2016-05-08
GWで登場人物図鑑の更新が終わりましたし、ぼちぼちレビューしようと思います。次でいよいよ最終刊です。つーかこのオールスターぶり、これをSN6にすれば良かったんじゃ…
前巻までの感想はこちら。
→【小説】サモンナイトU:X 界境の異邦人 レビュー | Y.A.S.
→【小説】サモンナイトU:X ―黄昏時の来訪者― レビュー | Y.A.S.
→【小説】サモンナイトU:X ―叛檄の救世主― | Y.A.S.
→【小説】サモンナイトU:X ―理想郷の殉難者たち― レビュー | Y.A.S.
サモンナイトU:X ―狂界戦争―
著者:都月景
レーベル:JUMP j BOOKS
価格:780円
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あらすじ
レイをどうにか退けたミコトは、その場にいたライと共に転移術で撤退する。ところが、転移した先は見覚えのないところだった。そこに現れたメイメイは、集められた当代の勇者たち―誓約者・ハヤト、超律者・マグナ、抜剣者・レックス、響融者・ライ―に対し、現在リィンバウムに迫る危機について話し始めた―
その頃、忘れられた島を襲撃した軍勢は、シルターンからの侵攻であることが判明。セイロンの策略により時間を稼ぐことは出来たものの、もはや世界全体に避けられない悲劇が迫っていることは明らかだった。
そんな状況下で、ついにレイは帝国軍を率いて聖王国と旧王国への同時侵攻を開始する。既に抵抗する力を失った旧王国に対し、聖王国は軍・派閥・冒険者の力を結集して抵抗を試みる。しかしレイの軍勢は圧倒的で、前線に出てきた聖王もついに膝を屈してしまう。レイがその命を奪おうとした瞬間、空が文字通り割れた―
メイメイが話したこの世界の真実、それは、度重なるリィンバウムでの戦乱や召喚術の乱用により、本来世界を見守るべき存在である界のエルゴたちが狂気に侵され、リィンバウムを破壊しようとしているという驚愕の知らせだった。リィンバウムの崩壊は始原のエルゴの崩壊を招き、そして始原のエルゴの死は他のすべてのエルゴと世界の死を招く。すなわち界のエルゴたちの行動は文字通り自殺行為に他ならないのだが、既にそれすらわからないほど界のエルゴたちは狂っていたのだった。メイメイは、このような時を予見してエルゴの王が残した「始原のエルゴの欠片」を使って界のエルゴたちと戦うのか、勇者たちに選択を迫る。
戦場に現れた界のエルゴたちは、直ちに虐殺を始める。レイはこのような時のために、世界を統一し、その力を束ねて抵抗する準備をしようとしていたのだった。こうして、後に狂界戦争と呼ばれる、リィンバウム最大の戦争が幕を開けたのだった。
感想
今回は濃いですねー。そしてついに、作中の5世界と、ハヤトが召喚された「名もなき世界」との関係が明らかになりました。どうしてハヤトが誓約者になったのか、なぜ名もなき世界の召喚獣は4属性の術を使うことが出来るのか、召喚術よりも強力な送還術が廃れてしまったのはなぜかなど、ずっと引っかかっていた謎がさっくりと解けたのはシリーズファンとしては嬉しかったですね。後書きによれば、後付け設定だそうですが、いいんだよ面白ければ!
そしてここでゼルフィルドの登場は熱いなぁ。SN2ではラスボスを倒すため特攻自爆という漢らしい最後を見せてくれましたが、ストーリーの都合上ほぼ無駄死にだったんですよね(パートナーをレオルドにするとその辺り救われるんですが)。ぜひメルギトスとの決戦時にも活躍して欲しいですね。
しかし敵が界のエルゴだったとは。「狂界戦争」という名前の時点で気づいてもよかったと思うのですが、全く気がつきませんでした。SN5を見る限り、界のエルゴを倒して収束させたわけではないと思うので、この戦争をどう終結に導くのか楽しみです。そしてしぶとく生き残ったシャリマと、再び暗躍を始めたメルギトスの動向も気になりますね。あとホクトとケイナ・カイナの再会も。
あと1巻で終わってしまうのは悲しいですが、この話についてはむしろ完結を見たいというのが正直な気持ちになっています。半年後(9月)くらいに出てくれないかなー。
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