2018-07-01
【ゲーム】うたわれるもの 散りゆく者への子守唄 レビュー
2回目だけど2回とも同じところで泣いた。(レビューがPSP版のコピペになってるところがありますが仕様です)
うたわれるもの 散りゆく者への子守唄
プラットフォーム | PlayStation®4, PlayStation®Vita | |
ジャンル | AVG+S・RPG | |
価格 | アクアプラスリミテッドボックス … 29,800円(税抜) プレミアムエディション … 9,800円(税抜) 通常版 … 6,800円(税抜) ダウンロード版 … 6,000円(税抜) |
|
公式 | うたわれるもの 散りゆく者への子守唄 PS4®/PS Vita | |
プレイ時間 | 1周目:47時間(プラチナ) |
ストーリー
- ある大地震のあった日。ヤマユラの集落に住む獣人の少女エルルゥは、近くの森に倒れていた男性を保護する。過去の記憶を全て失ったその男に、エルルゥの祖母トゥスクルは「ハクオロ」と名づける。エルルゥの献身的な介護によりハクオロはめざましい回復を遂げ、その恩返しとして様々な知識を村に提供した。しかし村が急に豊かになったことにより、国の皇に目を付けられ弾圧が始まる。それに反発したトゥスクルが殺害されたことを機に、集落全体に反乱の気運が高まり、ハクオロは否応なくその渦に巻き込まれていく―
- さすがに名作と言われるだけのことはあり、ストーリーが面白いです。このシリーズではいつものことですが、戦闘と戦闘の間のアドベンチャーパートが極めて長く、ボイスを聞いていると1~2時間くらいずっとイベント、というのもよくある話なんですが、それが全然苦にならないレベルのおもしろさです。
- 話は終始シリアス展開で、もちろんコメディタッチのシーンも数多くありますが、基本的に戦乱状態なので緊迫感のあるシーンが多いです。人もバンバン死にますし。終盤の大きな展開は、PSP版をプレイした時には意味がわかりにくかったのですが、「偽りの仮面」「二人の白皇」をプレイした後だと理解も深まり、より面白かったです。シリーズ未プレイの方はこの作品からプレイしてほしいですが、yukkun20のように「偽りの仮面」から入った方もこの作品はプレイする価値がありますよ。
- 世界観の都合上独特な用語も多いですが、用語事典も充実しているためわかりにくいことはありませんでした。ただし用語集はストーリーの進行によって更新されるのですが、更新されると前の文章が読めなくなるのは×。
システム
- 全体としてはADVで、合間合間にSRPG方式の戦闘が挟まれるという、SRPGではオーソドックスなシステムです。
- ADVパートの方は特筆すべきシステムはなく、一本道です。多少イベントの発生する順序が変わるくらいで、分岐などはありません(ひとつだけ順番を間違えると消滅するイベントがありますが)。エンディングもひとつだけです。
- バックログ、既読スキップ、オートモードなど、基本のシステムもきちんとしています(ただバックログは全画面ではなくメッセージウィンドウに表示されるタイプ。個人的には画面演出ごと巻き戻るバックシーンの方が好み)。クリア特典としてシーン回想がありますが、すべてのイベントを回想出来るわけではないことは注意。
- イベントはフルボイス(PSP版のままだと思います)ですし、戦闘中もばんばんしゃべります。声優さんは有名どころばかりですね。主人公の小山力也さん、エルルゥ役の柚木さんはもちろんすばらしかったですし、アルルゥ役の沢城さんもよくぞここまで少女の演技をこなしているなぁと感心しきりでした。その他あまり存じ上げない声優さんもいらっしゃいましたが、皆さんすばらしい演技で、とても音声スキップは使えませんでした。
- PSP版のクリア特典だった「スタッフルーム」がなくなっちゃったのが残念。これも時代か…。
キャラクター
- キャラクターデザインは時代を感じますが、プレイ意欲がそがれるほどではないです。一応ステータス画面用の立ち絵のみ書き下ろされていますが、こっちのデザインに全部直してくれれば良かった…とはいいますまい。ちなみにステータス画面用といっても、実際にはBPを割り振る画面でしか表示されないのでちょっともったいない。
- 男性キャラも女性キャラもしっかり性格が立っていて、突拍子もない行動をするキャラもおらず、かといって意外な一面がないわけでもなく、自然に物語に入り込めました。あまり尖ったキャラはおらず、最近の極端な味付けのキャラに閉口している人には古き良きキャラゲーとして愛して頂けると思います。しかし改めて見るとウルトリィさんは情が深い女性ですねぇ。PSP版の時にはあまり感じませんでしたけど。あのときの少女が続編でああなったとは感慨深い。
- キャラクターの人間関係がしっかり描かれているからこそ、最終戦後のイベントは泣いた泣いた。でもあそこまでやったんなら、エピローグは寸止めにしなくても良かったんじゃないかなぁ!うたわれは寸止めエンドが多すぎるよ!
戦闘
- PCキャラは全部で15(3人はゲストキャラ)。出撃人数は最大で11人なので全員を出撃させることは出来ません。今作は出撃していなくてもマップクリアで経験値が平等に入る仕様ですが、その他に戦闘中の行動により入る経験値や、出撃により手に入るBPを使用してステータスを強化することが出来るため、使いたいキャラは毎回出撃させるのがよいと思います。
- BPは火力、物理防御、術防御の3つに振ることができますが、基本的には火力極振りで問題無いと思います。中盤以降は雑魚は一撃で倒せるようになり楽出来ます。トロコンのため戦闘演習をしているとBPが貯まりすぎてヌルゲーになってしまうのが残念ですが、あと2作と違ってBPを振らないと地獄らしいです。
- 戦闘はスクエア制、アクティブターン制のSRPGです。
- 特徴的なシステムとして「連撃」があります。これはタイミング良くボタンを押すことで単発攻撃が多段攻撃となり、ダメージを底上げすることができるシステムです。戦闘に一定の緊張感を持たせてくれますが、自動成功ボタンもあるので、アクションが苦手な方でも問題ないです。タイミングよくボタンを押しても気力が上がるだけでダメージが割り増しになるわけではないので、必要性は下がっているかも。
- 難易度は普通と高難度が選べます(プレイ中の変更も可能)。高難度でプレイしましたが、一応ノーデス縛りでクリアしました。火力に振ると装甲が紙すぎて、ボスに後衛が狙われると即死することもあるのでそこは要注意。ただターンを巻き戻すことも出来るので、ノーデスの難易度自体も高くはないです。
- 戦闘画面はあと2作同様、3Dマップにリファインされました。ただしマップの高低差がない、全キャラ錬技は1種類しかない、防御や回避が出来ない、特性の種類が少ない、広範囲攻撃がほとんど無いなど、システム的にはどちらかというとPSP版に近く、他の2作同様の高度な戦闘を期待するとがっかりするかもしれません(yukkun20のことですが)。なんせ回復役が1人しかいないくらいだし。
- そのせいか、他の2作のキャラをDLCで加入させることも出来るのですが、その戦闘力はかなりデチューンされています。
- ちなみに30そこそこのレベルでクリア出来ますが、80以上の敵が登場するフリーバトルもあるので(トロコンとは無関係)、戦闘マニアも安心。
総評
- 2年半前にプレイしたPSP版と全く同じストーリーですが、やはりエンディングは泣いてしまいましたね…。「二人の白皇」と同じと言えばそれまでなんですが(というかあっちの方がこちらのオマージュなんですね)、やっぱりあの演出は卑怯だよー(涙
- PSP版はあまりに戦闘は大味で、今作も決して緻密な戦闘というわけではないのですが、だいぶ改善されたと思います。個人的には「二人の白皇」ベースにしてもらいたかったですが、リメイクにそこまで言うのも酷かな。すでにPSP版をプレイした方はあえてプレイしなくてもいいかもしれませんが、未プレイなら絶対プレイすべき名作です。英雄譚好き、独特な世界設定好き、ケモナーなどはプレイして損はないですよ!
- 特典アニメの感想はこちらをどうぞ。
こっちの関連記事もどうぞ
22:41 | レビュー > ゲーム > うたわれるものシリーズ | うたわれるもの 散りゆく者への子守唄 | (3)
ドットハックGUクリアしました
コメントだと長すぎるのでブログで書きましたhttps://blogs.yahoo.co.jp/matomeria/16370854.html
2018.07.02 19:58 | by sasa
二人のハクオロをプレイした後だと感傷深いものが今も昔も好きな物語です
うたわれるものシリーズはまだまだ展開してくれるそうなので
ワクワクしますね
2018.07.02 20:10 | by sasa
うたわれは、サモンナイト亡き(死んでません)あと、SRPG界を引っ張ってくれる作品だと信じてます。いや、サモンナイトは何度でもよみがえるさ!
2018.07.02 23:29 | by yukkun20