2015-05-08
馬場PのTOZ関係インタビュー 果たして言い訳たりうるのか
ファミ通.comに、TOZプロデューサーの馬場英雄氏の直撃インタビューが掲載されています。Ivanさん、情報ありがとうございます。
『テイルズ オブ ゼスティリア』馬場英雄プロデューサーに訊く、“ヒロイン”のこと、シリーズの“これから”のこと。(1/3) – ファミ通.com
(ネタバレ注意)
以下、TOZ本編やDLCのネタバレがあるので畳みます。
TOZの今後について
ゲーム作品のみならず、アニバーサリーらしいさまざまな企画やイベントなどを、引き続き実現していきたいと思っています。これらにおいては、6月6日、7 日に開催予定の“テイルズ オブ フェスティバル2015”で、皆さんに喜んでいただけるような発表ができるよう、スタッフが一丸となって準備を進めているところです。
うーん、PS4やPCへの移植がまことしやかに流れているTOZですが、それとは違うのかなぁ。個人的には移植はプレイヤー人口が増えるので歓迎ですし、それに伴って多少追加要素がある(サブイベントを増やすとか)は許せるのですが、TOVやTOGみたいに追加要素満載で移植するのはちょっと…今回トロフィーコンプが結構面倒なのでなおさらです。
TOFに行ってまで、悲しいお知らせ聞きたくないよ?
アリーシャについて
今回の“ヒロイン”の件は、アリーシャがヒロインであるようにも受け取れる情報が出ていたこと、その彼女がストーリーの途中で離脱すること、パーティーにいる期間がほかの仲間より短い彼女にも有料のダウンロードコンテンツ衣装などが用意されていたこと、この3点が主たる原因だったように思います。
第1報から続報、ゲームの発売日に至るまで、ファミ通さんを含むメディアさんなどにお出しする資料の中で、アリーシャについて“ヒロイン”と記載したことは一切ありません。また、ストーリーの構成と仕掛けとしてアリーシャが途中でパーティーを離脱することをふまえ、彼女用の衣装についても開発チーム内で再三検討し、アリーシャ用のダウンロードコンテンツ衣装をロゼにも着せることができるように配慮させていただきました。ただ、アリーシャとロゼの衣装が共用できることについては、ネタバレや憶測を避けたかったため、ダウンロードコンテンツの配信開始前にその情報を公開していませんでした。
ヒロインが誰かということは結果論なので、個人的にはあまり気にしていません。おっしゃるとおり事前に明言はされてなかったはずですし。
DLCをロゼに流用できるようにしたのは、取り得る限りの最善の策だと思いますしまぁいいのでは。ただDLCとソフトの発売日を同時にしたのがまずかったんだと思うんですよね…。DLCをプレイ前に購入する人も一定数いるわけですし。攻めて一週間くらいずらせばよかったのではないかと。でも
これも結果論ですが、アリーシャの離脱を“ネタバレ”に含めず事前に公開していれば、ヒロインうんぬんやダウンロードコンテンツについても、より分かりやすく紹介できたんじゃないかと思ってしまいます……。
というのは違うんじゃないかなぁ。これまでもTODのリオン、TOSのゼロス、TOGのリチャードなど、途中退場するキャラは大勢いましたが、それらは離脱の経緯がかなりしっかりと描かれていたこと、そしてそれがネタバレとして隠されていたからこそ演出として響くわけで。まさに結果論かと。
アリーシャの立ち位置について改めて補足させていただきますと、彼女はストーリーにおいて、ふたつの重要な役割を帯びていました。ひとつは、主人公のスレ イを外の世界へと誘(いざな)う役割。もうひとつは、王位継承権の末席に位置するがゆえに苦悩するアリーシャの姿や、そんな彼女ひとりを満足に助けることもできないのに自分の夢を果たせるのか……というスレイの葛藤を通じて、思い通りにならない“社会”の現実をスレイが知るキッカケとなる役割。
前者はいいですけど、後者はきちんと描かれているとは言いがたいような。アリーシャが捕まった時もそのことは忘れて(というか棚上げして)自分の夢である遺跡探検に邁進してたじゃん。
ロゼについて
導師は純粋さを保たねばならない、けれど、さまざまな人の思惑とぶつかる導師の使命は、純粋な“善なる者”では果たせないという矛盾をはらんでいるので す。そして、スレイの純真さだけでは越えられない壁を打ち破るための鍵が、「仕事人として殺す」ことに強い覚悟を持っているロゼの存在なんですね。
殺人に強い覚悟を持っているキャラが負の部分を背負うというキャラ立ては別にいいと思います。TOVもそうでしたし、いわゆるダークヒーロー物として一定の支持もあるでしょう。でも、覚悟していることと、それを肯定的にとらえている(否定的にとらえていない)というのはやはり違うのでは。しかも作中で、ロゼ自身が、「信念を持って人を殺している人間」を断罪するシーンがあるので余計そう思います。ロゼは違う視点を提供するのが役目だと述べていますが、最終的に人死にが出て解決するエピソードがあまりに多すぎるせいで、死による解決が是認されているように見えるのも問題。たまにはロゼの提案をはねのけてもよかったのでは。それに、これ単にロゼに汚れ役押しつけただけですよね。それで穢れがないとか言われても。
アフターエピソードについて
『アフターエピソード』の最後に“To be continued.”という表示が出ますが、あれは、『ゼスティリア』本編のエンディングへ続くという意味なんです。“Fin.”ではなく、「本編エンディングの最後、成長したミクリオが登場する遥か先の時代まで、世界は続いていく」という意味の文言にしてはどうか、という意見が出たんです。検討を重ねた結果、わかりやすい文言で、なおかつ本編エンディングで描いた『ゼスティリア』の世界に則し、「世界はこれからも続いていく」という意味の“To be continued.”に決めたのが、ここに込めた思いの経緯になります。
本編のエンド自体かなりわかりにくいものだったのに(あのお墓がロゼの墓だというのは説明されるまで分かりませんでした)、その上にさらに難解な解釈をプレイヤーに要求してどうする。
というわけで、とりあえずこれまでネット上で散々批判されていたことについて、公式な回答が出たことは評価したいと思います。インタビュアーさんの手腕もありますが、かなり厳しいところまでえぐってくれていますし、馬場Pも適当にごまかすことなく言葉を選んではいるものの、きちんと回答している印象は受けました。とはいえ、納得できる回答かと言われるとまたそれは別なのですが。
近年では馬場Pの解任を求める運動も出てきているようですが、僕はそれはナンセンスだと思っています。馬場Pはこれまで長年シリーズのプロデューサーを務めてきて、もちろん功罪ありますが圧倒的に功の方が多いと思うのが一つ。TOV、TOG、TOXに見られるように、ユーザーの批判に耳を傾け、可能な限り改善してきたと言えるのが一つ。馬場Pがプロデューサーしていない作品に問題が多い(特になりダンXのことだ!)のがもう一つ。
今回の騒動はファンの一人としても残念ですが、次回作にも期待しています。
ただもし今作がPS4に移植された場合、次作からは販売日購入を見合わせる可能性はあるな。
こっちの関連記事もどうぞ
23:57 | 最新情報 > ゲーム | テイルズ オブ ゼスティリア | (6)
苦しい言い訳ですよね…。インタビュアーはなかなか追究してくれました。馬場P解任がナンセンスとは同意。じゃあ他の誰にテイルズを任せられるのか?
2015.05.09 21:21 | by Ivan
>…今回トロフィーコンプが結構面倒なのでなおさらです
PS4とトロフィーが共有で、追加トロフィーがあるのなら許せ…ないですね。
2015.05.09 21:33 | by Ivan
PS3と4はセーブデータの共有も可能なはず…。懸念が外れるように願ってます。
2015.05.09 21:54 | by Ivan
おお、そうなのですか。セーブデータやトロフィーデータが流用できるなら、完全版商法もどんとこいなのですが(え
2015.05.10 00:19 | by yukkun20
えwwwww。
PS3と4でのマルチ展開前提で開発してたのなら、ありうると思います。リメイクFF10がPS3とPS4とPSVでそれをしてますから。
2015.05.10 07:30 | by Ivan
まあマルチ展開前提で開発とか、だまし討ち以外の何者でもないと思うのですがね…複雑な心境です。これでテイフェスで発表化されるのが舞台化とかだったら笑うけど。
2015.05.12 00:23 | by yukkun20