2015-04-20
【映画】劇場版「ペルソナ3」 #2 Midsummer Knight’s Dream レビュー
既に第3弾が劇場公開中です。ようやくこれで劇場へ行けそうです!
劇場版「ペルソナ3」 #2 Midsummer Knight’s Dream
監督:田口智久
公式:劇場版「ペルソナ3」 公式サイト
あらすじ
シャドウとの戦いが激しくなる中、S.E.E.S.の面々は美鶴の招待で南の島のバカンスへ来ていた。その晩、美鶴の父は過去の桐条の罪について語り始める。美鶴の祖父はシャドウの力を利用しようと大量のシャドウを集めていたが、事故により集めたシャドウが拡散。それ以来、12体の強力なシャドウが影時間に出現するようになった。そしてその実験にはゆかりの父も参加していたらしい。落ち込むゆかりは一人で飛び出し、追った結城と共にシャドウの襲撃を受ける。絶体絶命のピンチを救ったのは、結城が昼間に出会った少女だった。
少女の名はアイギス、対シャドウ兵器として開発された機械少女だった。「私の一番は理さん、あなたのそばにいることだ」と言い、アイギスも共に戦うことになった。大型シャドウを全滅させれば影時間もタルタロスも消えるらしい…理事長の言葉に色めき立つ一同。
一方、影時間に起きたことが他人に認識されないことを利用し、殺人を行う3人組がいた。タカヤ、ジン、チドリと名乗る3人はストレガと名乗り、かつてS.E.E.S.にいた荒垣に接触し、S.E.E.S.の目的を探っていた。
その頃、2年前に母親をシャドウに殺された小学生・天田乾は、ペルソナ能力に覚醒し影時間に彷徨っていたところを、荒垣に保護される。天田、そして同じく影時間にも対応する犬・コロマルを加えた一同は、残り6体のシャドウ殲滅を誓うのだった。
8月6日の満月の日、巨大シャドウを倒すために出撃したS.E.E.S.を、タカヤとジンが襲撃する。2人は影時間を消されては困ると言い放ち、戦いをしかけてくる。シャドウとストレガ、双方を同時に相手にしたS.E.E.S.は苦戦するが、そのピンチを救ったのは荒垣だった。
彼も仲間に加え、夏休みを満喫する一同。天田は荒垣に懐き、順平は街でチドリと出会う。そして結城は、影時間が無くなったあとの自分の存在意義について悩む。その疑問は仲間達の心にも波紋を投げかけていた。そして9月の戦いでは、荒垣のシャドウが暴走し、天田は自分の母親の命を奪ったのはシャドウではなく、暴走した荒垣のペルソナだったことを思い出す。
そして10月4日、満月の晩。天田は母の命日であるその日に、単身荒垣を呼び出す。母の敵を討とうとする天田の前に、タカヤが現れ2人を射殺しようとする。しかし、荒垣は天田をかばって銃弾を受け、「憎しみを力に変え、これからのために生きろ」と言い残してこの世を去った。初めて目にした仲間の死―それは、結城の心に深い影を落とすのだった。
感想
サブタイトルは「A Midsummer Night’s Dream」(夏の夜の夢)のオマージュですね。Knightはアイギスのことかな?
冒頭からゆかりのシャワーシーンです。実は敵の精神攻撃だったのですが、結構生々しくてびっくりしました。ゲームではタオルを巻いているバストアップイラストがあるくらいでしたからねぇ。
今回の見どころはやはりアイギスのアクションでしょう。オルギアモードも再現されていて、その無双ぶりを楽しめます。どう考えても弾丸として射出している鉄量と、彼女のボディの容積が釣り合っていない気がするのですが、そこら辺はスルーで。かっこよければいいんだよ!でもアイギスがオルギアモードを発動したチャリオット戦で、ストレガが毒ガス排出装置を作動させていたのはどういうことなんだ(影時間中は、機械は動かせない)。
天田には、当初母親の死の真相を知らないという設定が加えられ、本来のキャラクター設定である礼儀正しい少年としての場面が多めに描かれてました。年相応の姿も見せたりして、余計後半の悲劇が引き立ちます。緒方さんの名演も聞き所です。
夏休みはイベント絵がいくつか登場しますけど、学外コミュが多数網羅されていたのも原作ファンにはうれしいところ。学内コミュも結構残っていますが、これは#3で回収されるのかな。
今回は比較的シリアスな場面が多かったですが、家政婦アイギスは見たなどのネタも差し込まれていて、終始暗いという感じではなかったです。もちろん最後の荒垣の死は重い場面ですが、これもそれまでの人間関係をきちんと描いていたこともあり、単なる悲劇では終わらない、印象的なシーンに仕上がっていました。P3Pでは生存ルートもありますが、これはこのままでよかったのではないかと。非常に続きが気になる終わり方でもあるので、早く#3を見に劇場に足を運びたい!
そして主人公の葛藤が描かれ始めました。当初は超然としてた彼が、#1で人間性を持つようになり、#2でまた元に戻ってしまう。しかし完全に元に戻ったわけではないでしょう。「失うのが辛いから」ということで引きこもっていること自体、彼が変わったことの証拠だと思います。次回作で華麗に立ち直ってくれることを期待しています。
オーディオコメンタリーは石田彰氏(結城役)、緒方恵美さん(天田乾)、田口監督、足立Pの4名です。今回もしゃべり慣れてる人が多くて面白かったですねー。面白かったネタとしては、
- 田口監督は冒頭のシーンのため、ラブホテルに一人で入った。領収証は会社持ち。なお屋久島ロケは予算が出なかった。
緒方さんはもう諦めてるけど、石田ボイスでラブホラブホ言うのはやめて! - 冒頭に登場するラブホは、P4の修学旅行で登場したシティホテルと同じ。
- 美鶴が父親のところへ挨拶に行くシーンや、夏休みのイベントスチル絵、暴走した荒垣を真田が探すシーンは、DC版で追加された。
- 緒方さんがテレビアニメでキャラにきちんと声を合わせていけるのは3クール目くらいから。
- コロマルの声は、ゲームではSEだが、劇場版は役者の肉声。
- 主人公がアイギスと初めて会うシーンで、主人公の右目が一瞬見える。
- 荒垣は薬の副作用で体温調節がうまくできないため、厚着をしている(公式設定)。
などがありました。
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