2014-07-09
【ゲーム】ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス レビュー
1週目を終えたのでレビュー。現在はP3主人公ルートで2周目をプレイしています。
一応全員レベルはカンストし、装備も最強装備でそろえてます。ペルソナ図鑑は割と適当。
ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス
ジャンル:RPG
価格:6980円(パッケージ版)
公式:PQ – ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス – 公式サイト
ストーリー
「ペルソナ」という異能を持ち、日々シャドウと呼ばれる怪物と戦う主人公は、ある日八十神高校ににた謎の高校に迷い込んでしまう。そこは出口もなく、シャドウがはびこる世界だった。そんな世界で主人公達は記憶を失った善と玲という少年少女に出会う。彼らの記憶を取り戻すため、またこの世界から脱出するため、別の世界からやってきた仲間達と共に、主人公達は迷宮の探索へと挑むのだった。
という感じですね。そもそもこの空間はなんなのか、善と玲はどうして記憶を失っているのか、などの謎がありますが、ストーリー自体は比較的オーソドックスなもので、勘のいい人なら中盤あたりで大体のストーリーは見抜けるのではないかと思います。世界樹の迷宮みたいな大どんでん返しを期待すると拍子抜けかもしれませんが、個人的にはこれくらいわかりやすいストーリーの方がいいです。所詮ダンジョンゲーでメインストーリーなどおまけだし。
システム
※yukkun20はペルソナシリーズはP3P、P4Gを、世界樹の迷宮は1のみプレイしたことがあります。
非常に間口の広い迷宮ゲーという印象です。難易度はほどほどで全滅することも数回ありましたが、きちんとレベルを上げたり強力なペルソナを合成したりすれば突破出来ます。
迷宮は複雑というよりは謎解きに力を入れている感じで、いかにF.O.E.を避けながらダンジョンを踏破していくかということに重点が置かれています。その謎解きがかなり多彩で、ダンジョンゲーの一番の問題でありがちな、探索そのものに飽きるリスクを減らすのに貢献していました(これはペルソナシリーズの欠点でもある)。そのほかにも、マップ上のギミックが豊富だったり、行き当たりの場所の多くでミニイベントが発生したり、ダンジョンは最下層に直接挑むことが出来るようになっていたりと、単調にならないように気を遣っていることがよく分かりました。そしてその調整は成功していたと思います。
また、オートパイロット(決まったルートを自動的に歩いてくれるシステム)や、消耗品を購入するためにいちいちレアアイテムを店舗に売却しなくてよいなど、快適にプレイ出来るシステムがあちこちに搭載されており、迷宮ゲーが初めての方でも楽しめると思います。そういう意味でペルソナはプレイしたことはあるけど、世界樹の迷宮はない、という人には文句なくお勧め出来ます。
ペルソナらしくペルソナ合成もありますが、こちらもかなり難易度は低めになっています。比較的自由なスキル構成が出来ますし、その数も豊富なので、お気に入りのペルソナを探してあげましょう。ただしサブペルソナはレベルアップに必要な経験値が多く、かつメインペルソナとのレベル差が開くとスキル威力にマイナス補正がかかる仕様なので、弱いペルソナをいつまでも使い続けるには結構愛が必要です。
キャラクター
パーティメンバーは19人(うち2人は戦闘には参加しない)で、実際にパーティに参加出来るのは5人(主人公は固定)です。
キャラゲーとしても非常に秀逸な出来で、拠点での少し長めのイベント、迷宮でのミニイベント、各キャラからの依頼、戦闘中の掛け合いなどがかなり豊富ですし、それぞれのキャラごとの見せ場も心得られています。キャラクターもオリジナル版をよく踏襲しており、違和感なく楽しめました。若干P3組のテンションが高い(特に真田とゆかり)感じはしますが、原作を引きずると雰囲気は重くなりがちなので、これは良変更だったと思います(ただ真田はますます戦闘バカなイメージが定着してしまいましたが…)。ただペルソナ3も4もプレイしたことがないとおもしろさはわからないと思います(どちらかだけでもプレイしていれば問題ないでしょう)。P4Gは特に名作なので、是非先にプレイしてみてくださいね。
新キャラの善と玲は明るめのPキャラに比べて比較的シリアスなキャラです。特に中盤までは天真爛漫だった玲がだんだんと…というところはいっしょに心が重くなりましたし、だからこそ最後のカタルシスも得られました。エンディングはアトラスらしく単純なハッピーエンドではないのですが、十分納得出来るものでした、是非ご自身で確かめてみてください。
キャラクターは4頭身のSDキャラになっていて、ネット上では賛否両論でしたけど、SDキャラ大好きな僕にとってはむしろご褒美です!SDながらキャラクターのアクションも豊富で、イベントも見ていて楽しかったです。動きという意味では特に千枝ちゃんがお気に入り。大喜びのポーズカワイイ!
カップルエンディングのようなものはないんですが、中盤に「運命の相手」を選択出来るイベントがあります。ちょっとだけ展開に影響するので、是非お気に入りのキャラを狙ってみてください。僕?攻略本とかみませんでしたけど見事マリーを射止めました!
キャラクターにはメインペルソナごとの特色があるためそれぞれ覚えるスキルなどに個性がありますが、正直メインよりもサブペルソナの方が影響が大きいですし、後述の通りむちゃくちゃ強い敵がいるわけではないので、基本的に好きなキャラを使っても問題ありません。僕は平均的にレベルを上げていましたが、特にそれで詰んだことはありませんでした。
戦闘
ランダムエンカウント方式です。エンカウント率はあまり高くなく、謎解きが必要な場所では出現率も低く抑えられている(ような気がする)ので、エンカウントがストレスになる場面はあまりありませんでした。ただ逃走率が低い上に、失敗して1ターン無防備になると後述のようにかなり危険です。確実に逃走出来るアイテムは2~3個は持ち歩きましょう。
F.O.E.だけはシンボルエンカウント方式ですが、制作者の意図としてはそれを避けて進むことを前提に迷宮を設計しているようなので、その意思に乗っかってあげるのがよいでしょう。世界樹と違い一度倒しても迷宮を脱出すると復活しますが、上記の通りよければいいのでストレスにはなりにくいです。むしろ経験値稼ぎのお供になってくれました。
敵は理不尽に強いものはおらず、雑魚的のほとんどには即死技が効き、最強の敵ですら強力なサブペルソナがあれば1ターンでHPを削り取ることが出来るので、総じて戦闘の難易度は低めでした(難易度NORMALの場合)。ただ敵の火力も高く、うっかり先制されてなすすべもなく全滅ということも結構あったので、油断は禁物です。スキル「蛇ニラミ」は優先的に習得すべきですよ。
ただ、中盤以降物理攻撃が強く、魔法攻撃が完全にお払い箱になってしまったのは残念でした。1.物理攻撃は回復が容易なHPを消費するのに対し、魔法攻撃は回復が面倒なSPを消費する、2.魔法攻撃は威力に対しSPの消費量が多い、3.魔法攻撃は敵の弱点を突きやすいが、物理攻撃は30%の確率でクリティカルが出る(クリティカルが出ると弱点を突いたのと同じ効果がある)上に、中盤から登場する多段ヒットする物理攻撃は、各ヒットごとにクリティカル発生判定があるため、結局物理で殴れということになる、といった点から、主人公二人、千枝、真田、コロマルなどの物理キャラが使いやすいです。とはいえ、ステータスは容易に変化出来る(たとえば「力」と「魔力」の数値を入れ替えるアクセサリーが簡単に手に入る)ので、魔法キャラでも問題なく活躍出来ます。スキルはサブペルソナで補えばいいし。結局好きなキャラを愛でてあげましょう、ということに。
総評
そのようなわけで、僕の中では非常に評価の高いゲームでした。同時並行でプレイしていたTOS-RやWA2の進行に多大な影響を与えつつ、1ヶ月で80時間プレイしてクリアしてしまうほど。正直2014年上半期の中ではベストゲームと言って問題ないでしょう。ペルソナ3か4をプレイしたことがあれば、世界樹の迷宮はプレイしたことなくても間違いなくおすすめ。僕のように、世界樹の迷宮の面倒くささを十分に楽しめなかった人でも、このゲームは是非プレイしていただきたいです。
正直発表当初はキャラゲーでしょと半分侮っていましたが、これほどのものを作り出してくれるとはうれしい誤算でしたし、やっぱりアトラスはゲーム業界に必要な会社だと再認識。P5にもとにかく期待しています。
>やっぱりアトラスはゲーム業界に必要な会社だと再認識
インデックスざまみろです。
2014.07.12 17:49 | by Ivan
これyukkun20さん プレイしてたんですね 善と玲がなかなかいいキャラクターだったと思います
ペルソナとDRPGをうまく組み合わせた作品でした
2023.07.30 22:46 | by sasa
ペルソナと世界樹が好きなのでプレイするしかない!
アトラスらしい、心に刺さるストーリーでしたね。
2023.07.31 00:49 | by yukkun20