第32回 ナディアの初恋…?
これまでのあらすじ
今から約100年ほど前の昔、沈没する万能潜水艦ノーチラス号から脱出したジャンとナディア、そしてマリー、キングはとある無人島に漂着し、子供だけのその日暮らしを始め、ジャンとマリーは一歩、また一歩と大人に成長していきました。
我らが主人公であるナディア嬢ですら、ジャンの献身的な姿の前にその心を許し、ついにファースト&セカンドキッスを捧げるに至ったのです。何という心の成長なのでしょう。まさに最良の友は逆境においてこそ見つかるものだったのですね。
けれどもその平和も、これまでこつこつと築き上げてきた一大科学文明も、たった一夜の台風の前に成すすべもなく吹き飛ばされてしまったのです。しかし捨てる神もあれば拾う神もあり。大自然は途方にくれるナディアたちの前に巨大な島を持ってきてくれたのでした。しかもそこで3人組たちと再会し、今度は行くあてもないままに、動く島で再び楽しく平和な生活を始めます。
でも、ナディアの数奇な運命はそう甘くはありませんでした。ひょんなことからジャンとナディアは、島の地下に動く歩道やノーチラス号そっくりの建物がある巨大な空洞を発見し、ジャンはこの動く島が人工のものであることを確信し、一方ナディアはやぶから棒に現われた謎の宇宙人に自分が地球の人間ではないことを教えられ、激しいショックを受けるのでした。おまけに島は沈没を始め、あわてて3人組たちはグラタンで避難を始めます。そして命をかけたジャンの活躍により、ナディアも沈みゆく島からかろうじて脱出に成功しました。安住の地を失ってしまった彼らは、一路アフリカ大陸を目指し、ナディアはいかにも元通りになったかのように見えたのです。が、しかし…
これまでのあらすじ(2004年の再放送時のみ、第31回が未放送になったため)
不思議な動く島で、みんなと楽しく暮らしていたジャンとナディアは、ひょんなことから島の地下に巨大な遺跡を発見。そこには動く歩道や、ノーチラス号そっくりの建物などがあり、ジャンはこの島が人工のものだと確信したのです。
ブルーウォーターが突如放った光と共に、ナディアはジャンを残して、遺跡の中に取り込まれてしまいます。遺跡の中でナディアは、謎の声に語りかけられ、いきなり、自分は地球の人間でないことを教えられます。なんと、240万年前に地球に漂着し、一大文明を築いた宇宙人の末裔、アトランティス王家の正当な継承者だというのです。そして、ブルーウォーターの力でアトランティスを復活に導くことが運命であると告げられ、ナディアは激しいショックを受けるのでした。
ナディア『私は…アトランティス人…人間じゃないの…?』
地上にみんなを乗せたまま島は突如動き始めます。実はこの島の正体は、アトランティス人たちを地球に運んできた巨大宇宙船、レッドノアでした。レッドノアは、海底のアトランティスへ向かおうとしたのです。あわてて三人組たちはグラタンに乗りこみ、ジャンは一人ナディアを探すため再び地下の遺跡に向かいました。
ジャン『僕はナディアといっしょに逃げるよ。だからみんな先にグラタンで逃げて』
ナディアは王家の子孫としてではなく、一人の地球人として仲間たちと共に生きることを決意します。
ナディア『私はこんなところであなたたちと一緒に生きていたくなんかないわ!誰が何と言おうと、自分の運命は自分で決めるものよ!(ここまではナレーションとかぶりながら)私は、私の力で運命を変えてみせるわ!」
命をかけたジャンの活躍により、ナディアはかろうじてアトランティスの遺跡を離れ、仲間たちと共にグラタンに乗り込むことが出来たのでした。グラタンは、一路ナディアのふるさと、タルテソスがあるというアフリカ大陸を目指します。
ストーリー
レッドノアの沈没、それを追いかけるように出現したガーフィッシュから逃れ、グラタンはナディアの生まれ故郷であるアフリカ大陸のタルテソスを目指していた。ところが、突如現われた空中戦艦に攻撃されてしまう。気球に穴のあいたグラタンはそのままアフリカの村に墜落してしまうのだった。一同は原住民に捕まってしまうが、そこへ現われたハマハマという青年は、ナディアの名とブルーウォーターを確認すると、一同を解放し、丁重にもてなす。ナディアはそんなハマハマに一目ぼれしてしまう。
その晩、ハマハマはナディアに村を案内する。そこにある神殿には、タルテソス国王から友好の証にもらった銀の柱が安置されており、ハマハマはタルテソスの場所も知っているという。その言葉に喜びを隠せないナディア。ところが、またもやキングは家出し、神殿にあった銀の柱(実は缶詰)を食べ、赤い実の汁を飲んで暴走してしまう。そのままキングは、村の外れで野営していた、銀の柱目当ての男に捕まってしまった。その男はキングの命と宝物の引き換えを要求。期限は24時間後。キングの運命やいかに!?
コメンタリー
- 【サブタイトル】
絵コンテ段階では「キング暗殺計画(前編)」という物騒なものだった。後述のウルトラセブンネタと思われますが、実際キング暗殺が目的じゃないしな…
それと今回から島編以上に擁護不能なアフリカ編が始まりますよ。 - 【作画】
久々に荒れ放題です。特に女性陣はヒドイ…あとハンソン。目の下にクマが出来てるよ。 - 【キング】
最近出番が少ないのを気にしてたのか、あちこちの画面に関係なく出没しているのが気になるよーな…グラタン運転したりしてるし。 - 【サンソン『またオレ様の出番かよ』】
やられる前にやるのが信条…のはずが、やる前にやられてます。すね毛を見せられたマリーも不愉快。 - 【ハンソン『さっすが僕のグラタンだ、全然壊れてないや!』】
この速度で衝突して無事だった中身の方が頑丈です。 - 【エアトン『ジャ…ジャンボ…』】
スワヒリ語の挨拶なのでとっさに出てきたにしては正解。 - 【エアトン『言語学の権威なんだ』】
そういえばジャンたちはフランス人でグランディスたちはイタリア人のはずですが、みんな何語で喋ってるんだろ。 - 【ハマハマ登場】
酋長(怒ってたおっさん)の息子。ちなみに酋長は、一行がゴンザレス同様お宝を狙っていると勘違いして怒っています。 - 【グランディス『あの時はつらくても、10年たてば悲しみも、キラキラした思い出さ』】
この言葉を本当に彼女が信じているのかどうかは、第33回を見れば分かります。 - 【サンソン『そこまでしといて鞍替えはねぇよなぁ』 エアトン『いくらなんでもあんまりだ!』】
全くです!ていうか先週までの流れはなんだったんだよ!ジャンの命がけの冒険は?ナディアの涙は? - 【ハンソン『エンジンの調子がまた悪くなっちゃったんだ』】
あの事故で故障はエンジンだけとは…さっすがハンソンのグラタンは丈夫だぜ。 - 【キングが衝突した装甲車】
2輪のキャンピングカーを連結した装甲車。正式名称は「スカラブ号」(スカラブは黄金虫のこと)。
元ネタ
- ハマハマ『我々はいかなる戦いにも負けたことのない、無敵の民族です』
特撮テレビ映画「ウルトラセブン」第39話「セブン暗殺計画前編」の台詞「我々はいかなる戦いにも負けたことのない無敵のガッツ星人だ!」から。 - 赤い実の汁
特撮映画「キングコング対ゴジラ」で登場した、キングコングの大好物。 - ゴンザレス『夜明けとともに処刑する』
おなじく「ウルトラセブン」第39話のガッツ星人の台詞「夜明けとともに処刑される」から。
次回予告
キング
うにゃ~! うにゃ~!!
マリー
キングを捕まえたのは、グランディスさんの初恋の人ゴンザレスだったの!とってもキザでイヤミなヤツ!グランディスさん、なぁんであんな変なの好きになったのか理解に苦しむわ。ところが、そいつにグランディスとナディアも捕まっちゃったの!
キング
うにゃ~! うにゃ~!!
マリー
次回『キング救出作戦』見てね~
キング
にゃ。
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