2014-06-14
【小説】サモンナイトU:X ―叛檄の救世主―
状況を整理するために年表作ったりしてたら感想遅くなりました。「サモンナイトU:X」の最新刊です。
前巻までの感想はこちら。
→【小説】サモンナイトU:X 界境の異邦人 レビュー | Y.A.S.
→【小説】サモンナイトU:X ―黄昏時の来訪者― レビュー | Y.A.S.
サモンナイトU:X ―叛檄の救世主―
著者:都月景
レーベル:JUMP j BOOKS
価格:760円
あらすじ
ケンタロウはその身に宿す不死身の加護によって、襲ってきた「再誕の制錬者」相手に善戦していたが、敵の力は圧倒的だった。
時を同じくしてマグナたちを襲った暗殺者の少女トリスは、父親の元へマグナたちを誘導する。そこに現れたのは、かつて傀儡戦争を起こし、マグナたちが多大の犠牲を払って打ち倒した大悪魔メルギトスだった。メルギトスは、トリスがクレスメントの末裔の肉体を利用して自ら作り出した人造生命体であること、そしてマグナも、失敗作から偶然から生まれた人造人間であることをマグナたちに明かす。激しく打ちのめされるマグナ。しかし去って行ったメルギトスに対する善後策を協議するため、ハヤトは単身レルム村へ、マグナとミコトたちは派閥への報告へ向かうことになった。
ミコトと別れてすぐに、再びトリスがその護衛獣であるレオルドとレシィと共にマグナたちを襲撃してきた。トリスは自分と同じ出自を持ちながら、幸せに生きていることが許せないとマグナに激しい憎悪をたたきつける。一方再誕の制錬者に接触し仲間となったシャリマは、デュウと復活した召喚兵器を戦線に投入。戦いは激しかったが、マグナとミコトの切り札が上回った。召喚兵器も倒し、戦いは幕を閉じたかに見えたのだが、シャリマはさらなる切り札である憑依武装で抵抗。毒殺されそうになったミコトを救ったのは、一時はシャリマの操り人形になっていたものの、非情には徹しきれなかったデュウだった。デュウはその身をミコトの盾にし、自らの魔眼をミコトに継承して息を引き取った。一方マグナもトリスを退けたものの、トリスはシャリマと、なぜかトリスに味方したネスティと共に姿を消した。
その後。オルドレイク、メルギトス、シャリマと戦力を充実させた再誕の制錬者―レイは、現皇帝マリアスから皇位を奪い、エルゴの王の血を引く者として、新たな皇帝として即位。そして大陸を力で統一することを宣言する。後に6つの世界を破滅に陥れる狂界戦争は、こうして幕を開けたのだった―
感想
ようやくメインキャラがそろい、大事件が転がり出しましたので、これで第1部・完というところでしょうか。今回もとてもおもしろかった。戦闘シーンがメインでしたけど、ゲームで使われたシステムを上手に演出に反映させていてわくわくする展開になっていました。しかしネスティに再び裏切り者の役目を負わせるところはちょっとかわいそうでしたけど。しかし本編であれだけのことをしておきながら、今回も(おそらくレシィに説得されたんでしょうが)マグナを裏切ったような姿を見せたのはなんでなんでしょうか。これはちょっと納得出来る理由付けが必要ですよ。
その他、細かい伏線が回収されていましたね。やはりパッフェルさんの過去が明らかになったのは大きい。ていうかやめてー!これ以上パッフェルさんをかわいそうな目に遭わさないでー!という僕の心の叫びもむなしく不幸てんこ盛りでした。(ただパッフェルさんの○○はまだどこかで生きているんだよね?)。その他、スカーレルとパッフェル、スカーレルとローカス、シャリマとバルレルとデュウなどの意外なつながりもへーほーなるほどと感心しきりでした。
たしかにSN1のバルレル夜会話で、
前の主人ってのは、テメエの百倍はひでェヤツだったぜェ…
研究だかなんだかしらねェが、呼ぶたびオレの身体を切り刻みやがって…
悪魔だって、痛ェもんは痛ェんだぞッ!?
っていうやりとりありましたね。
それにSN1の最終決戦で、オルドレイクがサモナイトソードより強い「覇王の剣」を落としたりしたのも…
まぁとにかく、シリーズのファンでこの小説を読まないという選択肢は無いと思います。それくらいおすすめです。
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