2012-01-06
年末に購入した「比翼連理のアンダーリン」を読んだので簡単な感想を。作者は本編のノベライズ「円環連鎖のウロボロス」もした海羽超史郞先生です。この人ノベライズがメチャ上手いので、今作も期待しています。なんていうか、文章が軽快でするする読める感じ。
ちなみに表紙の右上にも背表紙にも1巻であることが明記されているのに、読み終わるまで1冊完結だと勘違いしていたことはナイショだ。
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さて、初版の帯には「助手、激デレ!?」の文字が。なんだ、助手ルートかよと思ったら、とんでもない帯詐欺でした。
それはさておきこの本は「比翼恋理のだーりん」のノベライズなのですが、かなりオリジナル要素が含まれています。一応ストーリーはこんな感じで進みます。
- intermission*0
なぜかオカリンが8人いるという謎の状態からスタート。ははぁ、これでハーレムルートをこなすわけですね分かります。と思ったら、この場面はストーリーと現時点ではまったくつながっていません。どうやって伏線回収するのかなぁ。
- chapter01
「起源鳴動のエントロピー(共通ルート)」前半部分。具体的に言えばスタート~オカリンが現状を把握するまで。ちなみにこの世界線に到達した原因は、第三者のDメールであることが示唆されています。ゲームでは曖昧にされたこの辺をどう解釈するのかも楽しみ。
- chapter02
「起源鳴動のエントロピー」後半+「失楽のメランコリア(萌郁ルート1)」導入部。ちなみに「ダーリンのばかぁ」は完成したものの、なぜかスイッチを入れても作動しなかったという事になっています。仕方なく資金不足解消のためにバンドを組むという流れ。またオカリンに、β世界線での出来事の記憶(つまり「未来」の記憶)がうっすらとあったり、綯がオカリンにも懐いていたりと、微妙にオリジナルな設定も盛り込まれています。
- chapter03
「失楽のメランコリア」前半+「猫耳乙女のドメイン(フェイリスルート1)」+「楼閣都市のネフェシュタン(フェイリスルート2)」前半。バンドは組んだものの、結局萌郁が歌えず断念、代わりにメイクイーンでバイトする、という流れでフェイリスルートへ繋げてます。フェイリスルートはダルがPV案を作成し、萌郁が手直ししようとするところまで。それと並行して紅莉栖が、第三者の脳に干渉して幻覚のようなものを見せるどう考えても悪魔の発明しか思えないアイテムを開発したり、タイムリープの可能性に気づいたりと活躍。
- chapter04
「楼閣都市のネフェシュタン」後半+「華氏93度のキアロスクーロ(まゆりルート1)」前半。ちなみに4℃はダルたちの協力するまもなく警察により瞬殺(フェイリスとのデートもあるけど○○シーンはない)。落ち着いてからまゆりがろぼまゆしぃを作ったり、プールに行く話が出たり。ただしプールシーンはお預け。
- chapter05
「失楽のメランコリア」後半+「黎明曙光のレシオ(萌郁ルート2)」前半。萌郁と肝試し(違う)したり、萌郁に押し入れに押し込まれたり、ミスターブラウンの計らいでデート(ただし綯付き)したり。動画投稿は諦めているので、その後萌郁のミスを通じて二人の仲が深まるシーンはありません。そしてラストシーンでは、未来からやってきたと思われる紅莉栖による衝撃的な言葉が…まさかこんなシリアスドラマみたいになるとは。
- intermission*1
そしてラストはまさかの…ものすごい意外な展開が待っているので、これはぜひご自身で確かめてみてください。アニメではスルーされ、円環連鎖のウロボロスでもわずかしか出番のなかった「○様」オンステージだったとだけ言っておく。
というわけで、比翼恋理のだーりんのシナリオを海羽先生の文章で読めるというだけでも十分面白いんですが、シュタゲらしいシリアスな展開も今後期待出来そうで、2巻の発売が楽しみです。円環連鎖のウロボロスが面白かった人、ぜひ読んでみてください。
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