本日隠しボスの魔王を倒し、通算26個目のプラチナトロフィーを獲得しました。1周でトロコンできると気持ちいいね!
ソフィーのアトリエ~不思議な本の錬金術士~
開発:ガスト
プラットフォーム:PS4/PS3/PSV
価格:6800円(PS4通常版・税別)、9800円(PS3限定版・税別)、6000円(DL版・税別)
レビュー
ストーリー
キルヘン・ベルでアトリエを営む錬金術士の少女・ソフィー。人の役に立ちたいと願いながらも、独学での限界を感じていた彼女はある日、錬金術について深い知識を持つしゃべる本・プラフタに出会います。ソフィーはプラフタに教えを請いながら、失われたプラフタの記憶を取り戻すために錬金術の修行を続けるのだが…というストーリー。
今回は前作同様時間制限が廃止され、1つのトロフィーを除いてあとで取り返しの付かなくなる要素はありません。またソフィーの目標はいずれも「錬金術の腕を上げる」というあまり緊急性のないものなので、全体的にいつにもましてゆったりした感があります。そういうわけでメインストーリーについては起伏に乏しいと感じてしまいました。サブキャラがメインストーリーにほぼ絡まないのも問題かと。
一方サブキャラ達にはサブイベントが大量に用意されています。いずれも終盤まで進めることでスチル絵とトロフィーが手に入るので達成感がありますね。フラグの立ち具合もきちんとメモしてくれるので、忘れずストーリーを進められて助かりました。イベント数も半端なく、メインストーリーを普通に進めていると、サブイベントの発生が追いつかないほどです。そんなわけでメインは単調でしたが、全体として退屈に感じることはありませんでした。
ラスボスが珍しく明確な悪役だったのには驚きましたね。
キャラクター
PC9人で4人パーティを組みます。今回のキャラクター達はほぼ全員悩みなどの負の側面を抱えており、ソフィーと一緒に解決していくというストーリーが多かったです。もっともアトリエらしく全体的にのほほんとした感じなので、あまり深刻にはなりませんが…
今回は全員を戦闘に連れて行くことが出来、全員に平等に経験値が入るため、いろんなキャラを使いたい人には朗報かもしれません。どのキャラも個性がありますが、誰を使ってもクリアできないことはないと思いますので愛を注げばいいと思います。僕はソフィー、モニカ、コルネリア、プラフタでほぼ固定してました。だっておっさんとかじゃテンション上がらないし。
ただ、前シリーズのウィルベルさんのように、愛を思いっきり注ごうと思えるほどのキャラがいなかったのは残念でした。あえて言えばモニカが好きですが、ストライクゾーンド真ん中という感じではなかったです(彼女に問題があるわけではなく、完全に趣味の問題です)。眼鏡外すイベントあってもよかったと思うよ!NPCだといつも言っていますが中の人(谷井あすかさん)が好きなパメラあたりがお気に入りです。本屋のエリーゼも良かったけど、これはエリーゼそのものに対する愛というより、「本屋」に対する愛のような気がする。
中の人もよいチョイスで、特に不満はありませんでした。ソフィーもあまり尖っていない、万人受けしそうなキャラに仕上がっていたと思います。
システム
今回は調合が複雑化した印象があります。素材の品質や特性はもちろん、サイズや属性にまで気を回さないといけなくなり、僕のような脳筋プレイヤーには結構面倒な感じがありました。クリア後のやり込み要素とかなら良かったんですが、Normal前提でも終盤のボスはそれなりに強力な装備品を持っていないと話にならないくらい強かったりするので、調合必須でした。
一方、特性の合成のパターン数が増えたため、効果の薄い特性でも重ねて強化することが容易になり、ゲーム中盤から強力なアイテム(主に一撃必殺の付いたテラフラム)ゲーになってしまったりもします。この辺りはもう少しバランス調整が必要かも。これまでの調合のように作成するアイテムの個数を自分で決められないのも残念(ゲームバランス上の問題かもしれませんが)。
最終的に魔王を倒したたうちのソフィーはこんな感じ(他のキャラも武器が違うだけであとは基本的に同じ)。
戦闘は中盤以降はアイテムゲーです。一撃必殺テラフラムがあればザコ戦は全てそれで片付きます。さすがにボスには効きませんが、必殺効果が乗らないだけで普通にクリティカルするので、それなりの装備が準備できていれば苦戦することはありませんでした(難易度はノーマル)。ただし終盤のボスや隠しボスは装備をきちんと強化していること前提のバランスなので、ロロナみたいに完全なアイテムゲーというわけでもありません。
ロロナで指摘した演出の遅さも、戦闘早送りが装備されたことで多少ましになりました。それでもやはり戦闘時間は長めですが、そもそも戦闘回数があまり多いゲームではないので我慢できる範疇かな。
ただ、脇のシステム群についてはいくつか言いたいことが。
カフェで噂を聞くとき、一度聞いた噂を再度聞くときは、その内容を最初から提示して欲しい。どのボスが登場するのか、どのアイテムが採取できるのかのが、受注しないとわからないので、そのたびに攻略本に頼ることになり面倒。
サブイベントの発生地点がわからない。過去作ではマップ上にアイコンが出ていましたが、それが廃止されたため、しらみつぶしにするか、いつもいる場所と違う場所にいるキャラを探すかしかなくなってしまう。マップ上のショートカットが充実しているので、しらみつぶしと言ってもそれほど手間ではないのですが。
ワールドマップ上で新しい採取地が出現しても、一度も行ったことがない場所と既に行ったことがある場所の区別が付かないので、麩食う数カ所が同時に出現すると混乱する。図鑑には行ったところの情報しか載らないのでそれと照合すればわかるのですが、面倒くさい。
この辺りはぜひ次回作で改善して欲しいです。
一方、アイテムや採取地などの情報が図鑑に記録され、互いにリンクしているので芋づる式に必要な情報を引っ張って来やすい、図鑑にキャラクター達のコメントが豊富に記載されていて読んでて面白い(だからこそ既読チェックがほしい)、など、手がかかってるなーと思えるところもありました。
戦闘もかなり複雑化しているので、チュートリアルがもうちょっと充実した方が良いような気がするなぁ。特にスペシャルアタック/ガード周りは最後の魔王戦直前までほとんど理解できず生かせもしませんでした(魔王戦では必須なので理解しましたが)。必殺技がなくなってしまったのもちょっと悲しい。
期限が廃止されてしまったことについては色々意見があると思いますが、個人的には歓迎です。採取地にも気軽に行けますし、イベントが進行しないからとやきもきすることもありません。トロコンの難易度も下がり、自分のようなヌルゲーマーにはありがたい仕様。緊張感がなくなってしまうのは事実ですが、その辺りは緊急感のあるシナリオを準備できれば解決できる問題だと思います(普通のRPGも期限はないですが、緊張感を持たせることは出来ていると思いますし)。
グラフィックについですが、キャラクターモデルはイラストの再現度も高くよかったと思います。もう少し動きのパターンがあればよかったと思わなくもないですが、戦闘中の動きの滑らかさはさすがだと思いました。ダブル絵師でしたが双方のイラストの親和性も高く、クリアするまで忘れていたくらいです。
おなじみクリア後のギャラリーも充実しています。キャストコメントは脇役の方まできっちり収録されていてありがたいです。
総評
色々述べましたが、まとめればやはり良作だったと思います。でも1作目なのに「このシステムでもっと遊びたい!」とまでは思いませんでした。あとプレイ時間が790時間になってましたけど、さすがにそんなにプレイはしてねーよ!(多分PS4メニューに戻ってもプレイ時間がカウントされてるからですかね…)感覚的には70時間~80時間くらいですかね…
プラチナトロフィーの獲得は割と簡単で、魔王撃破のトロフィー以外は比較的容易に到達できると思います。
魔王戦だけは難しかったのでEASYにして挑みました。装備はこんな感じです。(ソフィー以外も武器の名前が違う以外は同じ)見ての通り品質にはあまりこだわっていません。レアな特性もなく、割と再現は簡単かと思います。
戦術ですが、魔王はHPが減るたびにどんどん強化されるので、序盤に味方をがっつり強化して一気に倒しきります。具体的には、戦闘メンバーにプラフタを入れ、序盤はずっと防御を繰り返し、ゲージを貯めます。300%になったら、プラフタのスペシャルガードを発動。これでボスは回復を封じられるので、あとは通常攻撃などで削り倒すだけです。アイテムカウンターなどがあるので、後半はアイテムを使うのは、ピンチの建て直しにそよ風のアロマを使うときだけにしてください。