第9回 ネモの秘密

これまでのあらすじ

 時に西暦1889年。パリの万国博覧会で出会ったジャンとナディアとキングは、謎の宝石ブルーウォーターを狙う悪の3人組に襲われる。が、ジャンの発明の飛行機で辛くも脱出。
 その後、数々の冒険の後、とある島に不時着した。しかし、そこは謎の組織ネオ・アトランティスの秘密基地だったのだ。その島でジャンたちは、幼い少女マリーと出会う。だが、マリーとキングとナディアはネオ・アトランティスに捕らえられてしまった。そしてナディアは、彼女をプリンセスと呼ぶ仮面の男ガーゴイルに、殺人兵器バベルの塔の実験を見せられる。その力は洋上の島を軽く吹き飛ばすほどであった。
 だが、その秘密基地も、再会した3人組とジャン、そしてネモ船長の率いる万能潜水艦ノーチラス号の活躍により、あえなく崩壊したのである。

ストーリー

 なんとかガーゴイルの基地から逃れた一同。満身創痍のグラタンを修理するために、ノーチラス号に救助してもらうことになった。再びノーチラス号に乗れることに喜ぶジャン。一方、ナディアは言いようの無い不安を感じていた。
久しぶりのノーチラス号。ジャンは最先端の科学に触れられることに浮かれ、ハンソンはエレクトラに一目ぼれ。一方、風邪で寝こんでしまったグランディスは、見舞いにやってきたネモにこれまた一目ぼれ。すっかり舞い上がった彼女はナディアに今までの仕打ちを詫び、あっけにとられているサンソンとハンソンに、しばらくこの船の世話になるつもりであることを告げるのだった。
 次の日、ナディアたちは通路で偶然エレクトラとネモに出会う。ナディアたちをネモに紹介するエレクトラ。ナディアという名、そしてその胸に下げたブルーウォーターに気付き、驚くネモ。ネモは動揺を隠すようにナディアたちに背を向けるのだった。
 その晩、ネモは自室で宝石箱を開いていた。中にあるのは、ナディアの持つものよりも大きなブルーウォーター。ネモは箱を閉じると、パイプオルガンに向かう。オルガンの悲しい音色が艦内に流れる中、ナディアはなぜか死んだはずの母親を思い出し、涙を流すのだった。

コメンタリー

  • 【グラタンを牽引するアンカー】
    吸盤に見えますけど、実は超強力電磁石によるもの。
  • 【機関長『ネモ船長。損害報告がまとまりました』】
    ノーチラス号の主機関を預かる機関長。CV:島香裕。ノーチラス号建造前からのネモの知り合いで、相談役でもある。
  • 【医師『大丈夫。薬が効いてぐっすりねむっとるだけじゃ。明日には治る』】
    ノーチラス号の船医。本名デンギル・エッチーノ。イコリーナさんの祖父でもあり、彼女に近づく男を見張っている。
  • 【看護婦『ウフフ…』】
    ノーチラス号の看護師。本名イコリーナ・エッチーノ。「でんぎる」も「いこる」も方言で○○の意味だが絶対調べるなよ!絶対だぞ!CVはマリーと同じ水谷優子さん(※話の都合で時々変わります)というのが子ども心に衝撃でした。
    そういえばメインクルー以外で作中に名前が出てくるのは、彼女と第15回に登場するフェイトさんくらいですね。メインクルーも半分くらいは名前ないけど(大きなお世話)。
  • 【ナディア『わたし、これからどこへいくんだろう』】
    先が見えないまま制作していた庵野監督の心の叫びだとか。
  • 【グランディス『あたしゃこう見えてもグラン家の一人娘なんだよ!』】
    何故そんなお嬢様が盗賊稼業をやっているのかは第12回を参照。
  • 【ジャン『助けて頂いてありがとうございます、ネモ艦長!』】
    ジャンはネモの顔を知らないはずなので、エレクトラの挙措を見て目の前の男性が艦長であることを見抜いたんですよね。鋭い!
  • 【ネモのパイプオルガン】
    なんで艦内に響く構造になってるんでしょ。
  • いよいよノーチラス号編の始まりです。ノーチラス号あってのナディアですから、期待も高まりますね。ガーゴイルとの戦いもみどころですが、艦内の人間模様も要チェックです。グランディスとエレクトラの女の戦い、ナディアとエレクトラの女の戦い、ネモとナディアの関係は?エレクトラとネモの関係は?などなど…。

元ネタ

  • 今回は特にありません。

次回予告

ジャン
 僕…ナディアの部屋から移れって命令されたんだ。
ナディア
 なぜ?
ジャン
 あの…男の子と女の子が一緒に暮らしていて間違いでも起こしたらいけないって…
ナディア
 ジャン…どうして赤くなってるの!?いやらしい~汚らわしいわ!
ジャン
 ちがうよ!ぼ、僕そんな…
ジャンナディア
 第10回『グラタンの活躍』見てね。

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