未だに(10年経っても)、「アンソロジー2」が出ていない件について。
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ドラマCD「テイルズ オブ シンフォニア」アンソロジー1 ~ロデオライド・ツアー~ THE LATTER PART
価格:2800円(税別)
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あらすじ
ゼロスとしいなの旅は続いていた。そんなある日、二人はロイドが住むイセリアの村に立ち寄る。久しぶりの再会を喜ぶロイド。そんな中、しいなは複雑な感情をもてあましていた。かつて自分を過去の呪縛から解放してくれたロイドに彼女は思いを寄せていた。しかしロイドの隣にはコレットが―そんな彼女の心を逆なでするようなゼロスの言葉に二人は一時仲違いしてしまうが、どちらともなく謝り、旅は続いていく。
その頃、ゼロスの命を狙っていたテロリストたちは、ミズホの里の内偵により本拠地を割り出され、壊滅した。二人の元へその知らせをもってきたおろちは、ゼロスにだけ、ある事実を告げる。テロリストの残党がゼロスの妹・セレスを人質に取り、ゼロスが一人でアジトへやってくることを要求しているというのだ。「たった一度カッコイイ姿を見せれば、関係が上手くいっていないセレスとも、上手くやっていけるんじゃないかと思う」と言うゼロスの心は決まっていた。
翌日。ゼロスとしいなは湖の畔で、この旅のことを振り返っていた。「このまま2人でどっかへ消えちまうか…」ゼロスのそんなつぶやきは、朝の空気の中へ溶けていった。そしてゼロスは行き先を隠したまま、しいなに別れを告げ、単身敵のアジトへ向かう。果たしてセレスをとらえた残党は、ゼロスに武装解除を迫る。それに応じるしかないゼロス。彼が死を覚悟した瞬間、事情を知って駆けつけたしいなによりセレスは解放され、ゼロスも一命を取り留めたのだった。
事件は解決し、二人の旅も終わった。ミズホの里に戻り、頭領としての仕事に戻ったしいな。そんな彼女を一人の男が訪ねてくる。なにをしに来たのかと問われた男は、「顔を見に来た」と答えるのだった。
感想
上巻を初めて聞いてから10年ぶりに下巻を聞いたわけですが、いい話でしたね。テイルズはこういうシリアスも面白いんですよねぇ。(まあ一番感動したのはゼロスのシーンでもしいなのシーンでもなく、ロイドのシーンだったのは内緒ですが)セレスのエピソードはおそらくラタトスクの騎士でのセレスのエピソードの原案になったんでしょうね。ゼロスがセレスと和解出来て良かったです。
ゼロスとしいなの関係も、子供の恋愛っぽくならず、さらっと心が通じた大人の恋愛のような描き方をされていたのが良かったです。最初のシーンと最後のシーンを同じ場面にして、登場人物の反応の違いで心境の違いを描くという王道といえば王道の〆だったわけですけど、やっぱり王道はいいわ。しかし何年か前のテイフェスで、「俺としいなが付き合ってたって言うのは都市伝説だから!」ってゼロスが言ってましたけど、これは誤解されても仕方ないわー。
あと時々挟まるしいなのモノローグですが、前巻ではものすごい棒読み(もちろんわざとですが)だったのが気になったのですが、下巻では普通に抑揚が付いていたので安心しました。
ボーナストラックは、「ちょっとだけ帰ってきたテイルズリング」ということで、ゼロス役の小野坂氏、しいな役の岡村さん、ロイド役の小西氏の鼎談になっています。イベントなんかでは「コレットちゃん可愛い」「むしろ奈々ちゃん(中の人)サイコー!」と高評価のヒロイン・コレットですが、結婚するとしたらという話になったとたん、みんな冷たくなったのには笑いました。確かに天然度が高すぎて共同生活は辛いかも…。あと小西さんが、「結婚するならしいな、遊びに行くならコレット」と言おうとして、「結婚するならしいな、遊ぶなら…」と発言してしまい散々詰られてたのが面白かったです。
というわけで、上質なドラマCDでした。今さらですが、特にゼロ×しいの方は必聴です。あと、最近のテイルズファンで、「なんでゼロスってあんなに人気なの?ただのナンパ男なのに?」と思った方は是非聞いてあげて下さい。
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