2012-03-09
「学園キノ」5巻のレビューです。他の巻のレビューはこちらからどうぞ。
初版の帯には、「もし高校野球の女子マネージャーが茶子先生の「すぐやる部」を呼んだら」というアオリ文句が書かれています。某ベストセラー本とは関係ありません。ただある意味その通りのストーリーなのですが。
今回で現在までの既刊の感想はひとまず終わりですね。
続きを読む(ネタバレ注意) »
- 第8話 もし高校野球の女子マネージャーが茶子先生の「すぐやる部」を呼んだら
最近はすっかり定着した、一巻まるまるの長編です。
あらすじ
日曜だというのに朝から校庭に駆り出された「すぐやる部」の面々。茶子先生によればその日の午後に予定されている野球の試合に出場することが今日の部活動らしい。いつもどおり食事に釣られたキノは、ルールすらおぼつかないのになぜかバツグンのボールコントロールを見せ、ピッチャーを務めることに。
午後になるとやってきたのは学園の野球部。部のレベルアップになればと、野球部のマネージャーが茶子先生に依頼していたのだ。そしていよいよ試合開始。序盤は互角に進んだ試合も、中盤、相手ピッチャー戸津川が精神的に崩れ始めたことをきっかけに、すぐやる部が大量リード。戸津川は責任を感じて凹むが、マネージャーの愛の告白で何とか立ち直る。だがそのマネージャーは実は魔物が変身した姿だった。戸津川は魔物と化すも、そのまま試合は続行。すぐやる部は魔物チームに勝てるのか、そして勘違いした戸津川の恋の行方は!?
感想
個人的にはこのシリーズで一番面白かったです。前半の妙にリアルな練習風景、中盤の白熱したゲーム展開、そして終盤のアストロ球団。次から次へと巻き起こる珍事件に息もつかず最後まで読み切ってしまいました。
「この私が助っ人に入れば、優勝間違いなし!」「やったことあるの?野球」「まさか。でも同じタマを使う運動だから射撃とそっくりでしょ?楽勝よ」「いや、そのりくつはおかしい」
- 第8.5話 かなりピンぼけ
珍しく次回への伏線だけの短いお話。
あらすじ
学園でただ一人、写真愛好会に所属する女学生。偶然遭遇した魔物の襲撃(8話参照)をカメラに収めたけど、帰宅して現像したらそこに写っていたのは木乃が謎の(中略)木乃に変身する姿だった!これってスクープ!?
- その他
今回のあとがきは約8ページと比較的常識的な長さでした。
イラストレーターの黒星センセが、絵描きになったきっかけをコメントしています。まさかセンセが高校球児だったなんて…(笑
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