるにはそれに必要な素材を集めてこないといけない(2つほしい場合は2つ分の素材を集める必要がある)ですが、PQ2では作成に必要な素材を一度集めると、装備は何個でも購入できるシステムなので、その分ハードルが下がっていますね。
- UIもペルソナのスタイリッシュさに寄せようと頑張っていたと思いますが、3DSの狭い画面ではちょっと賑やかすぎる感じがしました。でも音楽(特に戦闘曲)はペルソナらしさがあって感動しましたね。
キャラクター
- PCとして選択出来るのは、ペルソナ使い28人です。大体P5→P4→P3の面々で順番に加入しますが、中盤までには全員そろいますので、好きなパーティを組みましょう。
- P5は冴のパレスの攻略直前、P3も○○離脱前の時間軸から召喚されているという設定なので、各キャラの仲がよく、各リーダーもすでに仲間から十分な信頼感を寄せられていて、見ていて微笑ましかったです。
- しかしせっかくお祭りゲーなのに、キャラクターの掛け合いが少なかったのは残念。というか、PQの時に見たキャラ同士の絡みが多いんですよね。PQの時は、ダンジョン探索中にも拠点でももっとたくさんイベントがあったような気がしてなりません。キャラが増えた分もう少し頑張ってほしかったですね。
- キャラクターは3頭身くらいのSDキャラで描かれるのですが、ペルソナ召喚時のアクションとか、うまく原作に寄せてきていました。見た目もかわいく、よかったと思います。解像度が低いハードにはそれなりの戦い方があるのだ!
バトル
- 戦闘はフロントビュー、コマンド入力式のRPGです。
- パーティは5人。各キャラを前列と後列に配置し、HPを消費して発動する物理攻撃と、MPを消費して発動する魔法攻撃を使って戦います。物理攻撃でクリティカルが発生したり、属性攻撃で敵の弱点を突いたりすると敵はダウンして行動を中断され、味方はBOOST状態となって、自ターンに最速で、HPやMPを消費せずに術技を出せるようになります。すべての敵をダウンさせると「総攻撃」が発生し、敵全体に大ダメージを与えることもできます。
- 前作では、物理攻撃のクリティカル率が異常に高かったのと、即死攻撃の成功率が高かったので、通常の魔法攻撃の存在価値がなかったのですが、今作はその当たりのバランスが調整されています。敵も全体的に硬く、総攻撃を使わないと戦闘が長引いて仕方がないので、基本的に敵の弱点を幅広く突けるようなパーティを組む必要があります。とはいえ、仲間達はサブペルソナで比較的自由に術やスキルを習得できるため、あまり気にしなくてもいいと思います。yukkun20のパーティは、後衛がハム子と雪子の炎かぶりでしたが、別に問題無かったです。
- とはいえ、全体的に戦闘難易度は高めで、難易度HARD以上だとレベル上げは必須でしょう。面倒くさい人はDLCで経験値3倍アクセを買いましょう。yukkun20はハードでプレイしていましたが、これがあればレベル上げ不要でした。
- あと隠しボスが本当強かった。前作は強いペルソナを用意しておけば1ターンキルが可能でしたが、今回はがっつりペルソナを強化し、レベルをMAX付近まで上げてようやく互角と言ったところでしょうか。yukkun20は2回目の挑戦で勝てましたが、貴重な回復アイテムをほとんど使い切っての辛勝でした。
総評
- 世界樹の迷宮よりもさらに遊びやすくなっていますが、ペルソナのことを全く知らないと面白さは半減だと思います。反面ペルソナのことをある程度知っていれば、こちらの方が肌に合うという人も多いと思います。世界樹の特徴であるキャラメイクはない(味方キャラはすべてユニークキャラ)なのでその点は要注意。
- DRPGとしてみれば十分良作に入るのですが、キャラゲーとしてみるともうちょっと頑張ってほしかったというところ。ストーリー周りもあまり出来がよくなかったのが足を引っ張っている感じがありますが、しかしそのあたりの問題はさほど大きな減点要素というわけではなく、全体としてみればやはり良作と言って差し支えない出来だったと思います。いつかPQ3も出してほしいですね。
おまけ:yukkun20のパーティ構成(ボス戦用)
※画像は【11月16日更新】『PQ2』のSNSアイコンを配布! | ペルソナチャンネル | ペルソナシリーズ最新情報より引用
>>なんで菜々子の出番がエンディングだけなんだよー!
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2020.11.20 19:57 | by sasa