2015-03-14
【小説】ガンパレード・マーチ 2K 未来へ③ レビュー
久々に買ったその日に読んで感想。(ホント久々だ…
ガンパレード・マーチ 2K 未来へ ③
あらすじ
九州では学兵の生き残りが共生派に身をやつしている―その事実を知った5121は、中央と一戦交えてでも学兵たちを保護しようとするが、内局の高山から帰ってきたのは称賛の言葉だった。撤退戦を隠蔽しようとする勢力に情報が漏れないよう、5121に学兵の保護をしてもらうのが今回の熊本派遣の目的だったのだ、と。その言葉に勇気づけられた小隊は、学兵たちの保護に奔走する。
心を開いた共生派の少年、そして学兵たちのために犠牲をいとわず戦う5121の姿に、多くの共生派や幻獣たちが行動を共にするようになる。しかし、共生派の中でも過激な連中からの攻撃は日ごとに激しさを増していった。敵の最新鋭兵器、そしてなれない対人戦闘に小隊は次第に疲弊していく。善行は海兵第一旅団に復帰し、急ぎ熊本へ向かう。また5121も民間人たちの保護を求めてカーミラ領へ向かうことに。戦いは撤退戦の様相を呈してきたのだった。
感想
ついに5121が動き出しました。全巻では瀬戸口が不安定になったりしてちょっとくらい雰囲気で終わりました。今回も苦しい戦いが続き、全体的には悲壮感があるのですが、その中でも正義を貫こうとする舞と、それを支える隊員たちの明るさに救われましたね。しかし今回は苦戦続きでした。1巻の中でこれほど士魂号が破壊されたのは、ごく初期の頃も含め始めてではないでしょうか。しかし小隊の面々はともかく、戦車兵たちはほとんど対人戦闘をしたことがないはずなので、メンタル的なところもちょっと心配です。
あとこれまでピンポイントすぎる登場だった上に最近は従兄においしいところを持って行かれっぱなしだった岩田が、ついに真田さんポジションとして活躍したのはちょっと笑いました。趣味で偽ウイルス薬、余技でトウガラシ爆弾を作ってたとか危険人物すぎる…でもそこが岩田らしい。
しかしゴブリンたちが味方についてのはかなり問題になりそうですね…これまでおそらく民間人をもっとも殺害してきたのはゴブリンですから。ゴブリン自体にも個性があり、好戦的な者もいればそうでない者がいる、ということを説いたところで、50年以上にわたって人類を殺戮してきたゴブリンを受け入れることはできないでしょう。これからどう収集付けていくのか楽しみです。このペースだと次巻で完結という事も無いでしょうし、まだまだ楽しませてもらいますよ。
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