2015-04-22
【映画】劇場版「ペルソナ3」 #3 Falling Down レビュー
つーわけで早速劇場に乗り込んできました!しかし最近のパンフレット、1000円もするのね…確かに内容は充実してるけど。
劇場版「ペルソナ3」 #3 Falling Down
監督:元永慶太郎
公式:劇場版「ペルソナ3」 公式サイト
あらすじ
11月3日。ストレガの妨害はあったものの、S.E.E.S.の面々は最後の大型シャドウを倒し、ストレガの一員であるチドリを人質として拘束する。これで影時間もタルタロスも消える―浮かれる一同だったが、その日も変わらず影時間はやってきた。響き渡る鐘の音に導かれて一同がタルタロスへ駆けつけると、そこに待っていたのは幾月理事長、そして彼の操り人形と化したアイギスだった。幾月は美鶴の父を人質に一同を拘束し、S.E.E.S.を騙して世界を滅びにもたらすために利用していたことを明かす。アイギスの自意識と、美鶴の父の命を犠牲にした反撃により幾月は倒されたが、またも大切な人を失ってしまったこと、そして戦う理由が分からなくなってしまったことで一同は深く落ち込む。中でも荒垣の死に責任を感じていた理は深くふさぎ込み、人との繋がりを拒絶してしまう。
その翌週。理のクラスに転校生・望月がやってきた。どこか浮き世離れした感じと、ファルロスに通じる風貌を持つ彼は、瞬く間にクラスの人気者となったが、アイギスは理由もよく分からないまま彼を拒絶する。しかしそんなことにはめげず、時に強引なまでに理に近づいていく望月に、誠の心も次第に開かれていく。ゆかりと美鶴、順平とチドリ、真田と荒垣、風花と夏紀―不器用にぶつかり、時に別れを経験しながらも、人との繋がりが「絆」を残してくれることに気づいた理は、再び笑顔を見せるようになった。
しかし修学旅行の最終日。チドリは入院先の病院から姿をくらましてしまう。チドリと交友を深めていた順平はそれにショックを受ける。タカヤとジンにそそのかされ、S.E.E.S.の面々と対峙するチドリ。順平の決死の説得に、チドリも戦いの手を止めた。しかし安心したのもつかの間、タカヤの凶弾が順平の胸を貫いた。チドリは自分の能力を使ってその生命力を分け与えることで彼を蘇生させ、自分は静かに息を引き取った。「ありがとう…」という言葉を残して。
12月2日、満月の晩の影時間。理、アイギス、そして望月は、時を同じくして唐突に10年前の記憶を取り戻す。10年前、対シャドウ特別制圧兵装であるアイギスは、最強のシャドウであるデスと戦い、これを封印した。そして、アイギスは望月こそが封印されたデスであることを見抜き、自らの使命に従って単身望月に戦いを挑む。その場に駆けつけた理が見たのは、地面に倒れ伏すアイギスと、それを見下ろす望月の姿だった。
一方、美鶴たちも幾月の残した資料から、真相にたどり着こうとしていた。幾月の目指す「滅び」とは何だったのか―
感想
今回はさらに駆け足でしたけど、その分密度も濃くて面白かったです。ただ「順平とチドリの接近」「チドリに拘束される順平」「真田の妹の死」などのエピソードがカット1枚やセリフ1つで説明されているところもあって、さすがに原作を知らないとわかりにくくは感じました。この辺りは多分DC版で補填されるでしょう。しかしそれを差し引いても文句なく面白かったです。今回も特にアイギスが大活躍でしたね。っていうか単純な物理的火力はアイギスが敵味方の中でも突出してるんだし、マトモにペルソナバトルに付き合わなくても、ペルソナ使いにガドリングをたたき込めばジ・エンドのような気も…それは言わぬが花か。なお右上のようなギャグではない入浴シーンもありますよ!(※一応知らない人が僕の品格を疑わないように注釈付けておきますが、アイギスはロボです)
そしてもちろん修学旅行のあのシーンもあります(美鶴の「処刑」といえばお分かりでしょう)。理が元気を取り戻したことを象徴するシーンであることもあって、かなり濃密なギャグに仕上がっていますので是非笑ってください。
そして泣けるシーンも満載です。特に真田が荒垣の棺の前で泣くシーン、そして順平がチドリの遺品であるスケッチブックをめくるシーンでは不覚にも泣きそうになりました。最後にあのイラストはずるいよ…
言うまでもなく、声優さんの熱演もすばらしかったです。石田氏の一人三役、緑川氏の泣きの演技、田中さんの心を奮い立たせるような檄、沢城さんの精神的に不安定な女性の演技など聞きどころ満載でした。
いよいよ次回が完結編。Coming Soonの表示もありましたし、パンフレットで足立Pが「それほどお待たせせずにお届けできるよう、ラストスパートをかけていく」とのことでしたので、今年中くらいに完結するといいなぁ。もちろんBDも買います!
追記:オーディオコメンタリー感想(2016-02-29)
今回の参加者は、理役の石田彰氏、美鶴役の田中理恵氏、ゆかり役の豊口めぐみ氏、風花役の能登麻美子氏、チドリ役の沢城みゆき氏、というSNS一切やってない自称アナログ集団です。
面白かった話としては、「(沢城)でも順平の声を聞くとすぐスイッチが入る。石田さんがしゃべっててもふーんとしか思わない」「第3章はゆかりは別録り」「(沢城)チドリは自分の中ではヒロイン中のヒロイン。恋についてしか考えなくていいから」「石田さんはすごく頭皮に気を使っている」「石田さんは髪の毛を背中くらいまで延ばしていた時期があったが、暑さに耐えかねて切った」「(能登)血液型O型だと思ってたら最近A型だと判明した」「ゆかりは左手で美鶴をビンタしているが、これは川の方向から叩きたいという演出の都合(ゆかりは右利き)」「石田氏はカレーとピラフとハンバーグが好き」とかですかね。